英語の文章を読んだり書いたりするとき、「あれ、この “and” って何と何をつないでるの?」「”because” と “so” って、どう使い分けるんだっけ?」「”that” って、いまいち役割がよく分からない…」なんて、接続詞で頭を悩ませた経験、ありませんか?接続詞は、文と文、語と語をつなぐ大切な接着剤のようなもの。でも、種類も多いし、使い方も色々あって、混乱しちゃうこともありますよね。
でも、もう大丈夫!この記事では、そんな英語の「接続詞」について、その基本的な種類と用法、そしてそれぞれの接続詞が持つイメージを、分かりやす~く解説していきます!接続詞を正しく理解して使いこなせるようになれば、あなたの英語の読解力も表現力も格段にアップしますよ。英語初学者の方から、TOEICのスコアアップを目指す皆さんまで、きっと役立つ情報が満載です!

接続詞、種類が多くて本当に苦手なんです…!この記事でスッキリ理解できるといいな!
- 接続詞ってそもそも何?役割と種類をしっかり理解しよう
- 等位接続詞の用法:and, but, or, so を中心にマスター!
- 従位接続詞の用法:名詞節と副詞節を導く重要表現を攻略!
- 1. 名詞節を導く従位接続詞:that, if/whether, 疑問詞
- 2. 副詞節を導く従位接続詞:時・理由・条件・譲歩などをマスター!
- (1) 時を表す接続詞 (when, while, as, before, after, since, until, as soon as など)
- (2) 理由・原因を表す接続詞 (because, since, as, now that など)
- (3) 条件を表す接続詞 (if, unless, once, as long as, in case など)
- (4) 譲歩を表す接続詞 (though, although, even though, while, whereas など)
- (5) 目的を表す接続詞 (so that … may/can, in order that … may/can など)
- (6) 結果を表す接続詞 (so … that ~, such … that ~ など)
- まとめ:接続詞を味方につけて、英語の表現力を格段にアップさせよう!
接続詞ってそもそも何?役割と種類をしっかり理解しよう
本格的な用法に入る前に、まずは「接続詞」が英語の中でどんな働きをしているのか、そしてどんな種類があるのか、という基本的なところから確認しておきましょう。「そんなの知ってるよ~」という方も、復習のつもりでお付き合いくださいね。
接続詞の役割:語・句・節をつないで文を豊かにする言葉
接続詞は、その名の通り「つなぐ詞(ことば)」で、単語と単語、句(いくつかの単語のカタマリ)と句、そして節(主語と動詞のあるカタマリ)と節をつなぎ合わせる働きをします。これによって、短い文を長くしたり、複雑な内容を分かりやすく整理したり、文と文の論理的な関係を示したりすることができるんです。
例:
- You and I (あなたと私) ← 語と語
- to swim in the sea or to climb a mountain (海で泳ぐことか山に登ることか) ← 句と句
- I was tired, so I went to bed early. (私は疲れていた、だから早く寝た。) ← 節と節
- She knows that he is honest. (彼女は彼が正直だということを知っている。) ← 主節と従属節
こんなふうに、接続詞は文の構造を豊かにし、意味を明確にするために欠かせない存在なんですね。
接続詞の主な種類:「等位接続詞」と「従位接続詞」を覚えよう!
接続詞は、その働きによって大きく2つの種類に分けられます。それが「等位接続詞(とういせつぞくし)」と「従位接続詞(じゅういせつぞくし)」です。ちょっと難しい言葉に聞こえるかもしれませんが、それぞれの特徴を掴めば大丈夫ですよ!
