英語の文を読んだり聞いたりしていると、”who” とか “which” とか “that” が文の途中に出てきて、前の名詞を説明しているような場面によく出くわしますよね。「関係代名詞」っていう名前は聞いたことあるけど、「一体何のこと?」「どうやって使うの?」「who, which, that って、どう使い分けるの?」って、たくさんの「?」が頭に浮かんで、苦手意識を持っている方も多いのではないでしょうか。
関係代名詞は、英語の文と文をつないで、より詳しく情報を伝えたり、表現を豊かにしたりするために、なくてはならない超重要アイテムなんです!この記事では、そんな関係代名詞の基本的な役割や仕組みから、混乱しやすい who, which, that の使い分け、そして文の中での役割によって形が変わる「格」の変化まで、英語初心者の方にも「なるほど!」と納得してもらえるように、基礎からじっくり徹底解説していきます。関係代名詞の基本をマスターすれば、英文読解も英作文も、ぐっとレベルアップしますよ!

関係代名詞…名前からして難しそう。whoとかwhichとか、ごちゃごちゃになっちゃいます…。
関係代名詞って何?基本的な役割と仕組みを理解しよう
まずは、「関係代名詞」が一体どういうもので、英語の文の中でどんな働きをしているのか、その基本的な仕組みからしっかり理解していきましょう。ここが分かれば、関係代名詞への苦手意識もきっと和らぎますよ。
関係代名詞の2つの働き:「接続詞」+「代名詞」
関係代名詞 (Relative Pronoun) という名前、ちょっと不思議ですよね。「関係」って何と何の関係?「代名詞」ってことは名詞の代わり?
その名前の通り、関係代名詞には2つの大切な働きがギュッと詰まっているんです!
- 接続詞の働き: 2つの文(節)をつなぎ合わせる「接着剤」のような役割。
- 代名詞の働き: 前に出てきた名詞(これを先行詞と言います)を指し示し、その代わりをする役割。
ちょっと分かりにくいかもしれないので、具体例で見てみましょう。ここに2つの簡単な文があります。
- 文1: I have a friend. (私には友達がいます。)
- 文2: He lives in Osaka. (彼は大阪に住んでいます。)
この2つの文を一つにつなげて、「私には大阪に住んでいる友達がいます」と言いたい時、どうすればいいでしょうか?
文2の “He” は、文1の “a friend” を指していますよね。この「代名詞 He」と、2つの文をつなぐ「接続詞 (andのような)」の役割を、たった一言でこなしてくれるのが関係代名詞なんです!
この場合、「a friend」は「人」なので、関係代名詞 who を使います。who が「接続詞の働き」と「代名詞 He の働き」を兼ねて、前の名詞 “a friend” のすぐ後ろにくっつきます。
- I have a friend who lives in Osaka. (私には大阪に住んでいる友達がいます。)
- who = 接続詞 + He (a friend)
<関係代名詞の仕組みイメージ図>
[文1:…先行詞.] + [文2:代名詞…] ⇒ [文1:…先行詞 関係代名詞…]
どうでしょうか?関係代名詞が「接着剤」と「代名詞」の2つの役割を持っている、というイメージが掴めましたか? この2つの働きを同時にこなすことで、文をよりスムーズに、そして詳しくすることができるんですね。
関係代名詞が説明する相手:「先行詞」とは?
関係代名詞を理解する上で、もう一つ欠かせないのが「先行詞(せんこうし、Antecedent)」という言葉です。
先行詞とは、関係代名詞が指し示している、関係代名詞の「直前」にある名詞(または代名詞)のことです。関係代名詞が導く節(文のかたまり)は、この先行詞を詳しく説明する役割を果たします。
先ほどの例で言うと、
- I have a friend ← who lives in Osaka.
