関係形容詞とは?what, which, whose の使い方をスッキリ解説!

英語の勉強で「関係代名詞」はなんとか乗り越えた…と思ったら、今度は「関係形容詞」って何?!と新たな疑問符が頭に浮かんでいませんか?「what」「which」「whose」といったおなじみの顔ぶれが、今度は「形容詞」として働くなんて、なんだかややこしそう…と感じる方も多いかもしれませんね。でも大丈夫!関係形容詞も、その役割と使い方さえ分かれば、決して難しいものではありません。むしろ、英語の表現をより豊かにしてくれる便利なツールなんですよ。

この記事では、そんな「関係形容詞」の正体から、具体的な使い方、そして関係代名詞との違いまで、英語初心者の方にも「なるほど、そういうことか!」と納得していただけるように、基本からじっくり、そして例文をたっぷり使って徹底的に解説していきます。これを読めば、関係形容詞のモヤモヤがスッキリ解消して、自信を持って使いこなせるようになりますよ!

AYUMI
AYUMI

関係形容詞って初めて聞いたかも…!でも、この記事で得意になっちゃうぞ!

関係形容詞って何?関係代名詞との違いをスッキリ整理!

まずは、関係形容詞が一体どんなものなのか、その基本的なキャラクターを押さえましょう。そして、よく似ている「関係代名詞」と何が違うのか、ここをしっかり区別することが理解への第一歩です。

関係形容詞の基本的な役割「名詞を修飾する」

関係形容詞とは、その名の通り、「関係」の働きと「形容詞」の働きを併せ持つ言葉です。

  • 「関係」の働き:2つの文(節)をつなぐ役割をします。
  • 「形容詞」の働き:直後の名詞を修飾し、「どんな~」「どの~」「~の…」といった意味を加えます。

つまり、関係形容詞は、「関係形容詞 + 名詞」で一つのカタマリを作り、そのカタマリ全体が関係詞節の中で何らかの役割(主語、目的語、補語など)を果たす、というイメージです。

代表的な関係形容詞には、what, which, whose の3つがあります。あれ?この顔ぶれ、どこかで見たことありますよね?そう、関係代名詞としてもおなじみの単語たちです。だからこそ、使い分けが重要になってくるんです。

関係形容詞のポイントは「直後の名詞を修飾する」こと!

関係代名詞と関係形容詞の決定的な違いとは?

「関係代名詞」と「関係形容詞」、名前は似ていますが、働きは異なります。ここをしっかり区別しましょう。

 関係代名詞関係形容詞
働きそれ自体が代名詞として、節の中で主語・目的語・補語になる。直後の名詞を修飾し、その「名詞とセット」で節の中で主語・目的語・補語などになる。
直後に続くもの動詞、または主語+動詞など。名詞が必ず来る。
先行詞の有無通常、先行詞が必要(what は例外的に先行詞を含む)。関係形容詞自体が先行詞の役割を兼ねることはなく、関係形容詞が導く節全体が名詞節になることが多い(特に what, which の場合)。whose の場合は先行詞が必要。

一番分かりやすい見分け方のポイントは、関係詞の直後に名詞が来ているかどうかです。

  • 関係詞の直後に名詞がない場合(動詞などが続く) → 関係代名詞の可能性が高い。
    • 例:This is what I want. (これが私が欲しいものだ。) ← what の後は I (主語)
  • 関係詞の直後に名詞がある場合 → 関係形容詞の可能性が高い。
    • 例:I gave him what money I had. (私は持っていただけのお金を彼にあげた。) ← what の後は money (名詞)

この違いを頭に入れておけば、どちらの用法で使われているか判断しやすくなりますよ。

関係形容詞が使われる主なパターン

関係形容詞は、主に以下の3つの単語が使われます。

  1. what + 名詞:「~するすべての…」「~だけの…」
  2. which + 名詞:「(そして)その…が~」 (非制限用法が多い)
  3. whose + 名詞:「~の…が」 (所有格の関係代名詞 whose の形容詞的用法)

それぞれの関係形容詞がどんなニュアンスで使われるのか、次のセクションで詳しく見ていきましょう。

関係代名詞と関係形容詞、名前が似てるからややこしい!でも、直後に名詞があるかどうかで見分けられるなら、なんとかなりそう!

