【完全版】動名詞の慣用表現フレーズ18選!これだけ覚えればOK!

英語の勉強をしていると、「動名詞の慣用表現」ってたくさん出てきますよね。”be worth doing” とか “look forward to doing” とか…。意味は何となくわかるけど、「なんでこういう形になるの?」「”to” の後ろなのに動詞の原形じゃないの?」って、疑問に思ったことはありませんか?一つ一つ文法的に考えようとすると、かえって混乱しちゃったり、覚えるのが面倒になったり…。

でも、これらの動名詞を使った慣用表現は、日常会話やテスト、ビジネスシーンでも本当によく使われる、超重要なフレーズばかりなんです!この記事では、そんな「動名詞の慣用表現」の中から、特に覚えておくべき頻出フレーズを厳選し、その意味や使い方、そして注意点などを、初心者の方にも分かりやすく徹底的に解説していきます。これを読めば、よく使う動名詞フレーズがまとめて分かり、あなたの英語表現力が格段にアップすること間違いなしです!

AYUMI
AYUMI

動名詞の慣用表現、多すぎて覚えられないです…!特に to doing の形が苦手…。

  1. 動名詞の慣用表現とは?なぜそのまま覚えるのが効果的?
    1. 慣用表現と動名詞:決まった形で使われる「お決まりフレーズ」
    2. なぜ「フレーズで覚える」のがおすすめ?
    3. 慣用表現で使われる動名詞の形:時制や態は?
  2. これで完璧!頻出の動名詞慣用表現フレーズ集
    1. 「~すること」に関する価値・意味を表す表現
      1. be worth doing:「~する価値がある」
      2. It is no use [good] doing:「~しても無駄だ」
      3. There is no doing:「~することはできない」
    2. 「~すること」に対する感情・態度を表す表現
      1. feel like doing:「~したい気がする」
      2. look forward to doing:「~するのを楽しみに待つ」
      3. be used [accustomed] to doing:「~するのに慣れている」
      4. object to doing:「~することに反対する」
      5. cannot help doing:「~せずにはいられない」「思わず~してしまう」
      6. What do you say to doing?:「~するのはどうですか?」
    3. 時間や行為のタイミング・状況を表す表現
      1. on doing:「~するとすぐに」「~した途端に」
      2. in doing:「~するとき(は)」「~する際に」
      3. be busy doing:「~するのに忙しい」
      4. spend time/money (in) doing:「~して時間/お金を使う」
      5. have difficulty/trouble/a hard time (in) doing:「~するのに苦労する」
    4. 提案・依頼・その他の頻出表現
      1. How about doing? / What about doing?:「~するのはどうですか?」
      2. go doing:「~しに行く」
      3. prevent/stop/keep O from doing:「Oが~するのを妨げる/やめさせる」
      4. It goes without saying that ~:「~は言うまでもない」
  3. 動名詞の慣用表現をマスターするためのコツ
    1. 丸暗記だけでなく「イメージ」で捉えよう!
    2. 最重要!前置詞 “to” と不定詞 “to” の見極め
    3. 声に出して覚える!例文暗唱と音読の効果
    4. 実際に使ってみる!英作文や会話での実践
  4. まとめ:動名詞の慣用表現を使いこなして英語の達人へ!

動名詞の慣用表現とは?なぜそのまま覚えるのが効果的?

まずは、「動名詞の慣用表現」がどういうものなのか、そしてなぜこれらは個別のフレーズとして覚えてしまうのが良いのか、基本的な考え方から確認しましょう。

慣用表現と動名詞:決まった形で使われる「お決まりフレーズ」

慣用表現とは、特定の単語の組み合わせで、特別な意味を持つようになった「決まり文句」のことでしたね。

動名詞(Gerund)は、「動詞の原形 + ing」の形で「~すること」という意味を表す名詞のような働きをするものでした。(例: reading, swimming, studying)

そして、動名詞の慣用表現とは、この動名詞(~ing形)を含む形で、特定の意味を表す決まり文句として広く使われているフレーズのことを指します。多くの場合、特定の動詞や前置詞と動名詞がセットになっています。

例:

  • be busy doing (~するのに忙しい)
  • How about doing? (~するのはどうですか?)
  • feel like doing (~したい気がする)

これらの表現は、個々の単語の意味を組み合わせるだけでは、その独特のニュアンスや使い方が分かりにくいことがあります。だからこそ、「そういう言い方なんだ」とフレーズごと覚えてしまうのが効率的なんです。

なぜ「フレーズで覚える」のがおすすめ?

