助動詞の基本を完全攻略!can, will, may の使い方【初心者向け】

英語の勉強をしていると、「助動詞」ってよく出てきますよね。can, will, may, must, should… たくさん種類があって、それぞれに色々な意味があって、「もう、何が何だか分からない!」って混乱してしまうこと、ありませんか? なんとなく使っているけれど、それぞれのニュアンスの違いとか、正しい使い方って実はよく分かってないかも… そんな風に感じている方も多いのではないでしょうか。

でも、この「助動詞」は、英語の動詞に様々な意味合いをプラスして、表現を豊かにしてくれる、まるで魔法の言葉なんです! 助動詞を上手に使いこなせるようになると、自分の気持ちや考えをより細やかに、そして正確に伝えられるようになります。この記事では、そんな英語学習のキホンとも言える「助動詞」について、その基本的な役割やルール、そして特によく使う can, will, may を中心に、それぞれの意味と使い方を、たくさんの例文と一緒に、基礎からじっくり丁寧に解説していきます。この記事を読めば、助動詞のモヤモヤが晴れて、自信を持って使えるようになりますよ!

AYUMI
AYUMI

助動詞、can とか will とか… なんとなく使ってるけど、ちゃんと理解できてないかも…。


  1. 助動詞ってそもそも何? 英語の表現を豊かにする魔法の言葉
    1. 助動詞の定義 – 動詞を助けて意味をプラスする役割
    2. なぜ助動詞が重要? – ニュアンスや可能性・義務などを伝える
    3. 助動詞の基本的なルール – 位置、形、否定文・疑問文の作り方
  2. これだけは押さえたい!助動詞の基本 can, will, may の使い方
    1. 「できる」だけじゃない!助動詞 can の持つ多様な意味(能力、可能性、許可、依頼)
      1. can のコアイメージ「~できる潜在性がある」
      2. ① 能力「~できる」
      3. ② 可能性「~ありうる、~のはずだ」
      4. ③ 許可「~してもよい」
      5. ④ 依頼「~してくれませんか」
      6. can の否定形 cannot / can’t と過去形 could
    2. 未来のことだけじゃない!助動詞 will の意味と使い方(意志、未来予測、依頼、習慣)
      1. will のコアイメージ「~するぞという意志・見通し」
      2. ① 意志「~するつもりだ」
      3. ② 未来予測「~だろう」
      4. ③ 依頼「~してくれませんか」 (Will you…?)
      5. ④ 現在の習慣・習性「(どうしても)~するものだ」
      6. will の否定形 will not / won’t と過去形 would
    3. 「かもしれない」だけじゃない!助動詞 may の意味と使い方(推量、許可、祈願)
      1. may のコアイメージ「~してもよい状況・可能性」
      2. ① 推量「~かもしれない」
      3. ② 許可「~してもよい」 (can より丁寧)
      4. ③ 祈願「~でありますように」
      5. may の否定形 may not と過去形 might (might は推量の意味で現在形でも使う)
  3. 助動詞を使う上での注意点と学習のコツ
    1. 再確認!助動詞の後ろは必ず動詞の原形!
    2. 助動詞は重ねて使えない! 代替表現を覚えよう
    3. 否定文・疑問文の作り方をマスターしよう
    4. 助動詞の「過去形」は過去の意味だけじゃない? (could, would, might の丁寧表現など)
    5. たくさんの例文に触れて感覚をつかもう
  4. まとめ:助動詞の基本を理解して、英語表現の幅を広げよう!