この文では、関係代名詞 “who” が導く節 “who lives in Osaka” (大阪に住んでいる)が、直前の名詞 “a friend” (友達)を詳しく説明していますよね。この “a friend” が先行詞です。
関係代名詞が導く「who lives in Osaka」のような節(文のかたまり)のことを「関係詞節」または「形容詞節」と呼びます。なぜ形容詞節かというと、まるで形容詞のように、直前の名詞(先行詞)を修飾(説明)する働きをしているからです。
「どんな友達?」→「大阪に住んでいる友達」というように、先行詞を具体的に説明しているんですね。
関係代名詞は、必ず先行詞のすぐ後ろに置かれ、関係詞節全体で先行詞を説明する、という構造をしっかり理解しましょう!
なぜ関係代名詞が必要?文を分かりやすく、豊かにする効果
「関係代名詞なんて使わなくても、2つの文に分ければいいのでは?」と思うかもしれません。もちろんそれでも意味は通じますが、関係代名詞を使うことには、以下のような大きなメリットがあります。
- 文が簡潔になる: 2つの文に分けると、同じ名詞や代名詞を繰り返すことになりがちですが、関係代名詞を使えば1つの文にまとめることができ、よりスッキリと簡潔になります。
- 情報をスムーズに追加できる: 名詞について補足説明をしたいときに、文の流れを止めずに自然な形で情報を付け加えることができます。
- 表現が豊かになる: 名詞を具体的に描写することで、文の内容がより詳しく、豊かになります。「ただの友達」ではなく「大阪に住んでいる友達」と表現することで、人物像がよりはっきりしますよね。
- 英語らしい構造: 英語では、重要な情報(先行詞)を先に提示し、補足的な説明(関係詞節)を後から付け加える、という構造が好まれます。関係代名詞は、この英語らしい構造を作るのに役立ちます。
関係代名詞を使いこなせるようになると、単文だけでなく、より複雑で情報量の多い文を組み立てたり、理解したりすることができるようになるんですね。英語力アップのためには避けて通れない道と言えるでしょう。
最初は難しく感じるかもしれませんが、基本的な仕組みさえ理解してしまえば、あとはパターンの組み合わせです。少しずつ慣れていきましょう!
who, which, that の使い分け:先行詞の種類がカギ!
関係代名詞にはいくつか種類がありますが、最もよく使われるのが who, which, that の3つです。この3つをどう使い分けるのか、ここでしっかりマスターしましょう! 使い分けの最大のカギは、「先行詞」が何であるか、ということです。
先行詞が「人」の場合 → 主に who を使う
関係代名詞が説明する相手、つまり先行詞が「人」である場合は、原則として関係代名詞 who を使います。
【who の例文】
- The woman who works at the bank is my aunt. (その銀行で働いている女性は私の叔母です。)
- 先行詞: The woman (人) → 関係代名詞: who
- Do you know the boy who is standing over there? (あそこに立っている男の子を知っていますか?)
- 先行詞: the boy (人) → 関係代名詞: who
- He is the artist who painted this picture. (彼がこの絵を描いた芸術家です。)
- 先行詞: the artist (人) → 関係代名詞: who
このように、先行詞が「人」を指す名詞であれば、その後ろに関係代名詞 who を置いて、その人についての説明を続けることができます。
who には、文の中での役割によって「格」の変化(主格 who, 所有格 whose, 目的格 whom/who)がありますが、それについては次の章で詳しく説明しますね。ここではまず「先行詞が人なら who」と覚えましょう。
先行詞が「物・動物」の場合 → 主に which を使う
関係代名詞が説明する先行詞が「物」や「動物」である場合は、原則として関係代名詞 which を使います。
【which の例文】
- This is the computer which I bought last week. (これは私が先週買ったコンピューターです。)
- 先行詞: the computer (物) → 関係代名詞: which
- The dog which is sleeping under the table is mine. (テーブルの下で眠っている犬は私のです。)
- 先行詞: The dog (動物) → 関係代名詞: which
- Where is the key which opens this door? (このドアを開ける鍵はどこですか?)