動名詞の慣用表現をフレーズで覚えることには、いくつかのメリットがあります。

  • 文法的な理屈を超えた定着: 慣用表現の中には、なぜその形になるのか文法的に説明が難しいものや、歴史的な経緯でそうなっているものもあります。理屈を考えるよりも、「音」と「意味」の塊として覚えてしまった方が、記憶に残りやすく、実際に使いやすくなります。
  • 自然な英語が身につく: ネイティブスピーカーが日常的に使う自然な言い回しをそのまま学べるため、より「こなれた」英語表現が身につきます。
  • 会話や作文で瞬時に使える: フレーズとしてインプットしておけば、必要な場面で考え込むことなく、スムーズに口から出たり、書いたりできるようになります。
  • 特に「to doing」の形に慣れる: “look forward to doing” や “be used to doing” のように、前置詞 “to” の後ろに動名詞が来るパターンは、不定詞の “to do” と混同しやすいため、フレーズで覚えるのが特に効果的です。

もちろん、なぜそうなるのかという理屈(例えば “to” が前置詞だから後ろは動名詞、など)を知っておくことは理解を深める上で大切ですが、最終的にはフレーズごと暗記してしまうのが、実践的な英語力を身につける近道だと言えるでしょう。

この記事では、たくさんの慣用表現を紹介しますが、一度に全部覚えようとしなくて大丈夫!まずはよく使うもの、自分が使ってみたいと思うものから少しずつ覚えて、実際に使ってみてくださいね。

慣用表現で使われる動名詞の形:時制や態は?

慣用表現で使われる動名詞は、基本的には単純形 (doing) がほとんどです。完了形 (having done) や受動態 (being done / having been done) が慣用表現の中で使われることは比較的稀です。

ただし、意味上の主語を示すために、動名詞の前に所有格や目的格が付くことはあります。

  • Do you mind my opening the window? (私が窓を開けても構いませんか?)

基本的には「(前置詞や特定の動詞) + doing」の形をマスターすることが中心になります。

さあ、準備はいいですか?ここから、覚えておくと絶対に役立つ、頻出の動名詞慣用表現をどんどん紹介していきますよ!

今回は、特に重要度の高い表現を中心にピックアップしています。意味と例文をセットで確認していきましょう!

AYUMI
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なるほど!慣用表現はフレーズで覚えるのがコツなんですね!特に to doing の形、これで克服できるかも!

これで完璧!頻出の動名詞慣用表現フレーズ集

ここからは、様々な場面で使える動名詞の慣用表現を、意味のカテゴリー別に分類して紹介していきます。例文と一緒に使い方を確認し、自分のものにしていきましょう!

「~すること」に関する価値・意味を表す表現

  • be worth doing:「~する価値がある」

    • 意味・使い方: 主語が「~するだけの価値がある」という意味を表します。worth は前置詞的な働きをし、後ろには動名詞または名詞が来ます。
    • 例文: This museum is worth visiting. (この博物館は訪れる価値がある。)
    • 例文: Her new novel is well worth reading. (彼女の新しい小説は読む価値が十分にある。) ※well で強調
    • 例文: Is the exhibition worth seeing? (その展覧会は見る価値がありますか?)
    • 注意点: 主語は動名詞の動作の対象になります (visit the museum, read the novel)。受動態の動名詞 (being visited) は使いません。
  • It is no use [good] doing:「~しても無駄だ」

    • 意味・使い方: 「~しても何の役にも立たない」「~するのは無意味だ」という意味を表します。It は形式主語で、doing 以下が実質的な内容です。”It is useless to do…” と不定詞で言い換えることもできます。no good の方が no use より少し口語的です。
    • 例文: It is no use crying over spilt milk. (こぼれたミルクのことで泣いても無駄だ。→ 覆水盆に返らず)※ことわざ
    • 例文: It’s no good complaining about the weather. (天気について文句を言っても無駄だよ。)
    • 例文: It was no use trying to persuade him. (彼を説得しようとしても無駄だった。)
  • There is no doing:「~することはできない」

