関係副詞の基本を徹底解説！where, when, why, how を使いこなそう！

英語の勉強で「関係代名詞」をなんとか理解したぞ！と思ったら、次に出てくるのが「関係副詞」。「where」「when」「why」「how」…あれ、これって疑問詞じゃなかったっけ？関係代名詞と何が違うの？と、また新たな疑問符が頭に浮かんでいませんか？場所や時、理由、方法を表すこれらの言葉が、文と文をつなぐ「関係詞」の仲間入りをするなんて、最初はちょっと戸惑いますよね。でも、安心してください！関係副詞も、その役割と使い方さえ分かれば、英語の表現をよりスムーズで分かりやすくしてくれる、とっても便利なツールなんです。

この記事では、そんな関係副詞の基本的な働きから、where, when, why, how それぞれの具体的な使い方、そして関係代名詞との違いや書き換えまで、英語初心者の方にも「なるほど、そういうことだったのか！」とスッキリ理解していただけるように、基本からじっくり、そして例文をたっぷり使って徹底的に解説していきます。これを読めば、関係副詞のモヤモヤが晴れて、自信を持って使いこなせるようになりますよ！

関係副詞って何？関係代名詞との違いと基本の働き

まずは、関係副詞が一体どんなものなのか、その基本的なキャラクターを押さえましょう。そして、よく似ている「関係代名詞」と何が違うのか、ここをしっかり区別することが理解への第一歩です。

関係副詞の基本的な役割「先行詞を修飾する副詞節を導く」

関係副詞とは、その名の通り、「関係」の働きと「副詞」の働きを併せ持つ言葉です。

• 「関係」の働き：2つの文（節）をつなぎ、前の名詞（これを「先行詞」と言います）を詳しく説明します。
• 「副詞」の働き：関係副詞が導く節全体が、先行詞を修飾する「副詞」のような役割を果たします。具体的には、場所・時・理由・方法といった副詞的な情報を先行詞に付け加えます。

関係代名詞が導く節は「形容詞節」と呼ばれ、先行詞（名詞）を直接修飾しましたよね。一方、関係副詞が導く節も先行詞（名詞）を修飾しますが、その関係副詞自体が節の中で「副詞」の役割を果たしている、という点が異なります。

代表的な関係副詞には、以下の4つがあります。

• where：場所を表す先行詞を修飾 (～する場所)
• when：時を表す先行詞を修飾 (～する時)
• why：理由を表す先行詞 (the reason) を修飾 (～する理由)
• how：方法を表す先行詞 (the way) を修飾 (～する方法) (ただし、how は少し特殊な使い方をします)

関係副詞のポイントは「場所・時・理由・方法」の情報を先行詞に加えること！

関係代名詞と関係副詞の決定的な違いとは？

「関係代名詞」と「関係副詞」、どちらも先行詞を修飾する節を作るという点では似ていますが、決定的な違いがあります。それは、関係詞が導く節の中での働きです。

	関係代名詞 (who, which, that など)	関係副詞 (where, when, why, how)
節の中での働き	節の中で代名詞として、主語(S)・目的語(O)・補語(C)になる。	節の中で副詞として、動詞を修飾したり、場所・時・理由・方法を表したりする。
関係詞節の構造	関係詞の後ろは、S, O, Cのいずれかが欠けた不完全な文になることが多い。	関係詞の後ろは、S, O, Cなどの要素が揃った完全な文になる。

一番分かりやすい見分け方のポイントは、関係詞が導く節が「完全な文」か「不完全な文」かという点です。

• 関係詞の後ろが不完全な文（主語や目的語などが足りない） → 関係代名詞の可能性が高い。
  • 例：This is the house which Jack built. (これはジャックが建てた家だ。) ← built の目的語が欠けている（which がその代わり）。
• 関係詞の後ろが完全な文（文の要素が揃っている） → 関係副詞の可能性が高い。
  • 例：This is the house where Jack lives. (これはジャックが住んでいる家だ。) ← Jack lives はそれ自体で完全な文。where は「その家で」という副詞の役割。

この「完全な文か、不完全な文か」という視点は、関係詞を選ぶ上で非常に重要なので、しっかり覚えておきましょう！

関係副詞は「前置詞 + 関係代名詞」に書き換え可能！

関係副詞のもう一つの大きな特徴は、「前置詞 + 関係代名詞」の形に書き換えられるということです。これが、関係副詞が節の中で副詞の役割を果たす理由とも深く関わっています。

• where ≒ in/at/on which (場所)
• when ≒ in/at/on which (時)
• why ≒ for which (理由)
• how ≒ in which (方法) (ただし、the way how とは通常言わない)

例えば、

This is the house where Jack lives.
= This is the house in which Jack lives. (ジャックはその家の中に住んでいる)

