関係代名詞 what を完全攻略!使い方と訳し方のコツを徹底解説

英語の勉強で「関係代名詞」が出てくると、ちょっと身構えちゃいますよね。中でも「what」って、他の who や which と何が違うの?どうやって使うの?と疑問に思っている方も多いんじゃないでしょうか。「何」っていう意味もあるし、なんだか掴みどころがない…なんて感じるかもしれません。でも、安心してください!関係代名詞の what は、一度その特徴と使い方を理解してしまえば、とっても便利で表現の幅を広げてくれる優秀な言葉なんです。

この記事では、そんな関係代名詞 what の基本的な役割から、よく使われるフレーズ、さらには疑問詞の what との見分け方まで、英語初心者の方にも分かりやすく、例文をたっぷり使って徹底的に解説していきます。これを読めば、モヤモヤしていた what のイメージがスッキリ晴れて、自信を持って使いこなせるようになりますよ!

AYUMI
AYUMI

what って、実はそんなに難しくないのかも?この記事でスッキリしたいな!

関係代名詞 what の正体とは?他の関係代名詞との決定的な違い

まずは、関係代名詞 what が一体どんなものなのか、その正体を探っていきましょう。他の関係代名詞 (who, which, that など) とはちょっと違う、what ならではのユニークな特徴があるんです。

what の最大の特徴「先行詞を中に含む」とは?

関係代名詞 what の最大の特徴は、ズバリ「先行詞を自分の中に含んでいる」ということです。え、先行詞を中に含むってどういうこと?って思いますよね。

普通の関係代名詞、例えば which を使うときって、こんな感じでした。

This is the book which I bought yesterday.
(これは私が昨日買ったです。)

この文では、「the book」という名詞(これが先行詞ですね!)があって、その「the book」を関係代名詞「which」以下の部分「I bought yesterday」が詳しく説明しています。「which」は「the book」を指しているわけです。

ところが、関係代名詞 what は、この「先行詞」にあたる言葉を、自分自身の中にすでに持っているんです。だから、what の前には先行詞となる名詞を置く必要がありません。

具体的に言うと、関係代名詞の what は、「the thing(s) which/that」や「that which」といった「先行詞+関係代名詞」のセットをギュッと一つにまとめたもの、と考えることができます。

what = the thing which/that (~すること、~するもの)
what = the things which/that (~すること、~するものたち)

だから、what を使った文は、例えばこんな感じになります。

What I bought yesterday is interesting.
(昨日私が買ったものは面白い。)

この「What I bought yesterday」は、「The thing which I bought yesterday (私が昨日買ったもの)」と同じ意味なんです。「What」の中に「the thing」という先行詞が含まれているイメージですね。

<whatの構造イメージ図:先行詞(the thing) + 関係代名詞(which/that) が what という一つの箱に収まっているイメージ>

この「先行詞を中に含む」という性質から、関係代名詞 what は「~すること」や「~するもの」と訳されることがほとんどです。これが what を理解する上で一番大切なポイントですよ!

他の関係代名詞 (who, which, that) との使い分けを明確に

「先行詞を中に含む」という what の特徴が分かれば、他の関係代名詞との使い分けは意外と簡単です。

  • who, which, that: 先行詞が必要。これらの関係代名詞の前に、説明したい名詞(人、物、動物など)が必ずあります。これらの関係代名詞は、その直前の名詞を詳しく説明する「形容詞」のような働きをする節(形容詞節)を作ります。
  • what: 先行詞が不要(というか、自分の中に含んでいる)。what の前には、それが説明する名詞は来ません。what は、それ自体が「~すること/もの」という意味の「名詞」の塊(名詞節)を作ります。

ちょっと比べてみましょう。

関係代名詞 which (先行詞あり):

  • I like the song which she sang. (私は彼女が歌ったその歌が好きです。)
    • 先行詞: the song
    • which 以下が「the song」を説明。

関係代名詞 what (先行詞なし):

  • I like what she sang. (私は彼女が歌ったもの(歌)が好きです。)
    • 先行詞: なし (what の中に含まれる)
    • what she sang 全体で「彼女が歌ったもの」という名詞の塊。

どうですか?「the song which」となっていた部分が、「what」一語で「~もの」という意味を表せているのが分かりますよね。これが what の便利なところなんです。

