代名詞の基本を完全マスター!これで英語スッキリ理解!

英語を勉強していると、「he とか she とか it とか…なんか色々あってややこしい!」って思ったこと、ありませんか?そう、それが「代名詞」です。名詞の代わりに使われるとっても便利な言葉なんですが、種類がたくさんあったり、形が変わったりするので、英語学習者さんにとっては最初の関門の一つかもしれませんね。特に、英語を始めたばかりの方や、学生さん、TOEICのスコアアップを目指している方にとっては、「どれをいつ使えばいいの?」と頭を悩ませることも多いのではないでしょうか。

でも、大丈夫!この記事では、そんな英語の「代名詞の基本」を、一つひとつ丁寧に、そしてびっくりするほど分かりやすく解説していきます!人称代名詞の格変化から、指示代名詞の使い分け、さらにはちょっと手ごわい不定代名詞まで、しっかり網羅しますよ。この記事を読み終える頃には、代名詞のモヤモヤがスッキリ解消して、英語の理解がぐーんと深まり、表現力もアップしているはずです。さあ、一緒に代名詞の世界を探検して、得意分野に変えちゃいましょう!

AYUMI
AYUMI

代名詞、怖くないですよ!一緒に基本から見ていきましょう!

  1. 代名詞ってそもそも何?英語における代名詞の基本の役割
    1. 代名詞の定義:名詞の代わりをする便利な言葉
    2. 代名詞の種類はたくさん!全体像を把握しよう
    3. なぜ代名詞の使い分けが重要?格変化と数の一致
  2. これでバッチリ!主な代名詞の種類と使い方徹底解説
    1. 人称代名詞:私、あなた、彼、彼女、それ、私たち、彼ら
      1. 主格 (I, you, he, she, it, we, they) の使い方と例文
      2. 所有格 (my, your, his, her, its, our, their) の使い方と例文
      3. 目的格 (me, you, him, her, it, us, them) の使い方と例文
      4. 所有代名詞 (mine, yours, his, hers, its, ours, theirs) の使い方と例文
      5. 再帰代名詞 (myself, yourself, himself, herself, itself, ourselves, yourselves, themselves) の使い方と例文
    2. 指示代名詞:これ、あれ、それら(this, that, these, those)
      1. 近くと遠く、単数と複数を指し示す基本ルール
      2. 指示代名詞が指すもの:具体的なモノ・コト・人
      3. 時間や状況を指す場合の使い方
      4. 前の文脈や内容を指す場合の使い方
    3. 不定代名詞:特定しない人・モノ・数量を表す(some, any, one, another, other(s), all, each, both, either, neitherなど)
      1. someとanyの基本的な使い分け(肯定文、疑問文・否定文)
      2. one / ones の使い方:「とある一つ」「例のあれ」
      3. another / other / the other / others / the others の使い分け
      4. all, each, every, both, either, neither:数や範囲の示し方
  3. 代名詞を使う上での注意点と学習のコツ
    1. 指示するものが明確か?:代名詞の先行詞を意識する
    2. 性別と数の一致は大丈夫?:三人称単数と複数形
    3. 英語のニュースや物語で代名詞の使われ方を学ぼう
  4. まとめ:代名詞の基本を理解して英語表現を豊かに!

代名詞ってそもそも何?英語における代名詞の基本の役割

「代名詞」って言葉は聞いたことあるけど、一体どんな働きをしているの?まずは、代名詞の基本的な役割と、なぜ英語にとって大切なのか、というところから見ていきましょう。

代名詞の定義:名詞の代わりをする便利な言葉

代名詞とは、その名の通り、「名詞の代わりをする言葉」です。一度文中に出てきた名詞や、文脈から明らかな名詞を指し示すときに、同じ名詞を何度も繰り返すのを避けるために使われます。日本語でも「田中さんは昨日映画を見ました。彼はとても感動していました。」のように、同じ人のことを指すのに「彼」を使いますよね。英語もそれと同じなんです。

もし代名詞がなかったら、こんな風になっちゃいます。

例:My sister has a cat. My sister loves the cat very much. The cat is cute.

(私の姉は猫を飼っています。私の姉はその猫をとても愛しています。その猫は可愛いです。)

なんだかくどいですよね。これを代名詞を使ってスッキリさせると…

例:My sister has a cat. She loves it very much. It is cute.

