関係代名詞 as の多様な顔!その意味と使い方を徹底マスター!

英語の勉強で「関係代名詞」って聞くと、who や which, that はなんとか分かっても、「as」が出てくると「え、これも関係代名詞なの?」「接続詞の as と何が違うの?」「どうやって使うの?」って、頭が「???」でいっぱいになっちゃうこと、ありませんか? as は本当に色々な意味や使い方があって、まるでカメレオンみたいですよね。でも大丈夫!関係代名詞の as にもちゃんとルールがあって、その「顔」を見分けるコツさえ掴めば、実はとっても便利な表現ができるようになるんです。

この記事では、そんなミステリアスな関係代名詞 as の正体から、具体的な使い方、さらには紛らわしい接続詞や前置詞の as との見分け方まで、英語初心者の方にも「なるほど!」と思っていただけるように、例文をたっぷり使いながら優しく丁寧に解説していきます。これを読めば、as に対する苦手意識が消えて、英語の表現力がワンランクアップすること間違いなしですよ!

AYUMI
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as って本当に分かりにくいけど、この記事でスッキリできるかな?期待しちゃいます!

関係代名詞 as って何者?基本の働きと3つの顔

まずは、関係代名詞 as が一体どんな存在なのか、その基本的なキャラクターを掴んでいきましょう。他の関係代名詞たちとはちょっと違う、as ならではの個性があるんですよ。

関係代名詞 as の基本的な役割とは?

関係代名詞 as も、他の関係代名詞 (who, which, that) と同じように、2つの文をつないで、前の言葉(先行詞)に情報を付け加える働きがあります。でも、as には独特のニュアンスがあって、それが他の関係代名詞との大きな違いなんです。

他の関係代名詞が、先行詞を「特定」したり「限定」したりする役割が強いのに対して、関係代名詞 as は、「~のように」「~のとおり」「~だけれども」といった様態、類似、制限、譲歩などの意味合いを込めて情報を付け加えることが多いのが特徴です。ちょっと抽象的で分かりにくいかもしれないので、具体的な用法を見ながら理解を深めていきましょう。

また、関係代名詞 as は、who や which のように「先行詞が人か物か」を気にする必要がない場合が多いのも、使いやすいポイントの一つと言えるかもしれませんね。

関係代名詞 as の3つの主要な用法を整理

関係代名詞 as の用法は、大きく分けると主に以下の3つのパターンに整理できます。この3つの「顔」をまず頭に入れておくと、as の全体像が見えやすくなりますよ。

  1. 先行詞に特定の言葉 (such, as, the same) があって、それとセットで使われる as
  2. 文全体や文の一部を先行詞として、補足的な説明を加える as (非制限用法)
  3. 「形容詞/副詞/名詞 + as + S + V」の形で、譲歩 (~だけれども) の意味を表す as

これらの用法は、それぞれ形や意味合いが少しずつ異なります。一つ一つ丁寧に見ていくので安心してくださいね。

なぜ as は分かりにくい?その理由を考える

そもそも、なぜ私たちはこんなに as に手こずるのでしょうか?それにはいくつかの理由が考えられます。

  • 多義語であること: as は関係代名詞だけでなく、接続詞 (~とき、~なので、~ように、~つれて、~けれども等々…) や前置詞 (~として) としても使われます。これだけたくさんの意味と品詞があると、どれがどれだか混乱してしまうのも無理はありません。
  • 形が似ている表現が多いこと: 関係代名詞の as を使った構文が、他の as を使った比較表現や接続詞の構文と形が似ていることがあるため、見分けがつきにくいんです。
  • 先行詞が分かりにくい場合があること: 特に文全体を先行詞とする場合などは、何が説明されているのか直感的に分かりにくいことがあります。

確かに、as って色々なところで色々な意味で出てくるから、もうお手上げ状態でした…。でも、理由が分かれば対策もできそう!

