英語の冠詞、特に「the」って、なんだか掴みどころがない…って感じたことありませんか?「a」や「an」との違いはなんとなくわかるけど、いざ自分で使おうとすると「あれ?ここでは a? a じゃなくて the? それとも何もいらないの?」って迷っちゃうこと、多いですよね。英語学習を始めたばかりの方はもちろん、中学生、高校生、大学生、そしてTOEICのスコアアップを目指している皆さんにとっても、この「定冠詞 the」は永遠のテーマの一つかもしれません。
でも、安心してください!この記事では、そんな「定冠詞 the」のモヤモヤをスッキリ解消するために、the が持つ「特定」というキーワードを中心に、その基本的な役割から具体的な使い方、a/an との違い、さらには間違いやすいポイントまで、徹底的に掘り下げて解説していきます。たくさんの例文と一緒に学んでいくので、きっと「なるほど、the ってそういうことだったのか!」と腑に落ちる瞬間があるはず。この記事を読み終わる頃には、あなたも自信を持って the を使いこなせるようになっていることでしょう!

the の使い方、これでマスターできるかな?ワクワク!
定冠詞 the の基本ルール – 「特定」の目印、その正体とは?
まずは、定冠詞 the がどんな時に使われるのか、その基本的なルールから押さえていきましょう。「定冠詞」という名前の通り、「定まったもの」を指し示すときに使われるのですが、この「定まった」というのがポイントです。
「特定」とは何か? – 話し手と聞き手の共通認識が鍵
定冠詞 the の一番大切な役割は、「特定できる名詞」を示すことです。「特定できる」というのは、話し手と聞き手の間で「ああ、あれのことね!」「それのことね!」と、お互いに「どの名詞を指しているか」がハッキリとわかる状態を指します。共通の認識がある、と言い換えてもいいかもしれませんね。
例えば、目の前にリンゴが一つだけあって、それを指して「そのリンゴを取って」と言う場合、どのリンゴか明らかですよね。こういう時に the が活躍します。
- Please pass me the apple. (そのリンゴを取ってください。)
もし、目の前にたくさんのリンゴがあって、特定せずに「どれでもいいからリンゴを一つ取って」と言うなら、不定冠詞 a/an を使って “Please pass me an apple.” となります。この「特定されているかどうか」が、the を使うかどうかの大きな分かれ道なんです。
「特定」の感覚を掴むには、いくつかのパターンがあります。これから詳しく見ていきましょう。
定冠詞 the がつく名詞の種類 – 単数・複数・不可算名詞もOK
不定冠詞 a/an は基本的に「数えられる名詞の単数形」にしかつきませんでしたが、定冠詞 the はもっと守備範囲が広いんです。数えられる名詞の単数形はもちろん、複数形、そして数えられない名詞(不可算名詞)にもつくことができます。
つまり、名詞の種類に関わらず、「特定」されていれば the が使える、ということですね。
- 数えられる名詞(単数形):
- The book on the desk is mine. (机の上のその本は私のです。)
- 数えられる名詞(複数形):
- I liked the movies we watched last night. (私たちが昨夜観たそれらの映画は気に入った。)
- 数えられない名詞(不可算名詞):
- The water in this bottle is very cold. (このボトルの中のその水はとても冷たい。)
- Thank you for the advice you gave me. (あなたがくれたそのアドバイスに感謝します。)
a/an は「ひとつの」という意味合いが強いので複数形や不可算名詞には使えませんでしたが、the は「その~」と特定する役割なので、対象が単数でも複数でも、数えられなくても使える、と覚えておくとスッキリしますね。
a/an と the の決定的な違い – 初登場 vs 再登場のルール
不定冠詞 a/an と定冠詞 the の使い分けで、最も基本的でわかりやすいルールの一つが、「初めて話題に出るか、すでに出たものか」という点です。
- 初めて話題に出る名詞(不特定): a/an を使う。
例: I saw a cat in the park. (公園で猫を一匹見ました。)
→ この時点では、聞き手はどの猫かわかりません。「とある一匹の猫」というニュアンスです。 - 一度話題に出た名詞(特定): the を使う。
例: The cat was very cute. (その猫はとても可愛かったです。)
→ 「さっき公園で見たあの猫」というように、聞き手もどの猫のことか理解できます。
この「初登場は a/an、再登場は the」のパターンは、物語や説明文など、英語の文章で本当によく見られます。意識して読んでみると、「ああ、なるほど!」と納得できるはずですよ。
ただし、初めて話題に出る場合でも、後から説明が加えられて特定されるような場合は、最初から the が使われることもあります。
- This is the pen that I bought yesterday. (これは私が昨日買ったそのペンです。)
→ 「私が昨日買った」という情報で、どのペンか特定されるので the が使われます。
このあたりは、次のセクションで詳しく見ていきましょう。

ふむふむ、the は「これ!」って指させるものにつく感じなんだね。a/an との違いもわかってきたかも!