助動詞ってそもそも何? 英語の表現を豊かにする魔法の言葉

まずは、「助動詞」が一体どんな働きをする言葉なのか、基本的な役割とルールをしっかり押さえておきましょう。ここが分かると、個々の助動詞の理解がぐんと深まりますよ。

助動詞の定義 – 動詞を助けて意味をプラスする役割

「助動詞 (Auxiliary Verb / Modal Verb)」とは、その名の通り、動詞を「助」けて、様々な意味を付け加える働きをする言葉です。「助」動詞というくらいなので、単独で使われることはなく、必ず動詞(の原形)とセットで使われます。

普通の動詞だけでは表現しきれない、話し手の気持ちや判断、状況に対する見方などを表現するのに役立ちます。例えば、「I play tennis.(私はテニスをします)」という文に助動詞を加えると…

  • I can play tennis. (私はテニスをすることができる。) 《能力》
  • I will play tennis. (私はテニスをするつもりだ。) 《意志》
  • I may play tennis. (私はテニスをするかもしれない。) 《推量》 / (テニスをしてもよい。) 《許可》
  • I must play tennis. (私はテニスをしなければならない。) 《義務》
  • I should play tennis. (私はテニスをすべきだ。) 《提案・忠告》

このように、助動詞一つで文のニュアンスがガラッと変わりますよね。まさに、動詞に意味の「味付け」をする調味料のような存在と言えるかもしれません。

助動詞は英語で “Modal Verb” と呼ばれることが多いです。”Modal” は “mode”(様相、気分、法)から来ていて、話し手の「気分」や「心的態度」を表す言葉、という意味合いが込められています。

なぜ助動詞が重要? – ニュアンスや可能性・義務などを伝える

助動詞が英語学習において非常に重要とされるのには、理由があります。

  • 微妙なニュアンスの表現: 可能性の度合い(絶対~だ、~かもしれない、~のはずがない)、義務や必要性の強さ(~しなければならない、~すべきだ)、許可や依頼の丁寧さなどを細かく表現できます。
  • 話し手の気持ちや判断の表明: 単なる事実だけでなく、「~したい」「~するつもりだ」「~できると思う」といった話し手の意志や考え、感情を伝えるのに不可欠です。
  • コミュニケーションの円滑化: 相手に何かを依頼したり、許可を求めたり、提案したりする際に、助動詞を使うことで適切な丁寧さや表現を選ぶことができます。これができないと、失礼に聞こえてしまったり、意図がうまく伝わらなかったりすることも…。
  • 英文読解の鍵: 文の中で助動詞がどのように使われているかを理解することは、文章全体の意味や筆者の意図を正確に読み取るために重要です。
  • 英作文・会話力の向上: 助動詞を使いこなせれば、より自然で洗練された、表現力豊かな英語を使えるようになります。

助動詞は、英語でコミュニケーションをとる上で、避けては通れない必須の要素なのです。基本的な助動詞の使い方をマスターするだけでも、英語力は格段にアップしますよ!

助動詞の基本的なルール – 位置、形、否定文・疑問文の作り方

助動詞には、いくつかの共通した基本的なルールがあります。これを最初に押さえておくと、個々の助動詞を学ぶのが楽になります。

  1. 助動詞の位置は「動詞の前」: 助動詞は、必ずメインとなる動詞の直前に置かれます。
    • 例: She can speak French. (彼女はフランス語を話すことができる。)
  2. 助動詞の後ろは必ず「動詞の原形」:これが最重要ルール! 助動詞の後ろに続く動詞は、主語が何であっても(三人称単数でも)、必ず原形(元の形)になります。-s や -ed、-ing などは付きません。
    • 例: He will go to the party. (彼はパーティーに行くだろう。)← goes ではない!
    • 例: They must finish the report. (彼らはレポートを終えなければならない。)← finishes や finished ではない!
  3. 主語によって形が変わらない: 助動詞自体は、主語が I でも You でも He/She/It でも They でも、形が変化しません。(三人称単数の -s などは付きません。)
    • 例: I can swim. / He can swim. (can は変わらない)
  4. 助動詞は重ねて使えない: 原則として、1つの文(節)の中で助動詞を2つ以上続けて使うことはできません
    • × He will can come tomorrow. → ○ He will be able to come tomorrow. (彼は明日来ることができるだろう。)※ can の代わりに be able to を使う
  5. 否定文の作り方: 助動詞の後ろに not を置きます。短縮形(can’t, won’t, shouldn’t など)もよく使われます。
    • 例: You should not smoke here. / You shouldn’t smoke here. (ここでタバコを吸うべきではありません。)
  6. 疑問文の作り方: 助動詞を主語の前に出します。文末はクエスチョンマーク(?)になります。

    • 例: Can you help me? (手伝ってくれますか?)

