英語の文を作っているとき、「あれ?この副詞、どこに置けばいいんだっけ?」って迷うこと、よくありませんか? “always” って動詞の前? 後ろ? “very” は形容詞の前だっけ? 文の頭に置いてもいい副詞って何があったっけ? 形容詞は名詞の前とか、割と位置が決まっている感じがするけど、副詞ってなんだか自由度が高そうで、かえってどこに置くのが自然なのか分からなくなっちゃう…なんて経験、英語学習者さんなら一度はあるはずです。
副詞の「位置」は、文の意味を正確に伝えたり、自然な英語のリズムを作ったりする上で、実はとっても重要な要素なんです。でも、ルールが複雑そうに見えて、つい後回しにしてしまいがちですよね。この記事では、そんな英語学習の隠れた難関、「副詞の位置」について、基本的なルールから、副詞の種類ごとの置き場所の傾向、そして注意すべき点まで、初心者の方にもスッキリ理解できるように、徹底的に解説していきます!これを読めば、もう副詞の位置で迷うことはありません。自信を持って、より自然な英語を使いこなせるようになりますよ!

副詞の位置、いつも適当に置いちゃってるかも…ルールがあるなら知りたいです!
副詞の位置を決める大原則:何を修飾するか意識しよう!
副詞を文中のどこに置くか、そのルールを理解するための大前提となる考え方があります。それは、その副詞が「何を修飾しているか(詳しく説明しているか)」を意識することです。まずは、副詞の基本的な働きと、その原則を確認しましょう。
副詞の役割おさらい:名詞以外を修飾する働きもの!
前回の「副詞の基本」の記事でも詳しく見ましたが、副詞 (Adverb) は、名詞以外の様々な言葉(動詞、形容詞、他の副詞、文全体)を修飾する働きを持っています。「どのように」「いつ」「どこで」「どのくらい」といった情報を付け加え、文をより具体的に、豊かにしてくれる、縁の下の力持ちのような存在でしたね。
例:
- He drives carefully. (彼は注意深く運転する。) ← 動詞 drive を修飾
- She is very smart. (彼女はとても賢い。) ← 形容詞 smart を修飾
- He speaks English really well. (彼は本当に上手に英語を話す。) ← 副詞 well を修飾
- Luckily, I found my wallet. (幸運にも、私は財布を見つけた。) ← 文全体を修飾
副詞の位置の大原則:「修飾する言葉の近く」に置く
副詞を文中のどこに置くか、その最も基本的な原則は、「副詞は、自分が修飾している言葉のなるべく近くに置く」ということです。特に、意味を限定したり強めたりする副詞(例えば程度を表す very や really など)は、この原則が強く当てはまります。
- 形容詞を修飾する場合:その形容詞の「直前」
- a very interesting book (とても面白い本) ← interesting の直前
- 他の副詞を修飾する場合:その副詞の「直前」
- He finished quite quickly. (彼はかなり速く終えた。) ← quickly の直前
この「修飾する相手の直前」というルールは、比較的シンプルで分かりやすいですよね。
問題は、動詞や文全体を修飾する場合です。これらの場合、副詞は文頭、文中、文末など、いくつかの場所に置くことが可能で、その選択は副詞の種類や意味、強調したい点などによって変わってきます。これが、副詞の位置を難しく感じさせる要因の一つなんですね。
形容詞との位置の違いを再確認:役割の違いが位置の違いに!
ここで、副詞と働きが似ている「形容詞」の位置とも比較しておきましょう。それぞれの役割の違いが、置かれる位置の違いにも表れています。
- 形容詞: 名詞を修飾するか、補語になる。
- 名詞の前(または後ろ): a beautiful flower / something beautiful
- 補語の位置(動詞や目的語の後ろ): She is beautiful. / He made her beautiful.
→ 名詞に直接くっついたり、文の骨格 (SVC, SVOC) の一部になったりする。
- 副詞: 名詞以外を修飾する。
- 動詞の近く(前・後): He carefully drives. / He drives carefully.
- 形容詞/副詞の直前: very beautiful / very carefully
- 文頭/文末など: Luckily, … / …, luckily.
→ 文の骨格に「付け加わる」形で、比較的色々な場所に置かれうる(ただしルールはある)。
形容詞は文の「要素」として比較的固定された位置に来ることが多いのに対し、副詞はより「飾り付け」として、文の様々な場所に柔軟に配置されるイメージを持つと良いかもしれません。(もちろん、副詞にも置かれやすい「定位置」はあります!)
