指示代名詞 this, that, these, those の使い方完全マスター!もう迷わない!

英語で「これ」「あれ」「それ」って言いたいとき、”this” なのか “that” なのか、はたまた “these” や “those” なのか…頭の中でグルグル迷ってしまうこと、ありませんか?特に、英語を学び始めたばかりの方や、学生さん、TOEICのスコアアップを目指している方にとって、この指示代名詞の使い分けは、意外とスッキリ理解できていないことが多いかもしれませんね。「近いから this、遠いから that」というのは知っていても、それだけじゃカバーできない場面もたくさんあるんです。

でも、もう大丈夫!この記事では、そんな指示代名詞 (this, that, these, those) の基本的な使い方から、ちょっと応用的な用法まで、例文をたっぷり使って、とっても分かりやすく解説していきます!物理的な距離だけでなく、時間的な距離感や、会話の中での役割、さらには知っておくと便利な慣用表現まで、しっかり網羅していますよ。この記事を読み終える頃には、指示代名詞のモヤモヤが晴れて、自信を持って使いこなせるようになっているはずです!一緒に指示代名詞マスターを目指しましょう!

AYUMI
AYUMI

指示代名詞、マスターすれば会話もスムーズになりますよ!

指示代名詞とは?「これ」「あれ」を表す言葉の基本

まずは、「指示代名詞ってそもそも何なの?」という基本的なところから見ていきましょう。難しく考えずに、リラックスして聞いてくださいね。

指示代名詞の定義:特定の人やモノを指し示す

指示代名詞とは、その名の通り、特定の人、モノ、場所、状況などを「指し示す」働きをする代名詞のことです。話し手や聞き手との間の距離感や、文脈上の位置づけによって、何を指しているのかを明確にする役割があります。日本語の「これ」「それ」「あれ」「どれ」といった「こそあど言葉」に近い感覚ですね。

英語の基本的な指示代名詞は、以下の4つです。

  • this (これ)
  • that (あれ、それ)
  • these (これら)
  • those (あれら、それら)

これらの指示代名詞は、単に「モノ」を指すだけでなく、人を紹介したり、時間や状況、前に述べられた事柄全体を指したりと、非常に幅広い使われ方をするんです。

指示代名詞の主な種類:this, that, these, those の4つ

この4つの指示代名詞は、大きく2つの軸で使い分けられます。

  1. 話し手からの距離: 近いか遠いか (近称・遠称)
  2. : 単数か複数か

これを表にまとめると、こうなります。

 単数 (一つ/一人)複数 (二つ以上/二人以上)
近い (近称)this (これ)these (これら)
遠い (遠称)that (あれ、それ)those (あれら、それら)

この基本的な使い分けが、指示代名詞を理解する上での第一歩です。まずはこの4つの関係性をしっかり頭に入れましょう!

指示代名詞の役割:名詞の代わりと形容詞的な働き

指示代名詞は、その名の通り「代名詞」なので、名詞の代わりに使われて文の主語や目的語などになることができます。

例:

  • This is a pen. (これはペンです。) ← This が主語
  • I like that. (私はあれが好きです。) ← that が目的語

さらに、指示代名詞は名詞の前に置かれて、その名詞を修飾する形容詞のような働きもします。この場合、「指示形容詞」と呼ばれることもあります。

例:

  • This pen is mine. (このペンは私のです。) ← This が pen を修飾
  • I like that car. (私はあの車が好きです。) ← that が car を修飾
  • These apples are sweet. (これらのリンゴは甘い。) ← These が apples を修飾
  • Those students are diligent. (あの生徒たちは勤勉だ。) ← Those が students を修飾

形容詞として使う場合も、後ろに続く名詞の単数・複数と、指示代名詞の単数・複数を一致させる必要があります (this/that + 単数名詞, these/those + 複数名詞)。

このように、指示代名詞は単独で使われたり、名詞を伴って使われたりする、とても柔軟な言葉なんですよ。

AYUMI
AYUMI

へぇー、指示代名詞って形容詞にもなるんですね!これは便利そう!

this / these の使い方:「これ」「これら」を指し示す

まずは、話し手に近いものを指す this と these の使い方を詳しく見ていきましょう。「これ」「これらの」という意味ですね。

物理的に近いもの(人・モノ)を指す場合

this は「話し手のすぐ近くにある単数のモノや人」を、these は「話し手のすぐ近くにある複数のモノや人」を指します。目の前にあるものや、手に持っているものを指し示すときに使いますね。

例:

  • This is my smartphone. (これは私のスマートフォンです。)
  • What is this? (これは何ですか?)
  • These are my favorite shoes. (これらは私のお気に入りの靴です。)
  • Are these your keys? (これらはあなたの鍵ですか?)

