英語の勉強をしていると、「形容詞」って言葉、すごくよく聞きますよね。名詞を説明する言葉だってことは知っているけど、「限定用法?」「叙述用法?」なんて専門用語が出てきたり、”many” と “much” の使い分けがあったり、”-ing” と “-ed” で意味が変わったり…。なんだか種類が多くて、どう使い分ければいいのか混乱しちゃう!なんてこと、ありませんか?
形容詞は、英語の表現を豊かに彩るために欠かせない、とっても大切な品詞なんです。この記事では、そんな形容詞の基本的な役割から、ちょっとややこしい「限定用法」と「叙述用法」の違い、そして性質、数量、指示など、様々な形容詞の種類について、初心者の方にも分かりやすく、図や例文をたっぷり使って徹底解説していきます!この記事を読めば、形容詞の種類と使い方の全体像がスッキリ理解できて、自信を持って英語を使えるようになりますよ!

形容詞って、ただ名詞を説明するだけじゃないんですね…。用法とか種類とか、覚えることが多そう…。
形容詞の基本をおさらい!名詞を説明する大切な役割
まずは、形容詞がどんな品詞で、文の中でどんな働きをするのか、基本中の基本からしっかり確認しておきましょう。ここが全ての土台になります。
形容詞とは?:名詞の「性質」や「状態」を表す言葉
形容詞(けいようし、Adjective)とは、人や物(名詞)の性質、状態、特徴、数量などを詳しく説明する言葉のことです。「どんな」という情報を付け加える役割を持っているんですね。
日本語でも、「美しい花」「大きな家」「赤いリンゴ」のように、名詞の前にくっついて様子を説明する言葉がありますよね。英語の形容詞も、これと似たような働きをします。
例:
- a beautiful flower (美しい花)
- a big house (大きな家)
- a red apple (赤いリンゴ)
- a kind person (親切な人)
- an interesting book (面白い本)
これらの太字の部分 (beautiful, big, red, kind, interesting) が形容詞です。後ろの名詞が「どんな」ものであるかを具体的に描写していますよね。形容詞があることで、表現がより具体的で鮮やかになります。
形容詞の主な働き:名詞を修飾する、補語になる
形容詞は、文の中で主に2つの重要な働きをします。
- 名詞を修飾する(限定用法)
形容詞が名詞の前や後ろにくっついて、その名詞の意味をより詳しく限定する働きです。これが形容詞の最も代表的な使い方ですね。- a tall tree (高い木) ← 形容詞 tall が名詞 tree を前から修飾
- something cold (何か冷たいもの) ← 形容詞 cold が代名詞 something を後ろから修飾
この「名詞を修飾する」働きを、文法用語で「限定用法(げんていようほう)」と呼びます。(後で詳しく説明します)
- 補語になる(叙述用法)
形容詞が、文の要素である補語(C)になって、主語(S)や目的語(O)の状態や性質を説明する働きです。- She is beautiful. (SVC) (彼女は美しい。) ← 形容詞 beautiful が主語 She の状態を説明する補語Cになっている。
- This book made me sleepy. (SVOC) (この本は私を眠くさせた。) ← 形容詞 sleepy が目的語 me の状態を説明する補語Cになっている。
このように「補語になる」働きを、文法用語で「叙述用法(じょじゅつようほう)」と呼びます。(これも後で詳しく説明します)
形容詞には、この「名詞を直接飾る働き(限定用法)」と「文の要素(補語)として主語や目的語を説明する働き(叙述用法)」の2つの大きな役割がある、ということをまず覚えておきましょう!
形容詞は、名詞と補語の両方の役割をこなす、英語の文を作る上で欠かせないパーツなんです!
形容詞の2つの用法:「限定用法」と「叙述用法」を理解しよう
形容詞の働きには「限定用法」と「叙述用法」の2つがある、というお話をしました。ここでは、それぞれの用法が具体的にどのようなものなのか、そしてどんな点に注意すべきなのかを詳しく見ていきましょう。形容詞によっては、どちらの用法で使われるかで意味が変わったり、片方の用法でしか使われなかったりすることもあるんですよ!