「この単語は名詞にかかっているか?それ以外にかかっているか?」を常に考えることが、形容詞と副詞、そしてその位置を理解する上でとても大切です。
副詞の種類別!置かれることが多い「定位置」をマスター
副詞の位置は比較的自由とは言っても、副詞の種類(様態・場所・時・頻度・程度など)によって、置かれることが多い「定位置」や、置かれやすい場所の傾向があります。ここでは、主な副詞の種類ごとに、その「定位置」を詳しく見ていきましょう!
様態の副詞 (Manner):動詞の後ろが基本の「定位置」
動作の「やり方・様子(どのように)」を表す様態の副詞 (例: slowly, quickly, carefully, well, hard, fast) は、修飾する動詞の後ろに置かれるのが最も一般的で自然です。
【基本パターン:動詞の後ろ】
- She sings beautifully. (彼女は美しく歌う。)
- He speaks English fluently. (彼は流暢に英語を話す。)
- Please listen carefully. (注意深く聞いてください。)
- They worked hard all day. (彼らは一日中一生懸命働いた。)
【目的語がある場合:目的語の後ろ】
動詞が目的語を伴う場合は、「動詞 + 目的語 + 副詞」の語順になるのが普通です。動詞と目的語の間に副詞を入れることは通常しません。
- She plays the piano well. (彼女はピアノを上手に弾く。) (× She plays well the piano.)
- He explained the situation clearly. (彼は状況を明確に説明した。) (× He explained clearly the situation.)
- Please handle the vase gently. (その花瓶はそっと扱ってください。)
【その他の位置】
様態の副詞は、強調したい場合や文体によっては、文頭や動詞の前に置かれることもあります。文頭に置くと、その「やり方」が特に際立ちます。
- Slowly, the old man walked across the street. (ゆっくりと、その老人は通りを横切った。)
- He carefully opened the box. (彼は注意深くその箱を開けた。) ← 動詞 opened の前(動詞の動作により密接に関わるニュアンス)
しかし、基本は「動詞(または目的語)の後ろ」と覚えておけば、多くの場面で対応できます。
場所・時の副詞 (Place/Time):文末が基本、「場所→時」の順
「どこで/へ」を表す場所の副詞 (例: here, there, upstairs, outside, in the park, at home) や、「いつ」を表す時の副詞 (例: now, then, today, yesterday, last night, next week) は、文末(または文の主要素の後ろ)に置かれるのが最も一般的です。
【文末に置くパターン】
- I met her there. (私は彼女にそこで会った。)
- Let’s go outside. (外へ行こう。)
- He came home late last night. (彼は昨夜遅く帰宅した。)
- The conference will be held next Monday. (会議は来週の月曜日に開かれます。)
【場所と時の副詞が両方ある場合:「場所 → 時」の順】
一つの文に場所と時の副詞(または副詞句)が両方含まれる場合は、「場所」の副詞を先に、「時」の副詞を後に置くのが通常の語順です。
[動詞] + [場所] + [時]
- She studied English in London last year. (彼女は去年ロンドンで英語を勉強した。) (場所→時)
- We had a picnic in the park yesterday afternoon. (私たちは昨日の午後、公園でピクニックをした。) (場所→時)
- He works at the hospital from Monday to Friday. (彼は月曜から金曜までその病院で働いている。) (場所→時(期間))
この「場所→時」の順番はしっかり覚えておきましょう。
【文頭に置く場合】
時を強調したい場合や、文脈をつなげる場合には、時の副詞が文頭に置かれることも非常によくあります。場所の副詞も、特定の場所を指し示したり、倒置構文で使われたりする際に文頭に来ることがあります。
- Yesterday, I met her there. (昨日、私は彼女にそこで会った。)
- Next week, I’m going to Hawaii. (来週、私はハワイに行く予定だ。)
- Here you are. (はい、どうぞ。)
- There goes my bus! (あ、私のバスが行っちゃった!) ※倒置
頻度の副詞 (Frequency):最重要!「一般動詞の前、be/助動詞の後ろ」
「どのくらいの頻度で」を表す頻度の副詞 (例: always, usually, often, sometimes, never, rarely) の位置は、他の副詞と比べてルールがはっきりしており、テストなどでも非常によく問われる最重要ポイントです!