そうなんです!分かりにくい理由が分かれば、どこに注意して勉強すればいいかが見えてきますよね。この記事では、特に関係代名詞の as に焦点を当てて、他の用法との違いも意識しながら解説していきますので、一緒に as の謎を解き明かしていきましょう!

AYUMI
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as の顔が3つもあるなんて…。でも、一つずつなら何とかなりそうかな?

パターン別徹底解説!関係代名詞 as の具体的な使い方

それでは、先ほど紹介した関係代名詞 as の3つの主要な用法について、具体的な使い方を例文とともに詳しく見ていきましょう。それぞれのパターンで as がどんな働きをしているのか、じっくり観察してみてくださいね。

用法1:先行詞に such / (as) / the same が呼応する as

このパターンの as は、先行詞に特定の言葉 (「そのような」を意味する such、「同じくらいの」を意味する as (主に as many/much の形で)、そして「同じ」を意味する the same) があるときに、それとセットになって「~するような」「~するのと同じ」という意味を表します。as の後ろには、主語や目的語などが欠けた不完全な文が続くことが多いです(つまり、as がその欠けた部分の代わりをしています)。

such + 名詞 + as … (~するような~、~ほどの~)

「such A as B」の形で、「BするようなA」「BほどのA」という意味になります。この as は、関係代名詞の which や who/whom と似た働きをしますが、such があるために as が使われる、と考えると分かりやすいです。

  • He is not such a fool as he looks.
    • 訳:彼は見た目ほど愚かではない。 (彼が見せる愚か者のような、そんな愚か者ではない)
    • as の後には looks の補語が欠けていると考えられます (he looks like a fool)。
  • I have never heard such a sad story as this (is).
    • 訳:私はこれほど悲しい話を聞いたことがない。
    • as の後には is の補語が欠けていると考えられます (this is a sad story)。
  • You should read such books as will improve your mind.
    • 訳:あなたは自分の精神を高めるような本を読むべきだ。
    • as の後には will improve の主語が欠けています (books will improve your mind)。この場合、as は which のような働きをしています。
  • Such students as study hard will pass the exam.
    • 訳:熱心に勉強するような学生は試験に合格するだろう。
    • as の後には study hard の主語が欠けています (students study hard)。この場合も as は who のような働きです。

such A as B の B の部分が節ではなく句になることもありますね。例えば “fruits such as apples and oranges” (リンゴやオレンジのような果物) のような場合、この as は前置詞に近いですが、関係代名詞の用法から派生したと考えることもできます。

as + many/much + 名詞 + as … (~と同数の/同量の~)

「as many/much A as B」の形で、「Bするのと同数/同量のA」という意味になります。この as も関係代名詞的な働きをします。

  • You can take as many books as you want from the library.
    • 訳:図書館から欲しいだけ多くの本を持っていっていいですよ。 (あなたが欲する本と同じ数の本)
    • as の後には want の目的語が欠けています (you want books)。
  • She earns as much money as her husband (does).
    • 訳:彼女は夫と同じくらいのお金を稼ぐ。
    • as の後には does (earns money) の目的語や様態が省略されていると考えられます。

注意! `as + 形容詞 + a(n) + 名詞 + as …` との混同
“He is as tall a boy as his brother (is).” (彼は兄と同じくらいの背の高さの少年だ) のような構文は、比較の構文 (as … as ~) であり、最初の as は副詞、2番目の as は接続詞です。ここで説明している関係代名詞の as とは働きが異なるので注意しましょう。

the same + 名詞 + as … (~するのと同じ~)

「the same A as B」の形で、「Bするのと同じ種類のA」という意味を表します。この as は、which や who/whom の代わりに使われます。