そうなんです!最初のうちは混乱するかもしれませんが、ポイントさえ押さえれば大丈夫。関係形容詞は、関係代名詞ほど複雑な格変化などを気にする必要がない分、一度理解してしまえば使いやすいとも言えますよ。

AYUMI
AYUMI

なるほどー!「形容詞」だから名詞を修飾するんですね!基本が大事だなぁ。

種類別!関係形容詞 what, which, whose の使い方と例文

それでは、代表的な関係形容詞である what, which, whose が、それぞれどのように使われるのか、具体的な例文を交えながら詳しく見ていきましょう。それぞれの持つニュアンスの違いにも注目してくださいね。

what + 名詞:「~するすべての…」「~だけの…」(先行詞なし)

関係形容詞の what は、直後に名詞を伴い、「~するだけのすべて(の量や数)の…」「~する性質の…」といった意味を表します。この「what + 名詞」のカタマリ全体が名詞節を作り、文中で主語、目的語、補語などになります。関係代名詞の what と同じく、先行詞を必要としません

「all the + 名詞 + that …」や「such + 名詞 + as …」に近い意味合いを持つことが多いです。

「what + 名詞」が目的語になる場合

これが最もよく見られるパターンかもしれません。

  • I gave her what money I had.
    • 訳:私は彼女に、私が持っていただけのお金(すべて)をあげた。
    • 「what money I had」が gave の間接目的語 her に対する直接目的語。
    • ≒ I gave her all the money that I had.
  • He spent what little time he had with his family.
    • 訳:彼は、持っていたわずかな時間(すべて)を家族と過ごした。
    • 「what little time he had」が spent の目的語。little のような量を示す形容詞が挟まることも多いです。
  • She used what influence she had to help him.
    • 訳:彼女は、彼を助けるために、自分が持っていただけの影響力を行使した。
    • 「what influence she had」が used の目的語。

「what + 名詞」が主語になる場合

  • What books he has are all on the shelves.
    • 訳:彼が持っている本はすべて棚の上にある。
    • 「What books he has」が文全体の主語。
  • What information we could gather was limited.
    • 訳:私たちが集めることができた情報はすべて限られていた。
    • 「What information we could gather」が主語。

「what + 名詞」が補語になる場合

  • This is what evidence they found at the scene.
    • 訳:これが、彼らが現場で見つけただけの証拠(すべて)だ。
    • 「what evidence they found at the scene」が is の補語。

関係形容詞 what は、「持っている限りの~」「ありったけの~」というニュアンスを出すのに便利な表現です。名詞の前に little や few が入ることもよくあります (例: what little money「わずかながら持っているすべてのお金」)。

which + 名詞:「(そして)その…が~」(非制限用法が多い)

関係形容詞の which は、直後に名詞を伴い、主に非制限用法(コンマで区切られる用法)で使われます。前に述べられた事柄を受けて、「(そして)その~が…」「(ところが)その~は…」といった感じで、補足的な情報を付け加えます。この「which + 名詞」のカタマリは、関係詞節の中で主語や目的語の役割を果たします。

先行詞は、直前の名詞や句、節全体など様々です。

  • He said he would help me, which promise he soon forgot.
    • 訳:彼は私を手伝うと言ったが、その約束を彼はすぐに忘れてしまった。
    • 先行詞は直前の「he would help me」という内容。
    • 「which promise」が関係詞節の中で forgot の目的語 (he soon forgot the promise)。
  • The team won the championship, which victory made the whole city excited.
    • 訳:そのチームは優勝し、その勝利は街全体を興奮させた。
    • 先行詞は直前の「The team won the championship」という事実。
    • 「which victory」が関係詞節の中で主語 (the victory made the whole city excited)。
  • We had to wait for three hours, during which time we played cards.
    • 訳:私たちは3時間待たなければならず、その間私たちはトランプをした。
    • 先行詞は「three hours」。
    • 「during which time」で「その時間の間」。which time が during の目的語。このように前置詞が前に来ることもあります。
  • She lent me several books, most of which books I have already read.
    • 訳:彼女は私に数冊の本を貸してくれたが、それらの本のほとんどは私はもう読んでしまった。
    • 先行詞は「several books」。
    • 「most of which books」で「それらの本のうちのほとんど」。このように数量詞が前に来ることも。

非制限用法が基本!
関係形容詞の which は、ほとんどの場合、コンマを伴う非制限用法で使われます。これにより、主節の内容に情報を「付け足す」ニュアンスが強くなります。制限用法(コンマなしで先行詞を特定する用法)で使われることは非常にまれです。

また、この which は、先行する内容を受けて「その~」という意味合いを持つため、接続詞の and や but と、指示代名詞の this/that/these/those、そして名詞を組み合わせたような働き (例: and this promise → which promise) と考えることもできます。

whose + 名詞:「~の…が」(所有格の関係代名詞の形容詞的用法)

関係形容詞の whose は、関係代名詞の所有格 whose と形も意味もほぼ同じです。直後に名詞を伴い、「~の…が」「~の…を」といった形で、先行詞とその後ろの名詞の所有関係を示します。whose は、先行詞が「人」でも「人以外」でも使えます。