<接続詞の分類のイメージ>
接続詞
├─ 等位接続詞 (例: and, but, or)
└─ 従位接続詞 (例: because, if, when, that)
├─ 名詞節を導くもの (例: that, if, whether, 疑問詞)
└─ 副詞節を導くもの (例: when, because, if, although)
(※ 関係代名詞や関係副詞も広い意味では節をつなぐ働きをしますが、ここでは主に上記の接続詞を扱います。)
(1) 等位接続詞 (Coordinating Conjunctions)
等位接続詞は、文法的に対等な関係にある語・句・節を結びつける接続詞です。「AとB」「AしかしB」「AまたはB」のように、結びつけられる要素が同じ重みを持つイメージですね。代表的なものには、以下のものがあります。
- and (そして、~と~)
- but (しかし、でも)
- or (または、あるいは)
- so (だから、それで) (結果を表す)
- for (というのは~だからだ) (理由を表す、文語的)
- nor (~もまた…ない) (否定の接続)
- yet (しかし、それにもかかわらず) (but に近いが、より意外性を強調)
等位接続詞で結ばれるものは、文法的に同じ形(例:名詞と名詞、動詞の原形と動詞の原形、節と節)になるのが原則です。これを「平行構造(パラレリズム)」と言います。
(2) 従位接続詞 (Subordinating Conjunctions)
従位接続詞は、主節(文のメインとなる部分)に対して、従属節(主節を補足説明する部分)を導く接続詞です。「主節」と「従属節」という主従関係を作るんですね。従属節は、それだけでは文として完結せず、必ず主節とセットで使われます。従位接続詞が導く節の種類によって、さらに「名詞節を導くもの」と「副詞節を導くもの」に分けられます。
- 名詞節を導く従位接続詞:
導かれる節全体が、文の中で名詞と同じ働き(主語、目的語、補語など)をします。- that (~ということ)
- if / whether (~かどうか)
- 疑問詞 (what, when, where, why, how など) (~かということ)
- 副詞節を導く従位接続詞:
導かれる節全体が、文の中で副詞と同じ働き(時、理由、条件、譲歩などを表し、主節の動詞などを修飾)をします。非常に種類が多いです。- 時:when, while, as, before, after, since, until (till), as soon as など
- 理由・原因:because, since, as, now that など
- 条件:if, unless, once, as long as, in case など
- 譲歩:though, although, even though, while, whereas など
- 目的:so that … may/can, in order that … may/can など
- 結果:so … that ~, such … that ~ など
- 様態:as, as if, as though など
- 比較:as … as ~, more … than ~ など
従位接続詞は、それが導く節の「先頭」に置かれるのが基本です。(例: Because it was raining, we stayed home. / We stayed home because it was raining.)
まずはこの「等位接続詞」と「従位接続詞」という大きな枠組みを理解しておくと、個々の接続詞の働きが見えやすくなりますよ。

接続詞って、ただつなぐだけじゃなくて、種類によって役割が違うんだ!等位と従位、しっかり区別しなきゃ。
等位接続詞の用法:and, but, or, so を中心にマスター!
それではまず、比較的シンプルで分かりやすい「等位接続詞」から見ていきましょう。特に日常的によく使われる and, but, or, so の4つは、必ず押さえておきたいですね。それぞれの接続詞が持つ基本的な意味と、どんなものをつなぐのかを例文と一緒に確認します。
1. and:「そして」「~と~」(並列・追加・順接・結果)
- コアイメージ:要素を単純に「つなぎ合わせる」「付け加える」。時間的な順序や、軽い因果関係を表すこともあります。
- 用法:
- 語と語の連結:bread and butter (パンとバター), read and write (読み書きする)
- 句と句の連結:go to the park and play soccer (公園へ行ってサッカーをする)
- 節と節の連結:She smiled, and he smiled back. (彼女が微笑むと、彼も微笑み返した。)
- 時間的順序:「そして、それから」
- 例:He got up and brushed his teeth. (彼は起きて歯を磨いた。)
- 結果:「その結果」
