助動詞ought toを徹底解説!shouldとの違いや正しい用法をマスター

皆さん、こんにちは! 英語の助動詞「ought to」、参考書とかで見たことはあるけど、実際の会話ではあまり聞かないし、どうやって使うのか、そもそも「should」と何が違うの?って疑問に思っていませんか? なんとなく「~すべき」っていう意味なのかな、くらいで止まっている方も多いかもしれませんね。

確かに、ought to は現代英語、特に会話では should ほど頻繁には使われないかもしれません。でも、フォーマルな場面や文章、あるいは道徳的な正しさを強調したい時にはちゃんと使われる、大切な助動詞なんです! この記事では、そんな ought to の基本的な意味から、should との微妙なニュアンスの違い、推量の意味、否定文や疑問文での使い方、そして過去を表す形まで、英語学習初心者の方にも分かりやすく、例文をたっぷり使って徹底的に解説していきます。ought to を正しく理解して、表現の選択肢を増やしましょう!

AYUMI
AYUMI

ought toってやっぱりshouldと似てるんですね! 違いが気になります!

ought toの基本的な用法:道徳的・社会的に「当然~すべき」

まずは、ought to の一番コアとなる意味、「~すべきだ」という義務や当然のニュアンスについて見ていきましょう。should と似ていますが、ought to ならではの特徴があるんです。

ought toの核心:「~するのが正しい」「当然だ」というニュアンス

ought to が表す「~すべきだ」は、単なる個人的なアドバイスというよりも、道徳的・社会的な観点から見て「そうするのが正しい」「それが当然のことだ」という、客観的な正しさや当然の義務感を伴うニュアンスが強いのが特徴です。「~してしかるべきだ」という感覚に近いかもしれません。

例文を見てみましょう。

  • You ought to respect the elderly.
    (お年寄りは敬うべきです。)
    → 社会的に見て当然のこと、というニュアンス。
  • We ought to follow the rules.
    (私たちは規則に従うべきです。)
    → そうするのが正しい、当然だ。
  • People ought to be more honest with each other.
    (人々はお互いにもっと正直になるべきです。)
    → 道徳的に見てそうあるべきだ。
  • He ought to know better than to behave like that.
    (あのような振る舞いをするなんて、彼はもっと分別があるべきだ。)
    → 常識的に考えて当然だ。

これらの ought to には、「そうするのが正しい行いなんだ」という、どこか道徳的な響きが感じられませんか?

shouldとの比較:ought toはより客観的・道徳的

「~すべきだ」と言えば、should が真っ先に思い浮かびますよね。ought to と should は意味が非常に似ていて、多くの場合入れ替えて使うことも可能ですが、ニュアンスには違いがあります。

主なニュアンスの違い:

  • ought to客観的な義務・当然。道徳的・社会的な正しさが根拠。「(一般的に見て)~すべきだ」という感じ。やや硬い響き。
  • should主観的な義務・助言。話し手の個人的な判断や意見が根拠。「(私は)~すべきだと思うよ」という感じ。より一般的で柔らかい響き。

例文で比較してみましょう。

  • You ought to apologize for what you did.
    (あなたがしたことについて謝罪すべきです。)
    → 道徳的に見て、謝罪するのが当然だ、というニュアンス。
  • You should apologize for what you did.
    (あなたがしたことについて謝罪すべきだよ。)
    → (私は)あなたが謝罪するのが良いと思う、という個人的な助言のニュアンスが強い。
  • We ought to help those in need.
    (困っている人々を助けるべきです。)
    → 人道的に見て、助けるのが正しいことだ。
  • Maybe we should help them.
    (たぶん私たちは彼らを助けるべきだろう。)
    → 助けるのが良いかもしれない、という話し手の考え。
助動詞ニュアンス根拠使用頻度(会話)例文
ought to客観的な義務・当然
道徳的な正しさ
社会規範、道徳低い(やや硬い)You ought to tell the truth.
(真実を言うべきだ – 正しいこと)
should主観的な義務・助言
個人的な判断
話し手自身高い(一般的)You should see a doctor.
(医者に診てもらうべきだよ – 助言)

このニュアンスの違いは重要ですが、現代英語、特にアメリカ英語の日常会話では、should の方が圧倒的に多く使われます。ought to は、ややフォーマルな場面や、書き言葉、あるいは道徳的な義務感を特に強調したい場合に用いられることが多い、と覚えておくと良いでしょう。イギリス英語では、会話でもアメリカ英語よりは使われる傾向があるようです。

肯定文でのought toの形:常に「to + 動詞の原形」が必要!

ought to を使う上で、文法的に最も注意すべき点は、他の多くの助動詞 (can, will, should, must など) と違って、後ろに必ず `to` を伴ってから動詞の原形が来るということです。

形:主語 + ought + to + 動詞の原形

  • We ought to respect nature.
    (私たちは自然を尊重すべきだ。)
  • He ought to be more careful.
    (彼はもっと注意深くなるべきだ。)

間違いやすいポイント:

  • × We ought respect nature. (to が抜けている)
  • × He ought being more careful. (動詞の原形になっていない)

ought は助動詞の仲間ですが、この `to` が必要という点で非常に特殊です。`have to` や `be able to` などと同じように、`to` とセットで覚えてしまいましょう!