    • 例: Will she come to the party? (彼女はパーティーに来ますか?)


    ※ 疑問文に対する答え方は、使われた助動詞を使って答えるのが基本です。


    例: Can you help me? – Yes, I can. / No, I can’t.


特にルール②「助動詞の後ろは動詞の原形」とルール④「助動詞は重ねて使えない」は、英語学習者が間違いやすいポイントなので、しっかり頭に入れておきましょう!

これらの基本ルールをマスターすれば、あとは個々の助動詞の意味と使い方を覚えていくだけです!

AYUMI
AYUMI

そっか! 助動詞の後ろは絶対に動詞の原形なんだ! これ、よく間違えちゃうやつだ! 否定文とか疑問文の作り方もシンプルで覚えやすいね!


これだけは押さえたい!助動詞の基本 can, will, may の使い方

それでは、数ある助動詞の中でも特に使用頻度が高く、基本的なものである can, will, may の3つについて、それぞれの持つ意味と使い方を詳しく見ていきましょう! これらをマスターするだけでも、表現の幅がぐっと広がりますよ。

「できる」だけじゃない!助動詞 can の持つ多様な意味(能力、可能性、許可、依頼)

多くの人が最初に習う助動詞 can。「~できる」という意味でお馴染みですが、実はそれ以外にも色々な意味で使われる、とっても便利な助動詞なんです。

can のコアイメージ「~できる潜在性がある」

can の持つ根本的なイメージ(コアイメージ)は「潜在的に~できる力や可能性がある」という感じです。状況や文脈によって、その「潜在性」が具体的な「能力」「可能性」「許可」「依頼」といった意味に解釈されます。

① 能力「~できる」

最も基本的な意味ですね。主語が持つ技能や能力を表します。

  • I can swim. (私は泳ぐことができる。)
  • She can speak three languages fluently. (彼女は3ヶ国語を流暢に話すことができる。)
  • Birds can fly. (鳥は飛ぶことができる。)

② 可能性「~ありうる、~のはずだ」

「そういうことも可能だ」「理論上ありうる」といった可能性を表します。特に肯定文や疑問文で使われます。(否定文の cannot は「~のはずがない」という強い否定になります。)

  • Accidents can happen anytime. (事故はいつでも起こりうる。)
  • It can be cold here even in summer. (ここは夏でも寒くなることがある。)
  • Can the rumor be true? (その噂は本当だろうか? / 本当でありうるだろうか?)
  • That cannot be true! (それが本当のはずがない!) ← 強い否定の推量

③ 許可「~してもよい」

相手に許可を与える、あるいは許可を求める際に使います。may よりも口語的で、親しい間柄などでよく使われます。

  • You can use my pen if you like. (もしよければ私のペンを使ってもいいですよ。) ← 許可を与える
  • Can I ask you a question? (質問をしてもいいですか?) ← 許可を求める
  • You can’t park here. (ここに駐車してはいけません。) ← 不許可・禁止

④ 依頼「~してくれませんか」

相手に何かをお願いする際に使います。”Can you…?” の形で、比較的カジュアルな依頼表現になります。

  • Can you help me with my homework? (宿題を手伝ってくれませんか?)
  • Can you pass me the salt? (塩を取ってくれませんか?)