  • This is the same watch as I lost yesterday.
    • 訳:これは私が昨日なくしたのと同じ種類の腕時計だ。
    • as の後には lost の目的語が欠けています (I lost a watch)。
  • She wore the same dress as her sister (wore).
    • 訳:彼女は姉[妹]と同じ種類のドレスを着ていた。
    • as の後には wore の目的語が欠けています (her sister wore
      a dress)。
  • He made the same mistake as he had made before.
    • 訳:彼は以前にしたのと同じ間違いを犯した。
    • as の後には had made の目的語が欠けています (he had made a mistake)。

the same … as と the same … that の違いは重要!
「the same A as B」は「Bと同種類のA」を意味し、AとBが別々の物である可能性があります。
一方、「the same A that B」は「Bと全く同一のA」を意味し、AとBが同一物を指します。
例文で見てみましょう。
・This is the same pen as I used. (これは私が使ったのと同じ種類のペンだ。→ 私が使ったペンそのものではなく、同じメーカーの同じ型のペンかもしれない)
・This is the same pen that I used. (これが私が使ったまさにそのペンだ。→ 私が使ったペンそのものを指す)

この区別は、特にリーディングやライティングで正確な意味を伝えるために大切なので、しっかり覚えておきましょう!

用法2:文や節、句を先行詞とする非制限用法の as

このパターンの as は、直前の文全体、または文の一部(節や句)を先行詞として、「~なのだが、それは…」「~のように」といった感じで補足的な情報を付け加えます。コンマ (,) で区切られる非制限用法で使われるのが特徴です。この as は which の非制限用法と似ていますが、as の方がより「様態」や「ありさま」を強調するニュアンスがあります。

この as の後ろも、主語や目的語、補語などが欠けた不完全な文になることが多いです。

as is often the case (with …) (~にはよくあることだが)

これは非常によく使われる慣用表現です。文頭、文中、文末のどこにでも置けます。

  • As is often the case with old people, my grandfather is an early riser.
    • 訳:お年寄りにはよくあることだが、私の祖父は早起きだ。
    • 先行詞は主節全体 (my grandfather is an early riser) のような状況。as は「~という状況がよくあることだが」というニュアンス。
  • He was late for the meeting, as is often the case with him.
    • 訳:彼は会議に遅刻したが、それは彼にはよくあることだ
    • 先行詞は「He was late for the meeting」という事実。

…, as S V … (~なのだが、それはSがVする通りだ)

主節の後ろにコンマを伴って as 節が続き、主節の内容を補足したり、その理由や様態を述べたりします。

  • He said he was ill, as was true.
    • 訳:彼は病気だと言ったが、それは本当だった
    • 先行詞は「He said he was ill」という節。as の後には was の主語が欠けています (that he was ill was true)。
  • She failed the exam, as I had expected.
    • 訳:彼女は試験に落ちたが、それは私が予想していた通りだった
    • 先行詞は「She failed the exam」という事実。as の後には had expected の目的語が欠けています (I had expected that she would fail)。
  • The weather was bad, as often happens in March.
    • 訳:天気が悪かったが、それは3月にはよくあることだ
    • 先行詞は「The weather was bad」という状況。as の後には happens の主語が欠けています (bad weather often happens)。

この用法では、as 節が文頭や文中に挿入されることもあります。
例: He, as I had expected, failed the exam. (彼は、私が予想していた通り、試験に落ちた。)

as is well known (よく知られているように) などの慣用表現

このタイプの as を使った慣用表現は他にもたくさんあります。覚えておくと便利ですよ。

  • as is mentioned above/below: 上記/下記の通り
  • as is shown in the figure: 図に示されているように
  • as you know: ご存知のように
  • as it were: いわば、言ってみれば (これは関係代名詞というより副詞句ですが、asの慣用表現として)

例文:

  • As is well known, water consists of hydrogen and oxygen.
    • 訳:よく知られているように、水は水素と酸素から成る。
  • The results are, as is shown in Table 1, quite different.
    • 訳:その結果は、表1に示されているように、かなり異なっている。

用法3:譲歩を表す倒置構文の as (形容詞/副詞/名詞 + as + S + V)

