助動詞dareの使い方を徹底解説!本動詞との違い・How dare you!もマスター

皆さん、こんにちは! 英語の「dare」という単語、どんなイメージがありますか? “Truth or Dare?”(真実か挑戦か?)みたいなゲームで聞いたり、”How dare you!”(よくもそんなことを!)なんていう怒りのフレーズで耳にしたりすることがあるかもしれませんね。でも、この dare が実は助動詞としても使われるって、ご存知でしたか?

そうなんです、dare は「必要とする」の need と同じように、普通の動詞(本動詞)としても、そして can や will のような助動詞としても働くことができる、ちょっと特別な単語なんです。助動詞としての dare は、「あえて~する(勇気がある)」という意味を持ち、主に否定文や疑問文で使われます。この記事では、そんな助動詞 dare の正しい使い方、そして非常に紛らわしい本動詞 dare との違いを、英語初心者の方から上級者を目指す方まで、誰もがスッキリ理解できるように、例文を交えながら徹底的に解説します! dare の謎を解き明かしましょう!

AYUMI
AYUMI

dare に助動詞の用法があるなんて! need と似てるのかな? How dare you! の dare もそれ? 気になります!

助動詞dareの基本的な使い方:「あえて~する」勇気を問う

まずは、助動詞としての dare がどんな特徴を持っているのか、基本的なルールと使い方を見ていきましょう。助動詞 dare は、need と同じく「半(準)助動詞」と呼ばれることもあり、他の一般的な助動詞とは少し異なる振る舞いをします。大きな特徴は、やはり否定文と疑問文で主に使われるという点です。

助動詞dareの形と特徴:sは不要、後ろは動詞の原形

助動詞 dare は、他の助動詞 (can, will, may, must, should など) と同じルールに従います。

  1. 主語が三人称単数でも s をつけない
    主語が he, she, it などであっても、dare のままです。needs のように s が付くことはありません。
    • He dare not oppose his father. (彼は父親に逆らう勇気がない。)(〇)
    • × He dares not oppose his father. (×)
  2. 後ろには動詞の原形が続く
    助動詞なので、後ろには必ず動詞の原形がきます。`to` は付きません。
    • She dare not speak the truth. (彼女は真実を話す勇気がない。)(〇)
    • × She dare not to speak the truth. (×)

この2つの基本ルールは、助動詞 dare を使う上で絶対に押さえておきましょう。助動詞 need と全く同じルールですね!

否定文 dare not (daren’t):「~する勇気がない」「あえて~しない」

助動詞 dare が最も活躍するのが否定文です。dare not または短縮形の daren’t (デアント) の形で、「~する勇気がない」「怖くて~できない」「あえて~しようとしない」という意味を表します。

例文を見てみましょう。

  • I dare not ask him for more money.
    (彼にもっとお金をくれと頼む勇気がない。)
  • She daren’t tell her parents what happened.
    (彼女は何が起こったのか両親に話す勇気がない。)
  • The little boy daren’t look down from the high place.
    (その小さな男の子は高い所から下を見るのが怖くてできない。)
  • We dare not complain about the decision.
    (我々はその決定についてあえて不満を言うことはしない。)

何かをするのが怖い、あるいはリスクや反発を恐れて行動に移せない、といった状況で使われます。

短縮形の daren’t は、現代英語、特にアメリカ英語ではあまり使われなくなってきており、dare not の方が一般的です。また、助動詞 dare を使った否定文自体が、後述する本動詞を使った `don’t dare (to)` に比べて、やや古風またはフォーマルな響きを持つことがあります。

疑問文 Dare …?:「あえて~する(勇気があるか)?」

助動詞 dare は疑問文でも使われます。Dare + 主語 + 動詞の原形…? の形で、「(あなたは)あえて~する勇気がありますか?」「~するなんてことができるのか?」と、相手の勇気や大胆さを問うたり、挑戦的な態度を示したりする際に使われます。

例文です。

  • Dare you jump from here?
    (君はここから飛び降りる勇気があるか?)
  • Dare he challenge the champion?
    (彼はあえてチャンピオンに挑戦する気があるのか?)
  • Dare we ask for a raise in this situation?
    (この状況で昇給を求めるなんてことができるだろうか?)

