英語の文法用語って、なんだか難しそうなものが多くて戸惑っちゃいますよね。「補語」とか「分詞」とか…。特に「分詞が補語になる」なんて言われると、「え?どういうこと?」「SVCとかSVOCとか、ますます分からない!」って頭が混乱しちゃう方も多いんじゃないでしょうか。せっかく現在分詞と過去分詞の違いが分かってきたのに、それが文の中でどう使われるのかって、次の大きな壁かもしれません。
でも大丈夫!この記事では、そんな「補語になる分詞」について、基礎の基礎から徹底的に解説していきます!まず「補語」ってそもそも何なのかを確認し、次に現在分詞と過去分詞がそれぞれどのように補語として使われるのか(SVC文型とSVOC文型)を、たくさんの例文と一緒に見ていきます。読み終わる頃には、「なるほど、補語になる分詞ってこういうことか!」「SVCとSVOCでの使い分けもバッチリ!」ってスッキリ理解できているはずですよ!

補語とかSVCとか、名前を聞いただけで難しそう…。分詞が関係するとなると、さらに不安です…。
補語って何?分詞が補語になる基本を理解しよう
まずは本題に入る前に、「補語」そのものについて、そして「分詞が補語になる」とはどういうことなのか、基本的な考え方をおさらいしておきましょう。ここがしっかり分かっていると、この後の理解がぐっとスムーズになりますよ。
補語(Complement)の役割:主語や目的語を説明する言葉
英語の文は、いくつかの「要素」が組み合わさってできていますよね。主に、主語(S)、動詞(V)、目的語(O)、そして今回のキーワードである補語(C)、あと修飾語(M)があります。
その中でも補語(Complement)、略して「C」は、主語(S)や目的語(O)が「どんな人・もの・状態なのか」を具体的に説明したり、補ったりする言葉のことなんです。「Complement」という単語には「補うもの」という意味があるんですよ。
例えば、
- She is a doctor. (彼女は医者です。)
- “a doctor” は、主語 “She” が「どんな人か」を説明していますよね。だから “a doctor” は補語(C)です。この文は SVC の形です。
- He made me happy. (彼は私を幸せにした。)
- “happy” は、目的語 “me” が「どんな状態になったか」を説明しています。だから “happy” は補語(C)です。この文は SVOC の形です。
このように、補語(C)は文の中で主語や目的語について、より詳しい情報を与えてくれる大切な役割を持っているんです。
補語(C)になれるのは、主に名詞や形容詞です。
・SVC文型: S = C の関係(主語の説明)
・SVOC文型: O = C の関係(目的語の説明)
分詞が補語になるってどういうこと?形容詞的役割を再確認
さて、「補語になれるのは主に名詞か形容詞」というお話をしました。ここで思い出してほしいのが、前回(分詞の種類についての記事)で学んだ「分詞」の働きです。
分詞(現在分詞 -ing / 過去分詞 -ed, -en)は、もともと動詞から生まれた言葉ですが、文中では「形容詞」と同じような働きをするんでしたよね!
- a sleeping baby (寝ている赤ちゃん) ← 形容詞のように名詞 baby を修飾
- a broken window (壊された窓) ← 形容詞のように名詞 window を修飾
ということは…?そうです!形容詞のような働きができる分詞も、形容詞と同じように「補語(C)」になることができるんです!
つまり、「分詞が補語になる」というのは、現在分詞や過去分詞が、文の中で主語(S)や目的語(O)の状態や様子を説明する役割(=補語の役割)を担う、ということなんですね。
例:
- The baby is sleeping. (赤ちゃんは寝ている。) ← 現在分詞 sleeping が主語 The baby の状態を説明する補語(C)になっている。(SVC)
- I saw him running. (私は彼が走っているのを見た。) ← 現在分詞 running が目的語 him の状態を説明する補語(C)になっている。(SVOC)
- He looks tired. (彼は疲れているように見える。) ← 過去分詞 tired が主語 He の状態を説明する補語(C)になっている。(SVC)
- I want this room cleaned. (私はこの部屋を掃除された状態にしてほしい。) ← 過去分詞 cleaned が目的語 this room の状態を説明する補語(C)になっている。(SVOC)
なんとなくイメージが掴めてきましたか?