(私の姉は猫を飼っています。彼女はそれをとても愛しています。それは可愛いです。)

ほら、ずっと自然でスムーズになりましたよね!このように、代名詞は文を簡潔にし、読みやすく(聞きやすく)するという、とっても大切な役割を担っているんです。

代名詞の種類はたくさん!全体像を把握しよう

一口に「代名詞」と言っても、実はたくさんの種類があります。ここで全部を細かく説明すると頭がパンクしちゃうかもしれないので、まずはどんなカテゴリがあるのか、代表的なものを紹介しますね。

  • 人称代名詞 (Personal Pronouns): 人やモノを指す代名詞 (I, you, he, she, it, we, they など)。「格」によって形が変わるのが特徴です。
  • 指示代名詞 (Demonstrative Pronouns): 特定の人やモノを指し示す代名詞 (this, that, these, those など)。「これ」「あれ」といった意味ですね。
  • 不定代名詞 (Indefinite Pronouns): 特定ではない人やモノ、数量を指す代名詞 (some, any, one, all, each, another, others など)。種類が多くてちょっと厄介かも?
  • 疑問代名詞 (Interrogative Pronouns): 質問をするときに使う代名詞 (who, what, which, whose など)。
  • 関係代名詞 (Relative Pronouns): 2つの文をつなぎ、前の名詞(先行詞)を説明する役割を持つ代名詞 (who, which, that, whose, whom など)。
  • 所有代名詞 (Possessive Pronouns): 「~のもの」という意味を表す代名詞 (mine, yours, his, hers, ours, theirs)。
  • 再帰代名詞 (Reflexive Pronouns): 「~自身」という意味を表す代名詞 (myself, yourself, himself など)。

この記事では、特に英語学習の初期で重要となる「人称代名詞」「指示代名詞」、そしてよく使われる「不定代名詞」の一部を中心に、詳しく解説していきます。疑問代名詞や関係代名詞は、また別の機会にじっくりお話ししますね!

なぜ代名詞の使い分けが重要?格変化と数の一致

「代名詞って、ただ名詞の代わりに置けばいいんでしょ?」と思うかもしれませんが、実はそう簡単でもないんです。特に人称代名詞は、文の中での役割(主語なのか、目的語なのかなど)によって形が変わります。これを「格変化」と言います。

例えば、「私は彼が好きです」と言いたいとき、

I like he. (× 間違い)

ではなく、

I like him. (〇 正しい)

となります。”he” は主語のときに使う形(主格)で、動詞 “like” の目的語になるときは “him” (目的格) に変わるんです。

さらに、代名詞はそれが指す名詞の「数(単数か複数か)」や、場合によっては「性(男性か女性か物か)」と一致させる必要があります。

例: The students are studying. He is very diligent. (× 学生たちは複数なのに、代名詞が単数のHeになっている)

例: The students are studying. They are very diligent. (〇 これならOK!)

このように、正しい格の代名詞を選び、数や性を一致させることは、正確で自然な英語を話したり書いたりするために、とっても重要なんです。間違えると、意味が通じにくくなったり、相手に誤解を与えてしまったりすることもありますからね。

AYUMI
AYUMI

代名詞って、ただの置き換えじゃないんですね!ルールがあるんだ!

これでバッチリ!主な代名詞の種類と使い方徹底解説

お待たせしました!ここからは、英語の代名詞の中でも特に重要でよく使われる「人称代名詞」「指示代名詞」、そして「不定代名詞」のいくつかについて、具体的な使い方を例文と一緒に詳しく見ていきましょう。これで代名詞の基本はバッチリです!

人称代名詞:私、あなた、彼、彼女、それ、私たち、彼ら

人称代名詞は、会話や文章の中で最も頻繁に登場する代名詞の一つです。「私」「あなた」「彼」「彼女」「それ」「私たち」「彼ら/彼女ら/それら」といった、人やモノを直接指し示す言葉ですね。英語の人称代名詞は、文の中での役割によって形が変わる「格変化」をします。主な格は「主格」「所有格」「目的格」、そして「所有代名詞」「再帰代名詞」です。一つずつ見ていきましょう。

