MakeとDoの使い分け、もう迷わない!ネイティブ感覚で完全マスター

コラム

英語を勉強していると、「あれ?これってMakeだっけ?Doだっけ?」って迷うこと、ありますよね。特に英語学習初学者の方や、中学生、高校生、大学生、そしてTOEIC受験者の方にとっては、この二つの動詞の使い分けは大きな壁の一つかもしれません。日本語だと同じ「する」や「作る」で表現できてしまうことも多いので、余計に混乱しやすいんですよね。

この記事では、そんなお悩みを解決するために、MakeとDoの基本的な意味の違いから、具体的な使い分けのパターン、そしてネイティブがどんな感覚でこれらを使い分けているのかまで、わかりやすーく解説していきます!この記事を読み終える頃には、あなたもMakeとDoを自信を持って使い分けられるようになっているはずですよ。一緒に頑張りましょう!

MakeとDoの根本的な違いとは?コアイメージを掴もう

まず最初に、MakeとDoが持っている「核」となるイメージ、つまりコアイメージを理解することが、使い分けマスターへの近道です!言葉の意味を丸暗記するんじゃなくて、その言葉が持つ根本的な感覚を掴むのがポイントなんですよ。

Makeのコアイメージ:「ゼロから何かを創造する・形にする」

Makeの基本的なイメージは、「存在しなかったものを新しく創り出す」「何か具体的な形や結果を生み出す」という感じです。粘土をこねて形を作るように、材料から何かを組み立てたり、努力によって特定の状態や結果に到達させたりするニュアンスが含まれています。

例えば、こんな時にMakeが使われます。

  • Make a cake: ケーキを(材料から新しく)作る
  • Make a plan: 計画を(頭の中で新しく)立てる
  • Make a noise: 音を(意図的に)出す
  • Make a decision: 決定を(考えて結果として)下す
  • Make friends: 友達を(関係性を新しく)作る
  • Make money: お金を(働いて結果として)稼ぐ

これらの例を見ると、何か新しいものが生み出されたり、具体的な結果や状態が作り出されたりしているのがわかりますよね?これがMakeの持つ大切な感覚なんです。

Makeは「創造」や「形成」のイメージが強いんですね。無から有を生み出すような感覚、覚えておきましょう!

Doのコアイメージ:「既存の活動や作業を行う・タスクをこなす」

一方、Doの基本的なイメージは、「既にある活動や作業、義務などを実行する」「何かを行う」という、より一般的な「行為」全般を指す感覚です。特定の目的を持った活動や、日課、仕事、勉強など、すでに行うべきこととして存在しているタスクをこなすイメージですね。

Makeのように「ゼロから何かを生み出す」というよりは、すでにある枠組みの中で行動するニュアンスが強いです。

例えば、こんな時にDoが使われます。

  • Do homework: 宿題を(課されたタスクとして)する
  • Do the dishes: 皿洗いを(家事の一つとして)する
  • Do exercise: 運動を(健康のための活動として)する
  • Do research: 研究を(調査活動として)する
  • Do one’s best: 最善を(自分の能力の範囲で)尽くす
  • Do business: 取引を(商業活動として)する

これらの例では、特定の活動や作業、タスクを実行している様子がイメージできますよね。Makeほど「創造」のニュアンスは強くなく、むしろ「遂行」や「実行」といった感覚が近いです。

Doは「行動」や「実行」のイメージなんですね。すでにやるべきことがある、という感じでしょうか。

MakeとDoのコアイメージを表で比較

ここで、MakeとDoのコアイメージの違いを簡単に表でまとめてみましょう。

動詞コアイメージキーワード日本語のニュアンス例
Makeゼロから何かを創造する・形にする・結果を生み出す創造、形成、製作、構築、発生作る、生み出す、組み立てる、〜させる
Do既存の活動や作業を行う・タスクをこなす実行、遂行、活動、処理、従事する、行う、果たす、取り組む

この表を見ると、それぞれの動詞が持つ根本的な意味合いの違いが、よりはっきりするんじゃないでしょうか?