この疑問文は、単に質問しているだけでなく、相手を挑発したり、その行動の無謀さを指摘したりするニュアンスを含むことがあります。

答え方:

  • 肯定:「Yes, I dare.」のように答えることも理論上は可能ですが、実際にはあまり使われません。肯定的な反応は別の表現 (e.g., “Of course I can!”) でされることが多いです。
  • 否定:「No, I dare not. / No, I daren’t.」

助動詞 dare を使った疑問文も、否定文と同様に、現代英語ではやや古風でフォーマルな印象を与えます。日常会話では、本動詞を使った `Do you dare (to)…?` の方が一般的です。

肯定文での助動詞dareは非常にまれ

助動詞 dare は、need と同じように、肯定文で使われることは非常にまれです。古風な文学作品や、非常にフォーマルな文脈、あるいは `I dare say` (おそらく~だろうと思う) のような決まった言い回し以外では、ほとんど目にすることはありません。

  • I dare say he will be late again. (おそらく彼はまた遅刻するだろうと思う。)← 慣用表現

肯定文で「あえて~する」と言いたい場合は、基本的に本動詞の dare (to) を使うのが普通です。

したがって、助動詞 dare は「否定文と疑問文で使う特殊な助動詞」と覚えておくのが実践的です。

AYUMI
AYUMI

助動詞 dare も否定文・疑問文がメインなんですね! しかも s が付かない、to も付かない! need とそっくり! daren’t っていう短縮形もあるんだ~。

最重要!本動詞dareとの違いを徹底比較

助動詞 dare を理解する上で、最大の難関であり、最も重要なのが本動詞 dare との区別です。見た目が似ているだけに非常に紛らわしいのですが、文法的な働きや意味合いが異なります。ここをクリアすれば、dare の理解度は格段に深まります!

本動詞dareの用法:「あえて~する」「~に挑戦する」「~する勇気がある」

まず、本動詞としての dare の使い方を見ていきましょう。本動詞 dare は、普通の動詞と同じように使われます。

1. dare + (to) + 動詞の原形:「あえて~する」「~する勇気がある」

これが本動詞 dare の主な使い方です。他の動詞と同じように、主語や時制に合わせて形が変化します(例: dares, dared)。そして、後ろには目的語として `to + 動詞の原形` (to不定詞) が続くのが基本ですが、特に否定文や疑問文では、to が省略されて動詞の原形が直接続くこともよくあります。ここが非常に紛らわしい点です!

  • He dares to swim in the cold sea. (彼はあえて冷たい海で泳ぐ。)
  • She didn’t dare (to) look him in the eye. (彼女は怖くて彼の目を直視できなかった。)← 否定文では to が省略されやすい
  • Does anyone dare (to) challenge the decision? (誰かその決定にあえて異議を唱える人はいますか?)← 疑問文でも to が省略されやすい
  • He wouldn’t dare (to) lie to his boss. (彼は上司に嘘をつく勇気はないだろう。)

肯定文では `dare to do` の形が比較的多いですが、否定文・疑問文では `dare do` の形も頻繁に見られます。

2. dare + 名詞:「~に挑戦する」「~に立ち向かう」

目的語として名詞をとり、「(危険や困難)にあえて立ち向かう」「~に挑戦する」という意味を表すこともあります。

  • He dared the dangers of the jungle.
    (彼はジャングルの危険に敢然と立ち向かった。)
  • She dared him to jump.
    (彼女は彼にジャンプしてみろとけしかけた。)← `dare + 人 + to do` で「人に~するようけしかける、挑戦させる」

3. dare + 人:「~に挑戦する、競争相手になる」

やや古風な使い方ですが、「(人)に競争を挑む」という意味で使われることもあります。

助動詞dareと本動詞dareの文法的な違い(早見表)

ここで、助動詞 dare と本動詞 dare の文法的な違いを、分かりやすく表にまとめてみましょう。

項目助動詞 dare本動詞 dare
意味あえて~する(勇気がある)(主に否定・疑問)あえて~する、~する勇気がある、~に挑戦する
品詞助動詞動詞
三人称単数現在形dare (sは付かない)dares (sが付く)
後ろに続く形動詞の原形(to) + 動詞の原形、名詞
否定文の作り方dare not (daren’t) + 原形do/does/did not dare (to) + 原形
疑問文の作り方Dare + 主語 + 原形…?Do/Does/Did + 主語 + dare (to) + 原形…?
肯定文での使用まれ(古風)一般的
主な使用場面否定文、疑問文(古風/フォーマル)肯定文、否定文、疑問文(一般的)