このように、関係副詞 where は、「前置詞 in + 関係代名詞 which」と同じ働きをしているのです。関係副詞を使うと、文がよりスッキリと簡潔になるというメリットがありますね。

「完全な文」と「不完全な文」って、どうやって見分けるの？それが一番難しいかも…。

そうですよね、そこが最初の関門かもしれません。「完全な文」とは、その文だけで意味が通じる、つまり主語(S)、動詞(V)、そして必要であれば目的語(O)や補語(C)が揃っている文のことです。一方、「不完全な文」は、これらの要素のどれかが欠けている文です。関係代名詞は、その欠けている要素の代わりをするので不完全な文を導き、関係副詞はそれ自体が副詞として働くので、後ろは完全な文になる、と考えると分かりやすいですよ。例文を見ながら慣れていきましょう！

種類別！関係副詞 where, when, why, how の使い方と例文

それでは、代表的な関係副詞である where, when, why, how が、それぞれどのように使われるのか、具体的な例文を交えながら詳しく見ていきましょう。それぞれの先行詞と、関係副詞が導く節の内容に注目してくださいね。

where：「場所」を表す先行詞を修飾 (～する場所)

関係副詞 where は、場所を表す名詞（例: place, house, city, country, room, spot など）を先行詞とし、「～するところの」「～する（ところの）場所」という意味の節を導きます。where 節の中は完全な文になります。

where は、at which, in which, on which など「場所を表す前置詞 + which」に置き換えることができます。どの前置詞を使うかは、先行詞と動詞の関係によって決まります。

• This is the park where I often played as a child.
  • 訳：ここは私が子供の頃よく遊んだ公園です。
  • 先行詞：the park
  • where 節：I often played as a child (完全な文)
  • 書き換え：This is the park in which I often played as a child. (公園の中で遊んだ)
• Do you know the restaurant where we had dinner last night?
  • 訳：私たちが昨夜夕食をとったレストランを知っていますか。
  • 先行詞：the restaurant
  • where 節：we had dinner last night (完全な文)
  • 書き換え：Do you know the restaurant at which (または in which) we had dinner last night? (レストランで夕食をとった)
• Kyoto is a city where you can see many old temples.
  • 訳：京都は多くの古い寺院を見ることができる都市です。
  • 先行詞：a city
  • where 節：you can see many old temples (完全な文)
  • 書き換え：Kyoto is a city in which you can see many old temples. (都市において見ることができる)

先行詞が a place, somewhere, anywhere, nowhere のような一般的な場所を表す語の場合、先行詞が省略されて where 節だけで名詞節のように使われることもあります (例: This is where I live. ここが私の住んでいる所です)。これは複合関係副詞の where に近い用法です。

when：「時」を表す先行詞を修飾 (～する時)

関係副詞 when は、時を表す名詞（例: time, day, year, moment, occasion, period など）を先行詞とし、「～する時の」「～する（ところの）時」という意味の節を導きます。when 節の中も完全な文になります。

when は、at which, in which, on which など「時を表す前置詞 + which」に置き換えることができます。

• I will never forget the day when I first met you.
  • 訳：私が初めてあなたに会った日を決して忘れません。
  • 先行詞：the day
  • when 節：I first met you (完全な文)
  • 書き換え：I will never forget the day on which I first met you. (その日に会った)
• Do you remember the time when we went to Hawaii?
  • 訳：私たちがハワイへ行った時のことを覚えていますか。
  • 先行詞：the time
  • when 節：we went to Hawaii (完全な文)
  • 書き換え：Do you remember the time at which (または in which) we went to Hawaii? (その時に行った)
• Spring is the season when flowers begin to bloom.
  • 訳：春は花が咲き始める季節です。
  • 先行詞：the season
  • when 節：flowers begin to bloom (完全な文)
  • 書き換え：Spring is the season in which flowers begin to bloom. (その季節に咲き始める)

接続詞の when との見分け方
when には「～するとき」という意味の接続詞の用法もありますよね。関係副詞の when は必ず「時」を表す先行詞がありますが、接続詞の when には先行詞がありません。また、関係副詞の when は「前置詞 + which」に置き換えられますが、接続詞の when は置き換えられません。文構造で判断しましょう。

why：「理由」を表す先行詞 (the reason) を修飾 (～する理由)