- 例:Study hard, and you will pass the exam. (一生懸命勉強しなさい、そうすれば試験に合格するでしょう。) (命令文, and … の形で)
- 目的:「~するために」(go/come and V の形で、口語では to不定詞の代わりに使われることも)
- 例:Go and see what happened. (何が起こったか見に行きなさい。) (Go to see … の意味)
- 例文:
- I like apples and oranges. (私はリンゴとオレンジが好きです。)
- He opened the door and went outside. (彼はドアを開けて外へ出た。)
- It rained heavily, and the river flooded. (雨が激しく降り、その結果川が氾濫した。)
2. but:「しかし」「でも」(対比・逆接)
- コアイメージ:前後の内容が「対照的」であったり、「反対」の関係にあることを示す。期待とは異なる結果や、意外な事実を導きます。
- 用法:
- 語と語の連結 (まれ):not rich but happy (裕福ではないが幸せだ)
- 句と句の連結:He is young but very wise. (彼は若いがとても賢い。)
- 節と節の連結:I studied hard, but I couldn’t pass the test. (私は一生懸命勉強したが、テストに合格できなかった。)
- 例外:「~以外は」(前置詞としての用法に近い)
- 例:Everyone but Tom was present. (トム以外は皆出席していた。)
- 例文:
- She is beautiful but a little selfish. (彼女は美しいが、少しわがままだ。)
- I wanted to go, but I was too busy. (行きたかったのですが、忙しすぎました。)
- The food was delicious, but the service was poor. (食事は美味しかったが、サービスは悪かった。)
“yet” も “but” と同様に逆接を表しますが、”but” よりも意外性や驚きが強いニュアンスがあります。
例:He studied very little, yet he passed the exam. (彼はほとんど勉強しなかったが、それでも試験に合格した。)
3. or:「または」「あるいは」(選択・言い換え)
- コアイメージ:複数の選択肢の中から「一つを選ぶ」、または「言い換えるとこうなる」という関係を示す。
- 用法:
- 語と語の連結:coffee or tea (コーヒーか紅茶か)
- 句と句の連結:Would you like to go by train or by bus? (電車で行きたいですか、それともバスで?)
- 節と節の連結:You can stay here, or you can go home. (ここにいてもいいし、家に帰ってもいいですよ。)
- 言い換え:「つまり」「言い換えれば」
- 例:linguistics, or the study of language (言語学、つまり言語の研究)
- 命令文, or …:「さもないと」
- 例:Hurry up, or you’ll be late. (急ぎなさい、さもないと遅刻しますよ。)
- 否定文での or:「~も~も…ない」(neither A nor B と似た意味で、動詞が否定形の場合)
- 例:I don’t like coffee or tea. (私はコーヒーも紅茶も好きではない。)
- 例文:
- Which do you prefer, cats or dogs? (猫と犬、どちらが好きですか?)
- We can watch a movie or play video games. (映画を見るか、ビデオゲームをすることができます。)
- Is it true or false? (それは本当ですか、それとも嘘ですか?)
4. so:「だから」「それで」(結果・結論)
- コアイメージ:前の内容が原因・理由となり、その「結果」として後の内容が導かれる。
- 用法:
- 節と節の連結(前の節が原因・理由、後の節が結果):It was raining, so we stayed indoors. (雨が降っていた、だから私たちは屋内にいた。)
- 例文:
- I was very tired, so I went to bed early. (私はとても疲れていたので、早く寝ました。)
- He didn’t study, so he failed the exam. (彼は勉強しなかったので、試験に落ちた。)
- The train was delayed, so I was late for the meeting. (電車が遅れたので、会議に遅刻しました。)
“so” と “because” の違いに注意!