まずは、人称代名詞の格変化を一覧表で確認しましょう。

 主格
(~は、~が)
所有格
(~の)
目的格
(~を、~に)
所有代名詞
(~のもの)
再帰代名詞
(~自身)
一人称単数 (私)Imymeminemyself
二人称単数 (あなた)youyouryouyoursyourself
三人称単数男性 (彼)hehishimhishimself
三人称単数女性 (彼女)sheherherhersherself
三人称単数中性 (それ)ititsit(its) ※あまり使われないitself
一人称複数 (私たち)weourusoursourselves
二人称複数 (あなたたち)youyouryouyoursyourselves
三人称複数 (彼ら/彼女ら/それら)theytheirthemtheirsthemselves

※二人称の “you” は単数も複数も同じ形ですが、再帰代名詞は単数なら “yourself”、複数なら “yourselves” と区別されます。
※三人称単数中性の所有代名詞 “its” は理論上は存在しますが、実際にはほとんど使われません。”the X of it” や “its own” のような言い方をします。

主格 (I, you, he, she, it, we, they) の使い方と例文

主格の代名詞は、文の主語として、「~は」「~が」という意味を表します。動詞の前に置かれるのが基本ですね。

  • I am a student. (私は学生です。)
  • You look happy today. (あなたは今日幸せそうですね。)
  • He plays soccer every weekend. (彼は毎週末サッカーをします。)
  • She speaks English fluently. (彼女は流暢に英語を話します。)
  • It is raining outside. (外は雨が降っています。) (天候を表すit)
  • We are going to the park. (私たちは公園に行く予定です。)
  • They visited Kyoto last year. (彼らは去年京都を訪れました。)

所有格 (my, your, his, her, its, our, their) の使い方と例文

所有格の代名詞は、名詞の前に置かれて、「~の」という意味で所有関係を表します。必ず後ろに名詞が続きます。

  • This is my book. (これは私の本です。)
  • Is this your bag? (これはあなたのカバンですか?)
  • His dream is to be a doctor. (彼の夢は医者になることです。)
  • I like her smile. (私は彼女の笑顔が好きです。)
  • The cat licked its paw. (その猫はそれの前足をなめた。)
  • Our team won the game. (私たちのチームが試合に勝った。)
  • I know their names. (私は彼らの名前を知っています。)

所有格の “its” と、”it is” の短縮形である “it’s” は、形が似ているので混同しないように注意しましょう!アポストロフィがある方が短縮形ですよ。

目的格 (me, you, him, her, it, us, them) の使い方と例文

目的格の代名詞は、動詞の目的語(~を、~に)や、前置詞の目的語として使われます。

  • She knows me well. (彼女は私をよく知っています。) (動詞knowsの目的語)
  • I will call you later. (後であなたに電話します。) (動詞callの目的語)
  • I saw him at the station. (私は駅で彼に会いました。) (動詞sawの目的語)
  • Please give this to her. (これを彼女に渡してください。) (前置詞toの目的語)
  • Can you see it? (それが見えますか?) (動詞seeの目的語)
  • He taught us English. (彼は私たちに英語を教えてくれました。) (動詞taughtの間接目的語)
  • The teacher praised them. (先生は彼らを褒めました。) (動詞praisedの目的語)

所有代名詞 (mine, yours, his, hers, its, ours, theirs) の使い方と例文

所有代名詞は、「~のもの」という意味で、所有格+名詞 (例: my book) の代わりをします。名詞の繰り返しを避けるために使われます。

  • This pen is mine. (= my pen) (このペンは私のものです。)
  • Is that car yours? (= your car) (あの車はあなたのものですか?)
  • His bike is new, but his is old. (彼の自転車は新しいが、彼のは古い。) (hisは所有格も所有代名詞も同じ形)
  • Her idea is good, and hers is also interesting. (彼女のアイデアは良いし、彼女のもまた興味深い。)
  • Our house is small, but ours has a nice garden. (私たちの家は小さいが、私たちのは素敵な庭がある。)
  • Their team played well, but theirs was stronger. (彼らのチームはよく戦ったが、彼らのはより強かった。)

再帰代名詞 (myself, yourself, himself, herself, itself, ourselves, yourselves, themselves) の使い方と例文