can の否定形 cannot / can’t と過去形 could

  • 否定形: cannot または can’t。「~できない」「~のはずがない」「~してはいけない」。cannot は1語で書くのが普通です。
  • 過去形:could。「~できた」「~してくれた」という過去の能力や依頼を表すほか、「~かもしれない」「~していただけませんか」のように、can よりも丁寧な推量や依頼を表す現在形としても使われます。
    • 例 (過去の能力): I could run faster when I was young. (若い頃はもっと速く走れた。)
    • 例 (丁寧な依頼): Could you open the window? (窓を開けていただけますか?)
    • 例 (推量): He could be at home now. (彼は今、家にいるかもしれない。)

can は本当に色々な場面で使える便利な助動詞ですね! コアイメージを掴んで、文脈に合わせて意味を判断できるようになりましょう。

未来のことだけじゃない!助動詞 will の意味と使い方(意志、未来予測、依頼、習慣)

will も非常によく使われる助動詞で、「未来」を表すイメージが強いですが、実はそれだけではありません。「意志」を表すのが本来の意味合いで、そこから様々な意味が派生しています。

will のコアイメージ「~するぞという意志・見通し」

will のコアイメージは「(話し手・主語の)強い意志」や「未来に対する確度の高い見通し」です。「こうなるだろう」「こうするぞ」という力強いベクトルが感じられます。

① 意志「~するつもりだ」

話し手が「~するぞ!」と決めた、その場の意志を表します。特に一人称 (I, we) でよく使われます。”be going to” が事前に計画された予定を表すのに対し、will はその場で決定した意志を表すことが多いです。

  • “The phone is ringing.” “OK, I will answer it.” (「電話が鳴ってるよ」「わかった、私が出るよ。」) ← その場で決めた意志
  • I will do my best! (最善を尽くすつもりです!) ← 強い決意
  • We will never give up. (私たちは決して諦めません。) ← 強い否定の意志

② 未来予測「~だろう」

単純な未来の出来事や、根拠に基づいた確度の高い予測を表します。「きっと~だろう」というニュアンスです。

  • It will rain tomorrow. (明日は雨が降るだろう。)
  • He will be back soon. (彼はすぐに戻ってくるだろう。)
  • You will pass the exam if you study hard. (一生懸命勉強すれば、試験に合格するだろう。)

※ 「~する予定だ」という意味の be going to との使い分けも重要ですが、will はより客観的な予測や、現時点での見通しを表す傾向があります。

③ 依頼「~してくれませんか」 (Will you…?)

相手に何かをお願いする際に使います。”Will you…?” の形で、canよりも少し丁寧な依頼になります(相手の意志を尋ねるニュアンス)。

  • Will you close the door? (ドアを閉めてくれませんか?)
  • Will you help me for a moment? (少しの間、手伝ってくれませんか?)

※ 否定の依頼 “Won’t you…?” は「~してくれませんか?」という丁寧な勧誘の意味になります。

例: Won’t you have some more tea? (もう少しお茶はいかがですか?)

④ 現在の習慣・習性「(どうしても)~するものだ」

主語が持つ現在の習慣や、物が持つ固有の性質・習性を表すことがあります。「(意志として)どうしても~するものだ」というニュアンスです。強勢を置いて発音されることが多いです。

  • He will often fall asleep during class. (彼は授業中によく居眠りする。) ← そういう癖がある
  • Accidents will happen. (事故というものは(どうしても)起こるものだ。) ← 物事の性質
  • Boys will be boys. (男の子は(いつまでたっても)男の子。) ← 性質を表すことわざ

will の否定形 will not / won’t と過去形 would

  • 否定形: will not または won’t。「~しないつもりだ」「~しないだろう」。特に won’t は「どうしても~しようとしない」という強い拒絶を表すこともあります。

    例: The door won’t open. (ドアがどうしても開かない。)

  • 過去形: would。過去の意志「~するつもりだった」、過去の習慣「よく~したものだ」、過去の未来「~するだろうと思われた」などの意味のほか、will よりも丁寧な依頼「~していただけませんか」や、仮定法(もし~なら…だろうに)など、非常に多様な使い方があります。would の用法は複雑なので、また別の機会に詳しく解説しますね!
    例 (丁寧な依頼): Would you mind opening the window? (窓を開けていただけませんか?)