    • 意味・使い方: 「~することは不可能だ」という意味を表します。やや文語的な表現です。”It is impossible to do…” や “We cannot do…” で言い換えられます。特に know, tell, deny, account for などの動詞と共によく使われます。
    • 例文: There is no knowing what will happen next. (次に何が起こるか知ることはできない。)
    • 例文: There was no denying the fact that he was guilty. (彼が有罪であるという事実を否定することはできなかった。)
    • 例文: There is no accounting for tastes. (人の好みは説明できない。→ 蓼食う虫も好き好き)※ことわざ

「~すること」に対する感情・態度を表す表現

  • feel like doing:「~したい気がする」

    • 意味・使い方: はっきりした願望というより、「なんとなく~したい気分だ」「~したいな」という、やや漠然とした欲求や気分を表します。口語で非常によく使われます。”want to do” より気軽なニュアンスです。
    • 例文: I feel like eating ice cream now. (今、アイスクリームが食べたい気分だな。)
    • 例文: Do you feel like going for a walk? (散歩にでも行きたい気分?)
    • 例文: I didn’t feel like studying at all yesterday. (昨日は全く勉強する気になれなかった。)
  • look forward to doing:「~するのを楽しみに待つ」

    • 意味・使い方: 未来の出来事を心待ちにしている、ワクワクしている気持ちを表します。ビジネスメールの結びなどでもよく使われる重要な表現です。
    • 注意点: この “to” は不定詞の to ではなく前置詞なので、後ろには必ず動名詞 (-ing) または名詞が来ます!”look forward to do” と間違えやすい最重要ポイントです!
    • 例文: I’m really looking forward to seeing you again. (あなたにまた会えるのを本当に楽しみにしています。)(× to see)
    • 例文: We look forward to hearing from you soon. (近いうちにご連絡いただけるのを楽しみにしています。)(× to hear)
    • 例文: Are you looking forward to the summer vacation? (夏休みを楽しみにしていますか?) ※後ろが名詞の例
  • be used [accustomed] to doing:「~するのに慣れている」

    • 意味・使い方: ある行為や状況に「慣れている」「平気である」状態を表します。”be accustomed to doing” は少し硬い言い方です。
    • 注意点: これも “to” が前置詞なので、後ろには動名詞 (-ing) または名詞が来ます!「以前は~したものだ」という意味の助動詞 “used to do” (ユーストゥ) と形が似ていますが、意味も構造も全く違うので混同しないように!
    • 例文: I am used to getting up early. (私は早起きするのに慣れている。)(× to get)
    • 例文: She soon got used to living alone. (彼女はすぐに一人暮らしに慣れた。) ※get used to doing で「~に慣れる」という動作。
    • 例文: He is not accustomed to speaking in public. (彼は人前で話すのに慣れていない。)
    • 比較: I used to get up early. (私は以前は早起きしたものだ。) ← 助動詞 + 動詞の原形
  • object to doing:「~することに反対する」

    • 意味・使い方: 何らかの計画や行為に対して「反対である」という意思を表明します。
    • 注意点: これも “to” が前置詞なので、後ろには動名詞 (-ing) または名詞が来ます。
    • 例文: My parents object to my studying abroad. (両親は私が留学することに反対している。)(× to my study) ※意味上の主語 my が付いていますね。
    • 例文: Do you object to being called by your first name? (ファーストネームで呼ばれることに反対ですか? → 呼ばれても構いませんか?) ※受動態動名詞 being called
    • 例文: Several people objected to the new plan. (数人がその新しい計画に反対した。) ※後ろが名詞の例
  • cannot help doing:「~せずにはいられない」「思わず~してしまう」