補語になる分詞の2つのパターン:主格補語(SVC)と目的格補語(SVOC)
分詞が補語になる場合、その文型によって大きく2つのパターンに分けられます。
- 主格補語(しゅかくほご)になるパターン (SVC文型)
このパターンでは、分詞が主語(S)の状態や性質を説明する補語(C)になります。「主語が~している状態だ」とか「主語が~される状態だ」といった意味を表します。

- 目的格補語(もくてきかくほご)になるパターン (SVOC文型)
こちらのパターンでは、分詞が目的語(O)の状態や性質を説明する補語(C)になります。「目的語が~している状態」とか「目的語が~される状態」といった意味を表します。

これから、この2つのパターンについて、それぞれ現在分詞と過去分詞がどのように使われるのかを詳しく見ていきましょう!

なるほど!分詞は形容詞みたいだから補語になれるんですね!主語を説明するか、目的語を説明するかでパターンが分かれるんだ!
主格補語(SVC)になる分詞の使い方:現在分詞と過去分詞
まずは、分詞が主格補語になるパターン、つまりSVC文型で使われる場合を見ていきましょう。この文型では、分詞が主語(S)について説明する役割を果たします。
SVC文型のおさらい:「主語 = 補語」の関係
第2文型(SVC)は、「主語(S) + 動詞(V) + 補語(C)」という構造でしたね。この文型の最大の特徴は、「主語(S) = 補語(C)」というイコールの関係が成り立つことです。補語(C)は、主語(S)が「どのようなものであるか」「どのような状態であるか」を説明します。
動詞(V)には、be動詞(is, am, are, was, were)の他に、状態を表す動詞(look, seem, appear「~に見える」, feel「~と感じる」, sound「~に聞こえる」, taste「~な味がする」, smell「~な匂いがする」)や、変化を表す動詞(become, get, grow, turn「~になる」)、維持を表す動詞(remain, keep, stay「~のままでいる」)などが使われます。
現在分詞(-ing)が主格補語になる場合:「主語が~している」「主語が~させる」
SVC文型の補語(C)の位置に現在分詞(-ing)が来ると、主に2つの意味を表します。
1. 主語の能動的な動作・進行中の状態:「主語が~している」
これは、主語が自分から何かを行っている、またはある動作が進行中である状態を表します。皆さんがよく知っている「進行形(be動詞 + -ing)」は、まさにこの代表例です!
- The dog is running in the park. (その犬は公園で走っている。)
- S(The dog) = C(running) の関係。「犬が走っている状態」です。
- He kept talking about his trip. (彼は旅行の話をし続けた。)
- S(He) = C(talking) の関係。「彼が話し続けている状態」を kept (保った)。
- She sat reading a book by the window. (彼女は窓際で本を読んで座っていた。)
- S(She) = C(reading) の関係。「彼女が本を読んでいる状態」で sat (座っていた)。※これは分詞構文の付帯状況と捉えることもできますが、SVC的な解釈も可能です。
2. 主語が感情などを引き起こす原因:「主語が~させる」
主語が、人にある感情を「引き起こさせる」原因となる場合にも、補語として現在分詞が使われます。特に、surprise (驚かせる), excite (興奮させる), interest (興味を持たせる), bore (退屈させる), tire (疲れさせる), satisfy (満足させる) といった感情を表す動詞から作られる現在分詞でよく見られます。
- The movie was exciting. (その映画はワクワクさせるものだった。)
- S(The movie) = C(exciting) の関係。「映画が(人を)ワクワクさせる性質」を持っていた。
- His story is really interesting. (彼の話は本当に興味深い。)
- S(His story) = C(interesting) の関係。「彼の話が(人を)興味深くさせる性質」を持っている。
- This work can be tiring sometimes. (この仕事は時々、人を疲れさせるものになりうる。)
- S(This work) = C(tiring) の関係。「この仕事が(人を)疲れさせる性質」を持っている。
感情を表す動詞の現在分詞は「(人を)~させる」という意味になるのがポイントです。「映画がワクワクしている」のではなく、「映画が人をワクワクさせている」んですね。
過去分詞(-ed/en)が主格補語になる場合:「主語が~される」「主語が~し終えた」
次に、SVC文型の補語(C)の位置に過去分詞が来る場合です。こちらも主に2つの意味を表します。
1. 主語の受動的な状態:「主語が~される、~された」
これは、主語が何か他のものから影響を受けている、つまり「~される」側である状態を表します。皆さんがよく知っている「受動態(be動詞 + 過去分詞)」は、この代表例ですね!