注意! what の前に名詞を置かないで!
たまに「the thing what …」のような形を見かけることがありますが、これは文法的には誤りです。what は既に「the thing」の意味を含んでいるので、重ねて使う必要はありません。「the thing which/that …」とするか、「what …」とするかのどちらかにしましょう。

what が作る「名詞節」とは?文中での役割(主語、目的語、補語)

関係代名詞 what は、それ自体が「~すること/もの」という意味の名詞の塊(名詞節)を作ると言いましたね。名詞の塊ということは、文の中で「名詞」が置ける場所ならどこにでも来られる、ということです。

具体的には、what が作る名詞節は、文の中で以下の役割を果たすことができます。

  1. 主語 (S): 「~することは/ものは~です」
  2. 動詞の目的語 (O): 「~することを/ものを~する」
  3. 前置詞の目的語 (O): 「~することに/ものについて~する」
  4. 補語 (C): 「~は~すること/ものです」

それぞれの役割について、例文で見ていきましょう。

1. 主語 (S) になる what 節

What he said was true.
(彼が言ったことは本当だった。)

この文では、「What he said (彼が言ったこと)」という名詞節が、文全体の主語になっています。「was」が動詞ですね。「彼が言ったこと = 本当だった」という構造です。

もし what を使わずに表現すると、

The thing which he said was true.

となります。what を使うとスッキリしますね。

2. 動詞の目的語 (O) になる what 節

I don’t understand what you mean.
(私はあなたが意味すること(あなたの言いたいこと)が理解できません。)

この文では、「what you mean (あなたが意味すること)」という名詞節が、動詞「understand (理解する)」の目的語になっています。「何を」理解できないのか、その内容を表しています。

3. 前置詞の目的語 (O) になる what 節

She is interested in what I am doing.
(彼女は私がしていることに興味がある。)

この文では、「what I am doing (私がしていること)」という名詞節が、前置詞「in」の目的語になっています。「何に」興味があるのか、その対象を示していますね。

4. 補語 (C) になる what 節

This is what I wanted.
(これが私が欲しかったものです。)

この文では、「what I wanted (私が欲しかったもの)」という名詞節が、be動詞「is」の補語 (C) になっています。主語「This」が「何なのか」を説明する役割ですね。「This = 私が欲しかったもの」という関係です。

このように、関係代名詞 what は、それ自身が名詞の塊を作り、文の様々な場所で活躍できる、とっても働き者の言葉なんです。

AYUMI
AYUMI

なるほどー!what は「先行詞込み」で「名詞の塊」になるんですね!だから主語とか目的語になれるんだ!

これで完璧!関係代名詞 what の様々な用法と訳し方のコツ

関係代名詞 what の基本的な性質が分かったところで、次は具体的な使い方と、自然な日本語に訳すコツを見ていきましょう。慣用表現もたくさんあるので、合わせてマスターしちゃいましょう!

主語になる what の使い方と例文

what 節が文の主語になるパターンは非常によく使われます。「~することは」「~するものは」と訳します。

  • What is important is to do your best.
    • 訳:大切なことは最善を尽くすことです。
    • 「What is important (大切なこと)」が主語。
  • What surprised me was his sudden appearance.
    • 訳:私を驚かせたことは彼の突然の出現だった。
    • 「What surprised me (私を驚かせたこと)」が主語。
  • What you need is more practice.
    • 訳:あなたが必要なものはもっと練習することです。
    • 「What you need (あなたが必要なもの)」が主語。

what 節が主語の場合、その後に続く動詞は、基本的に単数扱い(is, was など)になります。ただし、what 節の内容が明らかに複数のものを指している場合は複数扱いになることもあります(例: What I bought were apples and oranges.)。でも、まずは単数扱いと覚えておけば大丈夫です。

動詞の目的語になる what の使い方と例文

what 節が動詞の目的語になるパターンも頻出です。「~することを」「~するものを」と訳します。tell, show, know, understand, believe, find out などの動詞の後に来ることが多いですね。

  • Please tell me what happened.
    • 訳:何が起こったのか私に教えてください。
    • 「what happened (起こったこと)」が tell の目的語。
  • I can’t believe what I saw.
    • 訳:私は自分が見たものを信じられない。
    • 「what I saw (私が見たもの)」が believe の目的語。
  • Do you know what he wants?
    • 訳:彼が何を欲しがっているか知っていますか? (この場合は疑問詞「何を」に近い訳も可) / 彼が欲しがっているものを知っていますか?
    • 「what he wants (彼が欲しがっているもの)」が know の目的語。