限定用法とは?名詞を直接修飾する使い方 (前から/後ろから)
限定用法 (Attributive Use) とは、形容詞が名詞のすぐ前や後ろに置かれて、その名詞を直接的に修飾(説明)する使い方です。「限定」という言葉の通り、形容詞が名詞の意味範囲をより具体的に絞り込むイメージですね。
例:「tree(木)」だけだと色々な木を指しますが、「a tall tree(高い木)」となると、「高い」という性質を持つ木に限定されますよね。
限定用法で形容詞が置かれる位置には、主に2つのパターンがあります。
1. 形容詞が1語の場合:名詞の「前」に置く
形容詞が1語だけで名詞を修飾する場合は、原則としてその名詞の直前に置かれます。これは皆さんにもお馴染みの形だと思います。

- a small cat (小さい猫)
- delicious food (おいしい食べ物)
- a new computer (新しいコンピューター)
- Japanese culture (日本の文化)
複数の形容詞が並ぶこともあります。(例: a small white cat 小さくて白い猫)形容詞の並び順にもある程度のルールがありますが、それはまた別の機会に詳しくお話ししますね。
2. 形容詞が他の語句を伴う場合や特定の代名詞を修飾する場合:名詞・代名詞の「後ろ」に置く
以下のような場合には、形容詞(または形容詞句)が修飾する名詞や代名詞の直後に置かれます。

- 形容詞が他の語句(前置詞句など)を伴って2語以上になる場合:
- a river full of fish (魚でいっぱいの川)
- 形容詞 full が “of fish” という前置詞句を伴っているため、river の後ろに置かれます。
- a problem difficult to solve (解決するのが難しい問題)
- 形容詞 difficult が “to solve” という to不定詞 を伴っているため、problem の後ろに置かれます。
- a river full of fish (魚でいっぱいの川)
- 一部の形容詞 (available, possible など):
- the tickets available (入手可能なチケット)
- the best method possible (可能な限り最善の方法)
※ available や possible など、一部の形容詞は、1語でも名詞の後ろから修飾することがあります。
- -thing, -body, -one で終わる不定代名詞を修飾する場合:
- something special (何か特別なもの)
- anything interesting (何か面白いこと)
- someone kind (誰か親切な人)
- everybody present (出席している全員)
※これらの代名詞 (something, anything, someone, everybody など) を修飾する形容詞は、1語であっても必ず後ろに置かれる、というルールになっています。
限定用法では、形容詞を置く位置が「前」か「後ろ」か、という点がポイントになりますね。
叙述用法とは?補語(C)になる使い方 (SVC/SVOC)
叙述用法 (Predicative Use) とは、形容詞が文の補語(C)として使われ、主語(S)や目的語(O)の状態や性質を説明(叙述)する使い方です。限定用法のように名詞に直接くっつくのではなく、動詞(特にbe動詞やそれに類する動詞)を介して、主語や目的語を説明します。
1. 主格補語(SVC)になる場合:「主語は~だ」
第2文型 (SVC) の補語(C)として形容詞が使われ、「主語(S) = 補語(C)の状態」を表します。be動詞 (is, am, are, was, were) の後ろや、look, seem, feel, become, get などの動詞(連結動詞と呼ばれることもあります)の後ろに来ることが多いです。

- The sky is blue. (空は青い。) (S=C)
- He looks happy. (彼は幸せそうだ。) (S=C)
- I feel cold. (私は寒いと感じる。) (S=C)
- She became famous. (彼女は有名になった。) (S=C)
叙述用法の形容詞は、主語がどんな状態・性質であるかを説明していますね。
2. 目的格補語(SVOC)になる場合:「目的語を~にする/だとわかる」
第5文型 (SVOC) の補語(C)として形容詞が使われ、「目的語(O) = 補語(C)の状態」を表します。make O C (OをCにする), keep O C (OをCに保つ), find O C (OがCだとわかる), leave O C (OをCのままにする) などの動詞と一緒に使われます。

- This song makes me happy. (この歌は私を幸せにする。) (O=C)
- Please keep the door open. (ドアを開けたままにしておいてください。) (O=C)
- I found the book interesting. (私はその本が面白いとわかった。) (O=C)
- Don’t leave your room messy. (部屋を散らかしたままにしないで。) (O=C)
叙述用法の形容詞が、今度は目的語の状態を説明しているのが分かりますね。
形容詞が補語(C)になる叙述用法は、英語の基本的な文型 (SVC, SVOC) を理解する上で非常に重要です!