- The window was broken. (その窓は割られていた。)
- S(The window) = C(broken) の関係。「窓が割られた状態」だった。
- She looked disappointed with the result. (彼女はその結果にがっかりしているように見えた。)
- S(She) = C(disappointed) の関係。「彼女が(結果によって)がっかりさせられた状態」に見えた。
- The door remained locked all day. (ドアは一日中、鍵がかかったままだった。)
- S(The door) = C(locked) の関係。「ドアが鍵をかけられた状態」のままだった。
2. 主語の完了した状態:「主語が~し終えた」
過去分詞は「完了」の意味も持っているので、主語がある動作を終えた後の状態を表すこともあります。ただし、be動詞と一緒に使われることは現代英語では少なく、remain, seem などの動詞と共によく使われたり、形容詞として定着している場合(例:fallen leaves)に見られます。
- All the tickets seem sold out. (チケットはすべて売り切れているようだ。)
- S(All the tickets) = C(sold out) の関係。「チケットが売り切れてしまった状態」に見える。
- He remained seated during the ceremony. (彼は式典の間、座ったままでいた。)
- S(He) = C(seated) の関係。「彼が座らされた(座った)状態」のままだった。(※seat は他動詞で「~を座らせる」の意味)
特に感情を表す動詞の過去分詞は、「主語が(何かによって)~させられた感情を抱いている」状態を表します。
- I am interested in Japanese history. (私は日本の歴史に興味がある[興味を持たされている]。)
- S(I) = C(interested) の関係。「私が(日本の歴史によって)興味を持たされている状態」である。
- We were surprised at the news. (私たちはその知らせに驚いた[驚かされた]。)
- S(We) = C(surprised) の関係。「私たちが(その知らせによって)驚かされた状態」だった。
現在分詞と過去分詞の使い分け:主語との関係がカギ!
SVC文型で補語に分詞を使うとき、現在分詞(-ing)と過去分詞(-ed/en)のどちらを選べばいいか迷うことがありますよね。特に感情動詞の場合は混乱しやすいポイントです。
使い分けの最大のカギは、「主語(S)と補語(C)の関係」を見ることです!
分詞の種類 | 主語(S)と補語(C)の関係 | 主な意味 | 例 |
---|---|---|---|
現在分詞 (-ing) | 能動(主語が「する」側) 原因(主語が「させる」側) | 「~している」 「~させるような」 | The dog is running. The game is exciting. |
過去分詞 (-ed/en) | 受動(主語が「される」側) 完了・結果 | 「~される、~された」 「~し終えた」 「~させられる」 | The window is broken. I am excited. |
特に感情を表す動詞では、
- 主語が感情を「引き起こす」原因なら → 現在分詞 (-ing)
- This book is boring. (この本は退屈だ。[人を退屈させる])
- 主語が感情を「感じる」側(~させられる)なら → 過去分詞 (-ed/en)
- I am bored with this book. (私はこの本に退屈している。[退屈させられている])
このルールをしっかり覚えておきましょう!主語が「人」か「物」かだけで判断するのではなく、あくまで「させる側」か「させられる側」かで考えるのがポイントです。

感情動詞の使い分け、いつも間違えちゃうんです…。主語が「させる」のか「させられる」のか、しっかり考えなきゃ!
目的格補語(SVOC)になる分詞の使い方:現在分詞と過去分詞
続いて、分詞が目的格補語になるパターン、つまりSVOC文型で使われる場合を見ていきましょう。この文型では、分詞が目的語(O)について説明する役割を果たします。
SVOC文型のおさらい:「目的語 = 補語」の関係
第5文型(SVOC)は、「主語(S) + 動詞(V) + 目的語(O) + 補語(C)」という構造でしたね。この文型の特徴は、「目的語(O) = 補語(C)」というイコールの関係が成り立つことです。補語(C)は、目的語(O)が「どのようなものであるか」「どのような状態であるか」を説明します。
さらに重要なのは、目的語(O)と補語(C)の間には、意味の上で「主語 + 述語」の関係が隠れているということです。これがSVOC文型を理解する上でとても大切なポイントになります。
SVOC文型をとる動詞(V)には、make, let, have(使役動詞)、see, hear, feel(知覚動詞)、keep, leave(維持)、find(発見)、call, name(命名)、want, like(希望)など、様々な種類があります。
現在分詞(-ing)が目的格補語になる場合:「目的語が~している」「目的語に~させ続ける」
SVOC文型の補語(C)の位置に現在分詞(-ing)が来ると、「目的語が~している」という能動・進行の状態を表します。「O = C (~している)」の関係ですね。
特に、知覚動詞や一部の使役動詞、維持・発見を表す動詞と一緒に使われることが多いです。
- 知覚動詞 (see, watch, hear, listen to, feel, notice など) + O + -ing
「Oが~しているのを見る・聞く・感じる」という意味になります。動作の途中や躍動感を表現したいときに使われます。
- I saw a cat climbing the tree. (私は猫がその木を登っているのを見た。)
- O(a cat) = C(climbing) の関係。「猫が登っている」のを saw (見た)。
- Can you hear someone singing? (誰かが歌っているのが聞こえますか?)
