英語で「間に合った!」とか「時間通りに」って言いたいとき、「in time」と「on time」、どっちを使えばいいか迷うことってありませんか?どちらも時間に関係する表現だから、ついつい混同しちゃいがちですよね。特に英語学習を始めたばかりの方や、TOEICなどで正確な表現を目指している方にとっては、この二つのフレーズの使い分けは、地味に難しいポイントかもしれません。「なんとなく意味はわかるけど、自信を持って使い分けられない…」なんて方も多いのではないでしょうか。
でも大丈夫!「in time」と「on time」には、それぞれ微妙に異なるニュアンスと、ネイティブが自然に使い分けるためのポイントがあるんです。この記事では、そんな「in time」と「on time」の基本的な意味や使い方、そして具体的なシーンでの使い分けを、たくさんの例文と一緒に、とことん分かりやすく解説していきます。これを読めば、あなたも時間に関する英語表現に自信が持てるようになり、コミュニケーションがもっとスムーズになりますよ!

「in time」と「on time」、確かにどっちも「時間」って感じですよね…!
「in time」と「on time」の基本的な意味とニュアンスの違い
まずは、「in time」と「on time」がそれぞれどんな基本的な意味を持っていて、どんなニュアンスで使い分けられているのか、その核心に迫っていきましょう。この違いをしっかり掴むことが、使い分けマスターへの第一歩です!
「in time (for A / to do)」は「(Aに/~するのに)間に合って」:ギリギリセーフのニュアンスも
「in time」というフレーズの基本的な意味は、「(ある特定の時間や出来事に)間に合って」「遅れずに」です。ポイントは、何か特定の締め切りや期限、あるいは目的の時点までに、遅れることなく到達する、または何かを終えるという点です。多くの場合、「ギリギリ間に合った」というニュアンスを含むことがあります。
「in time」は、何に間に合ったのかを具体的に示すために、後ろに「for + 名詞」や「to + 動詞の原形」を伴うことがよくあります。
- in time for + 名詞: 「~に間に合って」
例:We arrived at the station in time for the train. (私たちは電車に間に合うように駅に着いた。) - in time to + 動詞の原形: 「~するのに間に合って」
例:I got home in time to watch my favorite TV show. (私はお気に入りのテレビ番組を見るのに間に合うように家に帰った。) - just in time: 「ちょうど間に合って」「ギリギリ間に合って」
この形も非常によく使われます。
具体的な例文を見てみましょう。
- Luckily, the ambulance arrived in time to save his life. (幸運なことに、救急車は彼の命を救うのに間に合うように到着した。) ← 命が助かるというデッドラインに間に合った
- She finished her homework just in time for the deadline. (彼女は締め切りにちょうど間に合うように宿題を終えた。) ← ギリギリ間に合った
- If we leave now, we should be in time for the movie. (今出発すれば、映画に間に合うはずだ。) ← 映画の開始時間に間に合う
- He ran as fast as he could and caught the bus in time. (彼は全力で走り、バスに間に合った。) ← バスが出発する前に間に合った
「in time」は、ある「期間 (time)」の「中 (in)」に収まる、というイメージで捉えると分かりやすいかもしれません。つまり、定められた時間枠の中に、なんとか滑り込めた、という感じです。そのため、必ずしも「時間ぴったり」である必要はなく、「遅れなかった」「間に合った」という事実に焦点があります。
「on time」は「時間通りに」「定刻に」:予定された正確な時間
一方、「on time」というフレーズの基本的な意味は、「時間通りに」「定刻に」「予定された時刻に正確に」です。「in time」が「間に合って」という結果に焦点があったのに対し、「on time」はあらかじめ決められたスケジュールや時刻に、遅れも早まりもなく、まさにその時間に何かが起こる、または行われることを表します。
「on time」は、電車やバスの運行、会議や授業の開始、約束の時間など、スケジュールが重視される場面でよく使われます。
具体的な例文を見てみましょう。
- The train arrived on time. (電車は時間通りに到着した。) ← 定刻通り
- Please be sure to submit your report on time. (報告書は必ず時間通りに提出してください。) ← 締め切り時刻厳守
- The meeting started on time at 9 AM. (会議は午前9時、時間通りに始まった。) ← 予定時刻ぴったり
- She always arrives on time for her appointments. (彼女はいつも約束の時間通りに到着する。) ← 遅刻も早すぎることもない
「on time」は、特定の「時点 (time)」の「上に (on)」ぴったり乗っかっている、というイメージで捉えると良いでしょう。つまり、スケジュール上の正確な一点を示している感じです。ここには「ギリギリ」というニュアンスはあまり含まれません。むしろ、計画通り、正確に、という几帳面な印象があります。
「in time」は「間に合えばOK」、「on time」は「時間ぴったりが重要」という大まかな違いを覚えておきましょう。
表でスッキリ比較!「in time」と「on time」の違いが一目瞭然
ここまで「in time」と「on time」それぞれの基本的な意味とニュアンスを見てきましたが、ここで両者の違いを表にまとめて整理してみましょう。こうして並べてみると、その違いがよりクリアになるはずです。