用法によって意味が変わる形容詞に注意! (certain, present, lateなど)
ここが少しややこしいのですが、形容詞の中には、限定用法(名詞の前)で使われるときと、叙述用法(補語)で使われるときで、意味が変わってしまうものがあるんです!これは注意が必要ですね。
いくつか代表的な例を見てみましょう。
形容詞 | 限定用法 (名詞の前) の意味 | 叙述用法 (補語) の意味 |
---|---|---|
certain | ある~、特定の~ 例: a certain person (ある人) | 確信して、確かな 例: I am certain that he will succeed. (彼が成功すると確信している) |
present | 現在の~ 例: the present situation (現在の状況) | 出席して、存在して 例: He was present at the meeting. (彼は会議に出席していた) |
late | 故~ (亡くなった~) 例: my late husband (私の亡くなった夫) | 遅れて、遅刻して 例: I was late for school. (私は学校に遅刻した) |
right | 右の~、正しい~、まさにその~ 例: the right answer (正解) | 正しい、具合が良い 例: You are right. (あなたは正しい) |
ill | (限定用法ではあまり使われないが) 悪い~ 例: ill feelings (悪感情) | 病気で 例: She is ill in bed. (彼女は病気で寝ている) |
このように、同じ形の形容詞でも、置かれる場所(用法)によって意味がガラッと変わることがあります。文脈の中でどちらの意味で使われているのかを判断する必要がありますね。
特に certain, present, late は意味の違いがはっきりしているので、注意して覚えましょう!
片方の用法でしか使われない形容詞もある? (限定用法のみ/叙述用法のみ)
さらにややこしいことに、形容詞の中には「限定用法(名詞の前)でしか使われないもの」と「叙述用法(補語)でしか使われないもの」があるんです!
1. 限定用法でしか使われない形容詞の例
これらは主に、意味的に名詞を「特定」したり、「程度」を強調したりするタイプの形容詞です。
- main (主な) → a main reason (主な理由) (× The reason is main.)
- chief (主要な) → the chief cause (主な原因) (× The cause is chief.)
- principal (主要な) → the principal actor (主役) (× The actor is principal.)
- only (唯一の) → the only way (唯一の方法) (× The way is only.)
- very (まさにその) → the very man (まさにその男) (× The man is very.)
- former (前の、元の) → my former teacher (私の元の先生) (× My teacher is former.)
- latter (後の、後者の) → the latter half (後半) (× The half is latter.)
- elder / eldest (年上の/最年長の ※家族内で) → my elder brother (兄) (× My brother is elder.)
- mere (単なる、ほんの) → a mere child (ほんの子供) (× The child is mere.)
- utter (全くの) → utter nonsense (全くのナンセンス) (× The nonsense is utter.)
これらの形容詞は、基本的に名詞の前にしか置けず、「S is main.」のようなSVCの形では使えません。
2. 叙述用法でしか使われない形容詞の例
こちらは主に、人の感情や健康状態、一時的な状況などを表す形容詞が多いです。特に「a-」で始まる形容詞にこのタイプが多いのが特徴です。
- afraid (恐れて) → I am afraid of dogs. (私は犬が怖い) (× an afraid dog)
- asleep (眠って) → The baby is asleep. (赤ちゃんは眠っている) (× an asleep baby → a sleeping baby)
- awake (目が覚めて) → Are you awake? (起きてる?) (× an awake person → an awakened person)
- alive (生きて) → Is he still alive? (彼はまだ生きていますか?) (× an alive fish → a live fish)
- alone (ひとりで) → She lives alone. (彼女は一人で住んでいる) (× an alone woman → a lone woman)
- ashamed (恥じて) → He was ashamed of his mistake. (彼は自分の間違いを恥じていた) (× an ashamed boy)
- aware (気づいて) → I was aware of the danger. (私は危険に気づいていた) (× an aware student)
- content (満足して) → She is content with her life. (彼女は自分の人生に満足している) (× a content smile ※意味が違う)
- glad (嬉しく思って) → I’m glad to see you. (お会いできて嬉しいです) (× a glad expression ※意味が違う)
- unable (~できない) → He is unable to swim. (彼は泳げない) (× an unable man)
- well (健康で) → I hope you are well. (お元気でいらっしゃいますように) (× a well person → a healthy person)
これらの形容詞は、基本的にbe動詞などの後ろで補語として使われ、「an afraid dog」のような形では使えません。(※一部、別の意味で限定的に使われる例外もありますが、基本は叙述用法です。)
限定用法だけ、叙述用法だけの形容詞、覚えるのが大変そうです…!
