不定詞の副詞的用法の意味と使い方!目的・結果・原因などを完全解説

英語の勉強で「不定詞」が出てくると、ちょっと身構えちゃいませんか?「to + 動詞の原形」の形はよく見るけど、それが文の中でどんな働きをしているのか、特に「副詞的用法」って言われると、「え、副詞みたいに働くってどういうこと?」「『~するために』って訳すのは知ってるけど、それ以外にも意味があるの?」って、混乱しちゃう方も多いと思うんです。意味がたくさんありすぎて、どれがどれだか分からない!なんてことも…

でも大丈夫!不定詞の副詞的用法は、意味が多い分、使いこなせると英語の表現力がぐーんと豊かになる、とっても便利な用法なんです。この記事では、そんな不定詞の副詞的用法について、その基本的な考え方から、代表的な意味(目的、結果、感情の原因・理由、判断の根拠など)とその見分け方まで、初心者の方にも「そういうことか!」と納得してもらえるように、例文をたっぷり交えながら徹底的に解説していきます。これを読めば、不定詞の副詞的用法に対する苦手意識がなくなり、自信を持って読解や英作文に取り組めるようになりますよ!

AYUMI
AYUMI

副詞的用法、意味がいっぱいあって一番難しいイメージです…。ちゃんと理解できるかな?

不定詞の副詞的用法とは?基本の働きと見分け方

まずは、不定詞の「副詞的用法」がどんなものなのか、基本的な役割と、他の用法(名詞的・形容詞的)とどう違うのかを確認しましょう。ここを押さえることが、多様な意味を理解するための土台になります。

副詞的用法の役割:動詞・形容詞・副詞・文全体を修飾!

不定詞(to + 動詞の原形)の3つの用法の最後、副詞的用法 (Adverbial Use) とは、その名の通り、不定詞が副詞(Adverb)のように働く用法のことです。

副詞の主な役割は何でしたっけ? そう、名詞以外の様々な言葉、つまり動詞、形容詞、他の副詞、そして文全体を修飾(詳しく説明)することでしたね。不定詞の副詞的用法も、これらと同じように、動詞の動作について「なぜ?」「何のために?」という目的や理由を説明したり、形容詞の意味を「どういう点で?」と補足したり、文全体に対して話し手の判断や感情の根拠を示したりする働きをします。

例:

  • I study English to communicate with people around the world. (世界中の人々とコミュニケーションをとるために英語を勉強します。)
    • → なぜ勉強するのか?(目的)動詞 study を修飾。
  • I am happy to meet you. (あなたに会えて嬉しいです。)
    • → なぜ嬉しいのか?(感情の原因)形容詞 happy を修飾。
  • He must be rich to buy such an expensive car. (あんなに高い車を買うなんて、彼はお金持ちに違いない。)
    • → なぜお金持ちだと判断するのか?(判断の根拠)文全体(の判断)を修飾。

このように、「to + 動詞の原形」のかたまりが、文の様々な部分を修飾して、意味を付け加えているのが副詞的用法の特徴です。

名詞的・形容詞的用法との違い:「~するために」だけじゃない!

ここで、他の2つの用法との違いを簡単に整理しておきましょう。

  • 名詞的用法: 「~すること」という意味の名詞の塊になり、文中で主語(S)・補語(C)・目的語(O)になる。
    • 例: To swim is fun. (泳ぐことは楽しい – S) / My hobby is to swim. (私の趣味は泳ぐことだ – C) / I like to swim. (私は泳ぐことが好きだ – O)
  • 形容詞的用法: 前の名詞を後ろから修飾し、「~するための」「~すべき」という意味を表す。
    • 例: water to drink (飲むための水) / homework to do (すべき宿題)
  • 副詞的用法: 動詞・形容詞・副詞・文を修飾し、「目的」「結果」「原因・理由」「判断の根拠」など、様々な意味を表す。
    • 例: I swim to keep fit. (健康を保つために泳ぐ) / I am glad to swim with you. (あなたと泳げて嬉しい)

特に注意したいのは、副詞的用法には非常に多くの意味があるということです。「~するために(目的)」という意味が一番有名でよく使われますが、それ以外にもたくさんの意味合いを持つことができる、とても表現豊かな用法なんですね。だからこそ、文脈の中でどの意味で使われているかを見抜くことが重要になります。