関係副詞 why は、原則として「理由」を表す名詞 the reason を先行詞とし、「～する（ところの）理由」という意味の節を導きます。why 節の中も完全な文になります。

why は、for which に置き換えることができます。

• Tell me the reason why you were late for school.
  • 訳：あなたが学校に遅刻した理由を教えてください。
  • 先行詞：the reason
  • why 節：you were late for school (完全な文)
  • 書き換え：Tell me the reason for which you were late for school. (その理由のために遅刻した)
• That’s the reason why I decided to study abroad.
  • 訳：それが私が留学を決意した理由です。
  • 先行詞：the reason
  • why 節：I decided to study abroad (完全な文)
  • 書き換え：That’s the reason for which I decided to study abroad.
• I don’t know the reason why she looks so sad.
  • 訳：彼女がそんなに悲しそうに見える理由が分かりません。
  • 先行詞：the reason
  • why 節：she looks so sad (完全な文)
  • 書き換え：I don’t know the reason for which she looks so sad.

the reason why の省略
the reason why の組み合わせでは、先行詞 the reason か、関係副詞 why のどちらか一方、あるいは両方とも省略されることがあります。特に口語では省略されやすいです。
・Tell me the reason you were late. (why の省略)
・Tell me why you were late. (the reason の省略。この場合 why は間接疑問の疑問詞に近い)
・That’s why I’m angry. (それが私が怒っている理由だ。 the reason の省略)

how：「方法」を表す先行詞 (the way) を修飾 (～する方法) (特殊な使い方)

関係副詞 how は、「方法」を表す名詞 the way を先行詞とし、「～する（ところの）方法」という意味の節を導きます。how 節の中も完全な文になります。

how は、in which に置き換えることができます。

ただし、how には一つ非常に重要なルールがあります。それは、先行詞 the way と関係副詞 how は、一緒には使えないということです。つまり、the way how … という形は誤りです。どちらか一方だけを使います。

• This is the way I solved the problem. (how の省略)
  • 訳：これが私がその問題を解決した方法です。
  • 先行詞：the way
  • how 節 (how が省略されている)：I solved the problem (完全な文)
  • 書き換え：This is the way in which I solved the problem.
• This is how I solved the problem. (the way の省略)
  • 訳：これが私がその問題を解決した方法です。
  • 先行詞 the way が省略され、how 節だけで名詞節のように使われています。
• Can you show me the way you make this cake?
  • 訳：このケーキの作り方を見せてくれますか。
• Can you show me how you make this cake?
  • 訳：このケーキの作り方を見せてくれますか。

`the way how` はNG！
このルールは絶対に覚えておきましょう！「the way how」という形を見たら、間違いだとすぐに気づけるようにしてくださいね。the way (that) S V や how S V の形を使います。(that は関係副詞的な働きをする接続詞)

関係副詞 how は少しトリッキーですが、この「the way と how は一緒に使えない」というルールさえ押さえておけば大丈夫です。

それぞれの関係副詞がどんな先行詞と結びつき、どんな情報を付け加えるのか、例文を通してイメージを掴んでいきましょう。

関係副詞の理解を深める！さらなるポイントと注意点

関係副詞の基本的な使い方が分かってきたところで、さらに理解を深めるためのポイントや、注意しておきたい点について見ていきましょう。これらを押さえておけば、関係副詞マスターにまた一歩近づけますよ！

関係副詞の後ろは「完全な文」が来る！見分け方のコツ

何度も強調していますが、関係副詞 (where, when, why, how) が導く節は、原則として「完全な文」になります。これは、関係副詞自体が節の中で副詞の役割を果たしており、主語や目的語といった文の主要な要素を欠く必要がないためです。

「完全な文」とは、具体的には以下の要素が揃っている状態を指します。

• 主語 (S) + 自動詞 (V) (例: He runs.)
• 主語 (S) + 他動詞 (V) + 目的語 (O) (例: She likes apples.)
• 主語 (S) + be動詞 (V) + 補語 (C) (例: He is a doctor.)
• 受動態の文も、それ自体で完結していれば完全な文です。(例: The book was written.)

一方、関係代名詞が導く節は、関係代名詞自身が主語や目的語の代わりをするため、それらの要素が欠けた「不完全な文」になります。

見分ける練習をしてみましょう！

次の ( ) に適切な関係詞 (which か where) を入れてみてください。

1. This is the town ( ) I was born. (私は生まれた)
2. This is the town ( ) I like very much. (私はとても好きだ)

— (考えてみましょう！) —

解答と解説：

1. This is the town ( where ) I was born.
   • ( ) の後ろの “I was born” は、「私は生まれた」という意味で、これだけで文として成り立っています（完全な文）。「その町で生まれた」という場所の情報なので where が適切です。 (in which I was born)
2. This is the town ( which ) I like very much.
   • ( ) の後ろの “I like very much” は、like の目的語（何を好きなのか）が欠けています（不完全な文）。「その町を好きだ」という意味なので、目的格の関係代名詞 which (または that) が適切です。