定冠詞 the の具体的な使い方 – こんな場面で活躍する!
「特定できる名詞」に the がつく、というのは基本中の基本ですが、具体的にどんな状況で「特定」されるのでしょうか?ここでは、the が活躍する代表的な場面を、例文とともに詳しく見ていきましょう。
状況や文脈から「特定」できるもの (the sun, the door)
話し手と聞き手が同じ状況にいれば、言葉にしなくても「どれのことか」がわかる場合があります。そういう時にも the が使われます。
- Please open the window. (その窓を開けてください。)
→ 部屋に窓が一つしかなければ、どの窓か明らかですよね。あるいは、指をさしながら言っているのかもしれません。 - Can you turn off the light? (その電気を消してくれませんか?)
→ その部屋でついている特定の照明を指しています。 - Look at the beautiful sunset! (あの美しい夕日を見て!)
→ 今、目の前に見えている夕日を指しているので特定できます。
また、その場の状況だけでなく、社会的な共通認識として「一つしかない」とされているものにも the がつきます。
- The sun rises in the east. (太陽は東から昇る。)
→ 太陽 (sun) や月 (moon)、地球 (earth)、空 (sky) などは、基本的に一つしかないので the がつきます。 - Who is the Prime Minister of Japan? (日本の総理大臣は誰ですか?)
→ ある国の大統領 (President) や首相 (Prime Minister) など、その時点で一人しかいない役職名にも the がつくことが多いです。(ただし、人の名前と一緒になるときは “President Biden” のように the がつかないこともあります。)
前に一度話題に出たものを指す場合 (再出の the)
これは先ほども触れましたが、とても重要な用法です。一度 a/an で導入された名詞が、二度目以降に登場するときには the がつきます。
- Once upon a time, there lived an old man in a small village. The old man was very kind. (むかしむかし、ある小さな村におじいさんが住んでいました。そのおじいさんはとても親切でした。)
- I received a letter this morning. I haven’t read the letter yet. (今朝、手紙を一通受け取りました。その手紙はまだ読んでいません。)
このルールのおかげで、文章の中でどの名詞が新しく出てきた情報で、どれがすでに知られている情報なのかがわかりやすくなるんです。
最上級や序数詞と共に使う the (the tallest, the first)
最上級 (「一番~な」、-est や most ~ で表される) や序数詞 (「~番目の」、first, second, third など) が名詞を修飾するときには、基本的に the がつきます。なぜなら、「一番~なもの」や「~番目のもの」というのは、特定の一つに定まるからです。
- Mt. Fuji is the highest mountain in Japan. (富士山は日本で一番高い山です。)
- She was the first person to arrive. (彼女が最初に到着した人でした。)
- This is the best movie I’ve ever seen. (これは私が今まで見た中で最高の映画です。)
- He lives on the third floor. (彼は3階に住んでいます。)
ただし、副詞の最上級には the がつかないこともあります。 (例: He runs fastest. 彼は一番速く走る。)
また、「only (唯一の)」「same (同じ)」「very (まさにその)」といった、特定を強める形容詞がつく場合も the が使われます。
- This is the only way to solve the problem. (これがその問題を解決する唯一の方法だ。)
- We are in the same class. (私たちは同じクラスです。)
- You are the very person I was looking for. (あなたがまさに私が探していた人です。)
唯一の存在を表す the (the President, the earth)
これも「状況や文脈から特定できるもの」と少し重なりますが、世の中に一つしかないと認識されているもの、あるいは特定の範囲で一つしかないものには the がつきます。
- The Earth goes around the Sun. (地球は太陽の周りを回る。)
- What is the capital of France? (フランスの首都はどこですか?)