この as は、「~だけれども」「~ではあるが」という譲歩の意味を表します。特徴的なのは、形容詞、副詞、または無冠詞の名詞が文頭に来て、その後に「as + 主語 + 動詞」が続くという倒置の形を取ることです。この文頭に出た語が、as 節の中で元々あった場所(補語や修飾語など)から移動してきたと考えることができます。

この用法は、though や although を使った譲歩の文とほぼ同じ意味になりますが、as を使う方が少し強調されたり、改まった響きになったりすることがあります。

形容詞 + as + S + V (Sは~だけれども)

  • Rich as he is, he is not happy.
    • 訳:彼はお金持ちだけれども、幸せではない。
    • 元の形は He is rich. の rich が文頭に出た形。Though he is rich, … とほぼ同じ。
  • Young as she was, she was very wise.
    • 訳:彼女は若かったけれども、とても賢かった。
    • 元の形は She was young. の young が文頭に出た形。
  • Tired as I was, I tried to finish the work.
    • 訳:私は疲れていたけれども、その仕事を終えようと努めた。
    • 元の形は I was tired. の tired が文頭に出た形。

副詞 + as + S + V (Sは~だけれども)

副詞が文頭に来るパターンもありますが、形容詞ほど頻度は高くないかもしれません。

  • Hard as he studied, he couldn’t pass the exam.
    • 訳:彼は一生懸命勉強したけれども、試験に合格できなかった。
    • 元の形は He studied hard. の hard が文頭に出た形。
  • Fast as she ran, she couldn’t catch the train.
    • 訳:彼女は速く走ったけれども、電車に間に合わなかった。

無冠詞名詞 + as + S + V (Sは~だけれども)

名詞が文頭に来る場合は、その名詞は通常、冠詞 (a, an, the) を伴いません。これは重要なポイントです。

  • Child as he was, he understood the situation.
    • 訳:彼は子供だったけれども、状況を理解していた。
    • 元の形は He was a child. の a child が無冠詞の Child になって文頭に出た形。
  • Woman as she is, she is stronger than most men.
    • 訳:彼女は女性だけれども、ほとんどの男性より強い。
  • King as he was, he was not free from care.
    • 訳:彼は王様だったけれども、心配事から解放されてはいなかった。

冠詞に注意!
この譲歩の構文で名詞を文頭に出す場合、その名詞は無冠詞になるのが原則です。”A child as he was, …” とは通常言いません。

(動詞の原形) + as + S + may/will (Sはどんなに~しようとも)

これは少し発展的な形ですが、動詞の原形が文頭に来て、「どんなに~しようとも」という強い譲歩の意味を表すことがあります。主語の後には助動詞の may や will (または might) が来ることが多いです。

  • Try as he may, he will not succeed.
    • 訳:彼がどんなに努力しようとも、成功しないだろう。
    • Though he may try hard, … に近い意味。
  • Search as you will, you won’t find it.
    • 訳:君がどんなに探そうとも、それは見つからないだろう。

この譲歩の as の構文は、最初は少しとっつきにくいかもしれませんが、形に慣れてしまえば非常に便利な表現です。特に書き言葉でよく見られますよ。

AYUMI
AYUMI

うわぁ、as の用法って本当に奥が深いんですね…。特に譲歩の倒置構文は難しそうだけど、形が決まってるなら覚えられるかな?

as の識別ポイント!関係代名詞・接続詞・前置詞の見分け方

さて、ここまで関係代名詞 as の様々な用法を見てきましたが、やはり一番の悩みどころは「他の品詞の as とどうやって見分けるの?」ということですよね。ここでは、関係代名詞の as、接続詞の as、前置詞の as を見分けるためのポイントを整理してみましょう。

関係代名詞の as の特徴(不完全な文を導くことが多い)

まず、関係代名詞 as の大きな特徴として、as の後ろに続く節が不完全な文(主語、目的語、補語などが欠けている文)になることが多いという点が挙げられます。なぜなら、as 自身がその欠けている部分の役割を果たしているからです。