    • 意味・使い方: 自分の意志では抑えられない感情や行動を表します。「笑わずにはいられない」「泣かずにはいられない」のように、感情的な反応を示すことが多いです。
    • 例文: I cannot help laughing at his jokes. (彼の冗談には笑わずにはいられない。)
    • 例文: She couldn’t help crying when she heard the sad news. (彼女はその悲しい知らせを聞いたとき、泣かずにはいられなかった。)
    • 言い換え: “cannot but + 動詞の原形” (例: cannot but laugh) も同じ意味ですが、やや古風で硬い表現です。”cannot help but + 動詞の原形” という形も使われます。
  • What do you say to doing?:「~するのはどうですか?」

    • 意味・使い方: 相手に何かを提案したり、誘ったりするときに使う口語的な表現です。”How about doing?” や “Why don’t we do?” に似ています。
    • 注意点: これも “to” が前置詞なので、後ろには動名詞 (-ing) が来ます。
    • 例文: What do you say to going out for dinner tonight? (今夜、夕食に出かけるのはどうですか?)(× to go)
    • 例文: What do you say to taking a break now? (今、休憩するのはどうですか?)

【最重要!】”to” が前置詞か不定詞か?
“look forward to doing”, “be used to doing”, “object to doing”, “What do you say to doing?” など、“to” で終わる表現の後ろに動詞が来る場合、その “to” が不定詞の to なのか、前置詞の to なのかをしっかり区別することが超重要です!
・不定詞の to → 後ろは動詞の原形 (例: want to go)
・前置詞の to → 後ろは名詞または動名詞 (-ing) (例: look forward to seeing you)

時間や行為のタイミング・状況を表す表現

  • on doing:「~するとすぐに」「~した途端に」

    • 意味・使い方: ある動作が完了すると同時に、または直後に別の動作が起こることを表します。”as soon as” や “when” に近い意味です。
    • 例文:On arriving at the station, I called him. (駅に着くとすぐに、私は彼に電話した。)
      • = As soon as I arrived at the station, …
    • On hearing the news, she burst into tears. (その知らせを聞いた途端、彼女はわっと泣き出した。)
      • = When she heard the news, …
  • in doing:「~するとき(は)」「~する際に」

    • 意味・使い方: ある動作を行う状況や過程において、という意味を表します。「~する上で」「~する点で」と訳せることもあります。
    • 例文: Be careful in crossing the street. (通りを渡るときは注意しなさい。)
    • 例文: He made several mistakes in writing the report. (彼はレポートを書く際にいくつか間違いをした。)
    • 例文: Practice is important in mastering any skill. (どんな技術でも習得する上では練習が重要だ。)
  • be busy doing:「~するのに忙しい」

    • 意味・使い方: 「~するという活動で忙しい」状態を表します。”be busy with + 名詞” (~で忙しい) と似ています。
    • 例文: She is busy preparing for the presentation. (彼女はプレゼンの準備をするのに忙しい。)
    • 例文: He was busy talking on the phone when I visited him. (私が彼を訪ねた時、彼は電話で話すのに忙しかった。)
  • spend time/money (in) doing:「~して時間/お金を使う」

    • 意味・使い方: 時間やお金を「~することに費やす」という意味です。前置詞 “in” は省略されることが多いです。
    • 例文: I spent three hours (in) cleaning my room. (私は部屋の掃除をするのに3時間費やした。)
    • 例文: He spends a lot of money (in) buying comic books. (彼は漫画の本を買うのにたくさんのお金を使う。)
  • have difficulty/trouble/a hard time (in) doing:「~するのに苦労する」

    • 意味・使い方: 「~することが難しい」「~するのに骨が折れる」という意味を表します。これも前置詞 “in” は省略されることが多いです。”difficulty” は不可算名詞、”trouble” も通常不可算、”a hard time” は可算なので a が付きます。
    • 例文: We had difficulty (in) finding his house. (私たちは彼の家を見つけるのに苦労した。)
    • 例文: She has trouble understanding abstract concepts. (彼女は抽象的な概念を理解するのに苦労している。)
    • 例文: I always have a hard time getting up early. (私はいつも早起きするのに苦労する。)