再帰代名詞は、「~自身」という意味で、主に2つの使い方があります。

1. 再帰用法: 動詞の目的語として使われ、主語の動作が主語自身に戻ってくることを示します。「~自身を」「~自身に」といった意味です。

  • I cut myself while cooking. (料理中に自分自身を切ってしまった。)
  • Please help yourself to some cookies. (クッキーをご自由にお取りください。) (yourself = あなた自身)
  • He taught himself how to play the guitar. (彼はギターの弾き方を独学で学んだ。) (himself = 彼自身)
  • She looked at herself in the mirror. (彼女は鏡で自分自身を見た。)
  • The cat washes itself. (その猫は自分で体を洗う。)
  • We enjoyed ourselves at the party. (私たちはパーティーで楽しんだ。)
  • You should be proud of yourselves. (君たちは自分たち自身を誇りに思うべきだ。) (yourselves = あなたたち自身)
  • They built the house by themselves. (彼らは自分たちだけでその家を建てた。) (by oneself = 自分一人で、独力で)

2. 強調用法: 主語や目的語を強調して、「~自身が」「まさにその~」といった意味を加えます。この場合、再帰代名詞は省略しても文の意味は通じます。

  • I myself saw the accident. (私自身がその事故を見たのです。)
  • The queen herself attended the ceremony. (女王ご自身がその式典に出席された。)
  • I want to talk to the manager himself. (私はマネージャー本人と話したいのです。)

再帰代名詞は、-self (単数) / -selves (複数) という形が特徴的ですね。慣用表現も多いので、例文ごと覚えてしまうのがおすすめです。

指示代名詞:これ、あれ、それら(this, that, these, those)

指示代名詞は、話し手や聞き手との距離感に応じて、特定の人やモノ、場所、状況などを指し示すときに使います。「これ」「あれ」「それら」といった意味ですね。this, that, these, those の4つが基本です。

近くと遠く、単数と複数を指し示す基本ルール

指示代名詞は、指し示す対象が「話し手から近いか遠いか」と「単数か複数か」によって使い分けます。

  • this (これ): 話し手の近くにある単数のモノ・人を指す。
  • these (これら): 話し手の近くにある複数のモノ・人を指す。
  • that (あれ、それ): 話し手から遠くにある単数のモノ・人を指す。または、文脈上すでに話題に出ているもの。
  • those (あれら、それら): 話し手から遠くにある複数のモノ・人を指す。または、文脈上すでに話題に出ているもの。

指示代名詞が指すもの:具体的なモノ・コト・人

例文で見てみましょう。

  • This is my pen. (これは私のペンです。) (手元にあるペンを指して)
  • These are her books. (これらは彼女の本です。) (手元にある複数の本を指して)
  • What is that over there? (あそこにあるあれは何ですか?) (遠くのものを指して)
  • Those are beautiful flowers. (あれらは美しい花ですね。) (遠くの複数の花を指して)
  • “Who is this?” “This is my friend, Ken.” (電話などで「こちらはどなたですか?」「こちらは友人のケンです。」)

時間や状況を指す場合の使い方

指示代名詞は、具体的なモノだけでなく、時間や状況、経験などを指すこともできます。

  • This is the best day of my life! (今日は人生で最高の日だ!) (現在の状況を指して)
  • I’ll never forget that moment. (私はあの瞬間を決して忘れないだろう。) (過去の特定の時を指して)
  • This is fun! (これって楽しいね!) (今していることや状況を指して)
  • That was a great concert. (あれは素晴らしいコンサートだった。) (経験したことを指して)

前の文脈や内容を指す場合の使い方

指示代名詞、特に that は、前の文で述べられた内容全体や、相手の発言を受けるときにもよく使われます。

  • He said he was too busy to come. That‘s a shame. (彼は忙しすぎて来られないと言った。それは残念だ。)

    (That = 彼が忙しすぎて来られないこと)

  • A: I passed the exam! (試験に合格したよ!)

    B: That‘s great news! (それは素晴らしい知らせだね!)

  • Many people believe that money brings happiness, but this is not always true. (多く人々はお金が幸福をもたらすと信じているが、これは必ずしも真実ではない。)

    (this = お金が幸福をもたらすということ)

this と that の使い分け、時々迷います…。
そうですよね。物理的な距離だけでなく、心理的な距離感や、話題が今まさに焦点なのか、少し前のことなのか、といったニュアンスでも使い分けられます。たくさんの英語に触れて感覚を掴むのが一番ですよ!