  • 先行詞に such/as/the same がある場合:
    • such books as will improve your mind (as の後に主語が欠けている)
    • the same watch as I lost (as の後に目的語が欠けている)
  • 文や節を先行詞とする非制限用法の場合:
    • He is kind, as is evident. (彼が親切なのは、明らかだ。 → as is の主語が欠けている)
  • 譲歩の倒置構文の場合:
    • Rich as he is, … (as の後には補語が欠けている → 文頭のRichが元々補語)

ただし、文全体を先行詞とする非制限用法で、as が様態「~のように」の意味合いが強い場合、後ろが完全な文に見えることもあります (例: As you know, he is very busy. 「ご存知のように」の as you know は know の目的語が省略されていると解釈もできるし、you know (it) as (the way) のようにも考えられる)。文脈と形で総合的に判断することが大切です。

接続詞の as の主な意味(多くは完全な文を導く)

接続詞の as は、本当にたくさんの意味を持っています。そして、基本的にはas の後ろに完全な文(S+V… の要素が揃っている文)が来ます。これが関係代名詞との大きな違いの一つです。

主な意味と例文を見てみましょう。

  1. 時 (when, while):~とき、~するにつれて
    • As I was walking down the street, I met an old friend. (通りを歩いているとき、旧友に会った。)
    • As it grew darker, it became colder. (暗くなるにつれて、寒くなった。)
  2. 理由 (because, since):~なので、~だから
    • I couldn’t go out as I was very tired. (とても疲れていたので、外出できなかった。)
  3. 様態 (like, -のように):~のように、~するとおりに
    • Do as I say, not as I do. (私が言うようにしなさい、私がするようにではなく。)
    • She sings as a bird sings. (彼女は鳥が歌うように歌う。)
  4. 比例 (as … as ~の形で):~するにつれて、~する程度に応じて
    • He is not as tall as his father. (彼は父親ほど背が高くない。) ← これは比較の構文
  5. 譲歩 (though):~だけれども (ただし、この用法は倒置構文の as と形が異なる)
    • Strange as it may sound, it is true. (奇妙に聞こえるかもしれないけれども、それは本当だ。) ← これは関係代名詞の譲歩構文。接続詞の as で譲歩を表す場合、Try as he might (彼がどんなに努力しようとも) のように、though/although に近いが、倒置を伴わない形は限定的。多くは譲歩の倒置構文か、though/although を使う。

接続詞の as は後ろが完全文!
これが関係代名詞の as (不完全文を導くことが多い) との大きな見分けポイントです。ただし、様態の as などで省略が起こり、一見不完全に見えることもあるので注意が必要です (例: He treats me as a child. = as he would treat a child. のように補う)。

前置詞の as の主な意味(後に名詞(句)が来る)

前置詞の as は、「~として」という資格や役割を表すのが最も一般的です。前置詞なので、as の後ろには名詞や名詞句が来ます。節(S+Vのあるカタマリ)は来ません。

  • He works as a teacher. (彼は教師として働いている。)
  • She is known as a great singer. (彼女は偉大な歌手として知られている。)
  • I regard him as my best friend. (私は彼を親友みなしている。)
  • Treat this as a secret. (これを秘密として扱ってください。)

この「~として」の as は、比較的見分けやすいのではないでしょうか。後ろに名詞だけが来ているかどうかがポイントです。

【表で整理】as の品詞別特徴まとめ

品詞主な意味as の後ろに来るもの特徴
関係代名詞~ような、~のとおり、~だけれども不完全な文 (S, O, Cなどが欠けていることが多い)・such/as/the same A as B
・文や節を先行詞とする非制限用法
・形容詞/副詞/名詞 + as S V (譲歩)
接続詞~とき、~なので、~ように、~つれて、~けれども完全な文 (S+V… の要素が揃っている)・多様な意味を持つ
・as … as ~ の比較構文など
前置詞~として名詞、名詞句・資格、役割を表す

識別練習:この as はどれ?