“so” は「結果」を導きます (A, so B = AだからB)。
“because” は「理由」を導きます (B because A = AなのでB)。
情報の流れが逆になるので、混同しないようにしましょう! “so” は等位接続詞ですが、”because” は従位接続詞です。
その他の等位接続詞:for, nor, yet
and, but, or, so 以外にも、覚えておくと便利な等位接続詞があります。
- for:「というのは~だからだ」 (理由・原因)
前の文の内容の理由を、後から付け加えるように述べます。文語的で、話し言葉ではあまり使われません。コンマの後に置かれることが多いです。
例:She seemed happy, for she was smiling. (彼女は微笑んでいたので、幸せそうに見えた。)
(従位接続詞の because や as の方が一般的です。) - nor:「~もまた…ない」 (否定の追加)
前の否定文を受けて、「そして~もまた…ない」という意味を表します。nor の後が節の場合、倒置 (助動詞/be動詞 + 主語) が起こります。
例:He doesn’t like fish, nor does she. (彼は魚が好きではないし、彼女もまた好きではない。)
(neither A nor B の nor とは使い方が少し異なります。) - yet:「しかし」「それにもかかわらず」 (逆接)
but と似ていますが、より強い意外性や、前の内容にもかかわらず後の内容が成り立つことを強調します。
例:It’s a small car, yet it’s surprisingly spacious. (それは小さな車だが、驚くほど広々としている。)
これらの等位接続詞も、文脈に合わせて使えるようになると表現の幅が広がりますね。
等位接続詞は、文の骨組みをシンプルにつなぐ役割を果たします。次に、もう少し複雑な関係を表す従位接続詞を見ていきましょう。

等位接続詞、意外と奥が深い!so と because の違い、気をつけなきゃ!
従位接続詞の用法:名詞節と副詞節を導く重要表現を攻略!
さて、次は「従位接続詞」です。これは、主節に従属節をくっつけて、より詳しい情報(時、理由、条件、内容など)を付け加える役割をします。従位接続詞が導く節には、「名詞節」になるものと「副詞節」になるものがあります。それぞれ代表的なものを見ていきましょう。
1. 名詞節を導く従位接続詞:that, if/whether, 疑問詞
名詞節とは、接続詞が導く節全体が、文の中で名詞と同じ働きをするものです。つまり、主語 (S)、目的語 (O)、補語 (C) になったり、前置詞の目的語になったりします。
(1) that:「~ということ」(事実・思考・発言の内容)
- コアイメージ:ある事実や、人が考えたり言ったりした「内容そのもの」を指し示す。
- 用法:
- 動詞の目的語になる:I know that he is honest. (私は彼が正直だということを知っている。)
- 主語になる:That she passed the exam is wonderful. (彼女が試験に合格したということは素晴らしい。) (It is wonderful that … の形も多い)
- 補語になる:The problem is that we don’t have enough time. (問題は私たちに十分な時間がないということだ。)
- 同格の名詞節を導く:the fact that he is still alive (彼がまだ生きているという事実)
- 例文:
- I believe that you can do it. (私はあなたがそれをできると信じています。)
- It is true that she is very talented. (彼女がとても才能があるというのは本当です。)
目的語になる名詞節を導く “that” は、特に口語ではよく省略されます。
例:I know he is honest.
ただし、主語になる場合や同格の場合は省略できません。
(2) if / whether:「~かどうか」(不確実なこと・選択)
- コアイメージ:「二者択一の可能性」や「不確かさ」。Yes/No で答えられるような疑問の内容を名詞節にします。
- 用法:
- 動詞の目的語になる:I don’t know if [whether] he will come. (彼が来るかどうか分からない。)
- 主語になる (whether の方が一般的):Whether she agrees or not is important. (彼女が同意するかどうかは重要だ。)
- 補語になる:The question is whether we should start now. (問題は私たちが今始めるべきかどうかだ。)
- 前置詞の目的語になる (whether のみ):We talked about whether to postpone the meeting. (私たちは会議を延期するかどうかについて話した。)
- “whether A or B” (AかBかどちらか) や “whether or not” (~かどうかに関わらず) の形も頻出。
- 例文:
- Please tell me if [whether] this is correct. (これが正しいかどうか教えてください。)
- I wonder whether I should call him. (彼に電話すべきかどうか迷っている。)
“if” と “whether” の使い分けが難しいです…
確かに、どちらも「~かどうか」と訳せるので迷いますよね。多くの場合、互換性がありますが、以下のような傾向があります。
・動詞の目的語になる場合は、if も whether もよく使われます。if の方が口語的です。
・主語、補語、前置詞の目的語になる場合や、”or not” を直後に続けたい場合、to不定詞が続く場合は、whether を使うのが一般的です。
迷ったら、よりフォーマルで汎用性の高い “whether” を使うと間違いが少ないかもしれません。詳しくは疑問文の話法転換の記事も参考にしてくださいね。
(3) 疑問詞 (what, when, where, why, who, how など):「~かということ」
- コアイメージ:疑問の内容そのものが「一つの情報・事柄」となる。
- 用法:
- 動詞の目的語になる:I don’t know what he wants. (彼が何を欲しがっているのか分からない。)
- 主語になる:Where she lives is a secret. (彼女がどこに住んでいるかは秘密だ。)
- 補語になる:The problem is how we can solve it. (問題はどうすればそれを解決できるかということだ。)
- 疑問詞が導く名詞節の内部は、平叙文の語順 (主語 + 動詞 …) になるのが鉄則です!(間接疑問文のルール)
- 例文:
- Can you tell me when the next train leaves? (次の電車がいつ出発するか教えていただけますか?)