特に注意すべきは、三人称単数sの有無後ろにto不定詞が来るか原形が来るか(本動詞は両方あり得るのが厄介!)、そして否定文・疑問文の作り方です。

否定文・疑問文での使い分け:dare not vs don’t dare (to)

否定文と疑問文では、助動詞dareと本動詞dareの両方が使われうるため、特に混乱しやすいです。どちらを使うかで、フォーマルさやニュアンスが少し変わってきます。

否定文:「~する勇気がない」「あえて~しない」

  • dare not (daren’t) + 原形:助動詞。古風/フォーマル。
  • don’t/doesn’t/didn’t dare (to) + 原形:本動詞。一般的。toは省略されることも多い。

例文比較:

  • She dare not speak against him. (彼女は彼に逆らって話す勇気がない。) ← 助動詞 (やや硬い)
  • She doesn’t dare (to) speak against him. (彼女は彼に逆らって話す勇気がない。) ← 本動詞 (より一般的)

現代英語では、本動詞を使った否定文の方がはるかに一般的です。

疑問文:「あえて~する(勇気があるか)?」

  • Dare + 主語 + 原形…?:助動詞。古風/フォーマル。挑戦的なニュアンスを含むことも。
  • Do/Does/Did + 主語 + dare (to) + 原形…?:本動詞。一般的。toは省略されることも多い。

例文比較:

  • Dare you tell him? (君は彼に言う勇気があるか?) ← 助動詞 (挑戦的/硬い)
  • Do you dare (to) tell him? (君は彼に言う勇気があるか?) ← 本動詞 (より一般的)

疑問文でも、本動詞を使った形の方が日常的によく使われます。

まとめると、助動詞 dare は主に古風な表現やフォーマルな文脈で見られ、現代の一般的な会話や文章では、本動詞の dare (to) do を使う方が普通だということです。ただし、本動詞 dare の場合、否定文や疑問文では to が省略されることが多く、助動詞 dare と形が似てしまうことがあるため、文脈や他の要素(三人称単数sの有無など)からどちらの dare なのかを見分ける必要があります。

AYUMI
AYUMI

本動詞の dare は to が付いたり付かなかったりするんですね! それが一番ややこしいかも…。でも、基本は本動詞の方がよく使われるってことですね! 表で比較するとスッキリします!

応用編:慣用表現とdareを使う際の注意点

最後に、dare を使った非常に重要な慣用表現と、dare 全体を使う上での注意点について見ていきましょう。

超重要!How dare …!:「よくも~できるな!」(強い怒り・非難)

dare を使った表現の中で、最もよく知られ、かつ重要なのが How dare + 主語 + 動詞の原形 + ! という形です。これは「よくも~できるな!」「(信じられないことに)~するなんて!」という意味を表し、話し手の強い怒り、憤り、非難、驚きといった感情を表現します。

この構文では、dare は助動詞として扱われ、主語が三人称単数でも s は付きません。また、通常は感嘆符(!)で終わります。

例文を見てみましょう。

  • How dare you speak to me like that! (よくも私にそんな口の利き方ができるな!)
  • How dare he accuse me of lying! (よくも彼は私を嘘つき呼ばわりできるな!)
  • How dare she wear my dress without asking! (よくも彼女は私に断りもなくドレスを着られるな!)
  • Don’t you talk back to me! How dare you! (私に口答えするな! 何様のつもりだ!)← How dare you! だけで使われることも多い。

この表現は非常に感情的なので、使う場面には注意が必要ですが、映画やドラマなどでも頻繁に登場する決まり文句です。構造(How dare + 主語 + 原形!)と意味をしっかり覚えておきましょう。

なぜ How dare you? で「よくも~できるな!」という意味になるの?
直訳すると「あなたはどのようにあえて~するのですか?」となります。これが転じて、「そんな大胆なこと(失礼なこと、信じられないこと)をどうしてできるんだ!」という怒りや非難のニュアンスを持つようになったと考えられます。相手の行動が、常識や礼儀を逸脱している、と話し手が感じている状況で使われます。