形容詞的に使う場合はこうなります。

  • I like this T-shirt. (私はこのTシャツが好きです。)
  • Please look at these pictures. (これらの写真を見てください。)

時間的に現在や近い未来を指す場合

this や these は、物理的な距離だけでなく、時間的な近さも表します。「現在」や「ごく近い未来・過去」を指すときにも使われます。

例:

  • I’m very busy this week. (私は今週とても忙しいです。)
  • What are you doing this evening? (今晩は何をしますか?)
  • These days, many people work from home. (近頃は、多くの人が在宅で働いています。)
  • This coming Sunday, we are having a party. (今度の日曜日に、私たちはパーティーをします。)
  • I haven’t seen him these past few days. (ここ数日、彼に会っていません。)

“this morning” (今朝), “this afternoon” (今日の午後), “this year” (今年) など、”this” を使った時間表現は日常会話で頻繁に使われますね。

人を紹介するときの this の使い方

this は、人を紹介するときに「こちらは~です」という意味で使われます。特に、電話や対面で、話し手のすぐそばにいる人を指し示す場面で使われます。

例:

  • (電話で) Hello, this is Ken. May I speak to Emily? (もしもし、こちらはケンです。エミリーさんとお話しできますか?)
  • Mom, this is my friend, Lisa. (お母さん、こちらは私の友達のリサです。)
  • Lisa, these are my parents. (リサ、こちらは私の両親です。)

    (両親は複数なので these を使います)

人を紹介するとき、特に自分自身を指して「私は~です」と言う場合でも、電話などでは “I am Ken.” よりも “This is Ken.” の方が自然なことが多いです。

これから話す内容や直前の内容を指す this

会話や文章の中で、this は「これから話すこと」や「すぐ前に述べたこと」を指すことがあります。話題を導入したり、直前の発言を受けたりする役割ですね。

例:

  • Listen to this. I got a promotion! (これを聞いて。私、昇進したの!) (これから話す内容を指す)
  • He said he couldn’t come to the party. This means we need to change our plan. (彼はパーティーに来られないと言った。このことは、私たちが計画を変更する必要があるということを意味する。) (直前の内容を指す)
  • A: It’s going to rain all day tomorrow. (明日は一日中雨が降るみたいだよ。)
    B: Oh, this is bad news for our picnic. (あら、それは私たちのピクニックにとっては悪い知らせね。) (相手の発言を受ける)

このように、this は文脈の中で非常に柔軟に使われる代名詞です。

AYUMI
AYUMI

this って、モノだけじゃなくて時間や人、話の内容も指せるんですね!万能!

that / those の使い方:「あれ」「それ」「あれら」「それら」を指し示す

次に、話し手から少し距離のあるものや、すでに話題に出たものを指す that と those の使い方を見ていきましょう。「あれ」「それ」「あれらの」「それらの」といった意味ですね。

物理的に遠いもの(人・モノ)を指す場合

that は「話し手から(心理的にも)少し離れたところにある単数のモノや人」を、those は「話し手から少し離れたところにある複数のモノや人」を指します。

例:

  • What is that building over there? (あそこに見えるあの建物は何ですか?)
  • That looks delicious! (あれは美味しそう!) (少し離れた場所にある食べ物を指して)
  • Who are those people? (あの人たちは誰ですか?)
  • Those mountains are beautiful. (あの山々は美しいですね。)

形容詞的に使う場合はこうなります。

  • I want to buy that camera. (私はあのカメラを買いたいです。)
  • Look at those birds flying in the sky. (空を飛んでいるあの鳥たちを見て。)

時間的に過去や遠い未来を指す場合

that や those は、物理的な距離だけでなく、時間的な隔たりも表します。「過去の特定の時」や「少し先の未来」を指すときに使われます。

例:

  • I remember that day clearly. (私はあの日のことをはっきりと覚えています。) (過去の特定の日)
  • In those days, there were no smartphones. (その頃は、スマートフォンはありませんでした。) (過去の時代)
  • We had a lot of fun that summer. (私たちはあの夏、とても楽しんだ。)
  • Life will be very different in those future times. (その未来の時代には、生活は大きく変わっているだろう。) (少し漠然とした未来)

“at that time” (その時), “in those days” (その頃) といった表現は、過去の出来事について語るときによく使われます。

すでに話題に出たことや相手の発言を指す that

that は、会話や文章の中で、「すでに述べられたこと」「相手が言ったこと」を指すのに非常によく使われます。this が「これから言うこと」や「直前のこと」を指すのに対し、that はもう少し心理的に距離のある、一区切りついた情報を指すニュアンスがあります。

例:

  • A: I’m thinking of studying abroad next year. (来年留学しようと考えているんだ。)
    B: Oh, that‘s a great idea! (へえ、それは素晴らしい考えだね!) (相手の発言を受ける)
  • He apologized for being late. I appreciated that. (彼は遅刻したことを謝った。私はそのことに感謝した。) (前の文の内容全体を指す)
  • “I heard you won the lottery.” “No, that‘s not true.” (「宝くじに当たったって聞いたよ。」「いや、それは本当じゃないよ。」)