「whose + 名詞」のカタマリ全体が、関係詞節の中で主語、目的語、補語などの役割を果たします。この用法では、必ず先行詞が必要です。

「whose + 名詞」が主語になる場合

  • I know a girl whose father is a doctor.
    • 訳:私は父親が医者である女の子を知っている。
    • 先行詞は a girl。
    • 「whose father」が関係詞節の中で is の主語 (her father is a doctor)。
  • That is the house whose roof was damaged by the storm.
    • 訳:あれが、屋根が嵐で損傷した家だ。
    • 先行詞は the house。
    • 「whose roof」が関係詞節の中で was damaged の主語 (its roof was damaged)。

「whose + 名詞」が目的語になる場合

  • The artist, whose paintings I admire very much, will hold an exhibition.
    • 訳:私がその絵画をとても称賛しているその芸術家が、展覧会を開く予定だ。
    • 先行詞は The artist。非制限用法。
    • 「whose paintings」が関係詞節の中で admire の目的語 (I admire his/her paintings very much)。
  • We met a man whose car had broken down.
    • 訳:私たちは、車が故障してしまった男性に会った。(この場合 whose car は had broken down の主語)
    • 訂正:この例文は「whose + 名詞」が主語になる例でした。目的語になる例を挙げ直します。
  • I have a friend whose advice I always trust.
    • 訳:私には、私がいつもそのアドバイスを信頼している友人がいる。
    • 先行詞は a friend。
    • 「whose advice」が関係詞節の中で trust の目的語 (I always trust his/her advice)。

「whose + 名詞」が前置詞の目的語になる場合

  • She is an author on whose work many scholars have commented.
    • 訳:彼女は、その作品について多くの学者がコメントしてきた作家だ。
    • 先行詞は an author。
    • 「whose work」が前置詞 on の目的語。

whose は関係代名詞の所有格として学ぶことが多いですが、直後に名詞を伴ってその名詞を修飾し、「whose + 名詞」で一つの意味の塊を作るという点では、関係形容詞としての性質も持っていると言えます。文法書によっては、whose を関係形容詞のカテゴリーに含めて説明しています。

このように、what, which, whose は、それぞれ異なるニュアンスと使い方で関係形容詞として機能します。それぞれの特徴をしっかり押さえて、文脈に応じて使い分けられるようになりましょう。

AYUMI
AYUMI

what, which, whose で全然使い方が違うんですね…!特に which の非制限用法は難しそうだけど、例文がたくさんあって分かりやすいです!

関係形容詞と関係代名詞の使い分けを徹底比較!

さて、関係形容詞の what, which, whose の使い方が分かってきたところで、もう一度「関係代名詞」としての用法と「関係形容詞」としての用法を比較し、その使い分けをより明確にしておきましょう。これができれば、関係詞マスターへの道がぐっと近づきます!

what (関係代名詞) vs what + 名詞 (関係形容詞)

関係代名詞の what と関係形容詞の what は、どちらも先行詞を必要とせず、それ自体が名詞節を作るという共通点があります。しかし、意味合いと構造が異なります。

関係代名詞 what:「~すること」「~するもの」

what 単独で使われ、節の中で主語や目的語の役割を果たします。

  • I don’t know what he wants.
    • 訳:私は彼が欲しいものが分からない。
    • what は wants の目的語。
  • What is important is to be honest.
    • 訳:重要なことは正直であることだ。
    • What は is important の主語。

関係形容詞 what + 名詞:「~するすべての…」「~だけの…」

what が直後の名詞を修飾し、「what + 名詞」で一つの意味の塊を作ります。

  • I will give you what help I can.
    • 訳:私にできるだけの援助(すべて)をあなたにあげよう。
    • what help が「できる限りの援助」という意味の塊。I can (give you) help の help が what help になっている。
  • She spent what little money she had on the book.
    • 訳:彼女は持っていたわずかなお金(すべて)をその本に使った。
    • what little money が「わずかながら持っていたすべてのお金」という意味の塊。

見分けポイント!
what の直後に名詞があるかどうか、そして「~するだけのすべての…」という「量」や「範囲」を限定するニュアンスがあるかどうかがポイントです。関係代名詞の what は「何が~か」という内容そのものを指すのに対し、関係形容詞の what は「(ある範囲の)~というもの全て」というニュアンスが強くなります。

which (関係代名詞) vs which + 名詞 (関係形容詞)

関係代名詞の which と関係形容詞の which は、特に非制限用法で使われる際に見分けが重要になります。

関係代名詞 which (非制限用法):「そしてそれは~」

コンマの後に which 単独で使われ、先行する語句や節全体を指し、関係詞節の中で主語や目的語になります。

  • He passed the exam, which made his parents happy.
    • 訳:彼は試験に合格し、そしてそれは彼の両親を喜ばせた。
    • which は「彼が試験に合格したこと」を指し、made の主語。
  • She gave me a book, which I found very interesting.
    • 訳:彼女は私に本をくれ、そしてそれを私はとても面白いと思った。
    • which は a book を指し、found の目的語。