- Why he quit his job is still a mystery. (彼がなぜ仕事を辞めたのかは未だに謎だ。)
2. 副詞節を導く従位接続詞:時・理由・条件・譲歩などをマスター!
副詞節とは、接続詞が導く節全体が、文の中で副詞と同じ働きをするものです。つまり、主節の動詞や文全体を修飾し、時、理由、条件、譲歩などの情報を付け加えます。非常に種類が多いので、代表的なものをグループに分けて見ていきましょう。
(1) 時を表す接続詞 (when, while, as, before, after, since, until, as soon as など)
「いつ~したか」「~する間」「~する前に/後に」など、動作や出来事が起こるタイミングを示します。
<時の接続詞のイメージ>
・when: 「~する時」 (一点の時、ある期間)
・while: 「~する間 (継続)」 (2つの動作が同時に進行)
・as: 「~する時 (同時進行)」「~するにつれて (比例変化)」
・before: 「~する前に」
・after: 「~した後に」
・since: 「~して以来ずっと」 (主節は現在完了形が多い)
・until (till): 「~するまでずっと (継続)」
・as soon as: 「~するとすぐに」
- when 「~する時」
例:When I got home, my mother was cooking dinner. (私が家に着いた時、母は夕食を作っていた。)
例:Call me when you are ready. (準備ができたら電話してください。) - while 「~する間」 (同時に継続している2つの動作)
例:While I was studying, my brother was watching TV. (私が勉強している間、弟はテレビを見ていた。) - as 「~する時」「~するにつれて」
例:As she grew older, she became more beautiful. (彼女は年をとるにつれて、ますます美しくなった。)
例:He waved to us as the train pulled away. (電車が離れていく時、彼は私たちに手を振った。) - before 「~する前に」
例:Brush your teeth before you go to bed. (寝る前に歯を磨きなさい。) - after 「~した後に」
例:I felt much better after I took a nap. (昼寝をしたら、ずっと気分が良くなった。) - since 「~して以来ずっと」
例:It has been three years since I last saw him. (最後に彼に会ってから3年になる。) - until (till) 「~するまでずっと」
例:Please wait here until I come back. (私が戻るまでここで待っていてください。) (“till” は “until” の口語形) - as soon as 「~するとすぐに」
例:I will call you as soon as I arrive at the airport. (空港に着いたらすぐに電話します。)
時や条件を表す副詞節の中では、未来のことでも現在形を使う!
これは非常に重要なルールです! when, if, as soon as などが導く副詞節の中で、未来の動作や状態を表す場合でも、動詞は現在形(または現在完了形)を使います。主節は未来形でもOKです。
例:I will tell him when he comes. (彼が来たら、彼に伝えます。) (× when he will come)
このルール、テストでもよく狙われるので絶対に覚えてくださいね!