前置詞の目的語になる what の使い方と例文

what 節は前置詞の目的語にもなれます。前置詞 (in, on, at, for, about, with など) の後に what 節が続く形です。

  • I am thinking about what I should do next.
    • 訳:私は次に何をすべきかについて考えている。 / 私は次にすべきことについて考えている。
    • 「what I should do next (次にすべきこと)」が about の目的語。
  • Success depends on what you do today.
    • 訳:成功は今日あなたがすることにかかっている。
    • 「what you do today (今日あなたがすること)」が on の目的語。
  • Pay attention to what the teacher says.
    • 訳:先生が言うことに注意を払いなさい。
    • 「what the teacher says (先生が言うこと)」が to の目的語。

補語 (C) になる what の使い方と例文

what 節が be動詞などの補語になるパターンです。「A is what B (AはBが~するものである/ことである)」という形になります。

  • This book is what I’ve been looking for.
    • 訳:この本は私がずっと探していたものです。
    • 「what I’ve been looking for」が is の補語。This = what I’ve been looking for.
  • Happiness is not what you can buy with money.
    • 訳:幸福とはお金で買えるものではない。
    • 「what you can buy with money」が is not の補語。Happiness ≠ what you can buy with money.
  • The problem is what we should do about it.
    • 訳:問題はそれについて私たちが何をすべきかということだ。
    • 「what we should do about it」が is の補語。The problem = what we should do about it.

訳し方のコツは、「~すること」「~するもの」を基本に、文脈に合わせて自然な日本語になるように調整することです。「何が~かということ」のように少し具体的に訳すと分かりやすい場合もありますよ。

慣用表現で使われる what (頻出フレーズ集)

関係代名詞 what は、たくさんの慣用表現(決まり文句)にも使われます。これらは覚えてしまうと会話や読解で非常に役立ちますよ!いくつか代表的なものを紹介します。

  • what is called ~: いわゆる~、世間で言う~
    • He is what is called a genius. (彼はいわゆる天才だ。)
  • what is more: その上、さらに重要なことには (文頭や文中で使う)
    • She is beautiful, and what is more, she is very kind. (彼女は美しいし、その上とても親切だ。)
  • what is worse / what is more serious: さらに悪いことには、さらに深刻なことには (文頭や文中で使う)
    • It started to rain, and what is worse, I had no umbrella. (雨が降り始め、さらに悪いことに私は傘を持っていなかった。)
  • what with A and (what with) B: AやらBやらで、Aという理由とBという理由で (what with は1回でも可)
    • What with the heat and (what with) the noise, I couldn’t sleep. (暑いのやら騒がしいのやらで、私は眠れなかった。)
  • A is to B what C is to D: AのBに対する関係は、CのDに対する関係と同じである (比例関係を表す)
    • Reading is to the mind what food is to the body. (読書の精神に対する関係は、食物の肉体に対する関係と同じだ。→ 読書は精神の糧である。)
  • what S used to be / what S was: 以前のS(の姿・状態)
    • This village is not what it used to be. (この村は以前の姿ではない。→ すっかり変わってしまった。)
  • what S is / what S is today: 現在のS(の姿・状態)
    • Hard work has made him what he is today. (勤勉さが彼を現在の彼にした。→ 勤勉さのおかげで今の彼がある。)
  • what S has: Sが持っているもの(財産など)
    • He lost what little money he had. (彼は持っていたわずかなお金をすべて失った。)

この “what little money he had” のように、what の後に形容詞 (little, few など) や名詞が続く形もよくあります。「彼が持っていたそのわずかなお金(すべて)」という意味合いになります。

こんなにたくさん覚えられないよ~!
大丈夫です!一度に全部覚えなくても、まずは「what is called」「what is more」「what S used to be」「what S is」あたりから、よく見かけるものに慣れていくといいですよ。出会うたびに「あ、これか!」と確認していくのが記憶を定着させるコツです。

疑問詞の what と関係代名詞の what の見分け方

「what」には「何?」と尋ねる疑問詞の役割もありますよね。これが関係代名詞の what とごっちゃになって混乱する人もいるかもしれません。でも、見分け方はちゃんとあります。

ポイントは、文全体の構造と訳し方です。

1. 文が疑問文か平叙文か

  • 疑問詞の what: 多くの場合、文頭に来て疑問文を作ります(例: What is this? What do you want?)。また、間接疑問文(文の一部になる疑問詞節)を作ることもあります(例: I don’t know what this is. 私はこれが何か知らない)。
  • 関係代名詞の what: それ自体は疑問の意味を持ちません。what 節は名詞節として文の主語、目的語、補語になります。文全体が疑問文になることもありますが、それは what のせいではありません。