具体的な場面で見るMakeとDoの使い分け徹底解説

コアイメージを理解したところで、次はもっと具体的な場面でMakeとDoがどう使い分けられるのかを見ていきましょう!日常生活や仕事、勉強など、様々なシーンでの使われ方を知ることで、より実践的な感覚が身につきますよ。

「仕事・勉強」に関する表現での使い分け

まずは、学生さんや社会人の皆さんにとって身近な「仕事」や「勉強」の場面での使い分けです。

Makeを使うケース

仕事や勉強の文脈でMakeが使われるのは、何か新しいものを作り出したり、成果を生み出したりする場面が多いです。

  • Make a presentation: プレゼンテーションを(資料などを作成して)行う
    → プレゼン資料や発表内容を新しく作り上げるイメージ。
  • Make a report: レポートを(調査・分析して新しく)作成する
    → 情報や考察をまとめて新しい文書を生み出すイメージ。
  • Make progress: 進歩する、進展する
    → 目標に向かって新しい段階に到達するイメージ。
  • Make an appointment: アポイントメントを(約束を新しく)取る
    → 新しい約束事を設定するイメージ。
  • Make a discovery: 発見をする
    → それまで知られていなかったことを新たに見つけ出すイメージ。

Doを使うケース

一方、Doは、課されたタスクや決まった作業、一般的な活動を指す場合によく使われます。

  • Do homework: 宿題をする
    → 先生から与えられた課題を行うイメージ。
  • Do research: 研究をする、調査をする
    → 特定のテーマについて情報を集めたり分析したりする活動
  • Do a job: 仕事をする
    → 与えられた職務や作業をこなす一般的な表現。
  • Do business (with ~): (〜と)取引をする
    → 商売上のやり取りという活動を行う。
  • Do an exam/a test: 試験を受ける
    → 試験という決められた課題に取り組むイメージ。

「Make a speech(スピーチをする)」と「Do a presentation(プレゼンをする)」はどちらも「する」だけど、Make a speechはスピーチ内容を創り上げるニュアンス、Do a presentationはプレゼンという行為そのものを指す場合もあるけど、一般的には「Make a presentation」で資料作成から発表までを含むことが多いですね。

「家事・日常」に関する表現での使い分け

次に、私たちの生活に欠かせない「家事」や「日常的な行動」に関する表現を見ていきましょう。

Makeを使うケース

家事の場面でも、何かを「整える」「準備する」「作り出す」といったニュアンスでMakeが活躍します。

  • Make the bed: ベッドを整える
    → シーツや布団を整えてきちんと使える状態にするイメージ。
  • Make breakfast/lunch/dinner: 朝食/昼食/夕食を作る
    → 食材から料理という新しいものを生み出すイメージ。
  • Make a cup of tea/coffee: お茶/コーヒーを淹れる
    → お湯や茶葉、コーヒー豆を使って飲み物を作り出すイメージ。
  • Make a fire: 火をおこす
    → 何もないところから火という状態を生み出すイメージ。
  • Make a mess: 散らかす
    → 散らかった状態を作り出してしまうイメージ(ネガティブな結果もMake!)。

Doを使うケース

Doは、日常的に行う決まった作業や、掃除などの「行為そのもの」を指すことが多いです。

  • Do the dishes/washing-up: 皿洗いをする
    → 食後の決まった作業としての皿洗い。
  • Do the laundry/washing: 洗濯をする
    → 衣類を洗うという一連の作業
  • Do the cleaning: 掃除をする
    → 家をきれいにするための全般的な活動
  • Do the shopping/groceries: 買い物をする
    → 食料品などを買うという日常的な行為
  • Do chores: 雑用をする
    → 日常のこまごまとした作業全般。

料理は食材から新しいものを作り出すので「Make dinner」ですが、食べ終わった後のお皿を洗うのは決まった作業なので「Do the dishes」となります。この違い、感覚的に掴めてきましたか?

「行動・活動」に関する表現での使い分け

人の行動や活動を表す際にも、MakeとDoは上手に使い分けられています。

Makeを使うケース

何かを生じさせたり、特定の反応を引き起こしたり、決定したりするような場合にMakeが使われます。

  • Make a phone call: 電話をかける
    → 電話をかけてコミュニケーションの機会を作り出すイメージ。
  • Make a decision/choice: 決定/選択をする
    → いくつかの選択肢から一つの結論を生み出すイメージ。
  • Make a suggestion/proposal: 提案をする
    → 新しいアイデアや計画を提示するイメージ。
  • Make a promise: 約束をする
    → 新しい約束事を設定するイメージ。
  • Make an effort: 努力をする
    → 目標達成のために力を注ぎ出すイメージ。
  • Make a difference: 変化をもたらす、重要である
    → 状況に影響を与え、新しい状態を生むイメージ。
  • Make someone happy/sad: (人)を幸せな/悲しい気持ちにさせる
    → 相手に特定の感情を生じさせる使役的な用法。