- O(someone) = C(singing) の関係。「誰かが歌っている」のを hear (聞く)。
- I felt the house shaking. (私は家が揺れているのを感じた。)
- O(the house) = C(shaking) の関係。「家が揺れている」のを felt (感じた)。
- I saw a cat climbing the tree. (私は猫がその木を登っているのを見た。)
- 維持・発見・使役の一部 (keep, leave, find, get, catch など) + O + -ing
「Oを~している状態にしておく・させる」「Oが~しているのを見つける」といった意味になります。
- Don’t keep me waiting so long! (そんなに長く私を待たせないで!)
- O(me) = C(waiting) の関係。「私が待っている状態」を keep (保たせないで)。
- She left the baby crying. (彼女は赤ちゃんを泣かせたままにしておいた。)
- O(the baby) = C(crying) の関係。「赤ちゃんが泣いている状態」のまま left (放置した)。
- I found him sleeping on the sofa. (私は彼がソファで寝ているのを見つけた。)
- O(him) = C(sleeping) の関係。「彼が寝ている状態」を found (見つけた)。
- We need to get the machine working again. (私たちはその機械を再び動かす必要がある。)
- O(the machine) = C(working) の関係。「機械が動いている状態」に get (する)。
- Don’t keep me waiting so long! (そんなに長く私を待たせないで!)
使役動詞の make, have, let は、基本的に補語に「原形不定詞」をとります (例: He made me wait.)。知覚動詞も原形不定詞をとることができ、その場合は動作の一部始終を見た・聞いたというニュアンスになります (例: I saw him cross the street. 彼が通りを渡り終えるのを見た)。現在分詞(-ing)を使うと「渡っている最中を見た」という進行中のニュアンスが強くなります。
過去分詞(-ed/en)が目的格補語になる場合:「目的語が~される」「目的語を~してもらう/させる」
次に、SVOC文型の補語(C)の位置に過去分詞が来る場合です。これは、「目的語が~される」という受動・完了の状態を表します。「O = C (~される/された)」の関係ですね。
知覚動詞や使役動詞、維持・発見・希望を表す動詞など、多くのSVOC動詞で使われます。
- 知覚動詞 (see, hear, feel, notice など) + O + 過去分詞
「Oが~されるのを見る・聞く・感じる」という意味になります。
- I saw my bag stolen. (私は自分のカバンが盗まれるのを見た。)
- O(my bag) = C(stolen) の関係。「カバンが盗まれる」のを saw (見た)。
- She heard her name called from behind. (彼女は自分の名前が後ろから呼ばれるのを聞いた。)
- O(her name) = C(called) の関係。「名前が呼ばれる」のを heard (聞いた)。
- He felt himself lifted up. (彼は自分が持ち上げられるのを感じた。)
- O(himself) = C(lifted) の関係。「自分が持ち上げられる」のを felt (感じた)。
- I saw my bag stolen. (私は自分のカバンが盗まれるのを見た。)
- 使役動詞 (have, get, make ※まれ) + O + 過去分詞
「Oを~される状態にする」「Oを~してもらう(させる)」という意味になります。特に “have O C (過去分詞)” と “get O C (過去分詞)” は非常によく使われる形です。
- I had my hair cut yesterday. (私は昨日、髪を切ってもらった。)
- O(my hair) = C(cut) の関係。「髪が切られる」状態に had (してもらった)。
- Can you get this letter sent by express mail? (この手紙を速達で送ってもらえますか?)
- O(this letter) = C(sent) の関係。「手紙が送られる」状態に get (してもらう)。
- He made his voice heard in the crowd. (彼は人混みの中で自分の声が聞こえるようにした。)
- O(his voice) = C(heard) の関係。「声が聞かれる」状態に made (した)。※make O 過去分詞 は少し硬い表現。
- I had my hair cut yesterday. (私は昨日、髪を切ってもらった。)
- 維持・発見・希望など (keep, leave, find, want, like, need など) + O + 過去分詞
「Oが~された状態にしておく」「Oが~された状態だとわかる」「Oが~されることを望む」といった意味になります。
- Please keep the door closed. (ドアは閉めたままにしておいてください。)
- O(the door) = C(closed) の関係。「ドアが閉められた状態」を keep (保つ)。
- We found the treasure hidden underground. (私たちは宝物が地下に隠されているのを見つけた。)
- O(the treasure) = C(hidden) の関係。「宝物が隠された状態」を found (見つけた)。
- I want this report finished by tomorrow. (私はこのレポートを明日までに終えてほしい。)
- O(this report) = C(finished) の関係。「レポートが終えられた状態」を want (望む)。
- Please keep the door closed. (ドアは閉めたままにしておいてください。)
現在分詞と過去分詞の使い分け:目的語との関係がカギ!