【不定詞の用法 見分け方のポイント】

  1. まず「~すること」と訳せるか? → Yesなら名詞的用法の可能性大。文のS, C, Oになっているか確認。
  2. 次に、前の名詞を修飾しているか?「~するための/~すべき」と訳せるか? → Yesなら形容詞的用法
  3. 上記以外で、動詞や形容詞、文全体などを修飾し、「~するために」「~して…」など様々な意味を付け加えている → 副詞的用法の可能性大。

意味の見分け方の基本:文脈判断と訳し方のヒント

副詞的用法の意味が複数あるということは、文の中で不定詞が出てきたときに、「これはどの意味だろう?」と判断する必要があるということです。その見分け方の基本的な考え方は以下の通りです。

  • 文脈が最重要!: 前後の文の内容や、話の流れ全体から、不定詞がどんな情報を付け加えているのか(目的?原因?結果?)を推測するのが基本です。
  • 「目的」でまず考えてみる: 副詞的用法で最も多いのは「目的(~するために)」の意味です。まずはこの意味で訳してみて、文意が通るか確認してみましょう。
  • 一緒に使われる語句に注目する:
    • 感情を表す形容詞 (happy, sad など) があれば → 「感情の原因・理由」かも?
    • 判断を表す表現 (must be ~, kind, foolish など) があれば → 「判断の根拠」かも?
    • only や never が不定詞の前にあれば → 「結果」かも?
    • easy, difficult などの形容詞の後ろにあれば → 「形容詞の修飾」かも?
  • 自然な日本語訳を当てはめてみる: 「~するために」「~して」「~するとは」「~するには」など、いくつかの訳し方を試してみて、一番しっくりくるものがその不定詞の意味である可能性が高いです。

最初は難しく感じるかもしれませんが、色々な例文に触れるうちに、だんだんと感覚的に判断できるようになっていきますよ。では、次のセクションで、副詞的用法の主要な意味を一つずつ詳しく見ていきましょう!

副詞的用法の意味を完璧に分類することよりも、文脈の中で不定詞がどんなニュアンスを加えているのかを感じ取ることの方が大切ですよ。

AYUMI
AYUMI

副詞的用法って、そんなに色々な働きがあるんですね!名詞や形容詞じゃないなって思ったら、副詞的用法を疑えばいいのかも。

目的?結果?原因?副詞的用法の主要な意味を徹底解説!

ここからは、不定詞の副詞的用法が持つ代表的な意味について、それぞれの意味合い、訳し方、そして具体的な例文を詳しく見ていきます。どんな状況でどの意味になるのか、しっかり掴んでいきましょう!

① 最頻出!「目的」を表す用法(~するために)

不定詞の副詞的用法の中で、最もよく使われ、代表的なのがこの「目的」を表す意味です。「~するために」「~する目的で」と訳し、主節の動作が何のために行われるのかを示します。修飾する相手は主に動詞です。

【例文】

  • She went to the park to play tennis. (彼女はテニスをするために公園へ行った。)
    • なぜ公園へ行ったの? → テニスをするために (動詞 went の目的)
  • He is studying hard to pass the exam. (彼は試験に合格するために一生懸命勉強している。)
    • なぜ一生懸命勉強しているの? → 試験に合格するために (動詞 is studying の目的)
  • I got up early to catch the first train. (私は始発電車に乗るために早く起きた。)
    • なぜ早く起きたの? → 始発電車に乗るために (動詞 got up の目的)
  • We use this machine to cut paper. (私たちは紙を切るためにこの機械を使う。)
    • 何のためにこの機械を使うの? → 紙を切るために (動詞 use の目的)

このように、文の中で「なぜその動作をするのか?」という目的を表している to不定詞は、副詞的用法と判断できます。

「目的」を強調する表現:in order to / so as to

目的の意味をより明確に示したい場合や、少しフォーマルな響きを持たせたい場合には、不定詞の前に “in order to do”“so as to do” を使うことがあります。意味は「~するために」で同じです。

  • He saved money in order to buy a house. (彼は家を買うために貯金した。)
  • Please speak louder so as to be heard at the back. (後ろまで聞こえるようにもっと大きな声で話してください。)
    • ※ so as to の後ろが受動態 (be heard) になっていますね。「聞こえるように」=「聞かれるように」

否定の目的、「~しないために」を表す場合は、“in order not to do”“so as not to do” という形になります。”not to do” だけだと、目的の否定なのか、他の意味なのか少し曖昧になることがあるため、否定の目的をはっきりさせたい場合はこれらの形を使うのが良いでしょう。

  • She walked quietly in order not to wake the baby. (彼女は赤ちゃんを起こさないように静かに歩いた。)
  • He studied harder so as not to fail the exam again. (彼は再び試験に落ちないように、より一層勉強した。)

目的を表す to不定詞は、文頭に置かれることもあります。(例: To pass the exam, he studied hard.)