- 先行詞: the key (物) → 関係代名詞: which
先行詞が人間以外の物や動物であれば、基本的には which を使う、と覚えておけばOKです。
which にも格の変化(主格 which, 所有格 whose/of which, 目的格 which)があります。これも次の章で詳しく見ます。「先行詞が物・動物なら which」とまず覚えましょう。
万能選手? that の使い方と注意点
関係代名詞 that は、先行詞が「人」でも「物・動物」でも、どちらの場合にも使うことができる、非常に便利な関係代名詞です。特に話し言葉(会話)では、who や which の代わりに that が使われることがよくあります。
【that の例文】
- 先行詞が人の場合:
- The woman that works at the bank is my aunt. ( = who )
- Do you know the boy that is standing over there? ( = who )
- 先行詞が物・動物の場合:
- This is the computer that I bought last week. ( = which )
- The dog that is sleeping under the table is mine. ( = which )
このように、that は守備範囲が広いので、「迷ったら that を使っておけば大丈夫?」と思うかもしれませんが、実はthat にも使えない場合や、逆に that を使う方が好ましい場合があるので、注意が必要です。
that を使う方が好ましい場合(who/which よりも自然)
- 先行詞が「人 + 物」または「人 + 動物」の場合:
- Look at the boy and his dog that are running in the park. (公園で走っている少年と彼の犬を見て。)
- 先行詞が a boy (人) と his dog (動物) なので、who も which も使えず、that を使うのが自然。
- Look at the boy and his dog that are running in the park. (公園で走っている少年と彼の犬を見て。)
- 先行詞に最上級 (the -est / the most …) が付いている場合:
- This is the best movie that I have ever seen. (これは私が今まで見た中で最高の映画だ。)
- 先行詞に序数詞 (the first, the second …) が付いている場合:
- He is the first person that succeeded in the experiment. (彼はその実験に成功した最初の人だ。)
- 先行詞に the only (唯一の), the very (まさにその), the same (同じ), all (すべての), every (すべての), any (どんな~でも), no (~ない) などが付いている場合:
- She is the only student that can solve the problem. (彼女はその問題を解ける唯一の生徒だ。)
- This is the very book that I was looking for. (これがまさに私が探していた本だ。)
- Is there anything that I can do for you? (何か私にできることはありますか?)
- 先行詞が疑問詞 who / which の場合:
- Who that knows him would trust him? (彼を知っている人で、誰が彼を信用するだろうか?)
これらの場合は、who や which よりも that を使う方が一般的で自然だとされています。
that が使えない場合(who/which を使う必要がある)
- カンマ(,)の後ろ(非制限用法): 関係代名詞の前にカンマがあり、先行詞について補足的な説明を加える「非制限用法」と呼ばれる使い方では、that は使えません。who または which を使います。(非制限用法については別記事で詳しく解説します)
- 例: I visited my uncle, who lives in London. (私は叔父を訪ねたが、彼はロンドンに住んでいる。) (× , that)
- 前置詞の直後: 関係代名詞の前に前置詞 (in, on, at, for, with など) が来る場合、that は使えません。whom (人) または which (物/動物) を使います。(これも非制限用法や、関係詞節の構造に関わる少し難しいルールです)
- 例: This is the house in which I was born. (これは私が生まれた家だ。) (× in that)
- 所有格の場合: that には所有格の形がありません。whose を使います。
that は便利ですが、カンマの後ろや前置詞の後ろでは使えない、という点は非常に重要なので、しっかり覚えておきましょう!
【一覧表】who, which, that の使い分けまとめ
ここまでの内容を、先行詞の種類と使える関係代名詞(格変化は除く)でまとめてみましょう。
先行詞の種類 | 使える関係代名詞 (基本) | that は使える? | 注意点 |
---|---|---|---|
人 | who | 〇 (口語でよく使う) | |
物・動物 | which | 〇 (口語でよく使う) | |
人 + 物/動物 | (who/which 不可) | 〇 (that を使うのが自然) | |
最上級・序数詞・only などが付く場合 | (who/which も可) | ◎ (that が好まれる) | |
カンマ(,)の後ろ (非制限用法) | who / which | × 使えない | that は不可! |
前置詞の直後 | whom / which | × 使えない | that は不可! |
この表を参考に、先行詞の種類と文脈に合わせて、適切な関係代名詞を選べるようになりましょう!

