「彼、何時に来るって言ってたっけ?」「彼女、この間のパーティー楽しかったかどうか知りたいんだけど…」みたいに、誰かがした質問を他の人に伝えることって、日常会話でもよくありますよね。でも、いざ英語でそれを言おうとすると、「普通の文と違って語順はどうなるの?」「”Do you…?” とか “What is…?” の形って、どう変わるの?」なんて、頭がこんがらがっちゃうこと、ありませんか?
この記事では、そんな英語の「疑問文」を間接話法で伝えるときのルールについて、基本から応用まで徹底的に解説していきます!「疑問詞(What, Whereなど)がある質問」と「疑問詞がない質問(Yes/Noで答えられる質問)」の2つの大きなパターンに分けて、それぞれどうやって形を変えていくのか、たくさんの例文と一緒に見ていきますよ。これを読めば、誰かの質問を正確かつスムーズに他の人に伝えられるようになって、あなたの英語コミュニケーション能力も一段とアップするはずです!

疑問文の伝え方って、普通の文と違うんだ!この記事でスッキリ解決したいな!
疑問文の話法転換って何?基本ルールと注意点をおさえよう
「話法の転換」と聞くと、なんだか難しそうな文法用語に聞こえますよね。でも大丈夫!これは、誰かが言ったことや質問したことを、他の人に伝えるための言い換えテクニックなんです。特に疑問文の場合は、普通の文(平叙文)のときとは少し違うルールがあるので、まずはその基本をしっかり押さえていきましょう。
直接話法と間接話法の違いを再確認!
話法には、大きく分けて2つの伝え方がありましたね。
- 直接話法 (Direct Speech):
相手が言った言葉をそのまま引用符 (” ” や ‘ ‘) を使って伝える方法。
例:He asked, “What time is it?” (彼は「今何時ですか?」と尋ねた。) - 間接話法 (Indirect Speech / Reported Speech):
相手が言った言葉の内容を、話し手の視点から言い換えて伝える方法。引用符は使いません。
例:He asked what time it was. (彼は何時か尋ねた。)
疑問文を間接話法で伝えるときも、この間接話法の形を使います。そして、平叙文のときと同じように、いくつかのポイントに注意しながら形を変えていく必要があるんです。
平叙文の転換ルールを思い出そう(時制の一致、代名詞の変化など)
疑問文の話法転換でも、平叙文の時に学んだ基本的なルールは共通して適用されます。全部覚えていますか?ちょっとおさらいしましょう!
- 時制の一致:
主節の伝達動詞 (例: asked) が過去形の場合、従属節(質問の内容部分)の動詞も過去の時点に合わせて変化します。
(現在形 → 過去形、 過去形/現在完了形 → 過去完了形、 will → would など) - 人称代名詞・所有格の変化:
従属節の中の “I”, “you”, “my”, “your” などは、誰が誰に伝えているのかという文脈に合わせて、he, she, my, his などに変わります。 - 時や場所を表す副詞・指示代名詞の変化:
“now” → “then”, “today” → “that day”, “here” → “there”, “this” → “that” などに変わることがあります。
これらの基本ルールは、疑問文の転換でも土台となるので、もし不安な場合は平叙文の話法転換の記事もぜひ復習してみてくださいね。今回の記事では、これらに加えて疑問文特有のポイントに焦点を当てていきます!
疑問文転換の特有のポイント:伝達動詞と語順に注目!
さて、ここからが疑問文ならではのポイントです。平叙文の転換と大きく異なるのは、主に以下の2点です。
- 伝達動詞:
平叙文では say や tell をよく使いましたが、疑問文を間接話法で伝えるときは、主に “ask” (尋ねる) を使います。他にも、”inquire” (問い合わせる) や “want to know” (知りたがっている)、”wonder” (~かなと思う) なども使えます。
例:She asked me … (彼女は私に~か尋ねた)
例:I wondered if … (私は~かなと思った) - 語順:
これが一番のキモです!直接話法の疑問文は、”Do you …?” や “What is …?” のように、動詞が主語の前に来たり、疑問詞で始まったりする特別な語順ですよね。しかし、間接話法で疑問文の内容を伝えるときは、この疑問文の語順ではなく、「主語 + 動詞」という普通の肯定文(平叙文)の語順に戻すんです!