→ 一つの国の首都は一つなので特定されます。 - The CEO of our company will give a speech. (我が社のCEOがスピーチをします。)
→ 一つの会社にCEOは通常一人なので。
総称の the – 「~というもの全体」を表す (the dog = 犬というもの)
不定冠詞 a/an にも総称用法がありましたが、定冠詞 the にも「~という種類全体」「~の代表」を表す総称用法があります。この場合、the + 単数名詞の形で使われます。
- The dog is a faithful animal. (犬というものは忠実な動物だ。)
→ 特定の一匹ではなく、「犬という種全体」を指しています。 - The whale is the largest mammal on earth. (クジラは地球上で最大の哺乳類だ。)
- The pen is mightier than the sword. (ペンは剣よりも強し。)
→ ことわざですね。「ペン(言論や知識)」と「剣(武力)」という概念全体を指しています。
a/an の総称用法と the の総称用法、どう違うんですか?
いい質問ですね! どちらも「~というもの」と訳せますが、ニュアンスが少し異なります。
- a/an + 単数名詞 (総称): 「その種類の中のある一つを取り上げて、それが持つ典型的な性質を述べる」というニュアンス。より一般的な例を挙げる感じ。
- the + 単数名詞 (総称): 「その種類全体を一つのまとまりとして捉え、その種類に共通する性質や定義を述べる」というニュアンス。より学術的、客観的な響きを持つことがあります。
- 複数名詞 (無冠詞) (総称): 「その種類のものが一般的に持つ性質」を述べる。最も一般的な言い方かもしれません。
例: Dogs are faithful animals.
意味の大きな違いはないことが多いですが、the を使う総称は少し硬い、改まった印象を与えることがあります。
楽器名の前につく the (play the piano)
「play (演奏する)」「practice (練習する)」「learn (習う)」といった動詞の目的語として楽器名が来るとき、その楽器名の前には the をつけるのが一般的です。
- She can play the piano very well. (彼女はとても上手にピアノを弾けます。)
- I am learning to play the guitar. (私はギターを習っています。)
これは「その種類の楽器全体」を指している、という総称的な意味合いから来ていると考えられています。ただ、最近では特にアメリカ英語で the を省略する傾向も見られますが、伝統的には the をつけるのが正しいとされています。TOEICなどの試験では the をつける形で覚えておきましょう。
ただし、楽器が「一つの物」として話題に出る場合は a/an がつきます。
- My father bought me a piano. (父は私にピアノを一台買ってくれた。)
国名・河川名・山脈名など固有名詞と the
固有名詞に the がつくかどうかは、少しルールが複雑です。基本的には人の名前や多くの国名、都市名には the はつきませんが、特定の種類の固有名詞には the がつくことが多いです。
the がつく主な固有名詞の例:
- 複数形の国名・地域名:
- the United States (アメリカ合衆国)
- the Netherlands (オランダ)
- the Philippines (フィリピン)
- 「共和国 (Republic)」「王国 (Kingdom)」「連邦 (Federation)」などがつく国名:
- the Republic of Korea (大韓民国)
- the United Kingdom (イギリス)
- 河川・海洋・海峡・運河の名前:
- the Thames (テムズ川)
- the Pacific Ocean (太平洋)
- the Suez Canal (スエズ運河)
- 山脈の名前 (複数形の山々):
- the Alps (アルプス山脈)
- the Rocky Mountains (ロッキー山脈)
- ※ 一つの山には通常 the はつきません (例: Mt. Fuji)。
- 砂漠の名前:
- the Sahara Desert (サハラ砂漠)
- 半島・諸島・列島の名前:
- the Korean Peninsula (朝鮮半島)
- the Hawaiian Islands (ハワイ諸島)
- 特定の建物・ホテル・劇場・美術館・博物館・船の名前など:
- the White House (ホワイトハウス)
- the Ritz Hotel (リッツホテル)
- the British Museum (大英博物館)
- the Titanic (タイタニック号)
- 新聞・雑誌の名前 (ただし、固有名詞の一部として定着している場合):
- the Times (タイムズ紙)
- the New York Times (ニューヨーク・タイムズ紙)
固有名詞と the のルールは例外も多く、覚えるのが大変ですよね。でも、よく出てくるものは限られているので、出会うたびに少しずつ覚えていくのがおすすめです。迷ったら辞書で確認する習慣をつけると良いですよ。
the + 形容詞/分詞 = 「~な人々」「~なこと」
the の後に形容詞や分詞(現在分詞 -ing や過去分詞 -ed)を置くと、「~な人々(複数扱い)」や「~なこと(単数扱い・抽象名詞)」という意味を表すことがあります。これはとても便利な表現です。
「~な人々」(複数扱い)
- The rich should help the poor. (裕福な人々は貧しい人々を助けるべきだ。)
→ the rich = rich people, the poor = poor people - We need to care for the elderly. (私たちは高齢者たちの面倒を見る必要がある。)
→ the elderly = elderly people - The injured were taken to the hospital. (負傷者たちは病院へ運ばれた。)
→ the injured = injured people - The unemployed are looking for jobs. (失業者たちは仕事を探している。)