SVOC文型で補語に分詞を使う場合も、使い分けのカギは「目的語(O)と補語(C)の関係」です!
分詞の種類 | 目的語(O)と補語(C)の関係 | 主な意味 | 例 |
---|---|---|---|
現在分詞 (-ing) | 能動(目的語が「する」側) 進行 | 「Oが~している」 | I saw him running. Keep the engine running. |
過去分詞 (-ed/en) | 受動(目的語が「される」側) 完了・結果 | 「Oが~される、~された」 | I heard my name called. I had my car washed. |
目的語(O)が補語(C)の動作を「している」なら現在分詞、目的語(O)が補語(C)の動作を「される」なら過去分詞、と判断します。
例:
- I saw the man painting the wall. (私はその男性が壁を塗っているのを見た。)
- O(the man) が C(paint) する側 → 能動なので現在分詞 painting
- I saw the wall painted by the man. (私はその壁が男性によって塗られるのを見た。)
- O(the wall) が C(paint) される側 → 受動なので過去分詞 painted
例えば “I saw the car stopping.” と “I saw the car stopped.” はどう違いますか?
いい質問ですね! “-ing” は進行中の動作を表すことが多いので、”I saw the car stopping.” は「車が(ちょうど)止まろうとしているのを見た」というニュアンスになります。一方、過去分詞の “stopped” は完了や状態を表すので、”I saw the car stopped.” は「車が(すでに)止まっているのを見た」となります。このように、どちらの分詞を使うかで微妙な意味合いが変わってくることもあるんですよ。
目的語と補語の関係をしっかり見極めることが、SVOC文型での分詞の使い分けマスターへの道ですね!

目的語との関係で判断するんですね!例文がたくさんあって分かりやすかったです!SVOCも怖くないかも!
まとめ:補語となる分詞マスターへの道
今回は、英語学習でつまずきやすい「補語となる分詞」について、SVC文型とSVOC文型の両方から徹底的に解説してきました。最後に、今回の重要ポイントをぎゅっとまとめておさらいしましょう!
- 補語(C)とは: 主語(S)や目的語(O)が「どのようなもの・状態か」を説明する言葉。
- 分詞が補語になれる理由: 分詞(現在分詞・過去分詞)は形容詞のような働きをするため。
- 補語になる分詞の2パターン:
- 主格補語 (SVC): 主語(S)の状態を説明する。「S = C」の関係。
- 目的格補語 (SVOC): 目的語(O)の状態を説明する。「O = C」の関係(意味上の主語+述語)。
- SVC文型での分詞:
- 現在分詞(-ing): 主語が「~している(能動・進行)」、または「~させる(原因)」。(例: The baby is sleeping. / The news is surprising.)
- 過去分詞(-ed/en): 主語が「~される(受動)」、または「~し終えた(完了・結果)」「~させられる」。(例: The door is closed. / I am tired.)
- SVOC文型での分詞:
- 現在分詞(-ing): 目的語が「~している(能動・進行)」。(例: I saw him running. / Don’t leave the water running.)
- 過去分詞(-ed/en): 目的語が「~される(受動・完了)」。(例: I heard my name called. / I had my watch repaired.)
- 使い分けの最大のカギ: 説明される名詞(SVCなら主語S、SVOCなら目的語O)と分詞の関係が「能動(~する、~させる)」なら現在分詞、「受動(~される、~させられる)」なら過去分詞を選ぶ!
補語になる分詞は、進行形や受動態、知覚動詞・使役動詞の構文など、英語の様々な重要文法と深く関わっています。だからこそ、ここをしっかり理解できると、英文の構造がよりクリアに見えるようになり、読解力も表現力も格段にアップするはずです。
最初は難しく感じるかもしれませんが、たくさんの例文に触れて、「主語=補語」「目的語=補語」の関係と、それぞれの分詞の意味(能動/受動、進行/完了)を意識する練習を繰り返してみてください。きっと「なるほど!」と思える瞬間が来ますよ!

SVCとSVOC、そして現在分詞と過去分詞の使い分け、しっかり復習してマスターしたいです!頑張るぞー!
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