【基本ルール:置く位置は動詞の種類で決まる!】
- 一般動詞 (play, study, eat など) の場合 → 一般動詞の「前」
- I always drink coffee in the morning. (私はいつも朝にコーヒーを飲む。) ← drink の前
- She usually walks to school. (彼女はたいてい歩いて学校に行く。) ← walks の前
- We often watch movies on weekends. (私たちは週末よく映画を見る。) ← watch の前
- He never eats vegetables. (彼は決して野菜を食べない。) ← eats の前
- be動詞 (is, am, are, was, were) の場合 → be動詞の「後ろ」
- He is always cheerful. (彼はいつも陽気だ。) ← is の後ろ
- They are often late. (彼らはしばしば遅刻する。) ← are の後ろ
- I was never afraid. (私は決して怖くなかった。) ← was の後ろ
- 助動詞 (can, will, should, must, may など) がある場合 → 助動詞と動詞の原形の「間」(つまり助動詞のすぐ後ろ)
- You should always tell the truth. (あなたはいつも真実を言うべきだ。) ← should と tell の間
- She will probably come. (彼女はおそらく来るだろう。) ← will と come の間 (※確信度の副詞も同様の位置に来ることが多い)
- He can sometimes be selfish. (彼は時々わがままになることがある。) ← can と be の間
※完了形の have/has/had も助動詞のように考え、have/has/had と過去分詞の間に置きます。
I have often heard that story. (私はその話をしばしば聞いたことがある。) ← have と heard の間
【表:頻度の副詞の位置まとめ】
動詞の種類 | 副詞の位置 | 例文 |
---|---|---|
一般動詞 | 前 | I often play tennis. |
be動詞 | 後ろ | She is always kind. |
助動詞 + 動詞原形 | 間 (助動詞の後ろ) | He can never swim. |
完了形 (have/has/had + pp) | 間 (have/has/had の後ろ) | We have seldom met. |
【例外:文頭・文末に来る頻度の副詞】
sometimes, usually, often, occasionally など一部の頻度の副詞は、文全体のニュアンスを変えたり、特定の情報を強調したりするために、文頭や文末に置かれることもあります。
- Sometimes he helps me with my homework. (時々彼は私の宿題を手伝ってくれる。) ← 文頭
- I go to the gym occasionally. (私はたまにジムに行く。) ← 文末
ただし、always, never, seldom, rarely, ever などは、通常、文頭や文末には置かれません。(否定語の never などが文頭に来ると倒置が起こる特殊なケースはあります。)
頻度の副詞の位置は、英語の自然さを左右する重要なポイントです。「一般動詞の前、be/助動詞の後ろ」の基本ルールをしっかり叩き込みましょう!
頻度の副詞の位置、ややこしいですね… 間違えたら意味が変わっちゃいますか?
意味が全く変わってしまうことは少ないかもしれませんが、不自然に聞こえてしまうことはありますね。例えば “I go always to the library.” のように言うと、ネイティブには「ん?」と思われる可能性が高いです。やはり “I always go…” の方が自然です。特に always や never は定位置を守ることが多いので、基本ルール通りに使うのが安心ですよ。
程度の副詞 (Degree):修飾する語句の「直前」が鉄則!