    例 (過去の習慣): We would often go fishing in the river. (私たちはよくその川へ釣りに行ったものだ。)

will も未来だけでなく、意志や習慣など、幅広い意味を持っていることが分かりましたね。

「かもしれない」だけじゃない!助動詞 may の意味と使い方(推量、許可、祈願)

may は can や will に比べると少し控えめな印象の助動詞ですが、「推量」と「許可」という重要な意味を持っています。

may のコアイメージ「~してもよい状況・可能性」

may のコアイメージは「(状況的に)~することが許されている、可能である」という感じです。そこから、「~してもよい」という許可や、「~する可能性がある」という推量の意味が生まれます。

① 推量「~かもしれない」

確信はないけれど、「~する可能性がある」「~かもしれない」という推量を表します。可能性の度合いとしては、50%程度かそれ以下、といった感じです。

  • It may rain this afternoon. (今日の午後は雨が降るかもしれない。)
  • He may be busy now. (彼は今、忙しいかもしれない。)
  • She may not know the truth. (彼女は真実を知らないのかもしれない。) ← 否定の推量

※ 推量の度合い: must (~に違いない) > will (~だろう) > should (~のはずだ) > may/might/could (~かもしれない) > cannot (~のはずがない)

② 許可「~してもよい」 (can より丁寧)

相手に許可を与える、あるいは許可を求める際に使われます。can よりも丁寧で、ややフォーマルな響きがあります。特に許可を求める “May I…?” は非常に丁寧な表現です。

  • You may leave now if you have finished your work. (仕事が終わったのなら、もう帰ってもよろしい。) ← 許可を与える
  • May I come in? (入ってもよろしいですか?) ← 丁寧な許可を求める
  • Visitors may not take photographs inside the museum. (見学者は博物館内での写真撮影は許可されていません。) ← 不許可・禁止(丁寧)

※ 親しい間柄では can の方が一般的ですが、ビジネスシーンや目上の人に対しては may を使う方がより適切です。

③ 祈願「~でありますように」

祈りや願いを表す祈願文で使われることがあります。この場合、May が文頭に来て、主語と動詞が倒置されることが多いです。

  • May you live long and happily! (あなたが末永く幸せに生きますように!)
  • May God bless you. (神のご加護があらんことを。)

may の否定形 may not と過去形 might (might は推量の意味で現在形でも使う)

  • 否定形: may not。「~ないかもしれない」「~してはいけない」。短縮形はありません。
  • 過去形: might。過去の推量や許可を表すこともありますが、現代英語では、may よりもさらに確信度の低い(弱い)推量「(ひょっとしたら)~かもしれない」として、現在や未来のことに対しても非常によく使われます。また、May I…? よりもさらに控えめな許可を求める表現 (Might I…?) としても使われます(ただし稀)。
    例 (弱い推量): He might come, but I’m not sure. (彼は来るかもしれないけど、確信はない。)

    例 (弱い推量): It might rain later. (後で雨が降るかもしれないなあ。) ← may rain より可能性が低い

may と might の使い分け、特に推量の意味での違いは重要なので、しっかり覚えておきましょう。

今回は can, will, may という基本の3つを詳しく見ましたが、他にも must (~しなければならない、~に違いない), should (~すべきだ、~のはずだ) など、重要な助動詞はたくさんあります。これらも一つずつコアな意味と使い方を理解していくことが大切ですよ!

AYUMI
AYUMI

can, will, may って、こんなに色々な意味があったんだ! コアイメージで考えると、少し分かりやすいかも! could とか might が現在のことにも使えるっていうのも新しい発見!


助動詞を使う上での注意点と学習のコツ

助動詞の基本的な意味と使い方が分かってきたところで、実際に使う上で注意すべき点や、効果的な学習のヒントをいくつかご紹介します。

再確認!助動詞の後ろは必ず動詞の原形!