それでは、少し練習してみましょう!以下の文中の as が、関係代名詞、接続詞、前置詞のどれにあたるか、そしてどんな意味で使われているか考えてみてください。

  1. She is known to many people as a great pianist.
  2. He told me the same story as he told you yesterday.
  3. As it was raining heavily, the game was canceled.
  4. Brave as he was, he trembled with fear at the sight.
  5. This is not such an easy problem as it seems.
  6. Do in Rome as the Romans do.

— (少し考えてみましょう!) —

解答と解説:

  1. She is known to many people as a great pianist.
    • 品詞:前置詞
    • 意味:~として (a great pianist という名詞句が続いている)
  2. He told me the same story as he told you yesterday.
    • 品詞:関係代名詞
    • 意味:~するのと同じ~ (the same story が先行詞。as の後ろは told の目的語が欠けている)
  3. As it was raining heavily, the game was canceled.
    • 品詞:接続詞
    • 意味:~なので (理由。as の後ろは完全な文)
  4. Brave as he was, he trembled with fear at the sight.
    • 品詞:関係代名詞 (譲歩の構文)
    • 意味:~だけれども (形容詞 Brave が文頭に出る倒置)
  5. This is not such an easy problem as it seems.
    • 品詞:関係代名詞
    • 意味:~するほど~ (such an easy problem が先行詞。as の後ろは seems の補語が欠けている)
  6. Do in Rome as the Romans do.
    • 品詞:接続詞
    • 意味:~するように (様態。as の後ろは完全な文。ことわざ「郷に入っては郷に従え」)

どうでしたか?最初は難しくても、それぞれの as の特徴を意識しながら文構造を分析する練習を重ねれば、だんだん見分けられるようになってきますよ!

AYUMI
AYUMI

as の見分け方、表で見ると分かりやすい!後ろが完全文か不完全文かが大きなヒントなんですね!

まとめ

今回は、英語学習者を悩ませる「関係代名詞 as」について、その基本的な働きから3つの主要な用法、さらには他の品詞の as との識別ポイントまで、詳しく掘り下げてきました。最後に、今回の重要なポイントをまとめておきましょう!

  • 関係代名詞 as は、先行詞に情報を付け加える働きをし、様態、類似、制限、譲歩などのニュアンスを持つことが多いです。
  • 主な用法は3つ:
    1. 先行詞に such / (as) / the same が呼応する as:「~するような」「~するのと同じ」
    2. 文や節、句を先行詞とする非制限用法の as:「~なのだが、それは…」「~のように」
    3. 譲歩を表す倒置構文の as (形容詞/副詞/名詞 + as + S + V):「~だけれども」
  • the same A as B (同種類)the same A that B (全く同一) の違いは重要です。
  • 非制限用法の as は、as is often the case (~にはよくあることだが) などの慣用表現でよく使われます。
  • 譲歩の as 構文では、名詞が文頭に来る場合、無冠詞になるのが原則です。
  • 関係代名詞の as は、後ろに不完全な文を導くことが多いのに対し、接続詞の as は完全な文を、前置詞の as は名詞(句)を伴います。これが識別の一番のポイントです。

関係代名詞 as は、確かに他の関係代名詞と比べて少し複雑で、多義語であるために混乱しやすい言葉です。でも、それぞれの用法の「形」と「意味」のパターンを理解し、接続詞や前置詞の as との違いを意識できるようになれば、もう as は怖い存在ではありません。むしろ、あなたの英語表現をより豊かで、よりニュアンスに富んだものにしてくれる強力な味方になってくれるはずです。この記事が、皆さんの as との格闘に少しでもお役に立てたなら、こんなに嬉しいことはありません!

AYUMI
AYUMI

as の謎がかなり解けました!特に識別ポイントが参考になりました。これからは自信を持って as と向き合えそうです!

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