「どのくらい」の程度を表す程度の副詞 (例: very, really, so, too, quite, rather, almost, nearly, extremely) の位置は、非常にシンプルで分かりやすいです。
必ず、それが修飾する形容詞や副詞の「直前」に置く! これが鉄則です。
- This ramen is very delicious. (このラーメンはとてもおいしい。) ← 形容詞 delicious の直前
- He was driving too fast. (彼はあまりにも速く運転しすぎていた。) ← 副詞 fast の直前
- The explanation was quite clear. (その説明はかなり明確だった。) ← 形容詞 clear の直前
- I’m almost ready. (ほとんど準備ができた。) ← 形容詞 ready の直前
程度の副詞の位置で迷うことは、ほとんどないはずです。修飾したい言葉のすぐ前にポンと置いてあげましょう。
【例外:enough の位置】
程度の副詞の中でも enough だけは特別で、修飾する形容詞や副詞の「後ろ」に置かれるのでしたね! 再度注意しましょう。
- This room is large enough for us. (この部屋は私たちには十分に広い。) ← 形容詞 large の後ろ
- You didn’t run fast enough. (あなたは十分に速く走らなかった。) ← 副詞 fast の後ろ
文全体を修飾する副詞:文頭が基本、文中・文末も
文全体の意味合い(確信度、評価、接続など)を表す副詞 (例: fortunately, perhaps, maybe, honestly, certainly, however, therefore) は、文頭に置き、後ろにカンマ(,)を付けるのが最も一般的で分かりやすい使い方です。
- Luckily, I passed the exam. (幸運にも、私は試験に合格した。)
- Perhaps she forgot the appointment. (もしかしたら彼女は約束を忘れたのかもしれない。)
- However, there is another problem. (しかしながら、別の問題がある。)
これらの副詞は、文の内容全体に対する話し手のコメントや判断を示すことが多いので、文頭に置くことでその役割が明確になります。
ただし、文中や文末に置かれることもあります。文中に置く場合は、頻度の副詞と同じように、be動詞/助動詞の後ろや一般動詞の前に来ることが多いです。文末に置かれる場合は、付け足しのようなニュアンスになることがあります。
- She is probably at home now. (彼女はおそらく今、家にいるだろう。) ← 文中 (be動詞の後ろ)
- He will certainly succeed. (彼はきっと成功するだろう。) ← 文中 (助動詞の後ろ)
- We lost the game, unfortunately. (私たちは試合に負けた、残念ながら。) ← 文末
まずは文頭に置く使い方をマスターし、慣れてきたら文中や文末での使い方にも注目してみると良いでしょう。

副詞の種類ごとに定位置があるんですね!特に頻度の副詞のルール、これでバッチリです!程度の副詞が直前っていうのも分かりやすい!
ちょっと注意!副詞の位置で意味が変わる?語順のルール
副詞の位置は比較的柔軟ですが、場合によっては置く場所を変えることで文全体のニュアンスが変わったり、複数の副詞を並べる際の自然な順番があったりします。ここでは、そうした少し応用的なルールや注意点について見ていきましょう。
複数の副詞を並べる順番:「様態→場所→時」が基本
一つの文の中に、様態・場所・時の副詞(または副詞句)が複数含まれる場合、それらを文末に並べる際の基本的な語順は「様態 → 場所 → 時」とされています。
[動詞] + [様態 (どのように)] + [場所 (どこで)] + [時 (いつ)]
例:
- She sang beautifully (様態) on the stage (場所) last night (時).
- 彼女は昨夜、ステージで美しく歌った。
- He studied English hard (様態) in his room (場所) all afternoon (時).
- 彼は午後ずっと、自分の部屋で熱心に英語を勉強した。
- They arrived safely (様態) at the airport (場所) this morning (時).
- 彼らは今朝、無事に空港に到着した。
ただし、これはあくまで基本的な傾向であり、必ずしも厳守されるわけではありません。特に、短い副詞が先に来て、長い副詞句が後に来るなど、文のリズムやバランスによって順番が変わることもあります。
- He went there (場所) quickly (様態) yesterday (時).
- 彼は昨日、そこへ素早く行った。(短い場所の副詞 there が様態の副詞 quickly より前に来ている例)
基本は「様態→場所→時」と覚えておきつつ、実際の英文では語順が入れ替わることもある、と柔軟に考えておきましょう。
強調したい副詞を前に出す場合:文頭や動詞の前
副詞は、特に強調したい情報を文頭や動詞の直前などに移動させることがあります。これは、通常の「定位置」からずらすことで、その副詞が持つ意味に注意を向けさせる効果があるからです。
- Suddenly, the lights went out. (突然、明かりが消えた。)
- 「突然」という様態を強調するために文頭に。
- He quickly ran out of the room. (彼は素早く部屋から走り出た。)
- 「素早く」という様態を動詞の直前に置いて強調。
- Now I understand what you mean. (今、あなたの言うことが理解できました。)
- 「今」という時を強調するために文頭に。
文頭に置かれる副詞は、特に会話などで感情を込めたり、話の流れを変えたりする際によく使われますね。
only, even, just など特定の副詞の位置と注意点
いくつかの副詞は、置かれる位置によって文全体の意味が大きく変わるため、特に注意が必要です。代表的なのが only, even, just などです。
これらの副詞は、原則として、それが修飾(限定)したい語句の「直前」に置かれます。置く場所がずれると、意図しない意味になってしまうことがあります。
- only (~だけ)
- Only I saw her yesterday. (昨日彼女に会ったのは私だけだ。) ← 私だけが
- I only saw her yesterday. (昨日彼女に会いだけした。[他のことはしていない]) ← 見ただけ
- I saw only her yesterday. (昨日私が会ったのは彼女だけだ。) ← 彼女だけに
- I saw her only yesterday. (私が彼女に会ったのはつい昨日のことだ。) ← つい昨日 (※ recently の意味合い)
- I saw her yesterday only. (昨日彼女に会っただけだ。) ← 昨日だけ (※文脈によっては曖昧)
- even (~でさえ)
- Even a child can understand it. (子供でさえそれを理解できる。) ← 子供でさえ
- A child can even understand it. (子供はそれを理解さえできる。) ← 理解することさえ
- A child can understand even it. (子供はそれでさえ理解できる。) ← それでさえ
- just (ちょうど、たった今、~だけ)
- I just finished lunch. (私はちょうど昼食を終えたところだ。) ← ちょうど終えた
- I need just a little sugar. (私はほんの少し砂糖が必要なだけだ。) ← ほんの少しだけ
- He is just a friend. (彼はただの友達だ。) ← ただの友達
このように、only, even, just などの限定的な意味を持つ副詞は、どこにかかっているのかが文の意味を大きく左右するため、修飾したい語句の直前に置くことを強く意識しましょう!