この用法は、会話をスムーズに進める上で非常に重要です。相手の言ったことを “that” で受けて、それに対する自分の意見や感情を続ける、というパターンは日常会話で頻出します。

「~というもの」「~な人々」を表す those の特別な使い方

those には、“those who ~” や “those with ~” の形で、「~という(ような)人々」「~を持った人々」という意味を表す特別な使い方があります。これは少しフォーマルな響きがあり、書き言葉でよく見られます。

例:

  • Those who wish to participate should sign up here. (参加を希望する人々は、こちらにご署名ください。)
    (those = people)
  • Fortune favors those who are brave. (幸運は勇敢な人々に味方する。)
  • We provide support for those in need. (私たちは助けを必要としている人々のために支援を提供しています。)
  • This service is available to those with a valid membership card. (このサービスは有効な会員証をお持ちの方々がご利用いただけます。)

この “those” は、漠然とした「そういう種類の人々」を指すときに便利です。同じような意味で “people who ~” と言うこともできますが、”those who ~” の方がより簡潔で格調高い印象を与えることがあります。

this/that の使い分け:心理的な距離感と強調

this と that の使い分けは、単に物理的な距離だけでなく、話し手の心理的な距離感や、話題に対する関心の度合いによっても変わってきます。

  • this: 話し手が身近に感じているもの、今まさに話題の中心にあるもの、肯定的な感情を持っているものに対して使われやすい。
  • that: 話し手が少し距離を置いているもの、客観的に見ているもの、過去の出来事、あるいは否定的な感情を持っているものに対して使われやすい。

例:

  • I love this song! (この歌、大好き!) (今聞いている、気に入っている)
  • I don’t like that kind of attitude. (ああいう態度は好きじゃない。) (好ましくない、距離を置きたい)
  • (目の前の問題について) What should we do about this? (これについてどうすべきだろうか?)
  • (過去の失敗について) I don’t want to think about that anymore. (あれについてはもう考えたくない。)

this と that の心理的な使い分けって、ちょっと難しいですね…。
そうですね、これは感覚的な部分も大きいので、たくさんの英語に触れて「ネイティブはこういう時どっちを使うのかな?」と意識してみるのが一番です。映画のセリフなど、感情が乗っている場面での使われ方に注目すると分かりやすいかもしれませんよ。

また、that は強調の副詞としても使われることがあります。「そんなに」「それほど」といった意味です。

例: It’s not that difficult. (そんなに難しくないよ。)
この場合は代名詞ではないので注意しましょう。

AYUMI
AYUMI

that の “those who ~” の形、見たことあるけど意味がよく分かってなかったんです!スッキリしました!

指示代名詞の応用的な使い方と注意点

基本的な使い方が分かったところで、もう少し応用的な使い方や、指示代名詞を使う上での注意点を見ていきましょう。これらを押さえておけば、さらに自然で正確な英語表現ができるようになりますよ。

指示代名詞と比較表現:”that of ~”, “those of ~”

比較の文脈で、前に出てきた名詞の繰り返しを避けるために、”that of ~” (単数名詞の代わり) や “those of ~” (複数名詞の代わり) という形が使われることがあります。これは特に書き言葉やフォーマルな場面で見られます。

例:

  • The climate of Japan is milder than that of England.
    (日本の気候はイギリスの気候よりも穏やかだ。)

    (that = the climate)

  • The ears of a rabbit are longer than those of a cat.
    (ウサギの耳は猫の耳よりも長い。)

    (those = the ears)

  • His new book is much more interesting than that which he published last year.
    (彼の新しい本は、彼が去年出版したよりもずっと面白い。)

    (that = the book)

この “that of ~” / “those of ~” を使わないと、例えば “The climate of Japan is milder than England.” (日本の気候はイギリスよりも穏やかだ) のように、比較対象が「気候」と「国」で不釣り合いになってしまい、文法的に正しくありません。同じ種類のものを比較するために、この表現が使われるんですね。

あいまいな指示を避けるための注意点

指示代名詞は便利な反面、何を指しているのかが曖昧だと、読み手や聞き手を混乱させてしまう可能性があります。特に、文中に複数の名詞があって、this や that がどれを指しているのか分かりにくい場合は注意が必要です。

例 (曖昧な文):

My sister has a dog and a cat. This is very friendly.
この “This” は犬を指すのか猫を指すのか、これだけでは分かりませんよね。

曖昧さを避けるためには、

  • 指示代名詞の代わりに、具体的な名詞を繰り返す。
    (例: My sister has a dog and a cat. The dog is very friendly.)
  • 指示代名詞の直前に、それが指す名詞が来るように文の構造を工夫する。
  • 文脈から明らかに分かる場合を除き、多用しすぎない。