何度もお伝えしていますが、これは本当に、本当に大切なルールです! 英語学習者が最も間違えやすいポイントの一つなので、常に意識してください。

助動詞 (can, will, may, must, should など) の後ろには、必ず動詞の原形が来ます。

  • × He can plays the guitar. → ○ He can play the guitar.
  • × She will went to the party. → ○ She will go to the party.
  • × We must finished the work. → ○ We must finish the work.

主語が三人称単数でも、過去の話をしていても関係ありません。助動詞が来たら、その後ろは必ず「原形」! これを徹底しましょう。

助動詞は重ねて使えない! 代替表現を覚えよう

もう一つの重要なルールは、助動詞を2つ以上重ねて使えない、ということです。「~できるだろう」と言いたいからといって “will can” とすることはできません。

では、そのような意味を表したいときはどうすれば良いのでしょうか? 答えは、助動詞と同じような意味を持つ他の表現(代替表現・句助動詞)を使うことです。

  • can (~できる) の代替表現:be able to do
    • 例: × I will can join the meeting. → ○ I will be able to join the meeting. (私は会議に参加できるでしょう。)
  • must (~しなければならない) の代替表現:have to do
    • 例: × You will must submit the report. → ○ You will have to submit the report. (あなたはレポートを提出しなければならないでしょう。)
  • may (~かもしれない) の代替表現: be likely to do (可能性が高い場合), It is possible that… など (文構造を変える)

このように、助動詞が使えない場面では、それに相当する別の言い方を使う必要があります。特に be able to dohave to do は非常によく使われるので、必ず覚えておきましょう。

否定文・疑問文の作り方をマスターしよう

助動詞の否定文・疑問文の作り方は、be動詞と同じくらいシンプルです。しっかりマスターして、スムーズに使えるようにしましょう。

  • 否定文: 助動詞 + not + 動詞の原形
    • 例: I cannot swim. / She will not come. / You may not enter.
    • 短縮形: can’t, won’t, shouldn’t, mustn’t など ※may not の短縮形はない
  • 疑問文: 助動詞 + 主語 + 動詞の原形 + ?
    • 例: Can you swim? / Will she come? / May I enter?
  • 答え方: Yes, 主語 + 助動詞. / No, 主語 + 助動詞 + not.
    • 例: Can you swim? – Yes, I can. / No, I can’t.
    • 例: Will she come? – Yes, she will. / No, she won’t.

この基本パターンを覚えてしまえば、どの助動詞でも応用できますね。

助動詞の「過去形」は過去の意味だけじゃない? (could, would, might の丁寧表現など)

助動詞には過去形 (could, would, might, should) がありますが、これらが必ずしも「過去」の意味を表すとは限らない、という点に注意が必要です。特に could, would, might は、現在や未来のことについて、より丁寧な表現や、控えめな推量を表すためによく使われます。

  • 丁寧な依頼:
    • Can you…? → Could you…? (~していただけますか?)
    • Will you…? → Would you…? (~していただけますか?)
  • 控えめな許可・提案:
    • You can… → You could… (~することもできますよ)
    • Shall we…? → We could… (~するのはどうでしょう?)
  • 控えめな推量:
    • may (~かもしれない 50%?) → might (~かもしれない 30%?), could (~かもしれない 可能性あり)
    • 例: It might rain. (雨が降るかもねぇ。)
  • 仮定法: もし~なら…だろうに、という現在の事実に反する仮定を表す際にも would, could, might が使われます。(これは少し発展的な内容です。)
    • 例: If I had more money, I would buy a car. (もっとお金があれば、車を買うだろうに。)

このように、助動詞の過去形は、単なる過去時制ではなく、現在における「距離感」(丁寧さ、控えめさ、非現実性)を表す機能を持っている、と理解しておくと良いでしょう。これは英語の非常に重要な感覚の一つです。