関係形容詞 which + 名詞 (非制限用法):「そしてその…が~」

コンマの後に「which + 名詞」の形で使われ、先行する内容に関連する「その名詞」について補足説明します。

  • He lost his job, which event changed his life.
    • 訳:彼は職を失い、そしてその出来事が彼の人生を変えた。
    • which event が「その出来事」という意味の塊で、changed の主語。
  • We stayed at a hotel, the name of which hotel I have forgotten. (少し硬い表現)
    • 訳:私たちはあるホテルに泊まったが、そのホテルの名前は忘れてしまった。
    • the name of which hotel が「そのホテルの名前」という意味の塊。I have forgotten the name of the hotel.

見分けポイント!
コンマの後が which 単独か、「which + 名詞」の形になっているかで見分けます。関係形容詞の場合は、which が直後の名詞を修飾して「その~」という意味合いを明確に示します。

whose (関係代名詞) vs whose + 名詞 (関係形容詞)

whose は、関係代名詞(所有格)としても関係形容詞としても、直後に名詞を伴って「~の…」という意味を表すため、区別が最も曖昧というか、実質的に同じものとして扱われることが多いです。

関係代名詞 whose (所有格):「~の…」

whose が先行詞の所有格の代わりをし、後ろに続く名詞と結びついて「~の…」という意味の塊を作ります。この塊が節の中で主語、目的語、補語になります。

  • This is the boy whose bicycle was stolen.
    • 訳:これが自転車が盗まれた少年です。
    • whose bicycle が「彼の自転車」という意味の塊で、was stolen の主語。

関係形容詞 whose + 名詞:「~の…」

働きは上記とほぼ同じです。whose が直後の名詞を修飾し、所有関係を示します。

  • I met a woman whose name I didn’t catch.
    • 訳:私は名前が聞き取れなかった女性に会った。
    • whose name が「彼女の名前」という意味の塊で、didn’t catch の目的語。

whose に関しては、「関係代名詞の所有格」と「関係形容詞」を厳密に区別する必要はあまりありません。どちらの視点から見ても、「whose + 名詞」で「先行詞の~という名詞」という意味のカタマリを作り、それが関係詞節の中で役割を果たす、と理解しておけば十分です。

大切なのは、それぞれの関係詞がどのような構造で使われ、どんな意味を表しているのかを正確に把握することです。形だけでなく、文脈の中での働きを意識するようにしましょう。

AYUMI
AYUMI

whose はどっちでもいい感じなんですね!ちょっとホッとしました。what と which の違いは、やっぱり名詞が直後にあるかどうかがカギですね!

まとめ

今回は、英語学習で少し発展的な内容となる「関係形容詞 (what, which, whose)」について、その基本的な役割から具体的な使い方、そして関係代名詞との違いまで、詳しく解説してきました。最後に、今回の重要なポイントをまとめておさらいしましょう!

  • 関係形容詞は、直後の名詞を修飾し、「関係形容詞 + 名詞」のカタマリで関係詞節の中で役割を果たします。
  • 代表的な関係形容詞は what, which, whose の3つです。
  • what + 名詞:「~するすべての…」「~だけの…」という意味で、先行詞は不要。名詞節を作ります。
    • 例:I spent what little money I had. (持っていたわずかなお金すべてを使った。)
  • which + 名詞:主に非制限用法で「(そして)その…が~」と補足説明。先行する語句や節を受けます。
    • 例:He missed the train, which mistake cost him dearly. (彼は電車に乗り遅れ、その失敗は彼に高い代償を払わせた。)
  • whose + 名詞:「~の…が/を」と所有関係を示し、先行詞が必要。関係代名詞の所有格とほぼ同じ働き。
    • 例:This is the cat whose tail is long. (これは尻尾が長い猫だ。)
  • 関係代名詞と関係形容詞の大きな違いは、関係詞の直後に名詞が来るかどうか。関係形容詞は必ず直後に名詞を伴います。
  • 関係形容詞を使いこなせると、より正確でニュアンス豊かな英語表現が可能になります。

関係形容詞は、関係代名詞ほど頻繁には登場しないかもしれませんが、英文を正確に読んだり、より洗練された文章を書いたりするためには知っておくと非常に役立つ知識です。特に what や whose は日常的な表現でも使われますし、which の非制限用法は少し硬めの文章でよく見かけます。今回の記事で学んだことを活かして、ぜひ関係形容詞とも仲良くなってくださいね!

AYUMI
AYUMI

関係形容詞、思ったより怖くなかったです!what, which, whose のそれぞれの特徴が分かってスッキリしました!ありがとうございました!

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