提案・依頼・その他の頻出表現

  • How about doing? / What about doing?:「~するのはどうですか?」

    • 意味・使い方: 相手に何かを提案したり、意見を求めたりする際に使う非常に一般的な口語表現です。about は前置詞なので、後ろは動名詞です。
    • 例文: How about taking a short break? (少し休憩するのはどうですか?)
    • 例文: What about visiting the museum this weekend? (今週末、博物館を訪れるのはどうでしょう?)
  • go doing:「~しに行く」

    • 意味・使い方: 特にスポーツやレジャー活動に関して、「~しに行く」という意味を表す口語的な表現です。go の後ろに動名詞が直接来ます。
    • 例文: Let’s go shopping this afternoon. (今日の午後、買い物に行きましょう。)
    • 例文: We often go swimming in the summer. (私たちは夏によく泳ぎに行く。)
    • 他の例: go fishing (釣りに行く), go hiking (ハイキングに行く), go skiing (スキーに行く), go camping (キャンプに行く), go climbing (登山に行く) など。
  • prevent/stop/keep O from doing:「Oが~するのを妨げる/やめさせる」

    • 意味・使い方: 目的語(O)が動名詞(doing)の動作をするのを「妨げる」「やめさせる」「防ぐ」という意味を表す重要な構文です。from が必要です。
    • 例文: The heavy rain prevented us from going out. (大雨が私たちが外出するのを妨げた。→ 大雨のせいで外出できなかった。)
    • 例文: What stopped him from telling the truth? (何が彼が真実を話すのをやめさせたのですか? → なぜ彼は真実を話さなかったのですか?)
    • 例文: Keep the children from playing near the river. (子供たちが川の近くで遊ばないようにしなさい。)
  • It goes without saying that ~:「~は言うまでもない」

    • 意味・使い方: “Needless to say,” と同じ意味で、「~ということは言うまでもない」と、自明の理や当然のことを述べるときに使います。that節が続くことが多いですが、この saying は動名詞です。
    • 例文: It goes without saying that health is above wealth. (健康が富に勝ることは言うまでもない。)

動名詞の慣用表現、本当にたくさんありますね!でも、どれもネイティブが日常的に使うものばかりです。少しずつでも覚えていくと、表現の幅が大きく広がりますよ。

動名詞の慣用表現は、動詞の語法や前置詞の知識とも深く関わっています。フレーズとして覚えるだけでなく、なぜその形になるのかを考えてみるのも、英語力アップにつながりますよ。

AYUMI
AYUMI

たくさん例文があって分かりやすかったです!特に look forward to doing とか be used to doing の “to” が前置詞っていうのは、しっかり覚えないと間違えちゃいますね!

動名詞の慣用表現をマスターするためのコツ

たくさんの動名詞慣用表現を見てきましたが、「こんなにたくさん覚えられない!」と感じた方もいるかもしれませんね。ここでは、効率的に覚えて、実際に使えるようになるためのコツをいくつかご紹介します。

丸暗記だけでなく「イメージ」で捉えよう!

もちろん、最終的にはフレーズごと暗記することが重要ですが、ただ機械的に覚えるだけだと忘れやすいですし、応用も利きません。可能であれば、その表現が持つコアな意味やイメージを掴むようにすると、記憶に残りやすくなります。

例えば、

  • feel like doing: 「~のような感じがする」→ だから「~したい気分だ」
  • look forward to doing: 「前方を(forward) 見る(look)」→ 未来のことへの期待感 → だから「楽しみにする」
  • prevent O from doing: 「Oを~することから(from) 防ぐ(prevent)」→ だから「Oが~するのを妨げる」

のように、使われている単語の元々の意味や前置詞のイメージと結びつけて考えてみると、単なる暗記よりも深く理解できることがあります。

最重要!前置詞 “to” と不定詞 “to” の見極め

繰り返しになりますが、動名詞の慣用表現で最も注意すべきは、”to” が前置詞なのか、それとも不定詞を作る to なのか、という点です。

【見分け方のヒント】

  • 前置詞の “to” の場合:
    • 意味的に「~へ」「~に対して」のような方向性や対象を示すことが多い。
    • 後ろには名詞または動名詞 (-ing) が来る。
    • 例: look forward to seeing you / object to the plan / be used to living alone
  • 不定詞の “to” の場合:
    • 特定の意味を持たず、後ろの動詞とセットで不定詞句を作る。
    • 後ろには必ず動詞の原形が来る。
    • 例: want to go / decide to study / try to understand