会話では、強調したい語を強く発音することで意味を明確にすることもありますが、書き言葉では特に位置が重要になります。
否定語 (not, never) と副詞の位置関係
否定語 not や never と他の副詞の位置関係も、文の意味に関わることがあります。
- 否定語 + 副詞: 副詞が表す内容を否定する。
- I do not always agree with him. (私はいつも彼に同意するわけではない。) ← 部分否定:「いつも~とは限らない」
- She does not necessarily need help. (彼女は必ずしも助けを必要としているわけではない。) ← 部分否定:「必ずしも~ではない」
- 副詞 + 否定語: 副詞が文全体や動詞にかかり、その内容が否定される。
- Unfortunately, he did not come. (残念ながら、彼は来なかった。) ← 「来なかったこと」が残念。
- He certainly cannot do it. (彼は確かにそれができない。) ← 「できないこと」が確か。
特に「not + always/necessarily/completely/exactly」などの形は「いつも~とは限らない」「必ずしも~ではない」といった部分否定を表す重要なパターンなので、覚えておきましょう。
まとめ:副詞の位置マスターへの道
今回は、英語の文を作る上で意外と悩ましい「副詞の位置」について、基本的な考え方から種類別の定位置、そして注意点まで詳しく解説してきました。最後に、副詞の位置をマスターするためのポイントを整理しておきましょう!
- 副詞の位置の大原則:修飾する言葉(動詞、形容詞、副詞、文)の近くに置く。
- 形容詞や他の副詞を修飾する場合は、その直前。
- 副詞の種類別「定位置」:
- 様態(どのように): 動詞(または目的語)の後ろが基本。
- 場所(どこで): 文末が基本。
- 時(いつ): 文末が基本(文頭も可)。
- 頻度(どのくらい): 一般動詞の前、be動詞/助動詞の後ろが最重要ルール!(一部、文頭・文末も可)
- 程度(どのくらい): 修飾する形容詞/副詞の直前(enoughは後ろ)。
- 文修飾(確信度、評価など): 文頭(カンマ付き)が基本(文中・文末も可)。
- 複数の副詞の語順: 文末に並べる場合、基本は「様態 → 場所 → 時」の順。
- 位置による意味変化: only, even, just などは、修飾したい語句の直前に置かないと意図しない意味になる可能性あり。
- 否定語との関係: not + always などは部分否定になることがある。
- 学習のコツ:基本的なルールを理解しつつ、たくさんの英文に触れて自然な位置の感覚を養う。強調や文脈によって位置が変わることもあると柔軟に考える。
副詞の位置は、英語の「語感」や「リズム」にも関わる部分であり、ネイティブスピーカーは感覚的に自然な位置を選んでいます。私たち学習者にとっては、ルールを学び、たくさんの例文に触れることで、その感覚に近づいていくことが大切です。
完璧な位置を常に目指す必要はありませんが、今回学んだ基本ルール、特に頻度の副詞の位置や only などの注意点を意識するだけでも、あなたの英語はぐっと自然で分かりやすくなるはずです。ぜひ、今日から副詞の位置を意識してみてくださいね!

副詞の位置、奥が深かったけど、ルールが分かってスッキリしました!これからは自信を持って置けそうです!
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