2. 訳し方

  • 疑問詞の what: 「」「何の」と訳します。
  • 関係代名詞の what: 「~すること」「~するもの」と訳します。

例で比べてみましょう。

疑問詞の what:

  • What did you buy? (あなたはを買いましたか?) ← 直接疑問文
  • Tell me what you bought. (あなたがを買ったか教えてください。) ← 間接疑問文(tell me の目的語)

関係代名詞の what:

  • This is what I bought. (これは私が買ったものです。) ← is の補語
  • What I bought is expensive. (私が買ったものは高価だ。) ← 文の主語

間接疑問文の “Tell me what you bought.” と、関係代名詞の “This is what I bought.” は、形が似ていますね。でも、訳してみると違いが分かります。

「あなたがを買ったか」 → 疑問詞(具体的な品物を尋ねている)

「私が買ったもの」 → 関係代名詞(具体的な品物そのものを指している)

文脈で判断することも大切です。どちらで訳した方が自然か考えてみましょう。多くの場合、関係代名詞の what は「the thing(s) which」で置き換えられることで判断できます。

This is the thing which I bought. (これは私が買ったものです。) → 自然なので関係代名詞

Tell me the thing which you bought. (あなたが買ったものを教えてください。) → これも意味は通じますが、「何を」買ったか具体的に尋ねているニュアンスなら疑問詞がより自然です。

最初は少し戸惑うかもしれませんが、たくさんの英文に触れていくうちに、感覚的に区別できるようになってきますよ!

AYUMI
AYUMI

慣用表現がいっぱい!でも、意味が分かると面白いかも。疑問詞との違いは訳してみるのが大事なんですね!

関係代名詞 what を使った応用表現と注意点

関係代名詞 what の基本的な用法が分かってきたら、もう少しステップアップして、応用的な表現や注意しておきたいポイントも見ていきましょう。

what 節を主語にすることによる強調のニュアンス

what 節を文の主語に置くと、その「~すること/もの」という内容が自然と強調されるニュアンスが出ることがあります。

例えば、

I want this book. (私はこの本が欲しい。)

という普通の文を、what を使って表現すると、

What I want is this book.
(私が欲しいものはこの本です。)

となります。この what を使った文は、「私が欲しいのは他の何ものでもなく、まさにこの本なんだ」という気持ちを込めて言うときに使われることがあります。日本語で言う「私が欲しいのは、この本だ」という「のは」に近い強調の感覚ですね。

これは、英語の強調構文「It is A that B (BするのはAだ)」とは少し違いますが、what 節を主語にすることで、その内容に焦点が当たる効果がある、と覚えておくと良いでしょう。

  • What matters most is your health. (最も重要なことはあなたの健康です。)
  • What she needs now is a long rest. (彼女が今必要なものは長期の休息です。)

これらの文も、「最も重要なことこそあなたの健康」「彼女が今必要なものこそ長期の休息」といった強調の気持ちが込められていると解釈できます。

what S V … の後に続く動詞の数の一致 (is / are の使い分け)

what 節が文の主語になるとき、その後に続く動詞は基本的に単数扱いになると説明しました。

What he says is always correct.
(彼が言うことはいつも正しい。)

この「What he says (彼が言うこと)」は、一つの「こと」として捉えられるので、動詞は is になります。

しかし、what 節が指す内容が明らかに「複数のもの」である場合は、動詞が複数形 (are, were) になることもあります。

What I bought at the supermarket were some apples, bananas, and milk.
(私がスーパーで買ったものは、いくつかのリンゴとバナナと牛乳だった。)

この場合、「What I bought」が指しているのは「apples, bananas, and milk」という複数の品物なので、動詞は were になっていますね。

ただし、このようなケースはそれほど多くなく、一般的には what 節は単数として扱われることが多いです。迷ったら単数形にしておけば、大きな間違いにはなりにくいでしょう。

what と that の使い分けでよくある間違い

関係代名詞の what を使うべきところで、うっかり接続詞の that や関係代名詞の that を使ってしまったり、その逆をしてしまったり、という間違いは初学者によく見られます。この2つは全く働きが違うので、しっかり区別しましょう。