不定代名詞:特定しない人・モノ・数量を表す(some, any, one, another, other(s), all, each, both, either, neitherなど)

不定代名詞は、特定の人やモノを指さずに、不特定の人、モノ、場所、数量などを表す代名詞です。種類がたくさんあって、それぞれに細かいルールがあるので、英語学習者にとっては少し手ごわい相手かもしれません。ここでは、特によく使われる代表的なものを見ていきましょう。

someとanyの基本的な使い分け(肯定文、疑問文・否定文)

some (いくつか、いくらか)any (いくつか、いくらか、何も~ない、どれでも) は、不特定の数量を表すときによく使われます。基本的な使い分けは以下の通りです。

  • some: 主に肯定文で使う。「いくつかある」「いくらかある」という存在を示す。
    • I have some apples. (私はリンゴをいくつか持っています。)
    • There is some milk in the fridge. (冷蔵庫に牛乳がいくらかあります。)
  • any: 主に疑問文や否定文で使う。
    • Do you have any questions? (何か質問はありますか?) (疑問文)
    • I don’t have any money. (私はお金を全く持っていません。) (否定文)
    • Is there any water left? (水は残っていますか?) (疑問文)

例外的な使い方もあります。

  • 疑問文でも some を使う場合: 相手が「はい」と答えることを期待しているときや、何かを勧めるとき。
    • Would you like some coffee? (コーヒーはいかがですか?) (勧誘)
    • Could you lend me some money? (お金をいくらか貸していただけませんか?) (肯定的な返事を期待)
  • 肯定文でも any を使う場合: 「どんな~でも」「どれでも」という譲歩の意味を表すとき。
    • You can choose any book you like. (好きな本をどれでも選んでいいですよ。)
    • Any child can answer that question. (どんな子供でもその質問に答えられる。)

some と any は形容詞としても使われますが (some books, any problem)、代名詞として単独で使われることもあります (I want some. / I don’t want any.)。

one / ones の使い方:「とある一つ」「例のあれ」

one は、不特定の「ある一つ(の人やモノ)」を指したり、前に出てきた可算名詞(数えられる名詞)の繰り返しを避けるために使われたりします。複数形は ones です。

  • I need a new pen. Do you have one? (新しいペンが必要です。一本持っていますか?)

    (one = a pen)

  • Which bag do you like? The red one or the blue one? (どちらのカバンが好きですか?赤い、それとも青い?)

    (one = bag)

  • I don’t like these small apples. I prefer the big ones. (この小さいリンゴは好きじゃない。大きい方が好きだ。)

    (ones = apples)

  • One should always do one’s best. (人は常に最善を尽くすべきだ。) (一般的に「人」を指すone)

注意点として、不可算名詞(数えられない名詞)の代わりには one/ones は使えません。例えば、「I need some information. Do you have one?」とは言いません。この場合は “Do you have any?” や “Can you give me some?” のように言います。

another / other / the other / others / the others の使い分け

このグループは、英語学習者が特に混乱しやすい不定代名詞です。しっかり整理して覚えましょう!

状況1: リンゴがたくさんあります。
・もう一ついかが? → Would you like another (apple)? (不特定の「もう一つ」)
・他のリンゴはどんな味? → What do other apples taste like? (形容詞用法: 他の不特定の複数のリンゴ)
・これ以外にも他のものがあるよ → There are others. (代名詞用法: 他の不特定の複数のもの)

状況2: リンゴが2つあります。
・一つは赤いです。もう一方は青いです。 → One is red. The other is blue. (特定された「残り一つ」)

状況3: リンゴが3つあります。
・一つはこれです。もう一つはあれです。残りの一つはそれです。
→ This is one. Another is that. The other is it. (不特定の「もう一つ」、そして特定された「残り一つ」)

状況4: リンゴがたくさんあり、そのうちのいくつかを選びました。
・いくつかはこちらです。残りの全部はあちらです。
→ Some are here. The others are there. (特定された「残りの複数全部」)