(2) 理由・原因を表す接続詞 (because, since, as, now that など)
「なぜなら~だから」「~なので」と、行動や状況の理由・原因を示します。
<理由の接続詞のイメージ>
・because: 「なぜなら~だから」 (直接的な理由を明確に述べる。最も一般的)
・since: 「~なので」 (相手も知っているような、既知の理由。文頭に来ることが多い)
・as: 「~なので」 (since と似て、補足的な理由。文頭に来ることが多い。時との区別が必要)
・now that: 「今やもう~なので」 (状況が変化した結果としての理由)
- because 「なぜなら~だから」
例:I stayed home because it was raining heavily. (激しく雨が降っていたので、私は家にいた。)
例:Because he was ill, he couldn’t attend the meeting. (彼は病気だったので、会議に出席できなかった。) - since 「~なので」 (相手も知っているような理由)
例:Since you are tired, you should take a rest. (疲れているのだから、休んだ方がいいですよ。) - as 「~なので」 (補足的な理由)
例:As it was getting late, we decided to go home. (遅くなってきたので、私たちは家に帰ることにした。) - now that 「今やもう~なので」
例:Now that you have graduated, you can look for a job. (もう卒業したのだから、仕事を探せますね。)
(3) 条件を表す接続詞 (if, unless, once, as long as, in case など)
「もし~ならば」「~でない限り」など、ある事が起こるための条件を示します。
<条件の接続詞のイメージ>
・if: 「もし~ならば」 (最も一般的な条件)
・unless: 「もし~でなければ」「~しない限り」 (if … not とほぼ同じ)
・once: 「いったん~すれば」 (ある条件が満たされたらすぐに)
・as long as (so long as): 「~する限りは」「~でさえあれば」 (条件が継続する間)
・in case (that): 「もし~するといけないから」「~する場合に備えて」
- if 「もし~ならば」
例:If it rains tomorrow, the picnic will be canceled. (もし明日雨なら、ピクニックは中止になります。)
例:You can use my dictionary if you want to. (もし使いたければ、私の辞書を使っていいですよ。) - unless 「もし~でなければ」「~しない限り」
例:I will go swimming tomorrow unless it rains. (もし雨でなければ、明日泳ぎに行きます。) (= if it does not rain) - once 「いったん~すれば」
例:Once you start, you can’t stop easily. (いったん始めたら、簡単にはやめられない。) - as long as (so long as) 「~する限りは」
例:You can stay here as long as you keep quiet. (静かにしている限りは、ここにいていいですよ。) - in case (that) 「~する場合に備えて」
例:Take an umbrella in case it rains. (雨が降る場合に備えて傘を持っていきなさい。)
条件を表す副詞節でも、未来のことでも現在形を使うルールが適用されます!(例:If it rains tomorrow …)
(4) 譲歩を表す接続詞 (though, although, even though, while, whereas など)
「~だけれども」「~にもかかわらず」と、主節の内容とは対照的・逆説的な内容を導きます。
<譲歩の接続詞のイメージ>
・though / although / even though: 「~だけれども」 (though は口語的、although はやや硬い、even though は最も強調)
・while / whereas: 「一方~であるのに対して」(対比を強調)
- though / although / even though 「~だけれども」
例:Though it was cold, he went out without a coat. (寒かったけれども、彼はコートなしで外出した。)
例:I enjoyed the movie, although it was very long. (とても長かったけれども、その映画は楽しめた。)
例:She went to work even though she was sick. (病気だったにもかかわらず、彼女は仕事に行った。) - while / whereas 「一方~であるのに対して」 (対比)
例:He is very outgoing, while [whereas] his brother is shy. (彼はとても社交的だが、一方彼の兄〔弟〕は内気だ。)
譲歩の接続詞 though は、文末や文中に挿入的に使われることもあります。
例:It was a tough game. We won, though. (大変な試合だった。でも、勝ったよ。)