who が人、which が物、that はどっちもOKだけど注意点あり!すごく分かりやすいです!これなら使い分けられそう!
関係代名詞の「格」をマスター!主格・所有格・目的格の形と見分け方
who, which, that の基本的な使い分けが分かったところで、次は関係代名詞のもう一つの重要なポイント、「格(かく)」の変化について見ていきましょう!関係代名詞は、それが導く関係詞節の中でどんな役割を果たしているかによって、形が変わることがあるんです。
関係代名詞の「格」とは?関係詞節内での役割で決まる!
「格」と聞くと、なんだか難しそうに感じるかもしれませんが、これは代名詞 (I-my-me-mine など) と同じ考え方です。代名詞が文の中での役割(主語か?所有か?目的語か?)によって形を変えるように、関係代名詞も、それが導く関係詞節(先行詞を説明する節)の中でどんな働きをしているかによって形が変わります。これを「関係代名詞の格変化」と言います。
主な格は以下の3つです。
- 主格 (Subjective Case): 関係詞節の中で主語 (S) の働きをする場合。
- 所有格 (Possessive Case): 関係詞節の中で「~の」という所有の意味を表す場合。
- 目的格 (Objective Case): 関係詞節の中で目的語 (O) の働きをする場合。
先行詞の種類(人か、物・動物か)と、この3つの格の組み合わせによって、使うべき関係代名詞の形が決まってきます。それぞれの格について、形と見分け方を詳しく見ていきましょう。
主格の関係代名詞 (who/which/that):関係詞節の「主語」になる
【形】
- 先行詞が「人」→ who (または that)
- 先行詞が「物・動物」→ which (または that)
【働き】
関係代名詞が、関係詞節の中で主語 (S) の役割を果たします。「(先行詞)が~する」という意味合いになります。
【見分け方のポイント】
主格の関係代名詞のすぐ後ろには、必ず動詞 (V) が来ます。(関係代名詞自身が主語なので、その後ろに別の主語は来ません)
[先行詞] + [主格の関係代名詞 (who/which/that)] + [動詞 V] …
【例文】
- The girl whois singing on the stage is my cousin. (ステージで歌っている少女は私のいとこです。)
- 先行詞:The girl (人) → 主格:who
- 関係詞節:who is singing on the stage (彼女がステージで歌っている)
- who の後ろは is (動詞)。who が関係詞節の主語。
- I want a computer whichhas a large screen. (私は大きな画面を持つコンピューターが欲しい。)
- 先行詞:a computer (物) → 主格:which
- 関係詞節:which has a large screen (それが大きな画面を持つ)
- which の後ろは has (動詞)。which が関係詞節の主語。
- Do you know anyone thatcan speak French? (フランス語を話せる人を誰か知っていますか?)