→ the unemployed = unemployed people
このように、”the + 形容詞/分詞” が人を表す場合は、複数名詞として扱われ、動詞も複数形になります。
「~なこと」(単数扱い・抽象名詞)
抽象的な概念を表すこともあります。この場合は単数扱いになります。
- We should pursue the true, the good, and the beautiful. (我々は真・善・美を追求すべきだ。)
→ the true = truth (真実), the good = goodness (善), the beautiful = beauty (美) - I can’t explain the unknown. (私には未知のことは説明できない。)
→ the unknown = unknown things/matters
この用法は、文章を簡潔にするのに役立ちますね。

the って、本当に色々なところで使われるんだなぁ。覚えるのが大変そうだけど、使いこなせたら便利そう!
定冠詞 the を使う上での注意点と応用テクニック
定冠詞 the の使い方にも、いくつか注意しておきたい点や、知っておくと役立つ応用テクニックがあります。これらをマスターすれば、さらに自然な英語表現に近づけますよ。
冠詞がつかない場合との比較 (go to school vs. go to the school)
一部の名詞は、冠詞がつく場合とつかない場合で意味やニュアンスが変わることがあります。特に、場所を表す名詞でよく見られます。
例: school (学校)
- go to school: 「学校へ行く」(主に生徒が勉強するために通学するという意味。無冠詞)
例: My son goes to school by bus. (私の息子はバスで通学しています。) - go to the school: 「その学校へ行く」(特定の建物としての学校へ行くという意味。例えば、親が学校行事に参加する、修理業者が校舎を訪れるなど)
例: I went to the school to meet my son’s teacher. (息子の先生に会うためにその学校へ行きました。)
他にも、以下のような名詞が同様の使い分けをされます。
名詞 | 無冠詞 (本来の目的) | the + 名詞 (特定の建物・場所) |
---|---|---|
bed | go to bed (寝る) | sit on the bed (そのベッドに座る) |
church | go to church (礼拝に行く) | visit the church (その教会を訪れる) |
hospital | be in hospital (入院している) | work at the hospital (その病院で働く) |
prison | be in prison (服役中である) | escape from the prison (その刑務所から脱走する) |
college/university | go to college (大学に通う) | the college campus (その大学のキャンパス) |
court | go to court (裁判に出る) | the Supreme Court (最高裁判所 – 特定の建物) |
sea | go to sea (船乗りになる、航海に出る) at sea (航海中で、途方にくれて) | swim in the sea (その海で泳ぐ) live near the sea (その海の近くに住む) |
この使い分けは、その場所が「活動の場」として捉えられているか、「具体的な建物・場所」として捉えられているかの違いと考えると理解しやすいかもしれませんね。
all / both / half / double と the の組み合わせ
all (すべての), both (両方の), half (半分の), double (2倍の) といった単語は、the や所有格 (my, your など) の前に置かれるのが普通です。
- all the students (その生徒たち全員)
例: All the students passed the exam. - both the brothers (その兄弟両方)
例: Both the brothers are tall. - half the price (その価格の半分)
例: I paid half the original price. - double the amount (その量の2倍)
例: He earns double the average salary.
語順は「all/both/half/double + the/所有格 + 名詞」となります。”the all students” や “the both brothers” のようには言わないので注意しましょう。
ただし、”all of the students” や “both of the brothers” のように “of” を使うことも可能です。意味はほぼ同じですが、”of” が入る方が少し強調されたり、フォーマルな響きになったりすることがあります。
数量詞と the の位置関係 (most of the time, one of the reasons)
多くの数量詞 (many, some, most, one, each, either, neither など) が「~の内の」という意味で特定の名詞を修飾する場合、”数量詞 + of + the + 名詞” の形をとります。
- most of the people (その人々の大部分)
例: Most of the people agreed with the plan. - some of the apples (それらのリンゴのいくつか)
例: Can I have some of the apples? - one of the most famous singers (最も有名な歌手の一人)
例: She is one of the most famous singers in the world. - each of the members (そのメンバーのそれぞれ)
例: Each of the members has a role. - neither of the answers (その答えのどちらも~ない)
例: Neither of the answers was correct.