また、他の助動詞と同様に、主語が三人称単数でも形は変わりません。

  • She ought to know the answer.
    (彼女は答えを知っているべきだ。)(〇)
  • × She oughts to know… (s は付きません)

この「to が必要」というルールは、ought to を使う上で絶対に忘れないでくださいね!

AYUMI
AYUMI

ought to は道徳的で客観的なんですね! should との違い、納得です! そして、to が必要っていうのがすごく大事なポイントですね!

ought toのその他の用法:推量や過去の表現も理解しよう

ought to の基本的な意味は「義務・当然」ですが、それ以外にもいくつかの用法があります。頻度は高くないかもしれませんが、知っておくと読解などで役立ちますよ。

確からしい推量:「当然~のはずだ」

ought to は、should と同様に、「(状況から考えて)当然~のはずだ」「きっと~だろう」という、確からしい推量を表すことがあります。

例文を見てみましょう。

  • He started early, so he ought to be here by now.
    (彼は早く出発したから、今頃はもうここに着いているはずだ。)
  • The weather forecast said it would be sunny, so it ought to be a nice day.
    (天気予報では晴れだと言っていたから、良い日になるはずだ。)
  • If he studied that hard, he ought to pass the exam.
    (あれだけ一生懸命勉強したのなら、彼は試験に合格するはずだ。)
  • This medicine ought to help your cough.
    (この薬はあなたの咳に効くはずです。)

推量を表す場合も、やはり「そうなるのが当然だ」「論理的に考えてそうなるはずだ」というニュアンスが含まれます。

推量を表す ought to と should の違いは?
意味はほとんど同じと考えて良いですが、ought to の方がやや硬い響きを持つこと、そして「当然そうなるはずだ」という論理的な確信度がより強調されることがあるかもしれません。ただ、推量の意味でも、現代英語では should の方がはるかに一般的に使われます。

否定形 ought not to (oughtn’t to):「~すべきでない」

ought to の否定形は、ought not to + 動詞の原形 となります。短縮形は oughtn’t to(オートゥントゥ トゥー)です。

意味は「~すべきではない」となり、道徳的・社会的に見て「そうすべきではない」「そうしないのが正しい」というニュアンスを表します。

例文です。

  • You ought not to speak ill of others behind their backs.
    (陰で他人の悪口を言うべきではない。)
  • We ought not to waste food.
    (食べ物を無駄にすべきではない。)
  • He oughtn’t to treat his parents like that.
    (彼はあのように両親を扱うべきではない。)

ここでも、否定の助言や禁止を表す shouldn’t と比べると、ought not to の方がより道徳的な正しさに基づいた「すべきでない」という響きが強くなります。

否定形の ought not to も、肯定文と同様に現代英語ではあまり使われません。特に会話では、shouldn’t を使うのが圧倒的に普通です。ought not to は、非常にフォーマルな文脈や書き言葉、あるいは道徳的な非難を強調したい場合に限定的に使われると考えてよいでしょう。

疑問文 Ought … to …?:「~すべきですか?」

ought to を使って疑問文を作ることもできます。形は Ought + 主語 + to + 動詞の原形…? となります。

意味は「~すべきですか?」となり、相手に義務や当然の行為について尋ねます。

例文です。

  • Ought I to apologize to her?
    (私は彼女に謝罪すべきでしょうか?)
  • Ought we to report this to the police?
    (私たちはこれを警察に通報すべきでしょうか?)
  • Ought he to be punished for his actions?
    (彼はその行動に対して罰せられるべきでしょうか?)

疑問文の場合も、ought to は「そうするのが正しいことでしょうか?」「道徳的に見てすべきでしょうか?」というニュアンスを含みます。

答え方:

  • 肯定:Yes, you ought to. / Yes, you should.
  • 否定:No, you oughtn’t to. / No, you shouldn’t. / No, I don’t think so.

疑問文の Ought I to…? も、やはり現代英語では非常にまれです。Should I…? を使うのが一般的です。もし Ought I to…? という疑問文に出会ったら、「かなりフォーマルな言い方だな」あるいは「道徳的な是非を問うているのかな」と考えると良いでしょう。

過去を表す ought to have + 過去分詞:「~すべきだったのに」

過去の出来事について、「(あの時)~すべきだったのに、(実際は)しなかった」と後悔や非難を表したい場合、ought to have + 過去分詞 という形を使います。

これは、should have + 過去分詞ほぼ同じ意味で使われます。

例文を見てみましょう。

  • I ought to have studied harder for the exam.
    (試験のためにもっと一生懸命勉強すべきだったのに。)
    (= I should have studied harder.)
  • You ought to have listened to my advice.
    (あなたは私のアドバイスを聞くべきだったのに。)
    (= You should have listened to my advice.)
  • He ought to have been more careful.
    (彼はもっと注意深くなるべきだったのに。)
    (= He should have been more careful.)