項目 | in time (for A / to do) | on time |
---|---|---|
主な意味 | (Aに/~するのに)間に合って、遅れずに | 時間通りに、定刻に、予定時刻に |
ニュアンス | 特定の期限や目的に遅れなかった (ギリギリのニュアンスも含む) | 予定された時刻に正確に (計画通り、几帳面な印象) |
焦点 | 結果として間に合ったこと | 時刻の正確さ |
時間的な余裕 | 少し早くても、ギリギリでもOK | 早すぎず、遅すぎず、ちょうどその時間 |
よく使われる場面 | 締め切り、イベント、機会など 「~するのに十分な時間がある」も含む | スケジュール、時刻表、約束の時間など |
例文 (電車) | We got to the station in time for the 9:00 train. (9時の電車に間に合うように駅に着いた。) | The 9:00 train departed on time. (9時の電車は定刻通りに出発した。) |
例文 (会議) | He arrived in time for the meeting. (彼は会議に間に合うように到着した。) ※開始前であればOK | The meeting started on time. (会議は時間通りに始まった。) ※予定時刻ぴったりに開始 |
<「in time」と「on time」の比較表>
この表からもわかるように、「in time」と「on time」の最も大きな違いは、「間に合えば良いのか(in time)」それとも「時刻の正確さが求められるのか(on time)」という点です。「in time」はある程度の時間的な幅(締め切りまでの期間)を意識しているのに対し、「on time」は特定の時刻(点)を意識しています。このイメージの違いをしっかり掴んでおけば、使い分けに迷うことは格段に減るはずですよ!
日本語の「時間通りに」は、文脈によって「in time」と「on time」のどちらにも訳せる場合があるので、英語にするときはニュアンスをよく考える必要がありますね。

「in time」は期間の「中」、「on time」は時間の「上」ってイメージ、分かりやすいです!
シーン別!「in time」と「on time」の具体的な使い方をマスターしよう
「in time」と「on time」の基本的な意味とニュアンスの違いがわかったところで、次はもっと具体的に、どんな場面でどちらのフレーズが使われるのか、ネイティブスピーカーの感覚に近づけるように見ていきましょう。日常のさまざまなシチュエーションを思い浮かべながら読むと、より実践的な使い方が身につきますよ!
締め切りや期限に「間に合う」のは「in time」
レポートの提出期限、プロジェクトの完了期限、イベントの申し込み締め切りなど、何かしらの「締め切り」や「期限」に間に合わせる必要がある場合、これは「in time」の得意分野です。必ずしも締め切り時刻ぴったりである必要はなく、その期限までに完了していればOKというニュアンスです。
- I managed to submit my application in time. (なんとか願書を期限内に提出することができた。) ← 締め切りまでに間に合った
- We need to finish this project in time for the presentation next week. (来週のプレゼンテーションに間に合うように、このプロジェクトを終える必要がある。) ← プレゼンまでに終えれば良い
- She handed in her essay just in time. (彼女はエッセイを本当にギリギリで提出した。) ← 締め切り間際に間に合った
- Make sure you pay your bills in time to avoid any late fees. (延滞料を避けるために、請求書の支払いは必ず期限内に済ませてください。) ← 支払い期限までに
これらの例では、「on time」を使うと少し不自然に聞こえることがあります。例えば、「I submitted my application on time.」と言うと、締め切り時刻きっかりに提出した、という非常に几帳面な印象を与えるかもしれません。「間に合った」という結果を伝えたいのであれば、「in time」がより適切です。
電車やバス、会議などが「時間通りに」は「on time」
電車、バス、飛行機などの公共交通機関が時刻表通りに運行する場合や、会議、授業、約束などが予定された時刻に正確に開始・終了する場合は、「on time」を使います。ここでは、スケジュールの正確さが重要視されます。
- The flight from Tokyo arrived on time. (東京からのフライトは定刻通りに到着しました。)
- Our teacher always starts the class on time. (私たちの先生はいつも時間通りに授業を始めます。)
- It’s important to be on time for job interviews. (就職の面接には時間通りに行くことが重要です。) ← 遅刻は厳禁
- Despite the heavy traffic, the bus managed to arrive on time. (ひどい渋滞にもかかわらず、バスはなんとか時間通りに到着した。)
これらの場面で「in time」を使うと、例えば「The train arrived in time.」は「(何かに)間に合うように電車が到着した」という意味になり、単に「定刻通り」と言いたい場合には不自然です。もちろん、「I arrived at the station in time to catch the train. (電車に乗るのに間に合うように駅に着いた)」のように、「間に合う」目的が明確な場合は「in time」が使えます。
イベントや出来事に「間に合う」のは「in time」