といったことを心がけましょう。常に「この指示代名詞は、相手にちゃんと伝わるかな?」と自問自答する癖をつけると良いですね。

指示代名詞と冠詞 (a/an, the) の使い分けのヒント

指示代名詞 (特に this, that) と定冠詞 (the) は、どちらも特定のものを指すという点で似ていますが、ニュアンスが異なります。

  • 指示代名詞 (this, that): 話し手が聞き手に対して、特定のものに注意を向けさせたいとき、はっきりと「これ」「あれ」と指し示す感覚。聞き手がまだそれを特定できていない可能性がある場合にも使われる。
  • 定冠詞 (the): 話し手と聞き手の間で、すでに「どのことか分かっている」共通認識のあるもの、文脈上特定できるものに対して使われる。「例のあれね」という感覚。

例:

  • A: Look! This is the new smartphone I bought yesterday. (見て!これが昨日買った新しいスマホだよ。)
    B: Wow, the smartphone looks cool! (わあ、そのスマホ、かっこいいね!)

    (Aが this で導入し、Bは a/the で受けるのが自然)

初めて話題に出す特定のものを指し示すときは this/that を使い、その後、その同じものを再度指すときは the を使う、という流れが一般的です。

不定冠詞 (a/an) は、不特定の「ある一つ」を指すので、特定のものを指す指示代名詞とは使い分けが明確ですね。

冠詞の使い分けは英語学習者にとって永遠の課題の一つですが、指示代名詞との関係性を意識すると、少し理解が深まるかもしれません。

英語の日常会話や文章で使われ方を観察しよう

指示代名詞のルールやニュアンスを頭で理解することも大切ですが、それだけではなかなか自然に使いこなせるようにはなりません。一番効果的なのは、やはり実際に使われている英語の指示代名詞にたくさん触れることです。

  • 日常会話の聞き取り: 映画やドラマ、YouTubeなどで、ネイティブスピーカーがどんな場面で this や that を使っているか、その時の声のトーンや表情にも注目してみましょう。
  • 英語の文章を読む: 小説やニュース記事、ブログなどで、指示代名詞がどのように文と文をつないだり、情報を整理したりしているかを見てみましょう。
  • 音読練習: 指示代名詞が含まれる例文を声に出して読むことで、口に馴染ませることができます。

たくさんの英語に触れる中で、「こういう時は this なんだな」「この that は相手の言葉を受けてるんだな」といった感覚が自然と身についてきます。間違いを恐れずに、自分でも積極的に使ってみることが上達への近道ですよ!

AYUMI
AYUMI

比較の “that of ~”、TOEICで見たことあるかも!曖昧さ回避、気をつけます!

まとめ:指示代名詞をマスターして、英語の表現力を豊かに!

今回は、英語の指示代名詞 this, that, these, those について、その基本的な使い方から応用的な用法、そして注意点まで、詳しく解説してきました。これで、皆さんの指示代名詞に対する理解が深まり、会話や文章で自信を持って使えるようになったのではないでしょうか。

最後に、この記事で学んだ重要なポイントをまとめておさらいしましょう。

  • 指示代名詞の基本: this (これ), that (あれ/それ), these (これら), those (あれら/それら) の4つ。話し手からの距離 (近い/遠い) と数 (単数/複数) で使い分ける。
  • this / these (近いもの):
    • 物理的に近いもの、時間的に現在や近い未来、人を紹介する時、これから話す内容や直前の内容を指す。
  • that / those (遠いもの):
    • 物理的に遠いもの、時間的に過去や遠い未来、すでに話題に出たことや相手の発言を指す。
    • “those who ~” で「~という人々」という意味も。
  • 心理的な距離感: this は身近・肯定的、that は客観的・否定的・過去のニュアンスを持つことも。
  • 形容詞的な用法: 名詞の前に置いて「この~」「あの~」と修飾する。
  • 応用的な用法:
    • 比較表現での “that of ~” / “those of ~” (前に出た名詞の繰り返しを避ける)。
  • 使う上の注意点:
    • 指示するものが曖昧にならないように気をつける。
    • 冠詞 (a/an, the) との使い分けを意識する。
  • 学習のコツ: たくさんの英語に触れて、実際の使われ方から感覚を養う。

指示代名詞は、英語でのコミュニケーションをスムーズにし、表現を豊かにするための非常に重要なツールです。基本的なルールを理解し、たくさんの例文に触れることで、必ず自然に使いこなせるようになります。今回の内容を日々の英語学習に活かして、さらにステップアップしてくださいね。応援しています!

AYUMI
AYUMI

指示代名詞、スッキリ理解できました!これでもう迷わずに使えそうです!

コメント