この形も、should have done と比べると、ややフォーマルで硬い響きを持ち、「(道徳的に見て)そうすべきだった」というニュアンスが少し強まることがあります。しかし、意味上の大きな違いはありません。現代英語では、やはり should have done の方がはるかに一般的です。

否定形は ought not to have + 過去分詞 で、「~すべきではなかったのに(してしまった)」という意味になります。これも `shouldn’t have + 過去分詞` とほぼ同じ意味です。

  • You ought not to have said such a thing.
    (あんなことを言うべきではなかったのに。)
    (= You shouldn’t have said such a thing.)
  • We oughtn’t to have spent so much money.
    (あんなにお金を使うべきではなかったのに。)
    (= We shouldn’t have spent so much money.)

過去を表す形も、should を使う方が自然な場合が多いですが、ought to を使った形も読解などで出てくる可能性があるので、意味はしっかり理解しておきましょう。

AYUMI
AYUMI

推量の意味もあるんですね! でもやっぱり should の方がよく使うんだ。否定や疑問も should の方が普通なんですね。ought to have done は should have done と同じ意味! これは覚えやすいかも!

ought toを使う際の注意点とまとめ

さて、助動詞 ought to の様々な用法を見てきましたが、最後に使う上での注意点と、これまでの内容をまとめておきましょう。

現代英語での使用頻度:shouldの方が圧倒的に一般的

この記事で何度も触れてきましたが、最も重要な注意点は、現代英語、特に日常会話においては、ought to よりも should の方が圧倒的に多く使われるということです。

ought to は、以下のような場面で使われる傾向があります。

  • フォーマルなスピーチや文章
  • 道徳的な義務や正しさを特に強調したい場合
  • イギリス英語(アメリカ英語よりは使われる傾向あり)
  • 年配の方が使う古風な表現として

もちろん、ought to を使うことが間違いというわけではありませんが、特に会話で自然な英語を目指すのであれば、基本的には should を使う方が無難と言えるでしょう。ただし、フォーマルな文章を書く際や、英語の試験(特に読解問題)などでは ought to に出会う可能性は十分にあるので、意味と用法をしっかり理解しておくことは非常に大切です。

助動詞なのにtoが付く特殊性を忘れない!

文法的な注意点として、ought to は助動詞でありながら、常に to を伴って動詞の原形に繋がるという特殊性を絶対に忘れないでください。

ought to do
× ought do

否定形は ought not to do、疑問形は Ought … to do?、過去形は ought to have done / ought not to have done と、常に `ought` と `to` (または `not to`) がセットになっていることを意識しましょう。

まとめ:ought toのポイント整理

それでは、助動詞 ought to の重要ポイントを簡潔にまとめておさらいしましょう!

  • 基本的な意味:「~すべきだ」(義務・当然)
    • 道徳的・社会的な正しさ、客観的な当然の義務感を表す。
    • should(主観的・助言)よりも硬く、フォーマル。
    • 常に ought to + 動詞の原形 の形をとる。
  • 推量の意味:「当然~のはずだ」
    • should と同様に、確からしい推量を表す。
    • 推量でも should の方が一般的。
  • 否定形:ought not to (oughtn’t to) + 原形
    • 意味:「~すべきではない」。
    • shouldn’t の方が一般的。
  • 疑問形:Ought + 主語 + to + 原形…?
    • 意味:「~すべきですか?」
    • Should…? の方が一般的。
  • 過去の表現:ought to have + 過去分詞
    • 意味:「~すべきだったのに(しなかった)」(後悔・非難)。
    • should have + 過去分詞 とほぼ同義。
    • 否定は ought not to have + 過去分詞(~すべきではなかったのに)。
  • 使用上の注意点
    • 現代英語、特に会話では should の方が圧倒的に一般的
    • ought to はフォーマルな場面や道徳的強調で使われる傾向。

ought to は少し影が薄い助動詞かもしれませんが、そのニュアンスを理解することで、英語の表現の微妙な違いを感じ取れるようになります。should との違いを意識しながら、フォーマルな文章や読解問題などで ought to に出会った時に、「あ、これは道徳的な正しさを言ってるんだな」とか「should より硬い言い方だな」と感じ取れるようになれば、あなたの英語力は確実にレベルアップしている証拠です!

まずは should をしっかり使いこなせるようになることが先決かもしれませんが、ぜひ ought to の存在も頭の片隅に置いて、英語学習を続けていってくださいね!

AYUMI
AYUMI

ought to の謎が解けました! should との違いや、to が必要なこと、should の方がよく使われること、全部スッキリしました! 読解とかで出てきても、もう怖くないです!

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