まとめると…

  • another: 「(不特定の) もう一つの、別の一つの」。単数扱い。
    • Can I have another cup of coffee? (コーヒーをもう一杯いただけますか?)
  • other: (形容詞として) 「他の、別の」。後ろに複数名詞か不可算名詞が来る。
    • Do you have any other ideas? (何か他のアイデアはありますか?)
  • others: (代名詞として) 「(不特定の) 他の人々、他のものたち」。複数扱い。
    • Some people like natto, but others don’t. (納豆が好きな人もいれば、そうでない他の人々もいる。)
  • the other:
    1. (2つのうちの)「もう一方の、残りの一つの」。単数扱い。
      • I have two brothers. One is a doctor, and the other is a teacher. (私には兄弟が2人います。一人は医者で、もう一人は教師です。)
    2. (形容詞として、the other + 単数名詞/複数名詞)「残りの~」。
      • Where is the other glove? (もう片方の手袋はどこ?)
  • the others: (代名詞として)「(特定された) 残りの人々、残りのものたち全部」。複数扱い。
    • Three students are here. Where are the others? (3人の生徒がここにいます。残りの生徒たちはどこですか?)

another/other系の使い分けは、頭の中で図をイメージしながら覚えると効果的です。冠詞の a (an) や the が付くか付かないか、単数か複数か、特定か不特定かがポイントです!

all, each, every, both, either, neither:数や範囲の示し方

これらもよく使われる不定代名詞(または形容詞としても使われる)で、人やモノの数や範囲を示します。

  • all (すべて、全員、全部): 3つ以上の人やモノの全体を指す。通常、複数扱い。
    • All of the students passed the exam. (生徒全員が試験に合格した。)
    • All is quiet. (万事順調だ。/ すべて静かだ。) (allが「事態全体」を指す場合は単数扱いも)
  • each (それぞれ、各々): 2つ以上の人やモノの個々を指す。常に単数扱い
    • Each of the players has a uniform. (選手それぞれがユニフォームを持っている。)
    • Each child received a gift. (子供たちそれぞれが贈り物をもらった。) (eachが形容詞の場合)
  • every (すべての~): 3つ以上の人やモノの個々を指し、全体を網羅するニュアンス。常に単数扱い。every は主に形容詞として使われ、代名詞としては通常使いません (everyone, everybody, everything という形になる)。
    • Every student has a textbook. (すべての生徒が教科書を持っている。)
  • both (両方): 2つの人やモノの両方を指す。常に複数扱い。
    • Both of my parents are from Osaka. (私の両親は二人とも大阪出身です。)
    • I like both. (私は両方とも好きです。)
  • either (どちらか一方): 2つの人やモノのうちのどちらか一方を指す。常に単数扱い
    • You can choose either of the two cakes. (2つのケーキのどちらか一方を選んでいいですよ。)
    • “Which do you prefer, tea or coffee?” “Either is fine.” (「紅茶とコーヒー、どちらがいいですか?」「どちらでもいいですよ。」)
  • neither (どちらも~ない): 2つの人やモノのどちらも~ないことを指す。常に単数扱い。文法的には肯定文の形を取るが、意味は否定になる。
    • Neither of them knows the answer. (彼らのどちらも答えを知らない。)
    • “Do you want to go to the cinema or the park?” “Neither. I want to stay home.” (「映画館と公園、どっちに行きたい?」「どちらでもない。家にいたい。」)

each, every, either, neither は単数扱いになる、という点はTOEICなどの文法問題でもよく狙われるポイントなので、しっかり押さえておきましょう!

AYUMI
AYUMI

不定代名詞、種類が多くて頭がクラクラします…でも、一つ一つ見ていくと分かりやすいかも!

代名詞を使う上での注意点と学習のコツ

代名詞は便利な言葉ですが、使い方を間違えると誤解を招いたり、不自然な英語になったりすることも。ここでは、代名詞を使う上での大切な注意点と、効果的な学習のコツをお伝えします。

指示するものが明確か?:代名詞の先行詞を意識する

代名詞を使うとき、最も重要なことの一つは、その代名詞が何を指しているのか(=先行詞)が、読み手や聞き手にとって明確であることです。「先行詞」とは、代名詞が代わりに指し示している名詞や名詞句のことです。

例: My father and his brother went fishing. He caught a big fish.