そうですよね、全部覚えるのは確かに大変です!でも、特に叙述用法のみの「a-で始まる形容詞」は特徴的なので、まずはそこから意識してみると良いかもしれません。「afraid dog とは言わないなぁ」という感覚を、例文を通して掴んでいくのがおすすめです。限定用法のみの形容詞も、”main” や “only” など、意味を考えれば名詞の前が自然だと感じられるものも多いですよ。

用法で意味が変わったり、片方しか使えなかったり…形容詞って奥が深いんですね…。使いこなせるかなぁ。
形容詞の種類を分類!性質・数量・指示などを整理しよう
形容詞には「限定用法」と「叙述用法」という2つの大きな使い方がありましたが、意味や機能の面から見ても、いくつかの種類に分類することができます。ここでは代表的な形容詞の種類を見て、それぞれの特徴を整理していきましょう。
性質形容詞 (Qualitative Adjectives):最も一般的な種類
これは、人や物の「性質」「状態」「色」「形」「大きさ」などを表す、最も一般的で数の多い形容詞です。私たちが「形容詞」と聞いてまず思い浮かべるのは、ほとんどがこの性質形容詞でしょう。
- 性質・性格: kind (親切な), beautiful (美しい), honest (正直な), brave (勇敢な), careful (注意深い), famous (有名な) …
- 状態: happy (幸せな), sad (悲しい), busy (忙しい), sick (病気の), ready (準備ができた) …
- 色: red (赤い), blue (青い), white (白い), black (黒い) …
- 形・大きさ: big (大きい), small (小さい), long (長い), short (短い), round (丸い), square (四角い) …
- 新旧・年齢: new (新しい), old (古い), young (若い) …
- 評価・意見: good (良い), bad (悪い), important (重要な), necessary (必要な), wonderful (素晴らしい), delicious (おいしい), interesting (面白い) …
性質形容詞の多くは、限定用法と叙述用法の両方で使うことができます。
- 限定用法: a kind person (親切な人)
- 叙述用法: He is kind. (彼は親切だ。)
数量形容詞 (Quantitative Adjectives):量や数を表す
その名の通り、名詞の「量」や「数」を表す形容詞です。使い方に少し注意が必要なものが多いですね。
- 数えられる名詞 (複数形) に使うもの:
- many (多くの): many books
- few (〔aがない場合〕ほとんどない): few friends
- a few (少しはある、2~3の): a few apples
- several (いくつかの): several people
- various (様々な): various kinds
- 数詞 (one, two, three…) もこれに含まれます。
- 数えられない名詞 (単数扱い) に使うもの:
- much (多くの、多量の): much water
- little (〔aがない場合〕ほとんどない): little money
- a little (少しはある): a little milk
- 両方に使えるもの:
- some (いくつかの、いくらかの ※肯定文・依頼): some eggs, some coffee
- any (いくつかの、いくらかの ※疑問文・否定文・条件文): any questions?, any information
- no (=not any) (少しも~ない): no time, no ideas
- a lot of / lots of (たくさんの): a lot of students, a lot of traffic
- plenty of (たくさんの): plenty of chances, plenty of food
- all (すべての): all the members, all the furniture
- most (ほとんどの、たいていの): most children, most of the work
- enough (十分な): enough chairs, enough space
数量形容詞は、後ろに来る名詞が数えられるか数えられないか (可算名詞/不可算名詞) によって使い分ける必要があるものが多く、特に many/much, few/little の区別は重要です。また、some と any の使い分けも基本なのでしっかり押さえましょう。
a few / a little は「少しある」(肯定的)、few / little は「ほとんどない」(否定的)というニュアンスの違いがあるので注意してくださいね!