Doを使うケース

一般的な行為や活動、特定の種類の運動や趣味などを指す場合にDoが使われます。

  • Do exercise: 運動をする
    → 体を動かすという一般的な活動
  • Do sports: スポーツをする
    → 特定のスポーツ活動を行う
  • Do a favor: 親切な行為をする、頼みを聞く
    → 人のために何かを行う
  • Do harm/good: 害/利益をもたらす
    → 何らかの影響を与える行為をする。
  • Do nothing: 何もしない
    一切の活動をしない状態。
  • Do well/badly: うまくやる/下手にやる
    → 何かを行う際の出来栄え

「Make a mistake(間違いをする)」「Do one’s best(最善を尽くす)」は間違えやすい代表例ですね!
「Mistake(間違い)」は、意図せずとも何か新しい(そして望ましくない)結果を生み出してしまったと捉えてMakeを使います。
一方、「One’s best(最善)」は、その人が持つ能力や努力を最大限に発揮する行為そのものを指すのでDoを使います。この違い、しっかり押さえておきましょう!


もっと深く知りたい!ネイティブ感覚に近づくMakeとDoのヒント

基本的な使い分けのパターンが見えてきたところで、さらに一歩進んで、ネイティブが持っているようなMakeとDoの感覚に近づくためのヒントをお伝えしますね。ここを理解すると、応用力がグンとアップしますよ!

結果や成果、創造物を意識するならMake

Makeは、その行為によって何らかの結果や成果物、新しい状態が生まれることを強く意識する場合に使われる傾向があります。

例えば、

  • Make money: お金を稼ぐ(お金という結果
  • Make friends: 友達を作る(友達という新しい関係性
  • Make a profit: 利益を上げる(利益という成果
  • Make a discovery: 発見をする(発見という新しい知識
  • Make a difference: 変化をもたらす(変化という新しい状況

これらの表現では、行為の先に「お金」「友達」「利益」「発見」「変化」といった具体的な、あるいは目に見える「結果」や「創造物」がありますよね。このように、何かを生み出す、作り上げる、達成するというニュアンスが強い場合はMakeが選ばれやすいんです。

「この行動は何を生み出すんだろう?」と考えてみると、Makeが適切かどうかの判断材料になりますよ。

過程や行為そのもの、漠然とした活動を指すならDo

一方、Doは、行為そのものや過程、あるいは特定の名前がついていない漠然とした活動を指す場合に使われることが多いです。結果よりも「何をするか」という行動自体に焦点が当たっています。

例えば、

  • Do anything/something/nothing: 何かをする/何もしない
  • What do you do?: (職業は)何をしていますか? / 何をするの?
  • Do well/badly: うまくやる/へたにやる(行為の様態
  • Do good: 良いことをする(行為の性質
  • Do damage: 損害を与える(行為の結果としての影響)

これらの例では、Makeほど具体的な「創造物」は意識されず、むしろ「どんな行動をするのか」「どのように行動するのか」が中心になっています。「Do damage」のように結果を伴うこともありますが、これは「損害を与えるという行為をする」というニュアンスが強いです。

また、what, anything, something, nothing のような言葉と一緒に使われることが多いのもDoの特徴です。これは、これらの言葉が具体的な活動内容を指さず、漠然とした「何か」を指すため、それに対する動詞として汎用性の高いDoが使われるんですね。

「What are you doing?(今何してるの?)」と聞かれて、「I’m making a cake.(ケーキを作ってるよ)」と答える場合、ケーキという「創造物」が意識されていますよね。もし「I’m doing my homework.(宿題をしてるよ)」なら、宿題という「タスク」をこなしているイメージです。

決まり文句(イディオム)も覚えよう!これはもう覚えるしかない!