② 意外な展開?「結果」を表す用法(~して…になった)

不定詞が、主節の動作や出来事に引き続いて起こった「結果」を表すこともあります。「~して、(その結果)…した」のように、時間の流れに沿って訳すと自然です。この用法は、目的の用法ほど多くはありませんが、特定のパターンで使われます。

【主なパターン】

  1. 無意志動詞(live, grow up, awake など)+ to do:「成長して~になる」「生きて~になる」「目が覚めると~」主語の意志とは関係なく、自然な成り行きや時間の経過によって到達した結果を示します。
    • My grandmother lived to be 100 years old. (私の祖母は生きて100歳になった。)
      • → 生きた結果、100歳になった。
    • He grew up to be a famous musician. (彼は成長して有名な音楽家になった。)
      • → 成長した結果、音楽家になった。
    • She awoke one morning to find herself famous. (ある朝、彼女は目が覚めると自分が有名になっていることに気づいた。)
      • → 目覚めた結果、有名だと気づいた。
  2. only to do:「結局~しただけだった」「~したが、残念ながら…だった」努力や期待にもかかわらず、予期せぬ残念な結果や、無駄な結果に終わったことを表す、非常に重要な表現です。
    • We rushed to the airport, only to find our flight had been canceled. (私たちは空港へ急いだが、結局、飛行機が欠航になっていることがわかっただけだった。)
    • He tried his best, only to fail the exam. (彼は最善を尽くしたが、結局試験に落ちただけだった。)
    • She searched everywhere for her keys, only to realize they were in her pocket. (彼女は鍵をあちこち探したが、結局ポケットの中にあることに気づいただけだった。)
  3. never to do:「~して、二度と…しなかった」ある出来事の結果として、その後はもう決して~しなかった、という最終的な結果を示します。
    • He left his country, never to return. (彼は国を去り、二度と戻らなかった。)
    • They parted at the station, never to meet again. (彼らは駅で別れ、二度と会うことはなかった。)

結果の用法は、目的の用法と形が似ている場合があるので、文脈から「~するために」なのか「(その結果)~した」なのかを判断する必要があります。特に “only to do” は独特のニュアンスを持つのでしっかり覚えましょう。

③ 感情の背景を探る!「感情の原因・理由」を表す用法(~して…な気持ち)

人の感情や心理状態を表す形容詞や一部の動詞の後ろに不定詞が来て、その感情が「なぜ」生じたのか、原因や理由を説明する用法です。「~して」「~なので」と訳し、感情の背景を補足します。修飾する相手は主に形容詞です。

【感情を表す主な形容詞】
glad (嬉しい), happy (幸せな), sad (悲しい), sorry (残念に思う、気の毒に思う), pleased (喜んで), delighted (大変喜んで), surprised (驚いて), amazed (びっくりして), shocked (ショックを受けて), disappointed (がっかりして), anxious (心配して、切望して), afraid (恐れて ※to doの場合は「~するのを恐れる」が多い), proud (誇りに思って), lucky (幸運だ), fortunate (幸運だ) など。

【例文】

  • I am glad to meet you. (あなたにお会いできて嬉しいです。)
    • なぜ glad なのか? → あなたに会えたから。 (形容詞 glad を修飾)
  • He was sorry to hear about the accident. (彼はその事故のことを聞いて気の毒に思った。)
    • なぜ sorry なのか? → 事故のことを聞いたから。 (形容詞 sorry を修飾)
  • We were disappointed to lose the game. (私たちは試合に負けてがっかりした。)
    • なぜ disappointed なのか? → 試合に負けたから。 (形容詞 disappointed を修飾)
  • She seemed pleased to receive the gift. (彼女はその贈り物を受け取って喜んでいるようだった。)
    • なぜ pleased のようだったのか? → 贈り物を受け取ったから。 (形容詞 pleased を修飾)
  • Are you afraid to walk alone at night? (夜一人で歩くのが怖いですか?)
    • 何が afraid なのか? → 夜一人で歩くこと。 (形容詞 afraid を修飾)