超重要ポイント! 間接話法の中の疑問の内容部分は、もう質問の形ではなく、「~ということ」という名詞節のような扱いになるため、語順が平叙文と同じ「S + V …」になる、と覚えてください。最後にクエスチョンマーク (?) はつけません。ピリオド (.) で終わります。
例:
- 直接話法:He asked, “Are you tired?” (疑問文の語順)
- 間接話法:He asked me if I was tired. (平叙文の語順)
この「語順の変化」と「伝達動詞の選択」が、疑問文の話法転換をマスターする上で欠かせないポイントになります。

基本ルールに加えて、疑問文だけの注意点もあるんですね!特に語順が変わるのが難しそう…。
パターン別解説!疑問詞のある疑問文の話法転換
疑問文には、疑問詞 (What, When, Where, Who, Why, How など) で始まるものと、そうでないもの (Yes/No で答えられるもの) がありますよね。まずは、疑問詞で始まる疑問文を間接話法にするときのルールを見ていきましょう。ポイントは、疑問詞の扱いです!
疑問詞 (What, When, Where, Who, Why, How) がそのまま接続詞の役割を果たす!
平叙文を間接話法にするときは、接続詞の “that” を使いましたよね (例: He said that …)。疑問詞のある疑問文の場合は、もっとシンプルです!なんと、使われている疑問詞そのものが、接続詞のような役割を果たすんです。
つまり、”that” のような新しい接続詞を加える必要はありません。伝達動詞 (ask など) の後に、そのまま疑問詞を続ければOKです。
例:
- She asked, “What are you doing?”
→ She asked me what I was doing. (彼女は何をしているのか私に尋ねた。) - He asked, “Where does she live?”
→ He asked where she lived. (彼は彼女がどこに住んでいるか尋ねた。)
簡単ですよね?疑問詞をそのまま使えばいい、と覚えておきましょう。
超重要! 疑問詞の後の語順は「主語+動詞」の平叙文の形に
先ほども少し触れましたが、ここが本当に本当に大切なポイントです!疑問詞を接続詞のように使った後、その後に続く文の語順は、「主語 + 動詞 …」という平叙文の語順になります。元の疑問文の語順 (例: What are you …? や Where does she …?) のままにしてはいけません。
特に、元の疑問文に “do”, “does”, “did” といった助動詞が使われている場合、間接話法ではこれらは消えて、主動詞が時制の一致ルールに従って変化します。
例文で確認しましょう。
- “What time is it?” の場合:
He asked, “What time is it?”
→ He asked what time it was. (is it → it was に注目!時制の一致も忘れずに) - “When did you arrive?” の場合:
She asked me, “When did you arrive?” (did + arrive → 過去形)
→ She asked me when I had arrived. (you arrived → I arrived になり、さらに時制の一致で過去完了形 I had arrived に。 “did” は消えます。) - “Why does he look so sad?” の場合:
I wondered, “Why does he look so sad?” (does + look → 現在形)
→ I wondered why he looked so sad. (he looks → he looked に。 “does” は消えます。)
この語順の変化は、慣れるまで間違えやすいポイントです。「間接疑問文」という文法項目でも同じルールが出てくるので、ここでしっかりマスターしておくと後々楽になりますよ!
疑問詞のある疑問文:具体的な転換ステップと例文
では、実際に疑問詞のある疑問文を間接話法に転換する手順を、ステップごとに見ていきましょう。
【転換ステップ】
- 伝達動詞を選ぶ:主に “ask”。誰に尋ねたか (me, him など) を続けることも多い。
- 元の疑問文の疑問詞をそのまま使う。
- 疑問詞の後に続く部分を「主語 + 動詞 …」の平叙文の語順にする。
- 時制の一致ルールを適用する。
- 人称代名詞、所有格、時・場所の副詞などを適切に変える。
- 文末はピリオド (.) で終える。
例文で練習してみましょう!
例文1:He asked, “What is your name?”
(彼は「あなたの名前は何ですか?」と尋ねた。)
- 伝達動詞:He asked (me) … ← (me) は文脈で補うことも
- 疑問詞:what
- 語順と人称代名詞:”your name is” → “my name was” (時制の一致も)
→ He asked (me) what my name was.
例文2:She said to me, “Where did you buy this book?”
(彼女は私に「どこでこの本を買ったのですか?」と言った。)
- 伝達動詞:She asked me … (said to me → asked me)
- 疑問詞:where
- 語順と人称代名詞・時制:”you bought” → “I had bought” (did buy → bought, さらに過去完了へ)
- 指示代名詞:”this book” → “that book”
→ She asked me where I had bought that book.
例文3:My mother asked, “When will Tom come home?”
(母は「トムはいつ家に帰ってくるの?」と尋ねた。)
- 伝達動詞:My mother asked …
- 疑問詞:when
- 語順と時制:”Tom will come” → “Tom would come”
→ My mother asked when Tom would come home.
例文4:”How are you?” she asked.
(「お元気ですか?」と彼女は尋ねた。)
- 伝達動詞:She asked (me) …
- 疑問詞:how
- 語順と人称代名詞・時制:”you are” → “I was”
→ She asked (me) how I was.