慣用表現 I dare say:「おそらく~だろうと思う」

先ほど少し触れましたが、I dare say (または I daresay) という表現も覚えておくと便利です。これは「おそらく~だろうと思う」「たぶん~だろうね」という意味の慣用句で、やや控えめに推測や意見を述べる際に使われます。イギリス英語でより一般的に使われる傾向があります。

  • I dare say it will rain tomorrow.
    (おそらく明日は雨だろうと思う。)
  • He hasn’t arrived yet? I dare say he got stuck in traffic.
    (彼はまだ着かないの? おそらく渋滞に巻き込まれたんだろうね。)
  • “Will she agree?” “I dare say not.”
    (「彼女は同意するでしょうか?」「おそらくしないでしょうね。」)

この I dare say の dare は、歴史的には助動詞に由来すると考えられていますが、現代では一つの慣用的な副詞句のように機能しています。

助動詞needとの類似性と違い

助動詞 dare は、助動詞 need と多くの共通点を持っています。

  • 主に否定文・疑問文で使われる。
  • 三人称単数でも s が付かない。
  • 後ろには動詞の原形が来る。
  • 肯定文での使用はまれ。
  • 現代では本動詞の方が一般的。

これらの共通点から、need と dare は「半(準)助動詞」として一緒に扱われることも多いです。

一方で、意味は全く異なります。

  • need:必要性
  • dare:勇気、大胆さ

この意味の違いをしっかり理解しておきましょう。

まとめ:現代英語では本動詞dareをまずマスターしよう

助動詞 dare は文法的に興味深い存在ですが、現代英語での使用頻度は高くありません。特にこれから英語を学ぶ方や、日常会話で使える英語を目指す方は、まずは本動詞としての dare の使い方、特に `dare (to) do` の形をしっかりマスターすることをお勧めします。

助動詞 dare は、否定文・疑問文での形と意味、そして慣用表現の “How dare…!” と “I dare say” を知識として知っておけば、読解やリスニングで出会った時に困らないでしょう。

使い分けが少し複雑な dare ですが、この記事で解説したポイントを押さえれば、きっと理解が深まったはずです!

AYUMI
AYUMI

How dare you! の謎が解けました! 助動詞だったんですね! I dare say も便利そう。need と dare が似てるっていうのも納得です! まずは本動詞の dare を覚えるのが良さそうですね!

まとめ:助動詞dareのポイント整理

今回は、ちょっと影が薄いけれど、知っておくと面白い助動詞「dare」について、基本的な使い方から本動詞との重要な違い、そして必須の慣用表現まで詳しく見てきました。助動詞 dare の特殊な立ち位置を理解していただけたでしょうか?

最後に、助動詞dareの重要ポイントを整理して、しっかり記憶に定着させましょう!

  • 助動詞dareの特徴
    • 意味:「あえて~する(勇気がある)」。
    • 主に否定文・疑問文で使われる(肯定文はまれ)。
    • 三人称単数でも s は付かない (dare のまま)。
    • 後ろには動詞の原形が来る (to は不要)。
    • 現代では古風/フォーマルな響き。
  • 否定文 dare not (daren’t)
    • 意味:「~する勇気がない」「あえて~しない」。
    • don’t/doesn’t dare (to) の方が一般的。
  • 疑問文 Dare …?
    • 意味:「あえて~する(勇気があるか)?」。
    • Do/Does … dare (to)? の方が一般的。
  • 本動詞dareとの使い分け
    • 本動詞dare: dare(s)/dared + (to) do / 名詞
    • 文法的な違い(sの有無、toの有無、否定・疑問の作り方)を理解する。
    • 現代英語では、本動詞 dare (to) do を使うのが普通
  • 重要慣用表現
    • How dare + 主語 + 原形!:「よくも~できるな!」(強い怒り・非難)
    • I dare say:「おそらく~だろうと思う
  • 助動詞needとの類似性
    • 否定文・疑問文が中心、s不要、原形が続くなど、文法的な振る舞いが似ている。

助動詞 dare は、現代英語の日常会話で積極的に使う機会は少ないかもしれませんが、その存在と使い方を知っておくことは、英語の理解を深める上で非常に役立ちます。特に、本動詞 dare との区別、そして “How dare you!” のような決まり文句は、英語学習者としてぜひ押さえておきたい知識です。

この記事を通して、dare に対する苦手意識が少しでも和らぎ、英語の奥深さを感じるきっかけになれば嬉しいです。これからも様々な英語表現に挑戦していきましょう!

コメント