たくさんの例文に触れて感覚をつかもう

最後に、助動詞の微妙なニュアンスや使い方を本当に身につけるためには、やはりたくさんの生きた英語の例文に触れることが一番です。

  • 教科書や参考書の例文を読む: まずは基本的な使い方を例文で確認しましょう。
  • 辞書の例文を見る: 辞書には、様々な意味や状況に応じた豊富な例文が載っています。宝の山です!
  • 多読・多聴: 英語の本、ニュース、映画、ドラマなどに触れる中で、実際に助動詞がどのように使われているかを観察しましょう。「この can は可能性だな」「この would は丁寧な依頼だな」と意識しながら触れると効果的です。
  • 音読・暗唱: 気に入った例文や、よく使う表現を、意味を理解しながら繰り返し音読したり、暗唱したりするのも良い方法です。口と耳で覚えることで、自然に使えるようになります。
  • 自分で使ってみる: 積極的に英作文や会話の中で使ってみましょう。間違ってもいいので、試行錯誤する中で感覚が磨かれていきます。

知識として理解することと、実際に使えることは別です。ぜひ、たくさんの英語に触れて、助動詞の感覚を自分のものにしていってくださいね!

AYUMI
AYUMI

助動詞の過去形って、丁寧にするためにも使うんだ!知らなかった! be able to とか have to do も便利そう! たくさん例文に触れて、感覚で覚えるのが大事なんだね!


まとめ:助動詞の基本を理解して、英語表現の幅を広げよう!

今回は、英語の表現を豊かにする「助動詞」の基本について、その役割やルール、そして代表的な can, will, may の使い方を中心に詳しく解説してきました。最後に、今回の重要ポイントをまとめておきましょう。

  • 助動詞とは:
    • 動詞を助けて意味(能力、可能性、意志、推量、許可、義務など)を付け加える言葉。
    • 動詞の前に置き、後ろには必ず動詞の原形が来る。
    • 主語によって形は変わらず、原則として重ねて使えない。
    • 否定文は助動詞 + not、疑問文は助動詞を文頭に出す。
  • 代表的な助動詞 (can, will, may):
    • can: コアは「潜在性」。能力(できる)、可能性(ありうる)、許可(してもよい)、依頼(してくれませんか)。過去形 could。
    • will: コアは「意志・見通し」。意志(するつもりだ)、未来予測(だろう)、依頼(してくれませんか)、現在の習慣(するものだ)。過去形 would。
    • may: コアは「許容・可能性」。推量(かもしれない)、許可(してもよい、丁寧)、祈願(ますように)。過去形 might (may より弱い推量で現在にも使う)。
  • 助動詞の代替表現:
    • 助動詞を重ねられない場合などに使う。
    • can → be able to do
    • must → have to do
  • 助動詞の過去形の注意点:
    • Could, would, might は過去の意味だけでなく、丁寧な依頼控えめな推量など、現在のことにもよく使われる。
  • 学習のコツ:
    • 基本ルール(特に「後ろは原形」)を徹底する。
    • 各助動詞のコアな意味と具体的な用法を理解する。
    • たくさんの例文に触れて、感覚的に使い方を身につける。

助動詞は、英語のニュアンスを豊かにし、コミュニケーションを円滑にするための必須アイテムです。一つ一つの助動詞が持つ意味や使い方をしっかり理解し、基本的なルールを守って正しく使えるようになれば、あなたの英語力は確実に向上します。

今回紹介した can, will, may はその第一歩。ぜひ、他の助動詞(must, should, ought to, need など)についても、同じように学習を進めてみてください。助動詞をマスターして、もっと自由に、もっと豊かに英語で表現できるようになりましょう! 応援しています!

AYUMI
AYUMI

助動詞の基本、すごくよく分かった! ルールも意外とシンプルだし、can, will, may の違いもクリアになった! これから自信を持って使えそう! 英語の勉強、もっと頑張るぞー!

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