- 先行詞:anyone (人) → 主格:that (whoでも可)
- 関係詞節:that can speak French (その人がフランス語を話せる)
- that の後ろは can (助動詞) + speak (動詞)。that が関係詞節の主語。
関係代名詞の後ろにすぐ動詞が続いていたら、「これは主格だな」と判断できますね。
主格の関係代名詞は、原則として省略することはできません!(ただし、関係代名詞+be動詞が省略される場合はあります)
所有格の関係代名詞 (whose):関係詞節で「~の」を表す
【形】
- 先行詞が「人」でも「物・動物」でも → whose
- ※先行詞が「物・動物」の場合、of which という形を使うこともありますが、まずは whose を覚えるのが基本です。
【働き】
関係代名詞が、関係詞節の中で「~の」という所有の意味を表します。「(先行詞)の~が…」という意味合いになります。
【見分け方のポイント】
所有格の関係代名詞 whose のすぐ後ろには、必ず名詞 (N) が来ます。 whose がその名詞を修飾する形になります。
[先行詞] + [whose] + [名詞 N] + [動詞 V] …
または
[先行詞] + [whose] + [名詞 N] + [主語 S’] + [動詞 V’] …
【例文】
- I know a girl whosefather is a famous pianist. (私はお父さんが有名なピアニストである少女を知っている。)
- 先行詞:a girl (人)
- 関係詞節:whose father is a famous pianist (彼女のお父さんが有名なピアニストである)
- whose の後ろは father (名詞)。
- The teacher praised the student whosereport was excellent. (先生はそのレポートが素晴らしかった生徒を褒めた。)
- 先行詞:the student (人)
- 関係詞節:whose report was excellent (彼の/彼女のレポートが素晴らしかった)
- whose の後ろは report (名詞)。
- This is the house whoseroof is painted red. (これは屋根が赤く塗られている家です。)
- 先行詞:the house (物)
- 関係詞節:whose roof is painted red (その家の屋根が赤く塗られている)
- whose の後ろは roof (名詞)。※先行詞が物でも whose が使える。
- I have a friend whosesister I met last week. (私には先週(私が)彼女の妹に会った友達がいる。)
- 先行詞:a friend (人)
- 関係詞節:whose sister I met last week (彼女の妹に私は先週会った)
- whose の後ろは sister (名詞)、その後に主語(I)+動詞(met)が続くパターン。
whose の後ろに名詞が来ていたら、「これは所有格だな」「~の」と訳せばいいな、と判断できます。
【of which の使い方(参考)】
先行詞が「物」の場合、whose の代わりに “the + 名詞 + of which” や “of which + the + 名詞” という形を使うこともできます。少し硬い表現になります。
- This is the house the roof of which is painted red.
- This is the house of which the roof is painted red.
まずは whose をしっかり使えるようになることを目指しましょう。
目的格の関係代名詞 (who(m)/which/that):関係詞節の「目的語」になる【省略可能!】
【形】
- 先行詞が「人」→ whom (または who, that, または省略)
- 先行詞が「物・動物」→ which (または that, または省略)
【働き】
関係代名詞が、関係詞節の中で動詞(V)または前置詞(P)の目的語(O)の役割を果たします。「(先行詞)を/に~する」という意味合いになります。
【見分け方のポイント】
目的格の関係代名詞のすぐ後ろには、通常、「主語(S’) + 動詞(V’)」が来ます。関係代名詞自身は目的語なので、関係詞節の中に別に主語が存在するわけです。
[先行詞] + [目的格の関係代名詞 (whom/who/which/that/省略)] + [主語 S’] + [動詞 V’] …
【例文】
- The woman whomI met yesterday is my English teacher. (私が昨日会った女性は私の英語の先生です。)
- 先行詞:The woman (人)
- 関係詞節:whom I met yesterday (彼女に私は昨日会った)
- whom の後ろは I (主語) + met (動詞)。whom は met の目的語。
- This is the book whichhe recommended to me. (これは彼が私に勧めてくれた本です。)
- 先行詞:the book (物)
- 関係詞節:which he recommended to me (それを彼は私に勧めてくれた)
- which の後ろは he (主語) + recommended (動詞)。which は recommended の目的語。
- The people (that)we invited couldn’t come. (私たちが招待した人々は来られなかった。)
- 先行詞:The people (人)
- 関係詞節:(that) we invited (彼らを私たちは招待した)
- that の後ろは we (主語) + invited (動詞)。that は invited の目的語。
- Do you remember the restaurant (which/that)we went to last month? (私たちが先月行ったレストランを覚えていますか?)