このように、後ろが完全な文か不完全な文かを確認することで、関係副詞と関係代名詞を使い分けることができます。

関係副詞の非制限用法 (コンマ付き) の使い方と意味

関係副詞の where と when は、関係代名詞と同じように、非制限用法（継続用法）で使われることがあります。この場合、関係副詞の前にコンマ (,) が置かれ、先行詞について補足的な情報を付け加えます。「そしてそこで～」「そしてその時～」といった訳し方になります。

関係副詞 why と how は、通常、非制限用法では使われません。

where の非制限用法

• I went to Paris, where I stayed for a week.
  • 訳：私はパリへ行き、そしてそこで1週間滞在した。
  • 先行詞は Paris。パリという場所について補足説明しています。
• We arrived at the hotel, where a warm welcome awaited us.
  • 訳：私たちはホテルに到着し、そしてそこでは温かい歓迎が私たちを待っていた。

when の非制限用法

• I visited him last Sunday, when he happened to be out.
  • 訳：私は先週の日曜日に彼を訪ねたが、そしてその時彼は偶然外出していた。
  • 先行詞は last Sunday。その時について補足説明しています。
• The accident happened in 2010, when I was still a student.
  • 訳：その事故は2010年に起こり、そしてその時私はまだ学生だった。

非制限用法の関係副詞は、先行詞を特定・限定するのではなく、あくまで情報を「付け加える」ニュアンスです。文の流れを一度区切って、「ちなみにそこでね…」「ちなみにその時ね…」と続けるようなイメージですね。

関係副詞の省略パターン (the reason why, the way how, the time when, the place where)

関係副詞は、特定の先行詞とセットで使われる場合、先行詞か関係副詞のどちらか一方、あるいは両方が省略されることがあります。これにより、文がより簡潔になります。特に口語ではよく見られる現象です。

the reason why の省略

既出ですが、the reason why では、the reason か why、または両方が省略可能です。

• That’s the reason why he quit the job. (両方あり)
• That’s the reason he quit the job. (why 省略)
• That’s why he quit the job. (the reason 省略)
• That’s (the reason) (why) he quit the job. (両方省略も文脈により可)

the way how のルールと省略

the way と how は一緒に使えません。どちらか一方を使います。

• This is the way I do it. (how 省略)
• This is how I do it. (the way 省略)
• NG: This is the way how I do it.

the way の後ろに関係副詞的な that が使われることもあります (This is the way that I do it.)。この that は省略可能です。

the time when の省略

「時」を表す先行詞 the time と関係副詞 when も、どちらかが省略されることがあります。

• Do you remember the time when we first met? (両方あり)
• Do you remember the time we first met? (when 省略)
• Do you remember when we first met? (the time 省略。この when は間接疑問の疑問詞に近い)

the place where の省略

「場所」を表す先行詞 the place と関係副詞 where も、同様にどちらかが省略されることがあります。

• This is the place where the accident happened. (両方あり)
• This is the place the accident happened. (where 省略)
• This is where the accident happened. (the place 省略)

省略は口語的！
これらの省略は、特に会話などのくだけた場面でよく見られます。書き言葉やフォーマルな場面では、省略せずに明確に書く方が好まれる場合もあります。ただし、the way how は常にNGなので注意してくださいね。

これらの省略パターンを知っておくと、ネイティブの自然な会話が聞き取りやすくなったり、自分でもより簡潔な表現ができるようになったりしますよ。

まとめ

今回は、英語学習で重要な役割を果たす「関係副詞 (where, when, why, how)」について、その基本的な働きから、種類別の使い方、関係代名詞との違い、そして理解を深めるためのポイントまで、詳しく解説してきました。最後に、今回の最重要ポイントをまとめておさらいしましょう！

• 関係副詞は、場所・時・理由・方法を表す先行詞を修飾する副詞節を導きます。
• 関係副詞が導く節の中は、原則として完全な文になります。これは関係代名詞との大きな違いです。
• 関係副詞は、「前置詞 + 関係代名詞」に書き換えることができます。
  • where ≒ in/at/on which
  • when ≒ in/at/on which
  • why ≒ for which
  • how ≒ in which
• where は場所の先行詞、when は時の先行詞、why は the reason を先行詞とします。
• how は the way を先行詞としますが、the way と how は一緒には使えません。どちらか一方を使います。
• where と when は、コンマを伴う非制限用法で使われることもあります。
• the reason why, the way how (ルールに注意), the time when, the place where の組み合わせでは、先行詞や関係副詞が省略されることがあります。

関係副詞は、文と文をスムーズにつなぎ、より具体的で豊かな情報伝達を可能にしてくれる便利な言葉です。最初は関係代名詞との区別が難しく感じるかもしれませんが、「後ろが完全な文か」「前置詞＋関係代名詞に置き換えられるか」といったポイントを意識して練習すれば、必ず使いこなせるようになります。この記事が、皆さんの関係副詞への理解を深め、英語学習のステップアップに繋がることを心から願っています！