MakeとDoは、たくさんの決まり文句(イディオム)にも使われています。これらは、コアイメージだけでは説明しきれないものも多く、一つのセットとして覚えてしまうのが効果的です。ここでは代表的なものをいくつか紹介しますね。

Makeを使った主な決まり文句

  1. Make sure (that ~): ~ということを確かめる、必ず~するようにする
    例: Please make sure all the windows are closed. (全ての窓が閉まっていることを確認してください。)
  2. Make sense: 意味をなす、理解できる、道理にかなう
    例: His explanation didn’t make sense. (彼の説明は意味がわからなかった。)
  3. Make a living: 生計を立てる
    例: She makes a living as a freelance writer. (彼女はフリーランスのライターとして生計を立てている。)
  4. Make up one’s mind: 決心する
    例: I can’t make up my mind which one to choose. (どちらを選ぶか決められない。)
  5. Make fun of ~: ~をからかう
    例: Don’t make fun of him. (彼をからかわないで。)
  6. Make progress: 進歩する (前述)
  7. Make an effort: 努力する (前述)
  8. Make a difference: 違いを生む、影響を与える (前述)

Doを使った主な決まり文句

  1. Do one’s best: 最善を尽くす (前述)
  2. Do a favor: 親切な行為をする、頼みを聞く (前述)
  3. Do without ~: ~なしですます
    例: We’ll have to do without sugar. (砂糖なしですまさなければならないだろう。)
  4. Do away with ~: ~を廃止する、取り除く
    例: They decided to do away with the old rules. (彼らは古い規則を廃止することに決めた。)
  5. That will do.: それで十分だ、それでいい
    例: A: Would you like more tea? B: No, thank you. That will do. (A: お茶をもっといかがですか? B: いいえ、結構です。それで十分です。)
  6. How do you do?: はじめまして(丁寧な挨拶)
  7. Do harm/good: 害/利益をもたらす (前述)
  8. Do justice to ~: ~を正当に評価する、~の良さを十分に引き出す
    例: This photo doesn’t do justice to her beauty. (この写真は彼女の美しさを十分に捉えきれていない。)

イディオムってたくさんあって覚えるのが大変そう…何かコツはありますか?

確かにたくさんありますが、一度に全部覚えようとしなくて大丈夫ですよ!まずはよく使われるものから少しずつ、例文と一緒に声に出して覚えていくのがおすすめです。映画やドラマ、洋書などで実際の使われ方に触れるのも、記憶に残りやすくなる良い方法です。楽しみながら覚えていきましょう!


まとめ:MakeとDoの使い分けポイント総復習

さて、ここまでMakeとDoの使い分けについて、コアイメージから具体的な使い方、そしてネイティブ感覚に近づくヒントまで見てきました。最後に、今回の内容をギュッと凝縮して、使い分けのポイントを復習しましょう!

  • Makeのコアイメージは「創造」と「形成」:
    • 何もなかったところに新しいものを生み出す(例: Make a cake, Make a plan)。
    • 特定の形や結果、状態を作り出す(例: Make a noise, Make a decision, Make someone happy)。
    • 「結果」や「成果物」を強く意識する場合に選ばれやすい。
  • Doのコアイメージは「実行」と「活動」:
    • 既に存在する活動や作業、義務などを行う(例: Do homework, Do the dishes)。
    • 一般的な「行為」や「タスクの遂行」を指す(例: Do exercise, Do research)。
    • 具体的な創造物よりも「行為そのもの」や「過程」に焦点がある場合が多い。
    • What, anything, something, nothing など漠然とした言葉と共に使われやすい。
  • 具体的な場面での使い分けパターンを覚える:
    • 仕事・勉強(Make a presentation vs. Do research)
    • 家事・日常(Make the bed vs. Do the laundry)
    • 行動・活動(Make a phone call vs. Do a favor)
  • 間違いやすいポイントに注意:
    • Make a mistake (間違いを生み出す
    • Do one’s best (最善を尽くす行為
  • 決まり文句(イディオム)はセットで覚える:
    • Make sure, Make sense, Make a living など。
    • Do without, Do away with, That will do など。

MakeとDoの使い分けは、最初は難しく感じるかもしれませんが、コアイメージを意識しながらたくさんの英語に触れていくうちに、だんだんと感覚的に理解できるようになってきます。間違えることを恐れずに、積極的に使ってみることが上達への一番の近道ですよ!今回の記事が、皆さんの英語学習の一助となれば、とっても嬉しいです。応援しています!

AYUMI

大学卒業後、専門商社入社。海外製品を担当し、主に海外ベンダーとの英語での折衝・交渉を経験。その後、外資系不動産企業へ転職し、海外取引先との英語でのやり取り、契約交渉などに従事。家族は両親と姉。趣味は映画鑑賞、スポーツ観戦、その他。

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