指示形容詞 (Demonstrative Adjectives):特定のものを指す
「これ」「それ」「あれ」のように、特定の人や物を指し示すときに使う形容詞です。名詞の前に置かれて、どの名詞について話しているかを明確にします。
- this (この~ ※近くの単数): this pen (このペン)
- that (あの~、その~ ※遠くの単数): that building (あの建物)
- these (これらの~ ※近くの複数): these books (これらの本)
- those (あれらの~、それらの~ ※遠くの複数): those students (あの生徒たち)
指示形容詞は、後ろに来る名詞の単数・複数と、話し手からの距離(近い/遠い)によって使い分けます。同じ形の this, that, these, those は代名詞としても使われますが(例: This is a pen.)、名詞の前にあれば指示形容詞です。
所有形容詞 (Possessive Adjectives):所有を示す
「誰の」ものかという所有関係を示す形容詞です。これも名詞の前に置かれます。日本語の「~の」にあたる部分ですね。
- my (私の): my bag
- your (あなたの): your name
- his (彼の): his car
- her (彼女の): her dog
- its (それの): its tail
- our (私たちの): our house
- their (彼らの、彼女らの、それらの): their opinions
所有形容詞は、学校文法では「代名詞の所有格」として習うことが多いですが、働きとしては名詞を修飾する形容詞の一種と考えることができます。後ろには必ず名詞が来ます。
疑問形容詞 (Interrogative Adjectives):疑問を表し名詞を修飾
疑問文の中で名詞の前に置かれ、「どの~?」「何の~?」「誰の~?」と尋ねる働きをする形容詞です。
- which (どの~?): Which way should we go? (私たちはどの道を行くべきですか?)
- what (何の~?): What color do you like? (あなたは何色が好きですか?)
- whose (誰の~?): Whose umbrella is this? (これは誰の傘ですか?)
疑問詞 which, what, whose は代名詞としても使われますが(例: Which is yours?)、後ろに名詞を伴って「どの/何の/誰の~」という意味で使われている場合は疑問形容詞です。
固有形容詞 (Proper Adjectives):固有名詞から派生
国名、地名、人名などの固有名詞から作られた形容詞です。特定の地域や文化、人物に関連するものであることを示します。通常、大文字で始まります。
- Japanese (日本の、日本人[の]): Japanese food
- American (アメリカの、アメリカ人[の]): American history
- Chinese (中国の、中国人[の]): Chinese characters
- French (フランスの、フランス人[の]): French wine
- Victorian (ヴィクトリア女王時代の): Victorian architecture
- Shakespearean (シェイクスピアの): Shakespearean plays
日本語で「~の」「~風の」「~語」などと訳されることが多いですね。
-ing形/-ed形の形容詞(分詞形容詞):動詞由来の形容詞
最後に、動詞の現在分詞(-ing形)や過去分詞(-ed形)が、そのまま形容詞として使われるようになったものです。これは「分詞形容詞」とも呼ばれます。特に、感情や状態を表す動詞から作られることが多いです。
【使い分けのポイント】
このタイプの形容詞は、-ing形と-ed形で意味が異なるので、使い分けが非常に重要です!