このように、疑問詞が文頭に来ない直接話法の形 (例:”How are you?” she asked.) でも、間接話法にするときは「伝達動詞 + 疑問詞 + S + V …」の形に整理します。
どうでしょう?ステップごとに考えれば、そんなに難しくないですよね!

疑問詞がそのまま使えるのは楽ちん!でも、その後の語順を間違えないようにしなきゃ!
パターン別解説!疑問詞のない疑問文 (Yes/No疑問文) の話法転換
次に、”Do you like natto?” (納豆は好きですか?) や “Is she a student?” (彼女は学生ですか?) のように、Yes か No で答えられるタイプの疑問文(疑問詞を使わない疑問文)を間接話法にするときのルールを見ていきましょう。こちらは、疑問詞の代わりに別の言葉を導入する必要があります。
接続詞 “if” または “whether” を使おう!
疑問詞のない疑問文を間接話法で伝えるときは、「~かどうか」という意味を表す接続詞の “if” または “whether” を使います。これが、疑問詞のある疑問文との大きな違いです。
伝達動詞 (ask など) の後に “if” または “whether” を置いて、その後に質問の内容を続けます。
例:
- He asked, “Are you busy?”
→ He asked me if I was busy. (彼は私が忙しいかどうか尋ねた。)
→ He asked me whether I was busy. (同上) - She asked, “Do you know him?”
→ She asked if I knew him. (彼女は私が彼を知っているかどうか尋ねた。)
→ She asked whether I knew him. (同上)
“if” と “whether” は、多くの場合、どちらを使っても意味はほぼ同じです。
“if/whether” の後の語順も「主語+動詞」の平叙文の形に
これも疑問詞のある疑問文のときと同じ、非常に重要なポイントです! “if” や “whether” を使った後も、その後に続く文の語順は、「主語 + 動詞 …」という平叙文の語順になります。元の疑問文の語順 (例: Are you …? や Do you know …?) のままにしてはいけません。
ここでも、元の疑問文に “do”, “does”, “did” が使われている場合は、間接話法では消えて、主動詞が時制の一致ルールに従って変化します。
例文で確認しましょう。
- “Is he a teacher?” の場合:
She asked, “Is he a teacher?”
→ She asked if he was a teacher. (is he → he was) - “Did she call you?” の場合:
He asked me, “Did she call you?” (did + call → 過去形)
→ He asked me if she had called me. (she called → she had called. “did” は消えます。) - “Does Tom play soccer?” の場合:
I wanted to know, “Does Tom play soccer?” (does + play → 現在形)
→ I wanted to know if Tom played soccer. (Tom plays → Tom played. “does” は消えます。)
“if” と “whether” の使い分け、ニュアンスの違いはある?
「”if” と “whether”、どっちを使えばいいの?」と迷うことがありますよね。多くの場合、どちらを使っても大丈夫ですが、微妙なニュアンスの違いや、文法的に “whether” の方が好まれる(あるいは “whether” しか使えない)ケースも存在します。
- 一般的な使い分け:
- if:より口語的で、日常会話でよく使われます。シンプルで言いやすいのがメリット。
- whether:ややフォーマルな響きがあり、書き言葉や改まった場面で好まれることがあります。また、「AかBか」という選択肢を明確に示したい場合 (whether A or B) によく使われます。
- “whether” の方が好まれる、または必要な場合:
- “or not” を直後に続ける場合:
He asked me whether or not I was interested. (彼は私が興味があるかどうか尋ねた。)
( “if or not I was interested” という形はあまり一般的ではありません。 “if I was interested or not” のように文末に or not を置くのはOKです。) - to不定詞が続く場合:
I don’t know whether to accept the offer. (その申し出を受けるべきかどうか分からない。)
( “if to accept” とは言いません。) - 前置詞の目的語になる場合:
We talked about whether we should go. (私たちは行くべきかどうかについて話した。)
( 前置詞の後に if節は通常置きません。) - 主語になる名詞節を導く場合:
Whether he will come is uncertain. (彼が来るかどうかは不確かだ。)
( If節が文頭に来て主語になるのは、条件節の場合が主で、名詞節では whether が一般的です。)
- “or not” を直後に続ける場合:
英語学習の初期段階では、まず「疑問詞のない疑問文を間接話法にするときは if か whether を使う」と覚えて、どちらか一方 (例えば if) で練習を重ねるのが良いかもしれません。慣れてきたら、whether の方が適切な場面も意識してみましょう。TOEICでは whether or not の形もよく出題されますよ。
疑問詞のない疑問文:具体的な転換ステップと例文
では、疑問詞のない疑問文を間接話法に転換する手順を、ステップごとに見ていきましょう。
【転換ステップ】
- 伝達動詞を選ぶ:主に “ask”。
- 接続詞 “if” または “whether” を使う。
- “if/whether” の後に続く部分を「主語 + 動詞 …」の平叙文の語順にする。
- 時制の一致ルールを適用する。
- 人称代名詞、所有格、時・場所の副詞などを適切に変える。
- 文末はピリオド (.) で終える。
例文で練習です!