- 先行詞:the restaurant (物)
- 関係詞節:(which/that) we went to last month (そこへ私たちは先月行った)
- which/that の後ろは we (主語) + went (動詞)。which/that は前置詞 to の目的語。
関係代名詞の後ろに「主語+動詞」が続いていたら、「これは目的格だな」と判断できます。
【最重要!目的格は省略できる!】
目的格の関係代名詞は、日常会話や書き言葉で非常に頻繁に「省略」されます! 上の例文の (that) や (which/that) のように、括弧で示したものが省略可能な関係代名詞です。
- The woman I met yesterday is my English teacher. ← whom/who/that 省略
- This is the book he recommended to me. ← which/that 省略
- The people we invited couldn’t come. ← that 省略
- Do you remember the restaurant we went to last month? ← which/that 省略
このように、関係代名詞が見えなくても、「名詞の後ろに突然 S+V が続いているな」と思ったら、それは目的格の関係代名詞が省略されている可能性が高いです!これは英語の読解において非常に重要なポイントです。
【whom の使い方について】
先行詞が「人」の目的格は、本来 whom が正しい形ですが、現代英語、特に話し言葉では whom はあまり使われず、代わりに who や that を使うか、省略するのが一般的です。whom は非常にフォーマルな響きを持つため、書き言葉や改まった場面以外ではあまり耳にしないかもしれません。ただし、前置詞の後ろでは whom しか使えません (例: the person to whom I spoke)。
【一覧表】関係代名詞の格変化まとめ
最後に、先行詞の種類と格に応じた関係代名詞の形を一覧表で整理しましょう。
先行詞 | 主格 (~が) | 所有格 (~の) | 目的格 (~を/に) |
---|---|---|---|
人 | who / that | whose | whom / who / that / 省略可 |
物・動物 | which / that | whose / of which | which / that / 省略可 |
この表は関係代名詞の基本中の基本です!しっかり頭に入れて、格変化をマスターしましょう!
目的格の関係代名詞が省略できる、というのは本当に重要です!「名詞 + S + V」の形を見たら、「ああ、ここに目的格の関係代名詞が隠れてるんだな」と気づけるようになりましょう!

変化、覚えることがいっぱい!でも、見分け方のポイントが分かればなんとかなりそう…?目的格の省略は要注意ですね!
まとめ:関係代名詞の基本を理解して英語力UP!
今回は、英語学習で多くの人がつまずきやすい「関係代名詞」の基本について、その役割、仕組み、who/which/that の使い分け、そして「格」の変化まで、基礎からじっくりと解説してきました。最後に、今回の重要ポイントをまとめて、知識を確実に定着させましょう!
- 関係代名詞とは:
- 「接続詞」+「代名詞」の2つの働きを併せ持つ。
- 前の名詞「先行詞」を修飾する形容詞節を作る。
- 文を簡潔にし、情報をスムーズに追加し、表現を豊かにする。
- who / which / that の使い分け:先行詞の種類で判断!
- 先行詞が「人」→ 基本は who (that も可)
- 先行詞が「物・動物」→ 基本は which (that も可)
- that: 人・物・動物に使えるが、カンマ(,)の後ろや前置詞の直後には使えない。特定の先行詞(最上級など)では好まれる。
- 関係代名詞の「格」:関係詞節内での役割で形が変わる!
- 主格 (who/which/that): 関係詞節の主語になる。後ろに動詞が来る。省略不可。
- 所有格 (whose): 関係詞節で「~の」を表す。後ろに名詞が来る。
- 目的格 (whom/who/which/that): 関係詞節の目的語になる。後ろに「主語+動詞」が来る。→ 【最重要】省略されることが非常に多い!
- 学習のポイント:
- 先行詞が何か、関係詞節内でどんな役割(格)かを常に意識する。
- 基本的な形(上の表)をしっかり覚える。
- 目的格の省略に気づけるようになることが読解力UPの鍵!
関係代名詞は、英語の文構造を理解し、より長く複雑な文を読み書きできるようになるために、絶対にマスターすべき最重要文法項目の一つです。最初は難しく感じるかもしれませんが、基本的なルールとパターンさえ掴んでしまえば、あとは慣れです!
今回学んだことを基礎として、たくさんの英文に触れ、関係代名詞がどのように使われているかを確認してみてください。そして、自分でも簡単な文から関係代名詞を使った文を作る練習をしてみましょう。関係代名詞を使いこなせれば、あなたの英語の世界はもっともっと広がりますよ!

関係代名詞の基本、やっとスッキリ理解できました!特に格変化と目的格の省略、しっかり復習してマスターしたいです!
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