感情を表す言葉と一緒に to不定詞が使われていたら、まずこの「感情の原因・理由」の用法を疑ってみましょう。自然な訳になることが多いはずです。

④ なるほど!「判断の根拠」を表す用法(~するとは…だ)

話し手が下した判断(例:「彼はおかしいに違いない」「彼女は親切だ」など)の「根拠」を示す用法です。「~するなんて」「~するとは」と訳し、「なぜそう判断したのか」の理由を説明します。修飾する相手は、その判断を表す部分(形容詞や文全体)です。

【判断を表す表現の例】
must be ~ (~に違いない), cannot be ~ (~のはずがない), kind (親切な), foolish (愚かな), stupid (ばかな), clever (賢い), wise (賢明な), brave (勇敢な), careless (不注意な), polite (礼儀正しい), rude (失礼な) など。

【例文】

  • He must be a genius to solve that puzzle so quickly. (あんなに速くそのパズルを解くとは、彼は天才に違いない。)
    • なぜ genius だと判断するのか? → 速くパズルを解くから。 (must be a genius という判断の根拠)
  • She was very brave to speak the truth in front of everyone. (みんなの前で真実を話すなんて、彼女はとても勇敢だった。)
    • なぜ brave だったと判断するのか? → みんなの前で真実を話したから。 (was very brave という判断の根拠)
  • You were careless to leave your wallet at home. (家に財布を忘れてくるなんて、あなたは不注意だった。)
    • なぜ careless だったと判断するのか? → 財布を忘れてきたから。 (were careless という判断の根拠)
  • How foolish he was to believe such a story! (そんな話を信じるなんて、彼はなんて愚かだったんだ!)
    • なぜ foolish だったのか? → そんな話を信じたから。 (was foolish という判断の根拠)

この用法は、特に人の性質に対する判断を表す形容詞 (kind, foolish, wise, careless など) と一緒に使われる場合、形式主語 It を使った「It is ~ of 人 to do …」(~するとは[人]は…だ)の形に書き換えられることが多いです。

  • It was brave of her to speak the truth. (真実を話すなんて、彼女は勇敢だった。)
  • It is careless of you to leave your wallet at home. (家に財布を忘れてくるなんて、あなたは不注意だ。)

判断の根拠を示すこの用法も、文脈を理解する上で重要ですね。

⑤ 形容詞を詳しく!「形容詞の限定・修飾」用法(~するのに…だ)

不定詞が、すぐ前にある形容詞の意味を「~するには」「~するのに」という形で具体的に説明・限定する用法です。形容詞が示す性質が、どんな動作に関連しているのかを補足します。修飾する相手は形容詞です。

【よく使われる形容詞】
easy (簡単な), difficult (難しい), hard (難しい、困難な), dangerous (危険な), safe (安全な), pleasant (楽しい、心地よい), comfortable (快適な), convenient (便利な), possible (可能な), impossible (不可能な), important (重要な), necessary (必要な), ready (準備ができた), eager (熱望している), anxious (切望している), willing (~する気がある), reluctant (気が進まない) など。

【例文】

  • This question is difficult to answer. (この質問は答えるのが難しい。)
    • 何が difficult なのか? → 答えること。 (形容詞 difficult を修飾)
  • The water here is safe to drink. (ここの水は飲むのに安全だ。)
    • 何が safe なのか? → 飲むこと。 (形容詞 safe を修飾)
  • This sofa is comfortable to sit on. (このソファは座るのに快適だ。)
    • 何が comfortable なのか? → 座ること。 (形容詞 comfortable を修飾) ※前置詞 on が必要!(sit on the sofa)
  • He is eager to know the results. (彼は結果を知りたがっている。)
    • 何に eager なのか? → 知ること。 (形容詞 eager を修飾)
  • Are you ready to start? (始める準備はできていますか?)
    • 何の ready なのか? → 始めること。 (形容詞 ready を修飾)

この用法は、形容詞だけでは伝えきれない「何をする上で~なのか」という情報を補うのに役立ちます。ここでも、不定詞の後ろに前置詞が必要になるケース(例: comfortable to sit on)があるので注意しましょう。

形容詞を修飾する用法って、なんだか形容詞的用法(名詞を修飾する)と似ていませんか?