接続詞の that (~ということ)

接続詞の that は、主に「~ということ」という意味の名詞節を作ります。動詞 (know, think, believe, hope など) の目的語になることが多いです。

  • I know that he is honest. (私は彼が正直であるということを知っている。)
    • that he is honest: 彼が正直であること (名詞節)
    • この that は省略可能。
  • The problem is that we don’t have enough time. (問題は私たちに十分な時間がないということだ。)
    • that we don’t have enough time: 私たちに十分な時間がないこと (名詞節)
    • この that は省略できないことが多い。

接続詞の that と関係代名詞の what の違い

  • 接続詞の that 節:完全な文 (S+V…) が続きます。「~ということ」という事実や内容を表します。
  • 関係代名詞の what 節:what 自体が節の中で主語や目的語の役割を果たすため、what の後ろは不完全な文(主語や目的語が欠けている)になります。「~すること/もの」という具体的な対象や行為を表します。

例文で比較:

I know that he likes dogs. (私は彼が犬が好きだということを知っている。) ← that 以下は完全な文 (He likes dogs.)

I know what he likes. (私は彼が好きなものを知っている。) ← what 以下は likes の目的語が欠けている (He likes what.)

関係代名詞の that (先行詞あり)

関係代名詞の that は、who や which の代わりに使われ、必ず前に先行詞(説明される名詞)があります。

  • This is the book that I want. (これは私が欲しい本です。)
    • 先行詞: the book
    • that I want が the book を修飾。

関係代名詞の that と関係代名詞の what の違い

  • 関係代名詞の that:先行詞が必要
  • 関係代名詞の what:先行詞を含まない(先行詞は what の中にある)。

例文で比較:

This is the present that he gave me. (これは彼が私にくれたプレゼントです。) ← 先行詞 the present がある。

This is what he gave me. (これが彼が私にくれたものです。) ← 先行詞がない。

混同しやすいポイント!
「I know that SV (私はSがVすることを知っている)」と「I know what SV (私はSがVするものを知っている)」は、意味が全く異なります。また、「the thing that SV (SがVするもの)」と「what SV (SがVするもの)」は意味は似ていますが、that の前には the thing が必要で、what の前には何もいらない、という大きな違いがあります。この区別をしっかり意識しましょう!

what, that (接続詞), that (関係代名詞) は、それぞれ役割が明確に異なります。文の構造をよく見て、どれを使うべきか判断する練習を重ねることが大切ですよ。

AYUMI
AYUMI

what を主語にすると強調っぽくなるのか!面白いな。that との使い分けは、やっぱり基本が大事ですね!

まとめ

今回は、ちょっととっつきにくい関係代名詞「what」について、その特徴から使い方、訳し方のコツ、さらには間違いやすいポイントまで、じっくりと解説してきました。最後に、今回の重要ポイントをギュッとまとめておさらいしましょう!

  • 関係代名詞 what の最大の特徴は「先行詞を自分の中に含んでいる」こと。「the thing(s) which/that」と同じ意味で、「~すること」「~するもの」と訳されます。
  • what は、それ自体が名詞の塊(名詞節)を作り、文の中で主語 (S)、動詞の目的語 (O)、前置詞の目的語 (O)、補語 (C) の役割を果たします。
  • what の前には、先行詞となる名詞を置きません
  • what is called (いわゆる), what is more (さらに), what S used to be (以前のS) など、覚えておくと便利な慣用表現がたくさんあります。
  • 疑問詞の what (何) と関係代名詞の what (~こと/もの) は、文構造と訳し方で区別します。
  • what 節が主語の場合、動詞は基本的に単数扱いですが、内容が複数の場合は複数扱いになることもあります。
  • 接続詞の that (~ということ) や関係代名詞の that (先行詞あり) とは、働きも文構造も異なるので、混同しないように注意が必要です。

関係代名詞 what は、一見すると複雑そうに感じるかもしれませんが、その「先行詞を内蔵する名詞節メーカー」というキャラクターをしっかり掴めば、決して難しいものではありません。むしろ、使いこなせると英語の表現がグッと豊かになり、より自然でこなれたコミュニケーションができるようになりますよ。この記事が、皆さんの what への苦手意識を解消し、英語学習の楽しさをさらに深めるきっかけになれば、とっても嬉しいです!

AYUMI
AYUMI

what のモヤモヤが晴れてスッキリしました!これからは自信を持って使えそうです!ありがとうございました!

コメント