“look forward to”, “be used to”, “object to”, “What do you say to” など、「toで終わる動詞句や前置詞句」の後ろに動詞の意味を続けたい場合は、「前置詞 to + 動名詞 (-ing)」の形になる、としっかり覚えておきましょう!ここは本当に間違いやすいポイントです。

声に出して覚える!例文暗唱と音読の効果

慣用表現は、頭で理解するだけでなく、実際に声に出して練習することが非常に効果的です。

  • 例文暗唱: 意味を理解した上で、例文を何度も音読し、最終的には暗唱できるレベルまで持っていく。これにより、フレーズが自然な「音」として頭に入り、記憶に定着しやすくなります。
  • 音読練習: 新しい表現が出てきたら、その部分だけでなく、文全体をスムーズに読めるように練習する。リズムやイントネーションも意識すると、より実践的な力が付きます。

声に出すことで、目と耳の両方から情報をインプットでき、記憶の定着率が格段にアップします。ぜひ試してみてください。

実際に使ってみる!英作文や会話での実践

覚えた慣用表現は、実際に自分で使ってみることで、初めて本当に「自分のもの」になります。

  • 英作文: 日記やメール、SNSへの投稿などで、意識的に使ってみる。
  • 会話練習: オンライン英会話や、友達との会話練習などで、積極的に口に出してみる。

最初は間違えても構いません。使ってみて、もし間違いを指摘されたら、それは絶好の学習チャンスです!積極的にアウトプットする機会を作りましょう。

まとめ:動名詞の慣用表現を使いこなして英語の達人へ!

今回は、英語表現を豊かにする上で欠かせない「動名詞の慣用表現」について、その基本的な考え方から、よく使われる重要フレーズ、そして学習のコツまで詳しく解説してきました。最後に、今回の重要ポイントをまとめておきましょう!

  • 動名詞の慣用表現とは: 動名詞(~ing形)を含む、特定の意味を持つ決まり文句・お決まりフレーズのこと。
  • 学習のポイント: 文法的に分析するよりも、フレーズごと意味と使い方をセットで覚えるのが効果的。
  • 最重要注意点: “to” が前置詞か不定詞かを見極める! 前置詞の “to” の後ろは動名詞 (-ing) になる。(例: look forward to doing, be used to doing)
  • 頻出の慣用表現(一部):
    • be worth doing (~する価値がある)
    • It is no use [good] doing (~しても無駄だ)
    • There is no doing (~することはできない)
    • feel like doing (~したい気がする)
    • look forward to doing (~するのを楽しみにする)
    • be used [accustomed] to doing (~するのに慣れている)
    • object to doing (~することに反対する)
    • cannot help doing (~せずにはいられない)
    • What do you say to doing? (~するのはどうですか?)
    • on doing (~するとすぐに)
    • in doing (~するときは)
    • be busy doing (~するのに忙しい)
    • spend time/money (in) doing (~して時間/お金を使う)
    • have difficulty/trouble/a hard time (in) doing (~するのに苦労する)
    • How/What about doing? (~するのはどうですか?)
    • go doing (~しに行く)
    • prevent O from doing (Oが~するのを妨げる)
    • It goes without saying that ~ (~は言うまでもない)
  • マスターのコツ: イメージで捉える、声に出して覚える、実際に使ってみる!

動名詞の慣用表現は、一つひとつは短いフレーズですが、知っていると知らないとでは、英語の自然さや表現の幅に大きな差が出ます。ネイティブスピーカーが日常的に使うこれらの表現を身につけることで、あなたの英語はよりスムーズで、より「英語らしく」なるはずです。

今回紹介したフレーズは、どれも覚えておいて損はないものばかりです。ぜひ、この記事を参考に、動名詞の慣用表現をあなたの武器にしてくださいね!

AYUMI
AYUMI

たくさんのフレーズ、お疲れ様でした!でも、これで動名詞の慣用表現はかなり分かった気がします!特に to doing の見分け、気をつけます!

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