この “of the” の形は非常によく使われるので、しっかり覚えておきましょう。 “most the people” のようには言えません。
日本人が間違いやすい the のポイント
私たち日本人が英語を学ぶ上で、定冠詞 the の使い方は特に難しいと感じる部分です。よくある間違いや注意点をいくつか挙げておきます。
- 必要なところに the をつけ忘れる
特に再登場の名詞や、状況から特定できるはずの名詞に the をつけ忘れることが多いです。「特定」の意識を常に持つようにしましょう。 - 不必要なところに the をつけてしまう
一般的な話をしているのに、特定されていない名詞に a/an ではなく the をつけてしまうことがあります。例えば、「犬が好きです」は “I like dogs.” (無冠詞複数) や “I like the dog.” (特定の犬が好き) であり、”I like the dogs.” だと「(目の前にいるなど)その犬たちが好き」という限定的な意味になります。 - 固有名詞と the のルールを混同する
人の名前やほとんどの国名・都市名には the はつきません (例: Japan, Tokyo, Mr. Tanaka)。しかし、the がつく固有名詞のルールと混同してしまうことがあります。 - 不可算名詞の扱いで迷う
不可算名詞でも特定されれば the がつきます (例: the information I received)。この「特定」の感覚が掴みにくいことがあります。 - 総称用法での a/an と the の使い分け
どちらも「~というもの」と訳せるため、ニュアンスの違いを理解するのが難しい場合があります。
冠詞の感覚は、たくさんの英語に触れ、ネイティブがどのように使っているかを観察し、そして自分でも使ってみることでしか養われません。 間違いを恐れずに、積極的に使っていくことが上達への一番の近道ですよ!

やっぱり難しい~!でも、ポイントを意識して練習あるのみですね!
まとめ – 定冠詞 the を使いこなし、より自然な英語へ!
今回は、英語学習の大きな壁の一つである「定冠詞 the」について、その核心となる「特定」の感覚を中心に、様々な角度から詳しく解説してきました。少しでも皆さんの a/the に対するモヤモヤが晴れていれば嬉しいです。
最後に、この記事で学んだ定冠詞 the の重要なポイントをまとめておきましょう。
- 基本ルール:
- 「特定できる名詞」(話し手と聞き手の間で共通認識があるもの)につく。
- 数えられる名詞の単数形・複数形、数えられない名詞のいずれにもつく。
- 主な使い方:
- 状況や文脈から特定できるもの (例: Please open the window.)
- 前に一度話題に出たもの (再出の the) (例: I bought a pen. The pen is blue.)
- 最上級や序数詞と共につく (例: the best, the first)
- 唯一の存在を表すもの (例: the sun, the earth)
- 総称(~というもの全体) (例: The dog is a faithful animal.)
- 楽器名の前 (例: play the piano)
- 特定の種類の固有名詞 (例: the United States, the Thames)
- “the + 形容詞/分詞” で「~な人々」「~なこと」 (例: the rich, the unknown)
- 注意点:
- 冠詞がつかない場合との意味の違い (例: go to school vs. go to the school)
- all/both/half/double などとの語順 (例: all the students)
- “数量詞 + of + the + 名詞” の形 (例: most of the people)
- 日本人にとって間違いやすいポイントを意識する。
定冠詞 the は、日本語にはない概念なので、最初は戸惑うことが多いと思います。でも、「特定されているかどうか」という意識を常に持ちながら英語に触れることで、少しずつその感覚が磨かれていきます。
映画を見たり、本を読んだり、英語のニュースを聞いたりするときに、「なぜここでは the が使われているんだろう?」と考えてみるのも良い練習になりますよ。そして何より、間違いを恐れずに自分で使ってみること。それが、the を自分のものにするための一番の秘訣です。
この記事が、皆さんの英語学習の道のりを少しでも明るく照らすことができれば幸いです。頑張ってくださいね!

the の謎が少し解けた気がする!これからも頑張って勉強します!
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