(5) 目的を表す接続詞 (so that … may/can, in order that … may/can など)
「~するために」と、行動の目的を示します。
- so that S + may/can/will + V 「~するために」
例:He studies hard so that he can pass the exam. (彼は試験に合格するために一生懸命勉強している。)
例:Speak louder so that everyone may hear you. (皆に聞こえるようにもっと大きな声で話しなさい。) - in order that S + may/can/will + V 「~するために」 (so that より硬い表現)
例:We left early in order that we might not be late. (遅れないように、私たちは早く出発した。)
目的を表す to不定詞 (in order to do / so as to do) の方が、口語ではよく使われます。接続詞の形は、主語が異なる場合や、より明確に目的を示したい場合に便利です。
(6) 結果を表す接続詞 (so … that ~, such … that ~ など)
「とても~なので~だ」と、程度とその結果を示します。
- so + 形容詞/副詞 + that S + V 「とても~なので…だ」
例:She was so tired that she fell asleep immediately. (彼女はとても疲れていたので、すぐに眠ってしまった。)
例:He ran so fast that I couldn’t catch up with him. (彼はとても速く走ったので、私は追いつけなかった。) - such + (a/an) + (形容詞) + 名詞 + that S + V 「とても(そのような)~なので…だ」
例:It was such a beautiful day that we decided to go for a picnic. (とても良い天気だったので、私たちはピクニックに行くことにした。)
例:He is such an honest man that everyone trusts him. (彼はとても正直な人なので、皆が彼を信頼している。)
“so … that” と “such … that” の使い分けがよく分かりません。
どちらも「程度」と「結果」を表しますが、続く語句の品詞が異なります。
・so の後には、形容詞または副詞が直接来ます。(例: so tired, so fast)
・such の後には、名詞(句)が来ます。その名詞を修飾する形容詞が間に入ることもあります。(例: such a beautiful day, such an honest man)
“so 形容詞/副詞 that”, “such 名詞 that” と語順で覚えましょう!
副詞節を導く従位接続詞は本当に種類が豊富ですが、それぞれのグループがどんな意味を表すのかを意識すると、整理しやすくなりますね。
まとめ:接続詞を味方につけて、英語の表現力を格段にアップさせよう!
今回は、英語の「接続詞」について、その基本的な種類と用法、そして代表的な接続詞が持つイメージを詳しく見てきました。接続詞は、文と文、語と語をつなぎ、私たちの伝えたいことをより正確に、より豊かに表現するための強力なツールです。最後に、今日学んだ重要なポイントをまとめておさらいしましょう!
- 接続詞の役割:語・句・節をつなぎ、文の構造を豊かにし、論理的な関係を示す。
- 接続詞の主な種類:
- 等位接続詞:文法的に対等な要素を結びつける (and, but, or, so など)。
- 従位接続詞:主節に従属節を導き、主従関係を作る。
- 名詞節を導くもの (that, if/whether, 疑問詞)
- 副詞節を導くもの (時、理由、条件、譲歩、目的、結果など)
- 等位接続詞のポイント:
- and: 並列、追加、順接、結果
- but: 対比、逆接
- or: 選択、言い換え
- so: 結果、結論
- つなぐ要素は文法的に同じ形(平行構造)が原則。
- 従位接続詞のポイント:
- 名詞節 (that, if/whether, 疑問詞): 節全体が主語・目的語・補語などになる。疑問詞の後は平叙文の語順。
- 副詞節 (when, because, if, thoughなど): 節全体が主節を修飾し、時・理由・条件・譲歩などの情報を加える。
- 時・条件の副詞節では未来のことでも現在形!
接続詞をマスターするための秘訣は、それぞれの接続詞が持つ基本的な意味やコアイメージを理解し、たくさんの例文に触れて、実際に自分で使ってみることです。「この接続詞はどんな関係を表すんだっけ?」と常に意識しながら英文を読むことで、だんだんと感覚的に使いこなせるようになっていきます。
接続詞は、まるで文の建築家のようなもの。巧みに使うことで、シンプルで分かりやすい文から、複雑でニュアンスに富んだ文まで、自由自在に組み立てられるようになります。ぜひ、今回の記事を参考に、接続詞と仲良くなって、あなたの英語表現の可能性を大きく広げてくださいね!応援しています!

接続詞の全体像がスッキリ見えてきました!これからは自信を持って使えそうです!ありがとうございました!
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