映画の開始、コンサートの開演、パーティーの始まりなど、特定のイベントや出来事に「間に合う」と言いたい場合も、「in time」がよく使われます。この場合も、開始時刻ぴったりでなくても、そのイベントが始まる前であればOKというニュアンスです。
- We got to the cinema in time for the movie. (私たちは映画に間に合うように映画館に着いた。)
- I hope I can get home in time to see the beginning of the match. (試合の開始に間に合うように家に帰れるといいな。)
- They arrived just in time to hear the mayor’s speech. (彼らは市長の演説を聞くのにちょうど間に合うように到着した。)
- If you hurry, you might still be in time for dessert. (急げば、まだデザートに間に合うかもしれないよ。)
これらの状況で「on time」を使うと、例えば「We arrived at the cinema on time for the movie.」は「映画の開始時刻きっかりに映画館に着いた」という意味になり、少し不自然に聞こえることがあります。単に「間に合った」ということを伝えたいなら「in time」が適切です。
約束の時間に「時間通りに」行くのは「on time」
友達との待ち合わせ、歯医者の予約、ビジネスのアポイントメントなど、人と会う約束の時間に「時間通りに」行くことを伝えたい場合は、「on time」を使います。これは、相手に失礼のないように、約束された時刻を守るという社会的なマナーが意識されるためです。
- I always try to be on time for appointments. (私はいつも約束の時間に間に合うようにしています。)
- He was surprisingly on time for our lunch meeting. (彼は驚いたことに、私たちのランチミーティングに時間通りに来た。) ← いつもは遅刻するのかもしれない
- Being on time shows respect for other people’s time. (時間通りであることは、他人の時間に対する敬意を示す。)
もちろん、「I arrived in time for my dental appointment. (歯医者の予約に間に合うように着いた。)」のように「in time」も使えますが、この場合は「予約時間に遅れなかった」という事実に焦点があります。「on time」の方が、より「約束の時刻を守った」というニュアンスが強くなります。
「間に合った」と「時間通り」、日本語だと同じように聞こえることもありますが、英語だとこんなに使い分けがあるんですね!
そうなんです。日本語の「時間通りに」は、文脈によっては「締め切りに間に合った」という意味でも、「定刻に」という意味でも使えますよね。でも英語では、その微妙なニュアンスの違いを「in time」と「on time」で区別するんです。どちらも「遅れなかった」という点では共通していますが、「in time」は「期限や目的の範囲内」、「on time」は「予定された正確な時刻」というイメージを持つと、使い分けやすくなりますよ。

なるほど!「間に合えばOK」か「時刻ピッタリ」かがポイントなんですね!
「in time」と「on time」を使いこなすための応用と注意点
「in time」と「on time」の基本的な使い分けはもう大丈夫ですね!ここからは、もう少し深く掘り下げて、これらのフレーズを使った他の表現や、日本人が特に注意したい点、さらには似たような時間表現との比較についても触れていきましょう。ここまで理解できれば、あなたの時間に関する英語表現はさらに磨かれますよ!
「in good time」の意味と使い方
「in time」と似た表現に「in good time」というものがあります。これは「in time」よりもさらに「時間に十分な余裕をもって」「かなり早めに」という意味合いが強くなります。
- We arrived at the airport in good time, so we could relax before boarding. (私たちは十分に時間に余裕をもって空港に着いたので、搭乗前にリラックスできた。) ← かなり早めに着いた
- She always finishes her work in good time. (彼女はいつもかなり早めに仕事を終える。) ← 締め切りよりずっと前に
- It’s better to leave in good time to avoid the traffic. (渋滞を避けるためには、十分に余裕をもって出発する方が良い。)
「in time」が「間に合った」という結果に焦点があるのに対し、「in good time」は「間に合うだけでなく、さらに余裕があった」というニュアンスを含んでいます。覚えておくと便利な表現です。
「right on time」の意味と使い方
「on time」をさらに強調した表現として「right on time」があります。これは「まさに時間通りに」「時間きっかりに」という意味で、「on time」の正確さをより際立たせます。
- The express train pulled in right on time. (特急列車はまさに時間通りに到着した。) ← 一分の狂いもなく
- He submitted his assignment right on time, not a minute late. (彼は課題を1分も遅れることなく、まさに時間通りに提出した。)
- As usual, she arrived right on time for the class. (いつものように、彼女は授業に時間きっかりに到着した。)
「right」が加わることで、「驚くほど正確に」「期待通りきっかりに」といったニュアンスが強まります。
否定形での「in time」と「on time」のニュアンス