例文1:He asked, “Are you a student?”
(彼は「あなたは学生ですか?」と尋ねた。)
- 伝達動詞:He asked (me) …
- 接続詞:if (または whether)
- 語順と人称代名詞・時制:”you are” → “I was”
→ He asked (me) if I was a student.
例文2:She said to him, “Do you like Japanese food?”
(彼女は彼に「日本食は好きですか?」と言った。)
- 伝達動詞:She asked him …
- 接続詞:if (または whether)
- 語順と人称代名詞・時制:”you like” → “he liked” (does/do は消える)
→ She asked him if he liked Japanese food.
例文3:I asked my friend, “Can you help me with my homework?”
(私は友達に「宿題を手伝ってくれる?」と尋ねた。)
- 伝達動詞:I asked my friend …
- 接続詞:if (または whether)
- 語順と人称代名詞・時制:”you can help” → “she/he could help”, “my homework” → “my homework” (私自身の宿題なので変わらない), “me” → “me” (私自身なので変わらない)
→ I asked my friend if she could help me with my homework. (友達が女性の場合)
例文4:”Have you finished your report?” the boss asked.
(「報告書は終わったかね?」と上司は尋ねた。)
- 伝達動詞:The boss asked (me/us/him/her …) … ← 誰に尋ねたかは文脈次第
- 接続詞:if (または whether)
- 語順と人称代名詞・時制:”you have finished” → “I had finished” (もし私に尋ねたなら), “your report” → “my report”
→ The boss asked me if I had finished my report. (私に尋ねた場合)
“if” と “whether” の使い分け、やっぱりちょっと気になります…。
そうですよね。日常会話では “if” の方が軽くて使いやすいので、まずは “if” で慣れるのがおすすめです。ただ、選択肢を強調したい「~かどうか」や、少しカチッとした印象にしたいときは “whether” を使うと、より英語らしい表現になりますよ。例えば、「彼が行くか行かないか、それが問題だ」なら “Whether he goes or not is the question.” のように “whether” がぴったりです。焦らず、少しずつ使い分けの感覚を掴んでいきましょう!

if か whether を使うんですね!語順はやっぱり平叙文になるのがポイントかぁ。練習あるのみですね!
まとめ:疑問文の話法転換をマスターして、コミュニケーション力アップ!
今回は、英語の「疑問文」を間接話法で伝えるためのルールについて、疑問詞がある場合とない場合に分けて、詳しく解説してきました。たくさんのポイントがありましたが、最後に重要な点をしっかりおさらいしておきましょう!
- 疑問文の話法転換の基本:
- 伝達動詞は主に “ask” を使う。
- 間接話法の中の質問部分は、平叙文の語順 (主語 + 動詞 …) になる!
- 時制の一致、人称代名詞・所有格の変化、時・場所の副詞の変化といった基本ルールも適用される。
- 文末はピリオド (.) で終える。
- 疑問詞のある疑問文 (What, When, Whereなど) の転換:
- 元の疑問文の疑問詞がそのまま接続詞の役割を果たす。
- 疑問詞 + 主語 + 動詞 … の語順になる。
- 例:She asked, “What time is it?” → She asked what time it was.
- 疑問詞のない疑問文 (Yes/No疑問文) の転換:
- 接続詞として “if” または “whether” を使う。
- if/whether + 主語 + 動詞 … の語順になる。
- 例:He asked, “Are you tired?” → He asked if I was tired.
- “if” は口語的、”whether” はややフォーマル。 “whether or not” や to不定詞の前など、”whether” が好まれる場合もある。
疑問文の話法転換は、最初は語順の変化や接続詞の選択で戸惑うことが多いかもしれません。でも、今日学んだステップを一つ一つ丁寧に踏んでいけば、必ずできるようになります。そして、これがスムーズにできるようになると、誰かが言った質問を正確に他の人に伝えられるだけでなく、間接疑問文の理解にもつながり、英語の読解力や表現力が格段に向上しますよ。
映画のセリフで「彼が何て言ってたか教えて」のような場面を探してみたり、友達との会話で「そういえば、〇〇さんが△△について知りたがってたよ」と英語で伝えてみたりするのも、良い練習になりますね。ぜひ、楽しみながらマスターして、あなたの英語コミュニケーションをさらに豊かなものにしていってください!

疑問文の伝え方、スッキリしました!これで英語での会話がもっと楽しくなりそうです!ありがとうございました!
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