確かに、どちらも他の言葉を修飾するという点では似ていますね。違いは「何を修飾するか」です。形容詞的用法は「前の名詞」を修飾し(例: water to drink)、副詞的用法の形容詞修飾は「前の形容詞」を修飾します(例: easy to understand)。
また、形容詞を修飾する場合、意味上の主語(誰にとって簡単/難しいか)は、文の主語と一致することが多いです(例: This question is difficult (for me) to answer.)。これも見分けるヒントになりますね。

⑥ 少し特殊?「条件」を表す用法(もし~すれば)

最後に、頻度はそれほど高くありませんが、不定詞が「もし~すれば」「~するとしたら」という条件の意味を表すことがあります。これは、仮定法的な文脈や、ある状況下での結果を述べるような場面で見られます。

【例文】

  • To see him now, you wouldn’t recognize him. (今彼に会えば、あなたは彼だと分からないだろう。)
    • = If you saw him now, …
  • You would be foolish to refuse such an offer. (そんな申し出を断るとしたら、あなたは愚かだろう。)
    • = If you refused such an offer, …
  • He must be very strong to lift that heavy box. (あんな重い箱を持ち上げるとは、彼はとても力持ちに違いない。)
    • ※これは「判断の根拠」とも取れますが、「もし持ち上げられるなら(そのくらい力持ちだ)」という条件的なニュアンスも含まれます。

この条件の用法は、特に独立して使われることは少なく、文脈(特に would などの助動詞の存在)から判断することが多いです。頭の片隅に置いておく程度で良いでしょう。

AYUMI
AYUMI

副詞的用法、やっぱり意味がいっぱい…!目的、結果、感情の原因、判断の根拠、形容詞修飾… 一つ一つ例文で確認して覚えるしかなさそうですね。

まとめ:不定詞の副詞的用法マスターで表現力アップ!

今回は、不定詞の3つの用法の中でも特に意味が多様で、英語表現を豊かにする上で重要な「副詞的用法」について、その基本的な考え方から主要な意味、見分け方のコツまで、詳しく解説してきました。最後に、今回の重要ポイントをまとめて、しっかり復習しましょう!

  • 副詞的用法とは:
    • 形: to + 動詞の原形
    • 働き: 副詞のように、動詞・形容詞・副詞・文全体を修飾する。
    • 意味: 文脈に応じて様々な意味を付け加える(目的、結果、原因・理由など)。
  • 主要な意味と訳し方:
    1. 目的:「~するために」 (※最頻出!)
      • 動詞を修飾。in order to / so as to で強調可。
    2. 結果:「(その結果)~した」「~して…になった」
      • live/grow up/awake to do, only to do, never to do などのパターン。
    3. 感情の原因・理由:「~して…(な気持ち)」
      • 感情を表す形容詞 (happy, sad, surprised など) を修飾。
    4. 判断の根拠:「~するとは…だ」
      • 判断を表す表現 (must be, kind, foolish など) の根拠を示す。
    5. 形容詞の修飾:「~するのに…だ」
      • 形容詞 (easy, difficult, ready など) の意味を限定・説明。
    6. 条件:「もし~すれば」 (※頻度は低い)
      • 仮定法的な文脈などで使われる。
  • 意味の見分け方:
    • 文脈判断が最も重要!
    • まずは「目的」で考えてみる。
    • 一緒に使われる語句(感情形容詞、判断表現など)がヒントになる。
    • いくつかの訳し方を試して、一番自然なものを選ぶ。
  • ポイント: 副詞的用法は意味が多岐にわたるため、完璧な分類にこだわりすぎず、文脈の中で不定詞がどのような情報を付け加えているのかを感じ取る練習が大切。

不定詞の副詞的用法は、一見すると複雑で捉えどころがないように感じるかもしれません。しかし、それぞれの意味がどんな場面で使われるのか、どんな言葉と一緒に使われやすいのかを知ることで、徐々にその使い分けが見えてくるはずです。

「目的」の用法をしっかりマスターすることを第一歩として、そこから他の意味(特に感情の原因、判断の根拠、形容詞の修飾)へと理解を広げていきましょう。不定詞の副詞的用法を使いこなせれば、あなたの英語はより論理的に、より感情豊かに、そしてよりネイティブらしくなりますよ!

AYUMI
AYUMI

意味がたくさんあって大変だけど、これで整理できました!特に「目的」と「感情の原因」はよく使いそうなので、しっかりマスターしたいです!

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