この文の “He” は誰を指しているでしょうか? 「私の父」でしょうか、それとも「彼の兄/弟」でしょうか? これでは曖昧ですよね。代名詞の先行詞がはっきりしないと、文全体の意味がぼやけてしまいます。

先行詞を明確にするためには、

  • 代名詞の直前に先行詞が来るようにする。
  • 一つの文の中に、同じ代名詞が異なるものを指すようにしない。
  • 曖昧になりそうな場合は、代名詞を使わずに名詞を繰り返すか、言い方を変える。

といった工夫が必要です。常に「この代名詞は、相手にちゃんと伝わるかな?」と意識することが大切です。

性別と数の一致は大丈夫?:三人称単数と複数形

代名詞は、それが指す先行詞の「性」と「数」に一致させる必要があります。

  • 性の一致:
    • 男性を指すなら he, him, his
    • 女性を指すなら she, her, hers
    • モノや動物(性別が不明または重要でない場合)、状況などを指すなら it, its
  • 数の一致:
    • 単数の名詞を指すなら、単数形の代名詞 (he, she, itなど)。
    • 複数の名詞を指すなら、複数形の代名詞 (they, them, theirなど)。

特に、三人称単数の he/she/it と、複数形の they の使い分けは基本中の基本です。間違いやすいポイントなので、しっかり確認しましょう。

最近では、性別が不明な人や、男女の区別をしたくない場合に、単数の人を指して they/them/their を使うことが増えています(Singular “they”)。これはジェンダーニュートラルな表現として認められてきているので、覚えておくと良いでしょう。

例: If a student needs help, they should ask the teacher. (もし生徒が助けを必要とするなら、その生徒は先生に尋ねるべきだ。)

英語のニュースや物語で代名詞の使われ方を学ぼう

代名詞のルールを頭で理解するのも大切ですが、それだけではなかなか使いこなせるようにはなりません。一番効果的なのは、実際に使われている英語の代名詞にたくさん触れることです。

  • 英語のニュース記事を読む: 誰が何をしたのか、どの出来事がどうなったのか、代名詞がどのように情報を繋いでいるかに注目しましょう。
  • 好きな洋画や海外ドラマを見る: 登場人物たちがどんな代名詞を使って会話しているか、耳を澄ませてみましょう。自然な使い方が学べます。
  • 英語の小説や絵本を読む: 物語の中で、登場人物やモノがどのように代名詞で表現されているかを見るのは、とても良い練習になります。

たくさんの英語に触れているうちに、「こういうときはこの代名詞が自然だな」「このitは何を指しているんだろう?」と考えるようになり、だんだんと代名詞の感覚が身についてきます。楽しんで学習することが、上達への一番の近道ですよ!

AYUMI
AYUMI

代名詞の先行詞、確かに曖昧だと困りますね…。実践で学ぶのが大事なんだ!

まとめ:代名詞の基本を理解して英語表現を豊かに!

今回は、英語の代名詞の基本について、人称代名詞、指示代名詞、そして不定代名詞の一部を中心に、その種類、使い方、注意点を詳しく見てきました。これで、皆さんの代名詞に対する苦手意識が少しでも和らいで、もっと英語と仲良くなれるきっかけになったら嬉しいです。

最後に、この記事で学んだ大切なポイントをまとめておさらいしましょう。

  • 代名詞の役割: 名詞の繰り返しを避け、文を簡潔でスムーズにする。
  • 人称代名詞: 文中の役割で格変化する (主格、所有格、目的格、所有代名詞、再帰代名詞)。指す人やモノの単数・複数、性によって使い分ける。
  • 指示代名詞: this/that/these/those。近称・遠称、単数・複数で使い分ける。モノだけでなく、時間や状況、文脈も指せる。
  • 不定代名詞: some/any, one/ones, another/other系など。不特定の人・モノ・数量を表す。それぞれに細かいルールがあるので注意が必要。
  • 使う上の注意点:
    • 先行詞(代名詞が指すもの)を明確にする。
    • 性と数の一致を常に意識する。
  • 学習のコツ: 実際の英語の文章や会話にたくさん触れて、使われ方から感覚を養う。

代名詞は、英語のコミュニケーションにおいて、なくてはならない潤滑油のような存在です。正しく使いこなせれば、あなたの英語はもっと自然で、もっと分かりやすく、そしてもっと表現豊かになるはずです。今回の内容を土台にして、これからも楽しく英語学習を続けていってくださいね。応援しています!

AYUMI
AYUMI

代名詞の基本、バッチリ分かりました!これからの英語学習がもっと楽しくなりそうです!

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