- -ing形形容詞: 「(人・物を)~させるような」という意味。物事が持つ性質や、感情を引き起こす原因を表す。
- -ed形形容詞: 「(人が)~させられた、~した気持ちの」という意味。人が感じている感情や、受けた結果の状態を表す。

【例】
動詞 | -ing形形容詞 (~させる) | -ed形形容詞 (~させられる、~した) |
---|---|---|
interest (興味を持たせる) | interesting (興味深い、面白くさせる) 例: an interesting story (面白い話) | interested (興味を持った) 例: I am interested in the story. (私はその話に興味がある) |
excite (興奮させる) | exciting (ワクワクさせる、興奮させる) 例: an exciting game (ワクワクする試合) | excited (興奮した、ワクワクした) 例: We were excited about the game. (私たちは試合に興奮した) |
surprise (驚かせる) | surprising (驚くべき、驚かせる) 例: surprising news (驚くべきニュース) | surprised (驚いた) 例: She was surprised at the news. (彼女はニュースに驚いた) |
bore (退屈させる) | boring (退屈な、退屈させる) 例: a boring lecture (退屈な講義) | bored (退屈した) 例: The students looked bored. (生徒たちは退屈そうに見えた) |
tire (疲れさせる) | tiring (疲れさせる、骨の折れる) 例: a tiring job (骨の折れる仕事) | tired (疲れた) 例: He felt tired after work. (彼は仕事の後、疲れていた) |
satisfy (満足させる) | satisfying (満足のいく、満足させる) 例: a satisfying result (満足のいく結果) | satisfied (満足した) 例: Are you satisfied with the result? (あなたはその結果に満足していますか?) |
この-ing形と-ed形の使い分けは、受動態の考え方とも関連していますね(~させる vs ~させられる)。主語(または修飾される名詞)が「感情を引き起こす原因」なのか「感情を感じる側」なのかをよく考えて使い分けることが大切です。TOEICなどでも頻出のポイントですよ!
分詞形容詞は、もともと分詞(動詞が形容詞化したもの)ですが、完全に形容詞として辞書に載っているものも多いです。

形容詞って、こんなにたくさんの種類があるんですね!数量形容詞の使い分けとか、-ing/-ed形容詞の違いとか、すごく勉強になりました!
まとめ:形容詞の種類と用法をマスターして表現力アップ!
今回は、英語の表現を豊かにする「形容詞」について、その基本的な役割から、「限定用法」と「叙述用法」という2つの使い方、そして様々な種類の形容詞まで、幅広く解説してきました。最後に、今回の重要なポイントをまとめて、知識を整理しましょう!
- 形容詞とは: 名詞の性質、状態、数量などを詳しく説明する言葉(「どんな」を表す)。
- 主な働き(用法):
- 限定用法: 名詞の前や後ろから直接修飾する。(例:a tall tree, something cold)
- 叙述用法: 補語(C)になり、主語や目的語を説明する。(例:She is tall. / Music makes me happy.)
- 用法による注意点:
- 用法によって意味が変わる形容詞がある (certain, present, late など)。
- 限定用法のみで使われる形容詞がある (main, only, former など)。
- 叙述用法のみで使われる形容詞がある (afraid, asleep, alive など、特に a- で始まるもの)。
- 形容詞の主な種類:
- 性質形容詞: 最も一般的。性質、状態、色、形、評価など。(beautiful, happy, big, good…)
- 数量形容詞: 量や数を表す。可算/不可算名詞での使い分けに注意。(many/much, few/little, some, any…)
- 指示形容詞: 特定のものを指す。(this, that, these, those)
- 所有形容詞: 所有を示す。(my, your, his, her…)
- 疑問形容詞: 疑問を表し名詞を修飾。(which, what, whose)
- 固有形容詞: 固有名詞由来。(Japanese, American…)
- 分詞形容詞 (-ing/-ed): 動詞由来。「~させる(-ing)」と「~させられた(-ed)」の使い分けが重要。(interesting/interested…)
- ポイント:形容詞の基本的な2つの用法(限定・叙述)を理解し、様々な種類の形容詞の特徴を知ることで、より正確で豊かな英語表現が可能になる。
形容詞は、単語一つで文の印象を大きく変えることができる、魔法のような言葉です。たくさんの種類があって最初は戸惑うかもしれませんが、それぞれの特徴や使い方を少しずつ理解していくことで、あなたの英語はもっとカラフルで、もっと生き生きとしたものになるはずです。
今回学んだことを参考に、ぜひ普段の英語学習の中で形容詞に注目してみてください。辞書で意味や用法を確認したり、例文を作ってみたりするのも効果的ですよ。形容詞を使いこなして、表現の幅をどんどん広げていきましょう!

形容詞、奥が深かったけど面白かったです!これからは意識して使い分けてみたいと思います!
コメント