「in time」と「on time」を否定形で使う場合、それぞれのニュアンスがより明確になります。
- not in time (for A / to do): (Aに/~するのに)間に合わなかった
例: Unfortunately, we were not in time for the last train. (残念ながら、私たちは最終電車に間に合わなかった。)
例: I tried to warn him, but I was not in time. (彼に警告しようとしたが、間に合わなかった。) - not on time: 時間通りではなかった(つまり、遅れたか、場合によっては早すぎた)
例: The bus was not on time this morning; it was 10 minutes late. (今朝、バスは時間通りに来なかった。10分遅れたんだ。)
例: He is often not on time for meetings, which is very unprofessional. (彼はよく会議に時間通りに来ないが、それは非常にプロフェッショナルではない。)
「not in time」は「間に合わなかった」という結果を明確に示します。「not on time」は「予定時刻通りではなかった」という意味で、具体的に「遅れた (late)」や「早すぎた (too early)」といった言葉で補足されることが多いです。
「not on time」は、文脈によっては「早すぎる」ことも含意する場合があるので注意が必要です。ただ、一般的には「遅れた」という意味で使われることが多いです。
「by the time」との違いも意識しよう
時間に関連する表現として、「by the time S + V」というものもよく使われます。これは「~する時までには」という意味で、ある時点までに何かが完了している、あるいは完了するだろうということを示します。「in time」や「on time」とは少しニュアンスが異なります。
- By the time I got to the station, the train had already left. (私が駅に着いた時までには、電車は既に出発してしまっていた。) ← 駅に着いた時点では、もう電車はいなかった
- She will have finished her homework by the time her parents come home. (彼女は両親が帰宅する時までには宿題を終えているだろう。) ← 両親が帰宅する時点には宿題は終わっている
「in time」が「締め切りや目的に間に合う」ことを指すのに対し、「by the time」は「ある時点を基準として、それ以前に何かが起こる/終わる」ことを示します。時間的な前後関係を表すのに便利な表現です。
「by the time」の後ろは、主節の時制との関係で過去完了形や未来完了形が使われることが多いのも特徴です。時制の一致に注意しましょう。

「in good time」とか「right on time」とか、強調表現もあるんですね!覚えることがいっぱいだ…!
まとめ:「in time」と「on time」を正しく使い分けて、時間を的確に表現しよう!
さて、今回は英語で時間に関する重要なフレーズ、「in time」と「on time」の違いと正しい使い方について、基本的な意味から具体的なシーン別の使い方、さらには応用的な知識まで、詳しく解説してきました。これで、もうこの二つのフレーズの使い分けに悩むことは少なくなるはずです!最後に、この記事で学んだ最も大切なポイントを、もう一度簡潔にまとめておさらいしましょう。
- in time (for A / to do) は、「(Aに/~するのに)間に合って」「遅れずに」という意味。特定の期限や目的の時点までに間に合えばOKで、ギリギリのニュアンスも含むことがあります。
例:We arrived in time for the concert. (私たちはコンサートに間に合うように到着した。) - on time は、「時間通りに」「定刻に」「予定された時刻に正確に」という意味。スケジュールや時刻表通り、時間ぴったりのニュアンスが強いです。
例:The train left on time. (電車は時間通りに出発した。) - 使い分けの最大のポイントは、「間に合えば良いのか(in time)」それとも「時刻の正確さが求められるのか(on time)」です。「in time」は「期間」を、「on time」は「時点」を意識するイメージです。
- 締め切りやイベントへの参加は「in time」、交通機関の運行や会議の開始は「on time」が基本です。
- 「in good time」は「十分に余裕をもって」、「right on time」は「まさに時間きっかりに」という強調表現もあります。
- 否定形では、「not in time(間に合わなかった)」と「not on time(時間通りではなかった=遅れた/早すぎた)」でニュアンスが異なります。
- 「by the time S + V(~する時までには)」という、ある時点までの完了を表す表現との違いも理解しておきましょう。
「in time」と「on time」は、どちらも日本語では「時間通りに」と訳せてしまうことがあるため、日本人学習者にとっては混同しやすいフレーズです。しかし、それぞれの持つコアなニュアンス、「間に合うこと」を重視するのか、「時刻の正確さ」を重視するのか、という点を意識すれば、必ず正しく使い分けられるようになります。
この記事で紹介したポイントや例文を参考に、実際の英会話や英作文の中で積極的に使ってみてください。使えば使うほど、ネイティブスピーカーの感覚が自然と身についてきますよ。これからも、楽しみながら英語の時間表現をマスターしていきましょうね!

これで「in time」と「on time」の使い分け、バッチリです!スッキリしました!
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